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4.幸せへの基軸
44.伝わらないプロポーズ
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医師の診断ではPTSDに間違いないと言っている。
長い間、強いストレスを受け続けたためだと。たぶん今後も治るにはかなりの時間がいるだろう。
フラッシュバックを繰り返すと思われる。
3日目の朝、ジョンは目を覚ますと
「アキラ、僕お腹空いちゃったんだけど…」
と困った顔で言ってのけた。
ずっと心配してついていたアキラが、思わず吹き出してしまった。
「ふふっ、わかったよジョン、何かもらってくるよ。よかった少し元気になったんだね」
ジョンはやはり牙狼の遺伝子の影響か、動物的なところがあるらしい。
ひたすら寝て体の傷を癒やしていたのだ。
アキラがおかゆを持ってくると、少し不満そうな顔をしている。
「お肉を期待していた?もうすぐお医者さんがくるから、いいよというまではとりあえず、我慢してね?
胃腸への負担になったらだめだろ?」
渋々というように、おかゆを食べると熱かったらしくビクリとさじから口を離す。
「ほら、貸してごらん」
アキラがさじを受け取ると、ふぅ~ふぅ~としてから「あ~ん」と食べさせてやる
「ふふっ美味しい」
嬉しそうにゆっくりと食べていく。
本当に幸せそうに。
「ジョン、これからの話をしたいんだけど、いいかな?」
ジョンの耳がピクリと動き、不安が顔を占める。
アキラはフゥと小さく溜息をはくと、決心したように話し出す。
「僕と一緒に住んでくれないかな?僕の家で」
それはアキラ的にはプロポーズだった
「いいの?本当に?ヤッター」
ジョンは驚いた顔をしたあと、満面の笑みでアキラに飛びついた。
「わっちょ、熱っ、危ない危ない」
飛びつかれておかゆがこぼれ、アキラにかかる。
でも抱きついて喜ぶジョンに、アキラも顔が緩む。
たぶん伝わってないだろうけど、今は幸せそうだから…いいかぁ
「もう、離さないからねジョン、どんなことがあっても」
長い間、強いストレスを受け続けたためだと。たぶん今後も治るにはかなりの時間がいるだろう。
フラッシュバックを繰り返すと思われる。
3日目の朝、ジョンは目を覚ますと
「アキラ、僕お腹空いちゃったんだけど…」
と困った顔で言ってのけた。
ずっと心配してついていたアキラが、思わず吹き出してしまった。
「ふふっ、わかったよジョン、何かもらってくるよ。よかった少し元気になったんだね」
ジョンはやはり牙狼の遺伝子の影響か、動物的なところがあるらしい。
ひたすら寝て体の傷を癒やしていたのだ。
アキラがおかゆを持ってくると、少し不満そうな顔をしている。
「お肉を期待していた?もうすぐお医者さんがくるから、いいよというまではとりあえず、我慢してね?
胃腸への負担になったらだめだろ?」
渋々というように、おかゆを食べると熱かったらしくビクリとさじから口を離す。
「ほら、貸してごらん」
アキラがさじを受け取ると、ふぅ~ふぅ~としてから「あ~ん」と食べさせてやる
「ふふっ美味しい」
嬉しそうにゆっくりと食べていく。
本当に幸せそうに。
「ジョン、これからの話をしたいんだけど、いいかな?」
ジョンの耳がピクリと動き、不安が顔を占める。
アキラはフゥと小さく溜息をはくと、決心したように話し出す。
「僕と一緒に住んでくれないかな?僕の家で」
それはアキラ的にはプロポーズだった
「いいの?本当に?ヤッター」
ジョンは驚いた顔をしたあと、満面の笑みでアキラに飛びついた。
「わっちょ、熱っ、危ない危ない」
飛びつかれておかゆがこぼれ、アキラにかかる。
でも抱きついて喜ぶジョンに、アキラも顔が緩む。
たぶん伝わってないだろうけど、今は幸せそうだから…いいかぁ
「もう、離さないからねジョン、どんなことがあっても」
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