夢から覚めるなら殺して〜虐待を受けてきた白狼、天才科学者はなんとか助け出すが、歪んだ性知識と無知な性知識、いつになったら幸せになれるの？

1、出合いそして

4.アキラパニック

普通の侵入者なら少なくとも暗視スコープかナイフや拳銃などの武器をもっているものだ。

先程のラリった侵入者はしっかりと準備していた。

しかしこの人狼は、上半身裸にズボンだけで何ももっていない。



もしかして…


この人狼は侵入者じゃなかった？
いやゴミ置き場も敷地内なので侵入者といえば侵入者だが


ヤバイ、侵入者なら明らかに命を狙うような銃やナイフがあるから、だいたい正当防衛がきく


でもゴミを荒らしていただけの人物にこれは
明らかに…



ヤバイヤバイヤバイ
やりすぎだ！過剰防衛もいいとこだ。


ゴミ荒らしに、幻覚剤を使い、さらに水流で拉致して、監禁中だ
どうしよう、



嫌な汗が噴出する。亜人には人間と一緒の権利がある。下手をしたら、こっちが捕まりかねない。


「あぁ～えっと、すいませっ」

「ごめんなさい、ごめんなさい、嫌だぁ痛いことしないでぇ」


そうですよね～怯えまくっている。

幻覚剤も効いているようで、話が通じるかどうか…


「えぇっと、とりあえず水を飲みましょう！ねっ！」


急いで冷えたミネラルウォーターを取りに行く。

蓋を開けて、怯える彼の手の届く場所に置いてやる。

幻覚剤を早く水で代謝させよう！

目が確実に僕を怖がっている。手をあげて敵意はないよっと表しつつ、そーっと体を引いて行く。

ガタガタと震えるで手で、なんとか水を飲みだした。

両手でしっかりと掴んでいるが、今にも落としそうに不安定だ。


あとは代謝を促すのは、お風呂だな？


「あのっずぶ濡れですし、寒いでしょ？温かいお風呂入れますから、入ってください」