夢から覚めるなら殺して〜虐待を受けてきた白狼、天才科学者はなんとか助け出すが、歪んだ性知識と無知な性知識、いつになったら幸せになれるの？

12.アキラの不調

203.魅了の対処方

「大丈夫？魅了てなに？アキラ危ないの？」


ジョンは不安な顔で、アキラの手を強く握る。


「大丈夫だよ、薬飲んだし。
ありがとう、ジョンがおかしいって言ってくれなかったら気づかなかったかも。

あと悪いんだけど、すごく怖いんだけど…
今日はいっぱいひどくしてくれる？」


気だるそうに、アキラはジョンに持たれかかる。


「魅了はね、自分の中の白昼夢のなかで、快感に溺れて死んでいく状態異常なんだよ。


だから現実でそれ以上の刺激を与えてやれば、白昼夢がかきけされて治るんだけど。
たぶん魅了の阻害で、さっきから快感に恐怖してたんだと思う。


だからお願い、ひどくして…
どうせ狂い死ぬなら、ジョンに狂わされて死にたい」



熱をはらんだアキラの言葉に、ジョンは吸い寄せられるように口づけをする。


「いやって言ってもやめないよ？」「うん…」


「痛いって言ったら、もっとしちゃうよ？」「うん…」


「縛り付けて、グチャグチャにドロドロにしてあげる。
アキラ、いっぱい狂って、夢なんて見てないで。
僕だけを見て」