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15.二人が一緒に歩むため
315.ものや思ふと人の問ふまで
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二人は微妙な顔をしてソファに座り缶コーヒーを飲んでいる
「まさか署長が飛ばされるとは思わなかった…
絶対にあの会長だよな?怖っ
何者なんだ?…
裏でなにがあったか気になるが、探ったら絶対危ない気がする…」
「やめとけよイモリ!
せっかくあの会長の計らいで、2課に変わるだけで済んだんだぞ!
ヤブ突っついてドラゴン出てきたらどうするんだよ!」
蛇塚は結局、あの後二日後に人事異動の通知がでて、ヒロシのいる2課に異動となった。
その後一週間と立たずに署長の明らかな島流し左遷が発表されたのだ
「はぁそうだな、それにしてもそのニックネームなんとかならないのか?
なんでイモリ?
2課にきて速効決められてただろ」
今はヒロシとチームを組まされている。デコボココンビだが案外と気楽に
話せるようになってきた
「なんだよ、お前の恩人アキラさんがつけたあだ名からだぞ!
文句言うなよ、それもそうと…
お前どうなんだよ?あのサキュバスちゃんとは?もうくっついた?告白した?もうやった?」
ヒロシは下世話な顔で蛇塚を肘で突っつく
「ばっか、やるわけないだろ!なんでお前ってそういうとこ学生みたいなんだよ!
まだ連絡先交換しただけだし…
すぐ告白とか、そんな脅迫みたいじゃないか?おれ警察だし…」
「はぁ?おっそいな!
もう向こうも待ってるだろ!早くしろよ、女のコ待たせるとか駄目だぞ!
しかもサキュバスちゃんだぞ、なかなか手に入らない高嶺の花だぞ!
ホレ急げ、ぶつかって来い!砕けても骨は拾ってやるから」
「やめろよ、彼女はそんなサキュバスっていっても本当に普通の子なんだよ!
…っだったらお前だってどうなんだよ!
アキラさんに対して、ぶつかっていけるのかよ?」
蛇塚の言葉にヒロシは目をむいて固まった。
「えっと…」
「お前まさかバレてないとか思ってたのかよ?
たぶんあの会長とジョンくんにはバレてると思うぞ
ジョンくんなんてめちゃくちゃ警戒してただろう?
鈍いアキラさんにはバレなさそうだけどな…
まぁ…やめといた方がいいとは思うけどな?」
ヒロシは頭を抱えて俯いた。
すねた様に口を尖らせる
「わかってるよ…
叶う見込みなんてないことくらい!
アキラさんとジョンくんだぞ…
横恋慕もできやしない…
だけど、目が追っちまうんだよ!
クソッ」
自虐的に笑う、まだ自分より若い相棒が痛々しい
「違うだろ…見込みなんてありまくるだろうが…
俺に触れられるだけであんなにビビってたアキラさんが、お前とのキスは不問で流そうとしたんだぞ?
少なくとも不快ではなかったんだろ、あのディープキスが!」
蛇塚の言葉にヒロシはいけないと思いながら、淡い期待がフツフツと湧いてくる。
「それをふまえても、あの人はやめといた方がいいと思うぞ?
お前には難解すぎる人だよ。
あの人は自分への執着がなさすぎだ…
付き合ってるジョンくんに俺は同情するよ
まぁそのアキラさんに助けられた俺が言っていいことじゃないけどな…」
蛇塚がヒロシを見やると、口元を少し緩ませてフフッとニヤけるのを噛み殺している顔をしている。
明らかに今の忠告は聞こえていない
「チッ知らねぇからな…」
「まさか署長が飛ばされるとは思わなかった…
絶対にあの会長だよな?怖っ
何者なんだ?…
裏でなにがあったか気になるが、探ったら絶対危ない気がする…」
「やめとけよイモリ!
せっかくあの会長の計らいで、2課に変わるだけで済んだんだぞ!
ヤブ突っついてドラゴン出てきたらどうするんだよ!」
蛇塚は結局、あの後二日後に人事異動の通知がでて、ヒロシのいる2課に異動となった。
その後一週間と立たずに署長の明らかな島流し左遷が発表されたのだ
「はぁそうだな、それにしてもそのニックネームなんとかならないのか?
なんでイモリ?
2課にきて速効決められてただろ」
今はヒロシとチームを組まされている。デコボココンビだが案外と気楽に
話せるようになってきた
「なんだよ、お前の恩人アキラさんがつけたあだ名からだぞ!
文句言うなよ、それもそうと…
お前どうなんだよ?あのサキュバスちゃんとは?もうくっついた?告白した?もうやった?」
ヒロシは下世話な顔で蛇塚を肘で突っつく
「ばっか、やるわけないだろ!なんでお前ってそういうとこ学生みたいなんだよ!
まだ連絡先交換しただけだし…
すぐ告白とか、そんな脅迫みたいじゃないか?おれ警察だし…」
「はぁ?おっそいな!
もう向こうも待ってるだろ!早くしろよ、女のコ待たせるとか駄目だぞ!
しかもサキュバスちゃんだぞ、なかなか手に入らない高嶺の花だぞ!
ホレ急げ、ぶつかって来い!砕けても骨は拾ってやるから」
「やめろよ、彼女はそんなサキュバスっていっても本当に普通の子なんだよ!
…っだったらお前だってどうなんだよ!
アキラさんに対して、ぶつかっていけるのかよ?」
蛇塚の言葉にヒロシは目をむいて固まった。
「えっと…」
「お前まさかバレてないとか思ってたのかよ?
たぶんあの会長とジョンくんにはバレてると思うぞ
ジョンくんなんてめちゃくちゃ警戒してただろう?
鈍いアキラさんにはバレなさそうだけどな…
まぁ…やめといた方がいいとは思うけどな?」
ヒロシは頭を抱えて俯いた。
すねた様に口を尖らせる
「わかってるよ…
叶う見込みなんてないことくらい!
アキラさんとジョンくんだぞ…
横恋慕もできやしない…
だけど、目が追っちまうんだよ!
クソッ」
自虐的に笑う、まだ自分より若い相棒が痛々しい
「違うだろ…見込みなんてありまくるだろうが…
俺に触れられるだけであんなにビビってたアキラさんが、お前とのキスは不問で流そうとしたんだぞ?
少なくとも不快ではなかったんだろ、あのディープキスが!」
蛇塚の言葉にヒロシはいけないと思いながら、淡い期待がフツフツと湧いてくる。
「それをふまえても、あの人はやめといた方がいいと思うぞ?
お前には難解すぎる人だよ。
あの人は自分への執着がなさすぎだ…
付き合ってるジョンくんに俺は同情するよ
まぁそのアキラさんに助けられた俺が言っていいことじゃないけどな…」
蛇塚がヒロシを見やると、口元を少し緩ませてフフッとニヤけるのを噛み殺している顔をしている。
明らかに今の忠告は聞こえていない
「チッ知らねぇからな…」
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