夢から覚めるなら殺して〜虐待を受けてきた白狼、天才科学者はなんとか助け出すが、歪んだ性知識と無知な性知識、いつになったら幸せになれるの？

２、別れ

23.お母様という人

その人物が奥に進みんだとき

「あぁぃやぁ、お母様ぁぁ」
ジョンはその場に震えながらヘタリこんでしまった。


この派手な人物かお母様か！

頭に血がのぼるのがわかる、こいつがジョンにあんなひどいことを。

どうして、警察と一緒に１番きてほしくないやつが！とアキラは睨みつけると

「お久しぶりねぇ、アキラさん。覚えてらっしゃるかしら？」

残念ながらこんなインパクトの強い人物は知らない。

少しでも知っていたら、頭から離れないだろう。

「残念、そのお顔は覚えてらっしゃらないのね？

私は忘れたことなんてないのに、あんたのその顔も声も、腹が立つほどの完璧な発表もねぇ」

発表？なら大学か大学院？学会？
思い出せないアキラに業を煮やして

「ハヤトよ！大学のゼミで１年先輩だったね」

確かにハヤトという先輩はいたが、背は高かったくかなりのイケメンだったはずだ。

しかしどちらかというと細みでスラッとしたジャニーズ系だったはずだが？

「あら？そのお顔は私の美しくなった姿に驚いたのかしら？

そうよ、私は生まれ変わったのよ昔の自分からねぇ、

そう、あの時あんたに負けた。あの私からねぇ

そうあのあなたの完璧な画期的な発表て、私のゼミでの評価が一変したは」

ゼミでは確かに教授の評価はアキラが一目置かれていた。

しかし、他の人たち、友人の数、特に女性人の評価はハヤトがずば抜けていた。

というか、アキラはアウトオブ眼中もいいとこだった

「えっと？」

俺の何がそんなに気にさわったんだろうか？

「私はずっと一番だったの、天才と呼ばれて育ったのよ。

なのにあの日、あの時、あの場所から、あなたは天才！私は秀才というレッテルが貼られたは」

天才というかマッドサイエンティストと言われて腫れ物扱いだったが？

「それから私はずっと平凡な才能しかないと、天才にはなれないと周りから見られてたわ。

だから破ったのよ自分の殻をね、そして美しく優美に生まれ変わったのよ」

なんだか、違う方向に進めさせてしまったのは少し罪悪感がする。

でもハヤトが満足そうだから、まぁいいのかな？

それよりもアキラはいいたいことが山程あった。