夢から覚めるなら殺して〜虐待を受けてきた白狼、天才科学者はなんとか助け出すが、歪んだ性知識と無知な性知識、いつになったら幸せになれるの？

12.アキラの不調

226.君を逃してなんてあげないよ

「僕は本当に満足するんだよ？」



ジョンは涙を溢しながら震えるアキラを強く抱きしめ、首筋を長い舌で舐めあげる。
耳を甘噛しながら熱い吐息を吐く。


「ほらね？こんなに興奮する。ふぅ～何回も逝ってる気分になるよ？」


ジョンの顔は明らかに本能的で、捕食する肉食動物の顔になっていく。

アキラの体は一瞬で、先程の震えとは違う、本能的な死への恐怖の震えがでる。
心臓の音がうるさいほど大きい。


ドサリッ


ジョンが力のままに、アキラをベッドに押し倒し、そのまま噛みつくようなキスをする。


アキラの頭を抱えて、逃げれないように、何度も何度も激しい口の中を暴くようなキスを。


アキラは動けない、体が固まってされるがまま、ただ激しいキスを受けることしかできない。


グチュ…クチャ…


ジョンが満足して、やっと解放されると、アキラは涙でグチョグチョでしゃくりあげていた。


「ジョン…っ怖かった…すっふっ、今のっはやばっい、怖かっ…」


ジョンはアキラを強く抱き締める。


「僕は逝かなくても、アキラが感じたり、痛がったり、泣いたり、苦しんでるの見れば満足するんだよ。知らなかった？

まるでアキラを食べてるみたいで興奮する。

もしかして、また僕がどこか行くなんて、くだらないこと考えてる？
行くわけないでしょ？

アキラは僕のものでしょ？どこにも誰にも渡さないよ…
絶対に逃さないから…」