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15.二人が一緒に歩むため
312.君の懺悔が終わらない
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「…だからごめんね、結局僕はアキラに辛い思いさせただけだったんだよ
何の意味もなかったんだ」
ジョンのアキラを抱きしめる手に力が入る
申し訳なくてとてもアキラの顔を見ることができなかった
「ん?なんで?
僕の治療にはオナニーは有効ではなかったって認証できたじゃん
研究ってこの認証の積み重ねだよ!
これから週2かぁ、毎日のオナニーよりはすごく気持ち楽だよ、ありがとうジョン!
シノダ教授に言ってくれたんでしょ?
…まだなんか悩んでる?」
アキラは肩に乗ったジョンの顔を見ようと覗き込むが、顔が見えないよう背中に隠れるように額を押し付けられてしまった
「…あのさ、オナニーの後に毎回お風呂入ってたよね?
する前にも入ってるのに変だと思ったんだよ。…一人で泣いてたんでしょ?」
汗かいたからシャワーあびてくるとお風呂に向かうアキラを思い出すと胸が痛くなる
「ん~まぁそうだね、でも…」
「僕は気づかなかったんだよ、考えようともしなかったんだよ。アキラの気持ちを…
自分の考えを押し付けるばかりで
それに最後の日なんて…無理やり…
……最低だ」
ポロポロと落ちる涙が止められなかった
唇を噛み締めてもぐっと鳴るしゃくりあげが憎らしかった
アキラはジョンの回された腕を優しく撫でる。慰めるように優しく優しく
「泣かないで…最低なんて言わないでよ…
ジョンが僕を思ってくれてたのはわかってるから、僕も悪かったんだよ
伝えようともしなかったんだから」
「伝えてたじゃん!嫌だって前の日から3時間も嫌がってたじゃん!
その前からずっと…
僕が気付こうともしなかったんだよ…
おじいちゃんに言われるまで考えもしなかったんだよ…」
ジョンはなおもアキラの背中に顔を押し付ける、出てくる涙が嫌だった
ひどいことをした自分が泣くのはおかしいと思うのに、涙がとめられない
「ふふっジョンは会長に叱られたの?
僕は谷口さんに叱られたよ、めちゃ大人な叱られ方されたよ!
察してちゃんは愚の骨頂とか
メンドクセって捨てられますよっとか言うんだよ!
もう心のHPゴリゴリ減らされるんだよ…」
ジョンが少しだけ背中から顔をあげた、グズグズと鼻をすすっている音が背中越しに聞こえる
「僕も本当に悪かったんだよ、伝わらないからって伝えること諦めて、ただ嫌がるだけで…本当に面倒くさいよね?
僕達、お互いが未熟だったんだよ…
今回はそれでよしにしない?」
「でも僕…知ってたのに…
わかってたのに、無理矢理犯られる怖さも悔しさも虚しさもわかってたんだよ!
なのにアキラに…僕がしたんだ…」
昔の黒い記憶が思い出される。胸から何かが付き上がる嫌な感じが広がり
助けを求めるようにアキラに抱きついた
アキラは強く抱きしめられながらジョンにすり寄るように、顔を寄せる
「ねぇ向き変えたいんだ、僕にもジョンを抱きしめさせてよ…」
何の意味もなかったんだ」
ジョンのアキラを抱きしめる手に力が入る
申し訳なくてとてもアキラの顔を見ることができなかった
「ん?なんで?
僕の治療にはオナニーは有効ではなかったって認証できたじゃん
研究ってこの認証の積み重ねだよ!
これから週2かぁ、毎日のオナニーよりはすごく気持ち楽だよ、ありがとうジョン!
シノダ教授に言ってくれたんでしょ?
…まだなんか悩んでる?」
アキラは肩に乗ったジョンの顔を見ようと覗き込むが、顔が見えないよう背中に隠れるように額を押し付けられてしまった
「…あのさ、オナニーの後に毎回お風呂入ってたよね?
する前にも入ってるのに変だと思ったんだよ。…一人で泣いてたんでしょ?」
汗かいたからシャワーあびてくるとお風呂に向かうアキラを思い出すと胸が痛くなる
「ん~まぁそうだね、でも…」
「僕は気づかなかったんだよ、考えようともしなかったんだよ。アキラの気持ちを…
自分の考えを押し付けるばかりで
それに最後の日なんて…無理やり…
……最低だ」
ポロポロと落ちる涙が止められなかった
唇を噛み締めてもぐっと鳴るしゃくりあげが憎らしかった
アキラはジョンの回された腕を優しく撫でる。慰めるように優しく優しく
「泣かないで…最低なんて言わないでよ…
ジョンが僕を思ってくれてたのはわかってるから、僕も悪かったんだよ
伝えようともしなかったんだから」
「伝えてたじゃん!嫌だって前の日から3時間も嫌がってたじゃん!
その前からずっと…
僕が気付こうともしなかったんだよ…
おじいちゃんに言われるまで考えもしなかったんだよ…」
ジョンはなおもアキラの背中に顔を押し付ける、出てくる涙が嫌だった
ひどいことをした自分が泣くのはおかしいと思うのに、涙がとめられない
「ふふっジョンは会長に叱られたの?
僕は谷口さんに叱られたよ、めちゃ大人な叱られ方されたよ!
察してちゃんは愚の骨頂とか
メンドクセって捨てられますよっとか言うんだよ!
もう心のHPゴリゴリ減らされるんだよ…」
ジョンが少しだけ背中から顔をあげた、グズグズと鼻をすすっている音が背中越しに聞こえる
「僕も本当に悪かったんだよ、伝わらないからって伝えること諦めて、ただ嫌がるだけで…本当に面倒くさいよね?
僕達、お互いが未熟だったんだよ…
今回はそれでよしにしない?」
「でも僕…知ってたのに…
わかってたのに、無理矢理犯られる怖さも悔しさも虚しさもわかってたんだよ!
なのにアキラに…僕がしたんだ…」
昔の黒い記憶が思い出される。胸から何かが付き上がる嫌な感じが広がり
助けを求めるようにアキラに抱きついた
アキラは強く抱きしめられながらジョンにすり寄るように、顔を寄せる
「ねぇ向き変えたいんだ、僕にもジョンを抱きしめさせてよ…」
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