夢から覚めるなら殺して〜虐待を受けてきた白狼、天才科学者はなんとか助け出すが、歪んだ性知識と無知な性知識、いつになったら幸せになれるの?

モスマンの娘

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16.聖なる夜が二人を包む

318.君を創りなすスキル 3

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「はっ?なら何なのこのスキルは?
一応使えはするんでしょ?
最強スキルかと思ったのに…死にスキルか…」


「これ僕が魔法学校の実習のときに生み出したスキルですよ、ほら僕は魔法学校出身だけど魔力がほとんどないでしょ?
だから実習はボロボロだったんですよ」


シノダ教授がアキラをマジマジと信じられないと見やる


「よくその魔力で魔法学校行けたね?
アキラ君の魔力だとウォーターボールの一発も打てないよね?実技試験なかったの?」


「僕は論文で賞とっての特別推薦だったから…

まぁそれくらい魔力ないんですけど、実習のときまぁやれることないから暇で暇で…
それで周りをぼぅと見てたら、他の生徒たちから漏れ出した魔力が部屋に溢れてて、それをヒョイと摘んでスリスリとしてペイとしたらなんか実習中の魔法ができたんですよね…」


シノダ教授は目を見開く、信じられないとばかりに


「え?空気中から吸収するの?
そっちの方がびっくりなんだけど…
まず魔力見えることがすごいからね!それだけで一つのスキルだからね!
あと普通は摘めないし…どうなってるのよ君!?」

「どうなってるのと言われても…

でも魔力濃度が高い場所じゃないと吸収できないし、僕の吸収できる最大量もしれてるんですよ。
普通にないでしょ?高魔力スポットなんて…」

「まぁそうだね…それこそダンジョンのボスの部屋とか魔獣の巣とかしかないかな?
魔法なれてない人たちが集まる自習室とか…あまり日常にはないね…
確かに使えないね、でも人からも吸収できるんでしょ?」


難しい顔をしてなんとか希望をつなごうとアキラに質問をするが


「できますよ!でも魔力性質の把握みたいなのが必要で、吸収する人間を選ぶんです。
少なくとも僕とシノダ教授くらいの関係性がないとできません。
週一くらいには合っていて、それなりにお互い信頼がないと吸収できないんですよ。

しかも吸収しても、だいたい元の10分の1くらいになっちゃいますから…もうねぇ?意味がねぇ?」


シノダ教授は諦めたとばかりにガクリと肩を落した


「つまり仲間内からしか取れない上に、量も減ると…すごく意味ないね…」


「だからほぼ死にスキルなんですよ、まぁまったく使えないというわけじゃないけど…」


シノダ教授は残念そうな顔で会長に目を向ける、会長もはぁとため息をつくしかなかった

「やっぱりアキラくんを冒険者にするのは無理か…
なかなかいいスキル持ってるとおもったんじゃがなぁ」

「はぁ?僕を冒険者にしたかったんですか?
無理ですよ、体力や攻撃力のステータス値も見えるんでしょ?
スライムに苦戦する自信しかない!
あとお風呂に毎日入れない生活とか気が狂いそう!」

アキラの言葉に会長は諦めるしかなかった。

「あと残ってる、この自動再生(リピート)ってなんですか?」

「あぁ匠の域に達してる職人とかがもってることがあるスキルでね
まったく同じ動きを自動的に何回もできるスキルだよ!
ほら気温によって火の温度変えて小豆炊く、老舗和菓子職人とかが持ってたりする職人スキルだね。
なんでアキラ君が習得してるのか不思議だけど…」


「あぁこれ日頃から1番使ってるスキルですよ。
ほらポーション作りで、同じ効果を正確にだすのに使えるスキルだ!

へぇ~そうかそうか、僕のポーションの効果がめちゃくちゃ安定してるのはスキルのおかげだったんですね!」


スキルの話の中で一番喜んでいるアキラを尻目に、会長とシノダ教授はガクリと肩を落とした
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