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6.ジョンの変化
72.自暴自棄
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「ひどい顔ですよアキラさん」
目の下にはクマができ、頭もボサボサのキューティクルが痛みまくっている。一週間見ないうちに10歳は老けた感じだ。
「マサトさん、もう僕は駄目かもしれません。
もう、毎日が辛くて辛くて」
最近では、お風呂も自分で入りたいといいだし、自分の爪をヤスリで丸くして絡まないようにし、頭を洗うようになった。
アキラがお風呂に入っている間に、さっさと部屋に入ってしまう。
普段の散歩も、アキラがマウンテンバイクの準備をしてると、先にいってしまう。
今日だって、先に会長宅に入ってしまって。振り向いてもくれない。
「あぁぁ~もう駄目だ、僕はジョンに嫌われたんだぁ~」
机に突っ伏して嘆く姿は哀れとしかいえない。
「会長の言ってるように、反抗期でしょ?
僕達には普通の態度だったし、アキラさんに甘えてるんですよ」
そうなのだ、会長や社長には普通の態度で可愛い姿を振りまいている。
アキラはキィィとハンカチを噛みたくなる気持ちで見ていた。
「それにしても、今回の研究の進み具合異常じゃないですか?
ちゃんと寝てますか?」
アキラはジョンが相手をしてくれなくなり、寂しさを埋めるように研究に没頭した結果がこれだ。
ここ数日は広いキングベッドにも寝たくないあまり、研究室で寝落ちするまで研究に没頭したりしていた。
「もういいんです。ジョンがいないなら、僕には研究しか残っていない、昔の寂しいマッドサイエンティストに戻るんだ」
完璧な自暴自棄だ、
「我社としては、研究が進むのはありがたいですが、
アキラさんが身体を壊すのは困りますよ。
ちゃんと、寝てください。しっかり体調にも気をくばって…」
何か社長が言っていたがアキラには聞こえない。
ただただ寂しい気持ちがアキラを占めていた。
目の下にはクマができ、頭もボサボサのキューティクルが痛みまくっている。一週間見ないうちに10歳は老けた感じだ。
「マサトさん、もう僕は駄目かもしれません。
もう、毎日が辛くて辛くて」
最近では、お風呂も自分で入りたいといいだし、自分の爪をヤスリで丸くして絡まないようにし、頭を洗うようになった。
アキラがお風呂に入っている間に、さっさと部屋に入ってしまう。
普段の散歩も、アキラがマウンテンバイクの準備をしてると、先にいってしまう。
今日だって、先に会長宅に入ってしまって。振り向いてもくれない。
「あぁぁ~もう駄目だ、僕はジョンに嫌われたんだぁ~」
机に突っ伏して嘆く姿は哀れとしかいえない。
「会長の言ってるように、反抗期でしょ?
僕達には普通の態度だったし、アキラさんに甘えてるんですよ」
そうなのだ、会長や社長には普通の態度で可愛い姿を振りまいている。
アキラはキィィとハンカチを噛みたくなる気持ちで見ていた。
「それにしても、今回の研究の進み具合異常じゃないですか?
ちゃんと寝てますか?」
アキラはジョンが相手をしてくれなくなり、寂しさを埋めるように研究に没頭した結果がこれだ。
ここ数日は広いキングベッドにも寝たくないあまり、研究室で寝落ちするまで研究に没頭したりしていた。
「もういいんです。ジョンがいないなら、僕には研究しか残っていない、昔の寂しいマッドサイエンティストに戻るんだ」
完璧な自暴自棄だ、
「我社としては、研究が進むのはありがたいですが、
アキラさんが身体を壊すのは困りますよ。
ちゃんと、寝てください。しっかり体調にも気をくばって…」
何か社長が言っていたがアキラには聞こえない。
ただただ寂しい気持ちがアキラを占めていた。
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