189 / 1,164
11、講演会
181.講演会当日
しおりを挟む
会長と社長、運転手は谷口が務め、アキラとジョンを迎えにくると。
なんだか微妙な顔のジョンがでてきた。
毛が逆だって、ビックリ顔のまま固まっている様子で、車に乗り込む。
「どうしたんじゃ?ジョン
顔がおもしろいことになっとるぞ?」
会長が聞いても、ビックリ顔で下を向いて固まっている。
アキラの講演会には行ったことがある社長マサトはもうその理由を知っていてニヤニヤしてしまう
この後の会長と谷口の反応が楽しみだ
「おまたせしてすいません、荷物はトランクでいいですか?」
アキラが乗り込みにくると、谷口が荷物を受け取りに車外にでると
「え?ちょっと?え?
アキラさん?マジで、何したんですか?整形?」
驚きのあまり敬語も抜け、大変失礼なことを言っている谷口の声がする。
「違いますよ、失礼だな。そんな時間なかったじゃないですか。」
文句を言いながら車に入ってきたアキラはメガネの下のいつもの眠たそうな目は、キラキラと見開かれ控えめに言って2倍は開いている。
クマもなく、目鼻立ちは涼しげに。
肌ツヤもよく、明らかに10代には見える。
髪はいつもの寝癖付きで服装も相変わらず黑一色だが、顔が若くなりすぎている。
「おまえさん何やったんじゃ?どっかから生気でも吸ったんか?」
「吸えませんよ、妖怪みたいに言わないでくださいよ。ドーピングしただけですよ」
小さな小瓶を取り出して、会長にわたす。
「疲労回復とアンチエージング効果のあるポーションです。
ただ副作用が不安定で、前回使ったときは、地獄のような二日酔いになりました。
前日酒を飲んだ自分を首締めたくなるレベルのやつです!」
経験がある全員が、あぁとげんなりした。
「しかし、そんな副作用になってもかまわないから、一財産払っても欲しがる御婦人とかいそうじゃがな?
やはり治験申請が通らんかの?」
小瓶の中身を揺らしながら会長は言う
「ですね、治験が通らなきゃ製品化はできないし、まぁ僕の講演会用になってます。
今回も配合変えてみたので、結果は後日報告しますね。」
「それにしても、えげつない変貌ぶりじゃな、今のおまえさんなら我が社の広告塔にできそうじゃ」
まじまじとアキラの顔をみる。
「残念ですが、薬の効果は12時間しか効きませんし、その後は副作用が来ますから。
半日で、いつもの僕にもどりますよ。」
残念そうに、会長はため息をつくが。その横でモジモジしているジョンが
「僕はいつものアキラがいいな…」
小さくつぶやくと、大変だらしなくアキラの顔がニヤニヤとなった。
今は元がいいだけ、残念さが際立っている。
会長のため息は更に深くなった。
なんだか微妙な顔のジョンがでてきた。
毛が逆だって、ビックリ顔のまま固まっている様子で、車に乗り込む。
「どうしたんじゃ?ジョン
顔がおもしろいことになっとるぞ?」
会長が聞いても、ビックリ顔で下を向いて固まっている。
アキラの講演会には行ったことがある社長マサトはもうその理由を知っていてニヤニヤしてしまう
この後の会長と谷口の反応が楽しみだ
「おまたせしてすいません、荷物はトランクでいいですか?」
アキラが乗り込みにくると、谷口が荷物を受け取りに車外にでると
「え?ちょっと?え?
アキラさん?マジで、何したんですか?整形?」
驚きのあまり敬語も抜け、大変失礼なことを言っている谷口の声がする。
「違いますよ、失礼だな。そんな時間なかったじゃないですか。」
文句を言いながら車に入ってきたアキラはメガネの下のいつもの眠たそうな目は、キラキラと見開かれ控えめに言って2倍は開いている。
クマもなく、目鼻立ちは涼しげに。
肌ツヤもよく、明らかに10代には見える。
髪はいつもの寝癖付きで服装も相変わらず黑一色だが、顔が若くなりすぎている。
「おまえさん何やったんじゃ?どっかから生気でも吸ったんか?」
「吸えませんよ、妖怪みたいに言わないでくださいよ。ドーピングしただけですよ」
小さな小瓶を取り出して、会長にわたす。
「疲労回復とアンチエージング効果のあるポーションです。
ただ副作用が不安定で、前回使ったときは、地獄のような二日酔いになりました。
前日酒を飲んだ自分を首締めたくなるレベルのやつです!」
経験がある全員が、あぁとげんなりした。
「しかし、そんな副作用になってもかまわないから、一財産払っても欲しがる御婦人とかいそうじゃがな?
やはり治験申請が通らんかの?」
小瓶の中身を揺らしながら会長は言う
「ですね、治験が通らなきゃ製品化はできないし、まぁ僕の講演会用になってます。
今回も配合変えてみたので、結果は後日報告しますね。」
「それにしても、えげつない変貌ぶりじゃな、今のおまえさんなら我が社の広告塔にできそうじゃ」
まじまじとアキラの顔をみる。
「残念ですが、薬の効果は12時間しか効きませんし、その後は副作用が来ますから。
半日で、いつもの僕にもどりますよ。」
残念そうに、会長はため息をつくが。その横でモジモジしているジョンが
「僕はいつものアキラがいいな…」
小さくつぶやくと、大変だらしなくアキラの顔がニヤニヤとなった。
今は元がいいだけ、残念さが際立っている。
会長のため息は更に深くなった。
0
お気に入りに追加
363
あなたにおすすめの小説
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
ヤンデレだらけの短編集
八
BL
ヤンデレだらけの1話(+おまけ)読切短編集です。
全8話。1日1話更新(20時)。
□ホオズキ:寡黙執着年上とノンケ平凡
□ゲッケイジュ:真面目サイコパスとただ可哀想な同級生
□アジサイ:不良の頭と臆病泣き虫
□ラベンダー:希死念慮不良とおバカ
□デルフィニウム:執着傲慢幼馴染と地味ぼっち
ムーンライトノベル様に別名義で投稿しています。
かなり昔に書いたもので、最近の作品と書き方やテーマが違うと思いますが、楽しんでいただければ嬉しいです。
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる