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16.聖なる夜が二人を包む
331.伝わらない二人
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「ふふっ僕ね、今日みたいな格好もあんまりするのやめてたんだよ!
目と目元の変貌ぶりがねエグくなってきてね…
半開きになってる目じゃいくらアイライナー引いたりアイシャドウめちゃ綺麗に入れても似合わないし…
クマの色濃すぎてファンデどころかコンシーラーでも隠せなくなってね…」
アキラのテンションが少しあがっているのか、よくわからないメイクの話をペラペラ話している。
ジョンにはまったく理解ができない!
「でもね、今日は結構いいできだと思わない?
目の下のクマも薄くなってきてるし、目を少し開いてきてるって思うんだ。
少しずつ良くなってきてるってことだよね?」
すごい笑顔で質問をされた…
やばい…前半で早々に思考をリタイアしてほとんど聞いていなかった!
「うん、今日のアキラすごく可愛いよ!」
「……えへへ…ありがとう」
よかった、なんとか正解の答えだったらしい。
トロケそうな笑顔で返してくるアキラに、ジョンはほっとした。
二人はアキラが行きたがっていたイベントがあるメインストリートの大広場へ向かっている。
もちろん、しっかりと手をつなぎながら
ジョンの反対の手には今日買った服などの様々な袋がガサガサと持たれている。
アキラが持ったら恥ずかしくて壊れる!っと言って頑なに一つも持たせなかった結果だ
重くはないがかさ張る
「アキラは今日みたいな格好が好きなの?
いつもの格好とは…かなり違うよね?」
「別に好きではないよ、寧ろ面倒だし、動きづらいし非効率だと思う!
ほら、前に話した僕を愛して育ててくれた人がこんな格好させるのが好きでね、喜んでくれるから毎回研究して流行の服着て行ったりしてたんだよ…
でもこれからはジョンが喜ぶから着ようかな?」
アキラの言葉にジョンが眉間にシワを寄せて少し考え込む
あれ?喜んでもらえないのかな?っと不安になりアキラはジョンをそっと見上げる
「ん~あんまり普段は着ないでほしい…特に会社はいつもの格好で行ってほしい
アキラが僕がいないところで、また誰かにナンパされたり、だれかに惚れられたら困る…」
ジョンの答えに、アキラはフハッっと吹き出した。
「ふふっはは…ジョンそんな…
ないよ!会社で?僕が惚れられるなんて…ないない!」
アキラは知らないだけで、実はかなりの数の女性社員に狙われているらしい。
大人しめな見た目に柔らかい受け答え、更に役員待遇の天才などお姉様方には獲物にしか見えないらしい
マサトがその女性たちの対応が地味にきついっと愚痴っていたのを聞いたことがある。
そんなことも知らずに、ヒャはヒャはと大ウケしているアキラが恨めしい
「本当だからね!アキラ…そんな格好で会社行ってたら、すぐに他の人をたぶらかしちゃうからね!」
僕が?たぶらかす?ないない!っとまたも笑い続けるアキラにジョンはむっとする。
目と目元の変貌ぶりがねエグくなってきてね…
半開きになってる目じゃいくらアイライナー引いたりアイシャドウめちゃ綺麗に入れても似合わないし…
クマの色濃すぎてファンデどころかコンシーラーでも隠せなくなってね…」
アキラのテンションが少しあがっているのか、よくわからないメイクの話をペラペラ話している。
ジョンにはまったく理解ができない!
「でもね、今日は結構いいできだと思わない?
目の下のクマも薄くなってきてるし、目を少し開いてきてるって思うんだ。
少しずつ良くなってきてるってことだよね?」
すごい笑顔で質問をされた…
やばい…前半で早々に思考をリタイアしてほとんど聞いていなかった!
「うん、今日のアキラすごく可愛いよ!」
「……えへへ…ありがとう」
よかった、なんとか正解の答えだったらしい。
トロケそうな笑顔で返してくるアキラに、ジョンはほっとした。
二人はアキラが行きたがっていたイベントがあるメインストリートの大広場へ向かっている。
もちろん、しっかりと手をつなぎながら
ジョンの反対の手には今日買った服などの様々な袋がガサガサと持たれている。
アキラが持ったら恥ずかしくて壊れる!っと言って頑なに一つも持たせなかった結果だ
重くはないがかさ張る
「アキラは今日みたいな格好が好きなの?
いつもの格好とは…かなり違うよね?」
「別に好きではないよ、寧ろ面倒だし、動きづらいし非効率だと思う!
ほら、前に話した僕を愛して育ててくれた人がこんな格好させるのが好きでね、喜んでくれるから毎回研究して流行の服着て行ったりしてたんだよ…
でもこれからはジョンが喜ぶから着ようかな?」
アキラの言葉にジョンが眉間にシワを寄せて少し考え込む
あれ?喜んでもらえないのかな?っと不安になりアキラはジョンをそっと見上げる
「ん~あんまり普段は着ないでほしい…特に会社はいつもの格好で行ってほしい
アキラが僕がいないところで、また誰かにナンパされたり、だれかに惚れられたら困る…」
ジョンの答えに、アキラはフハッっと吹き出した。
「ふふっはは…ジョンそんな…
ないよ!会社で?僕が惚れられるなんて…ないない!」
アキラは知らないだけで、実はかなりの数の女性社員に狙われているらしい。
大人しめな見た目に柔らかい受け答え、更に役員待遇の天才などお姉様方には獲物にしか見えないらしい
マサトがその女性たちの対応が地味にきついっと愚痴っていたのを聞いたことがある。
そんなことも知らずに、ヒャはヒャはと大ウケしているアキラが恨めしい
「本当だからね!アキラ…そんな格好で会社行ってたら、すぐに他の人をたぶらかしちゃうからね!」
僕が?たぶらかす?ないない!っとまたも笑い続けるアキラにジョンはむっとする。
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