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3、救出
34.会長への一手
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アキラはそんな会長に、身を乗り出し
負けずに低い声でいう。
「違いますよ、倫理的にではなく、ハヤトは明らかに違法行為を行っています。
しかも国際法にすらひっかかるね」
会長にアキラはもう一つの書類を渡す。
『ジョンと牙狼との遺伝子情報が98.9%一致、人狼0.8%、人間0.1%の遺伝子確認』
会長が丸メガネの奥の細い目を開く。
「っこれは間違いないのか?」
「えぇ、僕がジョンの毛で行った遺伝子分析で出た結果です。
それにハヤトは言ってましたよね?」
『そう、私が作ったんだから間違いないは。』
「ハヤトが研究を始めたのは、長くても10年ないでしょう?
その間に牙狼から人型の生物を生み出すなんて、無理ですよ、時間が足りなすぎる。
それこそ僕がやっても、一世紀使っても無理かもしれない。でもね
…混ぜちゃえば、すぐできるんですよ、人間とね」
亜人の人狼だけでなく、人間の遺伝子操作に使い、ジョンを作っていたのだ。
これは確実に違法だ、人間の遺伝子を他の動物に混ぜ、新しい生物を生み出すなど。
神のみが許される行為だ。
もちろん国際法的にも倫理的にもだ。
生物学に長けている僕ですら、吐き気がする行為だ。
「しかも、ハヤトは魔獣として飼育登録しています。公式に魔獣としてね」
そうまだ人間扱いしていれば、魔獣を大人しくさせる研究だったと。逃げ道はあったかもしれない
しかし、魔獣として奴隷化し、使役のため。
もしこんなことを会社の研究室でやっていたことが、世間にバレれば
会長の顔色は真っ青になっている。
書類を持った手はガタガタと震えている。
「これは、これはマズイな、なんてことを、なんてことをやってるんだ、あいつはぁぁぁ」
最後はもうハヤトへの怒りで、怒鳴り声になっていた。
負けずに低い声でいう。
「違いますよ、倫理的にではなく、ハヤトは明らかに違法行為を行っています。
しかも国際法にすらひっかかるね」
会長にアキラはもう一つの書類を渡す。
『ジョンと牙狼との遺伝子情報が98.9%一致、人狼0.8%、人間0.1%の遺伝子確認』
会長が丸メガネの奥の細い目を開く。
「っこれは間違いないのか?」
「えぇ、僕がジョンの毛で行った遺伝子分析で出た結果です。
それにハヤトは言ってましたよね?」
『そう、私が作ったんだから間違いないは。』
「ハヤトが研究を始めたのは、長くても10年ないでしょう?
その間に牙狼から人型の生物を生み出すなんて、無理ですよ、時間が足りなすぎる。
それこそ僕がやっても、一世紀使っても無理かもしれない。でもね
…混ぜちゃえば、すぐできるんですよ、人間とね」
亜人の人狼だけでなく、人間の遺伝子操作に使い、ジョンを作っていたのだ。
これは確実に違法だ、人間の遺伝子を他の動物に混ぜ、新しい生物を生み出すなど。
神のみが許される行為だ。
もちろん国際法的にも倫理的にもだ。
生物学に長けている僕ですら、吐き気がする行為だ。
「しかも、ハヤトは魔獣として飼育登録しています。公式に魔獣としてね」
そうまだ人間扱いしていれば、魔獣を大人しくさせる研究だったと。逃げ道はあったかもしれない
しかし、魔獣として奴隷化し、使役のため。
もしこんなことを会社の研究室でやっていたことが、世間にバレれば
会長の顔色は真っ青になっている。
書類を持った手はガタガタと震えている。
「これは、これはマズイな、なんてことを、なんてことをやってるんだ、あいつはぁぁぁ」
最後はもうハヤトへの怒りで、怒鳴り声になっていた。
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