夢から覚めるなら殺して〜虐待を受けてきた白狼、天才科学者はなんとか助け出すが、歪んだ性知識と無知な性知識、いつになったら幸せになれるの?

モスマンの娘

文字の大きさ
上 下
332 / 1,164
16.聖なる夜が二人を包む

326.そんなの僕が赦すわけないじゃん

しおりを挟む
「なーんてね、お姉さん美人だね?1人?彼氏待ってたりする?
駄目な彼氏だねぇこんな美人待たせちゃって

だから僕達みないな悪いのに連れてかれちゃうんだよ

嘘!嘘!俺たち大丈夫だよ、優しいからさぁ俺たち2人なんだけど、もう一人どこかで捕まえるから遊ばない?

お姉さんみたいな綺麗な人なかなかいないからさぁ、これは声かけなきゃってね?いいでしょ?」


あぁナンパかっとアキラは興味なさ気にちらりと一瞥して、ため息をつき無視を決め込む



「無視しないでよぅ~ねっ?
もうさぁこれは運命かなって思うくらいお姉さんに一目惚れなんだよ!

お願いだよ、お茶だけでもいいからさ、いいお店知ってるんだよ!
外寒いから、暖かい喫茶店行かない?」


よく回る舌だなぁ、これも一つのスキルだったりするのかな?
反応ないのによく一人で喋り続けれるなぁ根性はありそうだな


「ほらっ俺たち一応冒険者してるのよ!
だからお金はあるからさっ
もしよかったら、ちょっといいお店とかでも大丈夫だから、最初から飲みとかでも大丈夫だよ?
素敵なお店に連れてってあげるよ?
ねぇ?いいでしょ?…っほら無視しないでよ!」


語尾が強くなり肩を掴まれた。
アキラは眉間にシワを寄せ金髪男を足先から頭までゆっくりと見上げ


「ねぇ、僕のアキラに何してるの?」


地を這うような怒りを含んだジョンの声に、アキラから笑顔が溢れる


ジョンの言葉に金髪男は体を強張らせる、坊主頭は完全に逃げ腰になっている


「あぁジョン、なんかこの人たち冒険者なんだって、僕をお茶とか素敵なお店に連れてっちゃうらしいよ?」
「はぁ?そんなん僕が許すわけないじゃん!」


ジョンが完全にキレ気味な声でゆっくりと歩み寄ってくる
固まったままの男の手をペイッと払い除けてアキラもジョンに歩み寄る



「ははっ何?お姉さん、美人なのに亜人なんかと付き合ってるの?趣味悪いね…」

負け惜しみのように金髪男が片頬をヒクヒクさせながらつぶやく

アキラは両手に3つのクレープとアキラ用のコーヒーを持っていて、がら空きの腹部に手を当て、愛しそうにジョンを見上げる

ゆっくりとした手付きで腹部を撫でるとジョンの片眉がピクリっと動く
さも楽しそうにアキラは笑う


「ふふっ僕にはお兄さんみたいな貧弱な体よりは…彼のこの体の方がずっと魅力的に見えるんだよね?」


元々ジョンは筋肉質だが、会長に訓練をつけてもらうようになって更に引き締まってきている


シャツで見えないのが残念だが見事なシックスパックの感触に恍惚とした表情をする


「…っい…異種間カップルなんて、どうせうまくなんていきゃしないんだよ!クソが!」


貧弱という言葉に顔を赤くさせて、金髪男は捨て台詞を残して坊主頭と共に逃げるように足早に去っていった。
しおりを挟む
感想 237

あなたにおすすめの小説

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

美形な幼馴染のヤンデレ過ぎる執着愛

月夜の晩に
BL
愛が過ぎてヤンデレになった攻めくんの話。 ※ホラーです

言い逃げしたら5年後捕まった件について。

なるせ
BL
 「ずっと、好きだよ。」 …長年ずっと一緒にいた幼馴染に告白をした。 もちろん、アイツがオレをそういう目で見てないのは百も承知だし、返事なんて求めてない。 ただ、これからはもう一緒にいないから…想いを伝えるぐらい、許してくれ。  そう思って告白したのが高校三年生の最後の登校日。……あれから5年経ったんだけど…  なんでアイツに馬乗りにされてるわけ!? ーーーーー 美形×平凡っていいですよね、、、、

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

5人の幼馴染と俺

まいど
BL
目を覚ますと軟禁されていた。5人のヤンデレに囲われる平凡の話。一番病んでいるのは誰なのか。

皇帝陛下の精子検査

雲丹はち
BL
弱冠25歳にして帝国全土の統一を果たした若き皇帝マクシミリアン。 しかし彼は政務に追われ、いまだ妃すら迎えられていなかった。 このままでは世継ぎが産まれるかどうかも分からない。 焦れた官僚たちに迫られ、マクシミリアンは世にも屈辱的な『検査』を受けさせられることに――!?

処理中です...