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誰も愛さないと決めた三十路の孤独な僕を、監禁希望の白いヤンデレワンコが溺愛する話
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ここは地方中核市マルコリス。
海に面していることと、近くにそこそこ人気のある中級者~上級者向けのダンジョンがあることからかなり栄えている。
アキラはテキパキとトレーに分けられた採取された植物系素材を鑑定していく。早く終わらせないと、冒険者を待たせることになる。そうなると受付担当に当りがキツくなる傾向があるから…
本当に受付の担当者はすごいと思う、いつも愛想よく冒険者達を捌いていっている。
冒険者は確かに強くて紳士の者もいるが、大半はそうでもない…基本的に荒くれ者が多くて受付で暴言をはくのはいい方で、ひどいと手をだしてくる者までいる。
だいたい素材の鑑定が気に入らないと暴れ出すのだ、そんな暴れたところで鑑定結果が変わることなどありえないのに…
アキラは薬草や毒草などの植物系素材の鑑定士として、この冒険者ギルドで働いている。
コミュ障気味の自分にはとても受付は務まらないだろうっと、尊敬の念から少しでも早く終わらせようと手を必死に動かしている。
なのに今日の仕事の量はなかなか減る気配がない、これは異常だ…
「ああぁぁ…終わらない…
なんで今日はこんなに薬草系案件が多いんだよ!
朝からひたすらひっきりなしじゃないですか?」
「本当にね!なんか都市の方でここいらの薬草を使った健康茶ってのが流向してるらしいよ?
そんなんどこの薬草でも変わらんと思うんだけどなぁ
それで採取系クエストがめちゃくちゃ出てるらしいのよ」
「はぁ、それならしばらくはこの忙しさ続くってことかな?
うわぁ…この冒険者はひどいな!薬草に混じって雑草とか毒草入ってるよ?
これはクエスト未達成だ…」
植物系素材の鑑定士はアキラとシノダと二人で行っている。
シノダはかなりガタイのいい厳つい顔の初老の男性だが、中身は大変に気の優しいおじさんだ。
冒険者あがりで、薬草の研究を行っていて副業で鑑定士を行っている。趣味はガーデニングと料理で大変に見た目にそぐわない
「この分だとお昼時間はほとんど取れないね?明日は、よかったらサンドイッチでも作ってこようか?
それなら二人でぱくつきながら仕事ができるだろう?」
「うわぁ、助かります。ならせめて飲み物くらい買ってきますよ!
シノダさんはグリーンスムージー好きでしたよね?それでいいですか?」
「あぁ、覚えていてくれたんだね、嬉しいよ!
とりあえず明日の楽しみが決まったけど、今日をまず乗り切らないとね?」
そんな雑談をしながらも、ひたすら二人は手と目を動かし続け、なんとか昼休憩を交代で取ることができた。
アキラが休憩前にロビーを見渡せば、あまり見たこともない冒険者達が何人もいる。
きっと流行にのった流れの冒険者たちが集まってきているのだろう、そういう奴らほど質が悪い輩が多いのも事実で…
しばらくの日々を考えると小さくため息が出た。
≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈
植物系案件フィーバーは数日で終わった。
流行とはこういうものなのだろう
熱しやすくて冷めやすい。
「そういえば、この前もらった疲労回復ポーションあれよく効いたよ。
あれも作ったんでしょ?
売り出したら絶対に人気でると思うよ!僕も買いたいからぜひしてよ!!」
「それはよかったです。
シノダさんのお墨付きが出たから、自信になりますよ!
またシノダさんの薬草分けてもらいたいんですけど、シノダさんのガーデニングの腕はピカ一ですもんね?
本当に惚れ惚れする薬草だから…
その疲労回復ポーション10本でどうですか?」
「あぁ、いい条件だ!
なら明日とかどうだい?週末だから次の日を気にしなくていいだろう?
俺の料理も振る舞ってあげるから、俺の家で一緒に飲まないかい?」
「わぁお!シノダさんの料理なんて、めちゃくちゃ魅力的なお誘いだ!
了解です。ふふっ明日が楽しみだな!」
アキラも鑑定士は副業として行っている。本業はポーション学者だ
今は副業6割、本業4割の収入でどっちが本業かわからないが…
アキラもシノダも本業では食っていけないから副業で働いているっという共通点からかかなり仲がいい
だいたい冒険者ギルドの中ではひたすらつるんでいるので、付き合ってるのでは?っと勘ぐる者も多いがまったくそんなことはない…
ただひたすら仲のいい同僚だ!
それにアキラはもう誰も好きにならないっと決めていた
そうじゃないと、自分が許せないから!
自分は人を愛したらいけない、
決して誰も幸せにならないし
誰にも祝福されないし、認められない
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次の日、アキラは酒屋で酒を選んでいる
今日は定時であがりシノダの家でのお呼ばれの予定だ!
手土産の酒を物色しているのだ
「あらあら?まだお酒は早いんじゃないかい?
お子ちゃまにはお酒は売れないよ?アキラちゃん!」
「何をいってるんですか?僕はもうおじさんですよ?
そのネタはそろそろキツイでしょ?」
アキラはかなりのかわいい系の見た目をしている。艷やかな黒髪に大きな黒い瞳、ほっそりとした体型で身長も170あるかないかとあまり高くない
ただもう30歳も過ぎている、人好きをする酒屋の女将さんのお決まりのジョークはそろそろ本当にキツイ歳になっている。
「ちょっとキツメで甘くないお酒を探してまして、手土産用なので普段用よりはいいヤツをお願いします」
「あらあら今日はおうちデートかしら?えらく渋いお酒が好きな恋人さんね?年上さんかしら?」
「ははっそうですよ!ご飯を作ってくれる、大変素敵な方なんですよ!
可愛くラッピングしてくださいね?
可愛いのも大好きな方だから」
そんな軽口を叩いて、アキラはお目当てのいい酒を仕入れて酒屋を後にした。
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「はぁ…シノダさんのご飯は最高だなぁ、もう僕のお嫁さんになってくださいよ!
毎日僕のためにお味噌汁を作ってくださいよ」
「何、言ってるんだよ!
俺は嫌だよ、アキラ君は俺のことを愛してはくれないだろう?
常々言ってるじゃないか!『僕は人を愛しちゃいけない人間だ』ってね
最初聞いたときはなんて悲しいことを言う子だって思ったけど…
理由を聞いたら納得したよ
君は賢明だ!君は一生人を愛さない方がいい…」
「シノダさんひどい!振られたしぃ
僕だって恋人ほしいのにぃ…
でも愛せないぃ」
「俺だって普通の恋人が欲しいよ、なんで俺って女運ないんだろうなぁ
はぁ…この前の彼女なんか現金から貴重品、家財道具を根こそぎもってトンズラだよ?
ひどくない?同棲してなかったのにだよ!もうこれは空き巣だよね?」
「アハハ、シノダさんの女運のなさは最早笑える!
ならあと10年して、二人共フリーだっはたら、結婚しましょうよ!
そのころにはシノダさんも枯れてるでしょ?僕は元々が枯れきってるみたいなものだから
二人とも枯れすすきで、仲良く暮らせるでしょ?」
「ははっ…まぁ悪い話ではないなぁ
アキラ君なら俺好みの服も着てくれそうだし、酒の趣味もあう!
OK、そのプロポーズお受けいさせていただきますよ、旦那様」
「アハハ、めちゃくちゃゴツいお嫁さんができてしまった!
いくらでもシノダさんの好きな可愛い格好しますよ?メイド服でも、ロリータファッションでもドントコイです!奥様!」
ゲラゲラとバカみたいな冗談を言い合って、美味しいお酒を楽しんで
すっかりと遅くなってしまった。
少しお酒の効いたふわふわした足取りで暗い夜道を歩く。
涼しい夜風が火照った頬に気持ちがいい
夜空を見上げながら、少し今の自分の現状を思う、アキラは若い頃は王族お抱えの薬師だった。
王族が望むままに、回復薬から媚薬、ときには毒薬まで作りだす。
黒髪に黒い瞳が気味悪がられていたが、大変優秀で珍重されて邸宅にも招かれ一室を与えらるほどだった…
ただ従っていた人が悪かった
日に日に毒薬の発注が多くなり、かなりきな臭い噂が立ち始めたころ
アキラは何も告げずに邸宅から去った
潮時を感じていた。
後から耳にしたが、反逆罪でその王族は幽閉の刑にされたらしい
あのままあそこにいれば、平民あがりのアキラなど処刑まっしぐらだっただろう…
でも本当はそれは建前で、アキラは逃げ出したのだ、そこでアキラは恋を知った…
決して報われない報われてはいけない恋を
相手は雇い主の第一子
ただ呪われたと言われてあまり大事にされていなかった可愛そうな子だった。
その子は普通の人間だった王族から産まれたのに獣人の先祖返りだった。
フワフワの白い毛に、くりくりの黒い大きな目が印象的で正に子犬という出で立ちで
かろうじてヨタヨタとした二足歩行でアキラの足にひたすら纏わり付いてくる。
『アキラ大好き!アキラは僕の番になるんだからね?
アキラは僕のものなんだからね?』
小さな体はアキラの膝の上に軽々と乗せれてしまう。フワフワの体毛はいつまでも撫でていたい柔らかさで
ミルクのような甘い匂いが自分を堪らない気持ちさせる。
アキラは確信した。そして絶望したのだ
僕は小児性愛者だと…
必死に小さな体で愛を伝えるその子が可愛くて抱きしめたくて、全てが欲しいっと願った瞬間
アキラは逃げ出した……
これ以上一緒にいたら確実に犯罪者まっしぐらだったから!
それからアキラは誰も愛さないと決めたのだ
愛さないし愛しちゃいけない…そんなことしたら犯罪者になってしまうから!!
綺麗な満月を見上げて自分のへの誓いを更に強くさせて、フラフラとした足取りで家に向かう
ガバリッ
誰かに後ろから羽交い締めにされて、首に腕が回される
やばいっと考える間もなく意識を手放していた
あり得ないところにあり得ない刺激を感じる
尻に何かを刺さってる?頭に霧がかかったようにボンヤリとしていて、体にうまく力が入らない
ひどく現実味がなくて、まだ目が冷めていないような、夢の中のような
目の前が真っ暗で何も見えない…
程なくして腹部に圧迫感と排泄欲が強まっていく
「ぁぁ……ぃやぁ………苦しぃ……」
小さく身悶えると、優しく抱きしめるられて、慰めるように背中を撫でてくれる。
気持ちよくて…苦しいけど……頭がホワホワしてしまう
「いいよ…気にしないで、そのまま出しちゃって大丈夫だからね…
僕しかいないから…大丈夫だからね?」
誰だがわからないけど、なんだかすごく安心する声で泣きたくなるような待ちわびていたような声で、許されるままに体の力を抜いていった
何度も来り返さる不快感は、優しい抱擁と優しい手のぬくもりに拡散されていく
温かな水の刺激にお風呂に入っているのだと感じた
いつ以来だろう?薬師のときはいつも入っていたが、今のアキラには湯船に浸かるのは贅沢なことで
いつもは体を沸かしたお湯で拭くか涼しくなったら川で水浴びをするかしている。
温かいお湯に浸かるのは気持ちがいい
「はぁ………きっちいぃ……」
「ふふっお風呂好きなのは、変わらないね?
はぁ…やっと見つけた、もう離さないからね?
もう絶対に逃したりしないからね…このままずっと、僕のものになるんだからね?」
優しい声がひどく低くなったのを感じる暗くて淀んだように…それでも温かいお湯と優しい手のぬくもりが安心させてくれる。
ほわほわした頭でもっと優しい手で撫でてほしくて、怖い声なんて出して欲しくなくて、身をよじってなんとかすり寄ろうとすると
クスクスと笑う声がして優しい撫でてくれる
よかったっと体の力を抜いていった
ペチャッ、クチャッ、ペチャッ
何かに体を舐められてるのが感じる、ザラリとした舌で首筋を舐められているけど体に触れる感触がフワフワで気持ちいいい…大きな犬かな?
犬なら白い子がいいな、あの子は白くてフワフワで可愛くって…
また遊びたいな…もうあえないけど…
相変わらず真っ暗で何も見えない、本当に真っ暗で舐めてる相手の輪郭すら見えない…
ふわふわが体の上を移動して目の前を覆いかぶさっている気配がする
唇をペロリっと舐められて、ふふっと笑いが漏れてしまった。
「ごめんね…こう暗くては君がどんな色なのかも、どんな顔をしてるのかもわからないんだよ…
でもフワフワで気持ちがいいね?ワンちゃんかな?
なんだか今日は頭がぼぅっとするんだよ…ふふっくすぐったいよ…明るくなったら遊ぼうね?」
唇を中心にペロペロっと舐められて、クスクスと笑いが止まらない
腰に回された手で強く抱きしめられる。
一瞬にして体が強張った…腰に手が?犬じゃない?人?獣人?
「えっ?君は誰?ココはどこ?
……僕は、わぁあああ!!
何?何で!誰なの??」
ホワホワした頭が恐怖で急激に回転しだした。
なんで何も見えないんだ?いくら夜でも今日は満月だ、月明かりくらいはあるはずだ、なのに相手の輪郭すら見えない
「あぁ…薬が切れちゃったかな?
せっかく素直で可愛かったから…優しく愛し合おうと思ってたのに
まぁでもこっちの方がしっかりと覚えててくれるからいいかな?」
少しかすれた優しい声だけど、知らない人の声だ
愛し合うってなに?初対面でこんな組み敷いられて、愛し合えるわけないだろう!
恐怖で体がガタガタ震えてくる、いつも護身用の攻撃ポーションや電撃のでる魔道具なんかも持ってるけど
今は確実に丸腰で…覆いかぶさる雰囲気はアキラよりも大きくて、熊ぐらいありそうで…
「あっ愛し合うって何するの?僕、怖いです…だって僕はあなたを知らないし、初対面でこんな…嫌だ、怖い!
なんで何も見えないの?
何したんだよ?」
「初対面?あぁ……そうだね、初対面か…ふふっ怖がってるのを無理やりするのもいいかもしれないね?
痛いのが好きならそうしてあげるよ?
目はね、魔法で塞いであげたよ
僕しか戻せないからね?」
「嫌だ…お願いだよ…やめてよぅ、なんでそんなこと…?なんで僕なの?
痛いの嫌だぁ、ヒッヒッうぅ…」
ざらついた舌が首筋を這う、さっきまでの楽しさなど微塵もなくて
ひたすら嫌悪感しか感じない
怖くて堪らなくて、そしてアキラの中では、あの可愛い白いフワフワの子の顔しか浮かんでこなくて、今かされることを考えるとひどい罪悪感が溢れてくる。
嫌だ、あの子がいい、僕はあの子が好きなんだ…
「お願いだよ……やめてよぅ、好きな子がいるんだ…あなたとは愛し合えないんだよぅ」
絞りだすように告げた懇願にフワフワが息を飲んで、プルプルと震えだすのを感じた。
はぁっと熱い息を吐き出す音の後、バチィン!!左頬に衝撃を感じた。
叩かれたのだと理解するより早く、小さな演唱が聞こえて両手が拘束されて頭上に固定された。
「何?嫌だぁ!離してよぅ
触らないで、嫌だ君とはしたくない…嫌だよ」
「煩いなぁ、否定しかしないその口も塞いでもいいんだよ?
もう目は塞いでるし、腕はこの通りさ、もう逃げられないからね?
ここでずっと繋いでおくのもいいな
もうここから出れるなんて思わない方がいいよ?
好きな人はあの強面のジジイかな?
恋人とか言ってたもんね?
まさかもう寝たとかないよね?
僕のアキラに触ったりしてたら…そんなの…灰にしてやるよ!」
「ヒッ違う…シノダさんはそんなんじゃなくて……ううぅぅ、やめてよぅ
帰りたい…僕、帰りたいよぅ…」
叩かれた頬がジンジンする、恥も外聞もなくボロボロっと泣いて震える体で懇願するしかなく。
フワフワがどんどん恐ろしい雰囲気をまとっていく。
フワフワはアキラの体を弄るのを止めてくれない、アキラの小さな豆粒みたいな胸の飾りを摘んんで捏ねてもう片方はザラつく舌で舐めて吸ってカリッと噛まれてヒィィィっと悲鳴あがる。
初めての感覚にどう対処したらいいかわからない、くすぐったいようなもぞもぞするような
ただフワフワの機嫌をこれ以上に損なうのが恐ろしくて、必死に泣き声があがりそうなのを耐えていた。
「ははっよかった、ここすごい小さいし快感の拾い方もわからないみたいだね、初めてなのかな?
それに可愛いペニスもめちゃくちゃピンク色だね、自分でもあまりしないの?
誰か抱いたこととかないの?」
フワフワの雰囲気が少し和らいだ気がする。どう答えたらいいかわからないけど、でも黙っていてもまた怒らせそうだし
「僕は…あまり性欲がないから…抱いたことも抱かれたこともないし、僕の体なんか誰も触らないし……あぁ、でも…」
「でもなに?教えてよ…、誰かに触られたことあるの?
誰だよ、まだ生きてるやつ?」
「あぁ違う…あの、アレは本当に小さい子の戯れみたいな感じで
本当に本当にね小さい子なんだけど…その子にキスされたことが一回あって…」
白い可愛いあの子からのキスは、アキラの大事な思い出で、今でも思い出すとドキドキしてしまう。そのたびに
『うん、やっぱり僕は小児性愛者だ!やばいやつだ!!』
っと確信してしまうだが…
棘々しかったフワフワの雰囲気が急に変わって、触れてくる手も止まっている。
でも僅かに震えているようで…
「あの…やめてね!その子のこと灰にしようとか考えないでね!!
本当に小さい子なんだからね
全然、恋愛感情とかじゃなくて、懐いてくれてただけで…本当に僕のことなんか……そんな……好きとか…」
自分で言っていて、どんどん苦しくなっていく。そうだ、あの子は単に話し相手になる僕に懐いていただけなんだ
なのに、僕はひたすらあの子に心を縛られている。
「なんでそんなに必死なの?
なんでそんな泣きそうな顔をするの?
あなたは懐かれていただけなんでしょ?その子のことなんて庇う必要ないじゃない…」
慰めるをように、でも何か応えを求めるように頬にフワフワの手が当たる
温かくて気持ちよくて、苦しい気持ちが和らいでいくようで…ちょっと泣きそうになってしまう。
「そうだよ…懐かれてただけだよ、でも僕は好きだったんだよ
やばいやつだろ?膝に乗せられるくらいの小さな子供を本気で好きになってたんだよ?
完璧に小児性愛者だし異常者だし変態だし…もう僕は誰も好きになっちゃいけない人間なんだよ…
だから…帰してよ、僕は誰も愛さないで生きていくって決めてるんだから」
「何でそうなるの!
あなたは僕を好きになってくれてたんだよ!!
運命の番だから惹かれ合ってたの!
なんで小児性愛者って考えになるの?」
フワフワが叫ぶと、パチンっと指がなりっ急に視界が戻って強すぎ光で目が開けない
シパシパと瞬きをして、目の前にいたの真っ白な毛に覆われて、クルクリ黒目に高い鼻筋に大きめの口
それはすごく整った顔立ちの体格のかなりいい獣人だった。
≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈
(sideジョン)
ジョンは諦めていた。
父親や母親には自分のような全身の白い毛はないし、尖った爪も歯もない…
確実に血はつながってらしいけど、あまり愛された記憶もない。
周りから聞こえるのは
「おいたわしや…呪いか…」「可哀想に、あれでは…」「犬ではないか、何ができるのだ…」
自分の否定的な言葉ばかりで、自分の周りには色が全く無かった
ただ淡々と進んでいく毎日で、こんな姿だから学校にも行けずひたすら家庭教師と勉強をして、四足歩行ならだれよりも早く走れるが、二足歩行ではヨチヨチとした歩きしかできない、剣も乗馬も習えない
ただ変わらない日常が流れるだけだったのに
その世界に色がついた
父親が薬師を連れて帰ってきた。
綺麗な黒髪にジョンとおそろいの黒いぱっちりとした瞳、まだ子供ではないかというほど幼い顔立ち
そして何よりも花のような熟れた果実のような堪らないいい匂い
玄関先で初めて対面した時にあまりのいい匂いに全身の毛が立ち上がってしまった。
「アキラ君、コレは私の第一子でジョンだ…その…見ての通りでな、まぁあまり気にしないでくれたまえ」
「はじめましてジョン君、今日からこちらで働かせてもらうアキラです。
びっくりしちゃったのかな?ふふっ可愛いね、毛が立ち上がっちゃってるね?
仲良くしてくれると嬉しいな」
そこからひたすら、暇さえあればアキラのところに日参していた。
アキラは僕を膝の上に乗せて撫でるのが好きだ、どうやらものすごく小さい子に思われている気がする…
僕は今年で12歳になるのに、確かに大きさからいったら子犬くらいしかないけど
「ジョン君は本当に可愛いね、いいかい?
君は呪われてもいないし、可哀想なんかじゃないからね、先祖返りっていうんだよ
君はきっとそのうち立派な大人になれるから、だからそれまで努力をしないといけないよ?」
「もっと大きくなったら外にででみたらいいよ、外には君みたいな子はたくさんいるよ?
君はここで生きていくのは向かないから、いつか外に出れる準備をしておくんだよ?
勉強でも魔法でも体作りでも自分で生き抜く術を手に入れるんだよ!」
「君は本当に魅力的だよ?
愛されていないなんて…周りの人達は本当に見る目がない!
こんなにフワフワでモコモコで可愛いのに
大丈夫だよ、もっと広い世界にでたら君の魅力がわかる人がたくさんいるから…きっと愛してくれる人も現れるから……」
アキラはいつも僕を否定しない、ずっと欲しい言葉をくれるのに、アキラが僕を見る目がどんどん辛そうになっていく
だから僕は何回でも言うんだ!
願いをこめて、誓いのように
「アキラ大好き!アキラは僕の番になるんだからね?
アキラは僕のものなんだからね?」
そのたびに嬉しそうに笑ってくれるけど、それでもすぐに辛そうに歪んでしまう
アキラの態度がどんどんよそよそしくなっていって、不安になってどうしてもアキラを繋ぎ止めたくて
チュッ
不意打ち唇を奪ってやった。
見開かれた瞳に今、奪った唇を耐えるように噛み締めている。
「今のは誓いのキスだからね?
アキラは僕のなんだから、誰にもあげないんだからね?」
その夜、アキラはいなくなった。父親が必死に探していたらしいけど見つからなかった。
アキラのせいかわからないけど、1年後、父親が現国王の暗殺を企てていたことが露見して幽閉となり家はお取り潰し、他の兄弟たちは養子か孤児院に貰われていった。
僕は独り立ちを選んだ、アキラの言われた通りに僕は魔法を学び体を鍛えてた。
お取り潰しにならなくても、15歳で成人したら家をでて、王族からも離脱するつもりだっのがちょっと早まっただけだった。
家を出た足で冒険者ギルドに行って登録をした。僕は絶対にアキラを見つけ出すと決めていた!だってアキラは僕のなんだから、僕の番になるって決まっているんだから。
それなら冒険者になるのが一番よかっから。
最初は苦労したけど、小さな討伐案件をこなしたり時には冒険者チームに入ったりして腕を上げていった。体はどんどん大きくなっていく。
もう190overのムキムキに育ってしまった。
魔力もかなり強くなって、ソロでもなんなくやっていけるようになった。
アキラはもしかしたら、これを見越してアドバイスしていたのかもしれない。
アキラは僕の未来を示してくれていたのに、隣にはアキラがいない
外に出るとわかってきたこともある、
アキラはたぶん平民あがりだ、あのとき父親についたままだったら、即刻拷問の末、処刑となってたに違いない
それを見越して逃げたのだろう
でもアキラはもう薬師はやっていないと思う。あんな辞め方をして、噂にならないわけないんだ、王族や貴族にはもうお抱えにはなれないだろう
でもあれだけの腕だから、何かしら薬関係の仕事についていると思う。
だから僕は冒険者のクエストをしながら、採取系の仕事もチェックするようにしていた。
マルコリスという港町で採取系クエストが異常なほど増えているっという情報が入ってきた。
行かないわけがない、もうアキラを探し回って10年経っている。
黒髪に黒い瞳なんていくらでもいるし、あのときの自分は稚すぎて身長や身体的特徴なんてあやふやすぎてわかりもしない
ただ忘れられないあの堪らないと甘い匂いに優しい鈴のようなボーイソプラノの声色
どうか、今度こそ何か手掛かりだけでもありますようにっと祈る思いで足を動かした。
いつものように冒険者ギルドに着いたが、採取系クエストが増えたのは巷で流行っている健康茶の影響らしい。
ハズレかっとため息をついて辺りを見渡す。
冒険者でごった返すギルド中には黒髪のものはいないが、受付に童顔で小柄な女性が一人いる。ちょっとだけ似ている、その女性ににこやかに声をかけていった。
「すいません、今の採取系クエストの中でアキラって人が出しているクエストってあるかな?知り合いでね、黒髪で黒い瞳なんだけどね?
あと討伐クエストで一番難易度が高いのは火炎竜でいいのかな?」
「そうですね今日はアキラさんは採取系クエストだしてないですよ?
ほらっ今はこのの鑑定件数が多すぎてクエスト出すどころじゃないみたいだわ…
そうですね、火炎竜が一番高いですが、ソロですか?お受けするなら冒険者証を確認させてくださいAランク以上じゃないと受けれませんよ?」
「えっ?ちょっと待って、ここにアキラっているの?鑑定って…ちょっと昔なじみでね、ずっと探していてね
あぁこれ冒険者証です」
「あぁ、ほらっあそこにいますよ
えぇ!これは失礼しました。A級でしたか
どうぞ、全てのクエストを受けれますが、どうされますか?」
「あぁ……じゃあとりあえず、そのクエストと採取系クエスト一つ見繕ってくれるかな?」
ちらりっと視界に入った黒髪から目が離せない、女性の羨望の眼差しを向けられるけどジョンはそれどころではなかった。
受付を足早に済ませ先程の黒髪を追えば…通路を中年の男と二人で歩いているアキラが目に入った
いたっ………やっと見つけた!
喜びで、体が震えるが同時に恐怖した。自分の容姿はかなり変わってしまっている、絶対にわからないだろう…
それに隣の男は誰だよ?
もしも恋人だったら…僕を拒否されたら…また逃げられたら…耐えられない!!
適当に採取系クエストの薬草らしきものを引っこ抜いてすぐにギルドに帰っていく。
先程の受付の女性に、採取したものを渡してにこやかな笑みで話しかける。
「さっきはありがとう、これ採取系クエストの納品です。
ねぇ、君ってすごく可愛いね…お昼休みって何時からかな?
よかったらだけど、一緒にどうかな?ここには今日来たばかりでね、何かおいしいもの教えてくれないかな?」
「えっあっ……とりあえず、こちら受け取らせていただきます。ちょっとお時間ください、あちらでお待ち下さい」
赤らめた顔で女性は返事をした。
たぶん大丈夫だろう、ジョンの整った容姿とA級冒険者の肩書が女性にはたまらなく魅力的なのだろう…
でも悪いけど、僕は君じゃなくてあの人にしか興味がないけどね?
ほどなくして未達成の通知と誘いの了承をもらうことができた。
少しお洒落なテラス席のあるレストランでランチを二人で楽しみながら、言葉巧みにアキラの情報を聞き出していく。
終始、頬を赤らめながらジョンを見つめる彼女にまったく心をくすぐられもせず、ただただアキラのことだけが頭を占めていた。
「今日はありがとう、楽しいランチができたる。よかったらまた誘わせてもらっていいかな?しばらくはここにいる予定だから」
「はい、もちろんです。私もすごく楽しかったです。次を楽しみにしています」
にこやかに彼女と別れてから、ダンジョンに向い、さっさと火炎竜を倒して
マジックバッグに提出部位の角と魔石を入れて帰ってくる。
やることは山程あるのだ、だらだらしてられない…とりあえず拠点になる宿屋を決めたら、ギルドに戻ってアキラの跡を着けなきゃ
もう絶対に逃さないように…
ほぼ毎日、彼女をランチに誘ってクエストをこなしアキラのストーキングをジョンはしている。
彼女からの情報では、シノダっという同僚と仲がいいらしい
物腰が柔らかで仕事は丁寧かつ迅速、受付の自分達を常に立ててくれる好青年だが、生活は慎ましくてお金は無さそうで刺激もなさそうで…まったくモテていないらしい
数日のストーキングでも家とギルドに往復か、近くの市場で食事の材料を買うぐらいしか外出をしていないし
交友関係も広くなさそうだ
ただ今日は酒屋にきている、聞き耳をたてていると…酒屋の女将さんとの会話が耳に入ってきた
「あらあら今日はおうちデートかしら?えらく渋いお酒が好きな恋人さんね?年上さんかしら?」
「ははっそうですよ!ご飯を作ってくれる、大変素敵な方なんですよ!」
頭が沸騰しそうになってしまった。
単なる冗談だとはわかっている
でも、やはり早く手に入れなければ…
無理矢理にでも、また逃げられる前に
少し千鳥足で前を歩くアキラを羽交い締めにして、首に軽い衝撃魔法をかければすぐに気を失ってしまった。
起きないように、軽い鎮静剤を口に含ませて水を口移しで飲ませれば口中に甘い香り溢れてい目眩がしそうになる
やっと手に入れた。
もう誰にも渡さない、逃しはしない、コレは僕の番なのだから…
逸る気持ちを抑えて大事に大事に胸にアキラを抱きしめて、宿屋に向かった
≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈
目がなれてくると、辺りの様子が見えてくる。明るい、とにかく明るい……
今はめちゃくちゃ日が登っているのに、僕は裸!
「わああぁぁぁ!なんでこんな時間にこんなことしてるんだよ!
やめて!!服はどこ?っというかココはどこ?」
「えっ?そこなの?僕のこととか気にならないの?
ココは宿屋だよ…大丈夫だよ、防音防振の魔法をかけてあるからまわりには何も聞こえないし」
「それも気になるけど、この日の明るさの中で裸なのが耐えられない!
服をください!」
ジョン君が小さくため息をつくと、窓の木製扉を閉めて暗くしてくれて、パチンと指を鳴らすとボンヤリとした光の玉が数個宙を浮き出した。
「ふわぁぁ…すごいね、光魔法かな?って暗くしたらいいってことじゃないからね?
続けるの?やめる気ないってこと?」
「当たり前でしょう!僕がどれだけアキラを探し回ったと思ってるの?
10年だよ?ここでやめられるわけないじゃん!本当にもう本当にもう…ずっとあいたかったの!!」
ボロボロと大きな黒目がちな瞳から大粒の涙を溢して、胸にすがられては固まるしかできない。
10年間ひたすらジョン君は僕を探してくれていたことに驚くし
あの子犬みたいだったジョン君が下手したら熊みたいな大きな体型になってるのも驚くし
「あの…本当にジョン君なんだよね?ごめんね、あまり実感がわかなくて…」
「そうだよ!ジョンだよ!だってアキラは僕の番になるんだから、誓いのキスもしたじゃない!
好きなんだよ、ずっとずっとアキラだけが好きなんだよ!
全然忘れられなかったし、僕はアキラしか求めることができないんだよ!」
「っっっそんなん言われたら…
僕は堪らなくなってしまうよ、僕もずっとジョン君が好きだったから
もう我慢しなくていいんだよね?
君はこんなに大きいんだから、君を好きになってもいいんだよね?」
「あの時も好きになってくれてよかったんだよ?
僕を連れて逃げてくれたらよかったんだ、僕にとってあんなの生活より、あなたの方がずっと大事だったから…
もう離さないからね、もう逃してなんかあげないんだから」
ジョン君の手が僕の腰を強く掴んで、頬に手が添えられて体中キスが降ってくる。
唇が重なりあったとき体に甘い痺れが拡がって、あぁ…やっぱりジョン君なんだってやっと実感が湧いてきた。
泣きたくなるような、苦しいけど体の中の細胞が歓喜しているようにドキドキが止まらなくて、でも
「待ってぇぇぇ!ちょっと本当に待ってください、あの…あのっ!」
「何?ここに来てまだ何かあるの?
もう僕はひたすら我慢してきたんだからね?
もう今更できないとか言われても無理だからね?」
「違う…違うの、僕もジョン君としたいんだけど……
僕もジョン君のこといっぱい感じたいんだけど……
僕、本当に本当に初めてなんだよすごく怖いから、優しくてして欲しい…です………」
「うっっ………できるだけ……頑張ります」
後にジョンに『アレは完全に煽られたと思った』と言われるとも知らずに、もう観念したように、体の力を抜いていった。
「あぁあぁあぁ、無理ぃぃ出ないからもう出ないから…やめてよぅ」
自分の小さくてピンク色のペニスをジョン君がひたすら舐めてきて、もう2回も射精させられている。
そんな連続なんか出したこともないし、ここ半年くらい自分でした記憶すらないのに…
「ふふっ、アキラのペニスが可愛いんだよ…僕が舐めたらすぐに反応してくれるし
ピクピクッしてまだ出したいって言ってるよ?
でもそろそろこっちの準備もしないとね?」
自分でも見たこともない触れたこともない蕾をグリグリっと弄られて息が止まる。ローションをたっぷりとまとわせた指が探るように入ってきて、恐怖でカタカタ震える体を慰めるように撫でられるのが気持ちいい
「大丈夫だからね?僕たちが繋がるための準備だからね
痛くしないようにするから、ゆっくり息をして力を入れないようにしてるんだよ…」
催眠術にかかったみたいにジョン君の声に逆らえなくて、必死に息をしながら初めて違和感と異物感に耐えていた。
「上手に飲み込んでるよ?
ふふっココがアキラのイイトコロかな?
ここをトントンすると締め付けてくるし、中がうねってるよ…気持ちよくなろうね?」
「ちょっと3本目を入れるのは辛いね?前の刺激に集中してね?
苦しいの楽になるからね?
涙を流してる姿も堪らないけど、快感にのまれてる姿が一番滾るから
気持ちよくなってね」
優しいのか強引なのか、でももうアキラにできることは与えられる快感に翻弄されながら、あえぎ声を上げて涙を流すことだけで
気づけばジョン君の太い指が3本もアキラの中を抜き差しされていて
アキラはひたすらジョン君にキスを強請っていた。
「ふふっアキラがこんなにキスが好きなんて知らなかったよ、もっとしてほしいの?
可愛いなぁ必死に舌伸ばして口開けてる…いくらでもしてあげるからね?
その前にアキラの中に僕を入れてよ
後ろからの方が負担は少ないけど、キスしたいなら前からの方がいいね?」
ジョン君はまだ着ていたシャツを脱いでズボンとパンツを脱ぎ去ると
僕の足の間に体を入れて、散々指で開いていった場所に焼けたように熱いものを押し付けてくる。
「あぁ……いいだぃ…ぃぃいい……ううぅぅ……いだぃよぅ……」
「うん、キツイね…もう少しだから…ここさえ通れば入るからね?
アキラ、息をして…力まなくていいから息をすることだけ集中してて」
ミチミチっとアキラの蕾には大きすぎる質量のものが押し拓げるように中を進んでいく。
もう裂けてしまいそうなほど、蕾はギリギリまで伸び切ってアキラは額に脂汗を滲ませながらジョンの毛をすがるように握りしめていた。
一番ジョンの太い部分が通るとズルッと一気に奥まで差し込まれた。
「ヒッヒッッッ!
こわいぃぃ……こわれ……る、オナカこわれちゃうよ!」
「大丈夫だよ、一番太いところは入ったからね?
もう大丈夫だから…ちょっとこのままでいようね?ほらっキスしよう、こっち向いてよ、はぁアキラのなか温かくて最高に気持ちいいよ…」
お腹の中にジョン君のものがあって、ジョン君は眉間にシワを寄せて辛そうなのに、気遣うように頬や首筋を撫でて僕の好きなキスをしてくれる。
舌を強く吸われて、上顎舐められると背中がゾワゾワしてしまう。舌を絡めていると頭が痺れてきて気持ちがいい…
「あぁあぁ…ジョン君、チンチンまだ動かしちゃイヤだよ、ウニョウニョしないで…ああぁぁ…ダメそこ押したらダメだよぅ」
「ははっ僕は動かしてないよ?
アキラの中が蠢いてるんだよ…はぁすごい、気持ちがいい…まさかのこんな……ふふっ、そろそろ限界だよ…
一緒に気持ちよくなろうね?」
ゆっくりと中のジョンが引き抜かれていく、背筋に走るゾワゾワとした感覚がたまらない抜けるギリギリのところでまたゆっくり狭い筒の壁を削ぐように拓かれていく。
さっき散々教え込まれた中のイイトコロをゴリッと引っ掻かかれて、そのたびに体が電流が流れるような快感に跳ねてしまう。
「あぁあぁ…やぁあぁあぁ…ナニこれ?ナニ?あぁあぁ…へんだぁあぁあぁ
…あぁあぁ」
「はははっすごいね、アキラのチンチン逝きっぱなしみたいにダラダラでてるよ?
すごい乱れ様だね…最高だよ、中が絡みついてくる。
はぁ…もういいよね?加減しなくても、我慢しなくてもいいよね?
全部受け止めて、僕の10年分の思いを受け止めてよ!!」
ジョンの目がギラギラと輝きだして、アキラの腰を持ち上げると上から思いっきり叩き込むようにまだ入りきっていなかった自分のペニスを押し込んだ
「∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼っっっごぽっ」
口から開閉をくる返すが、声は出ておらず、ただ押し上げられた胃から吐瀉物を吐き出した。
ジョンはそんなアキラに構うことなく、無理やりに到達した最奥を更に突き刺して暴いていく。
「ああぁぁああぁぁ…しぃぃひぃ…ああぁぁあぁ…やぁ……しにゅ……しぬぅぅ…やめっ…たすけっぐぅああぁぁああぁぁ」
最早、悲鳴でしかないアキラの声もジョンには興奮する材料でしかなくて
もがくように痙攣して、体を反らして逃げうつのを押さえつけて…
何度も最奥に自分の思いを残すように、大量に射精していく。
そのたびにアキラの中は喜ぶように痙攣して蠢いてジョンを受け入れてくれる。
本人の意思などお構いなく。
アキラは過ぎた快感に気を失い、更なる刺激で覚醒するを繰り返している。
覚醒するたびに終わらないと快感に恐怖し絶望して気を失い、また覚醒する。
「やめでぇ……ぐるじぃぃもぅもぅ……ああぁぁ…やだぁぁ、やめでぇよぅひいぃぃ…ゆるしぃぃしぬぅ……むぅりぃぃぃ……」
「はぁ…アギラ好き…大好き…僕のだずっと僕のだ!」
狂ったように腰を打ち付けてくるジョンに、アキラは頭の隅で申し訳なさを感じながら…何度目かもわからない目の前が霞んで行く感覚に身を委ねた。
目を覚ますと体がさっぱりしている。
何か着させられてる感覚はするし、布団にしっかりと寝かされている。
最後の方はあまり覚えていないけど、吐瀉物と途中で漏らした小水にもまみれてかなりひどい状態だった気がする。
足腰どころか首や指一本ですら動かすのがキツイほど疲れている。
でも今にも零れそうな潤んだ瞳で見下されていては、このまま二度寝もできやしない。
「お“っごげほっ…ごっほっ」
声を出そうとしたら、あまりの枯れ具合でまったくでなかった。
慌ててジョン君がコップで水を飲ませてくれる。
体も起こせないし、喉の痛みで水を飲み込むのすら一苦労な状態になっていた。
「ごめんなさい、僕っやり過ぎちゃった…理性が飛んじゃって、アキラは初めてだったのに、こんなひどい抱き方しちゃって本当にごめんなさい
優しく抱いてってお願いされてたのに…こんなっひどくっっ」
『10年分の思いを…』辺から抱き方が余裕もなにもなくなった気がする
きっと、そのとき理性というストッパーが壊れたのだろう
「ぃぃょ……」
蚊の鳴くような声で答えるのがやっとで、その日はひたすらジョン君にお世話されて過ごすことになったけど………
「嫌だよ!仕事は続けるからね?
10歳も年下のジョン君のヒモみたいになるなんて、僕は嫌だからね!
同棲も無理!なんで10年ぶりにあって即効に同棲なの?
もうちょっとゆっくり事を進めてください!」
ジョン君は仕事をやめて欲しい、同棲して家にずっといてほしいっとひたすら言ってくる。
本当は家に繋げておきたいくらいらしい…本当にやめてくれ、監禁じゃないか!
どうやら僕に逃げられたのが、ガッツリとトラウマになってしまってるみたいだ。
ジョン君の稼ぎはかなりいいみたいで、僕が住んでいるボロ借家のすぐ近くに3倍以上ある風呂付き庭付きの家をさっさと建て始めてしまった。
その家ができる2ヶ月間ひたすら口説き落とされて、同棲だけは了承することになった。
そこから朝は僕の職場の冒険者ギルドまで送ってくれて、帰りの時間には迎えに来ている。
驚くことに、ほぼ毎日その間にクエストを終わらせているらしい…
「アキラ1人くらい養えないなんて困るだろ?僕はできるならずっと側にいてほしいけど、ダンジョンに連れて行くのは危なすぎるでしょ?
本当は専業主夫希望なんだよ?
もちろん家にはがっつり結界を張るから安全だよ!」
その結界って絶対に僕も通れないやつだよね?やっぱり監禁希望してるんじゃないかい!
あれからもエッチはしてみたけど、理性を失ったのはあれっきりで、優しく抱いてくれるようになったから安心してたら
この前また結腸をイカレて、抱き潰されて気を失う羽目になった。
どうやらシノダさんと結婚の約束をしていたことがバレたらしい…
「アキラは僕の番なんだからね!
ずっと僕のもので、ずっと僕の側にいないとダメなんだからね!」
こうして誰も愛さないって決めていた、小児性愛者の僕はヤンデレワンコに愛されて孤独とは程遠い生活を享受するはめになった。
おしまい
海に面していることと、近くにそこそこ人気のある中級者~上級者向けのダンジョンがあることからかなり栄えている。
アキラはテキパキとトレーに分けられた採取された植物系素材を鑑定していく。早く終わらせないと、冒険者を待たせることになる。そうなると受付担当に当りがキツくなる傾向があるから…
本当に受付の担当者はすごいと思う、いつも愛想よく冒険者達を捌いていっている。
冒険者は確かに強くて紳士の者もいるが、大半はそうでもない…基本的に荒くれ者が多くて受付で暴言をはくのはいい方で、ひどいと手をだしてくる者までいる。
だいたい素材の鑑定が気に入らないと暴れ出すのだ、そんな暴れたところで鑑定結果が変わることなどありえないのに…
アキラは薬草や毒草などの植物系素材の鑑定士として、この冒険者ギルドで働いている。
コミュ障気味の自分にはとても受付は務まらないだろうっと、尊敬の念から少しでも早く終わらせようと手を必死に動かしている。
なのに今日の仕事の量はなかなか減る気配がない、これは異常だ…
「ああぁぁ…終わらない…
なんで今日はこんなに薬草系案件が多いんだよ!
朝からひたすらひっきりなしじゃないですか?」
「本当にね!なんか都市の方でここいらの薬草を使った健康茶ってのが流向してるらしいよ?
そんなんどこの薬草でも変わらんと思うんだけどなぁ
それで採取系クエストがめちゃくちゃ出てるらしいのよ」
「はぁ、それならしばらくはこの忙しさ続くってことかな?
うわぁ…この冒険者はひどいな!薬草に混じって雑草とか毒草入ってるよ?
これはクエスト未達成だ…」
植物系素材の鑑定士はアキラとシノダと二人で行っている。
シノダはかなりガタイのいい厳つい顔の初老の男性だが、中身は大変に気の優しいおじさんだ。
冒険者あがりで、薬草の研究を行っていて副業で鑑定士を行っている。趣味はガーデニングと料理で大変に見た目にそぐわない
「この分だとお昼時間はほとんど取れないね?明日は、よかったらサンドイッチでも作ってこようか?
それなら二人でぱくつきながら仕事ができるだろう?」
「うわぁ、助かります。ならせめて飲み物くらい買ってきますよ!
シノダさんはグリーンスムージー好きでしたよね?それでいいですか?」
「あぁ、覚えていてくれたんだね、嬉しいよ!
とりあえず明日の楽しみが決まったけど、今日をまず乗り切らないとね?」
そんな雑談をしながらも、ひたすら二人は手と目を動かし続け、なんとか昼休憩を交代で取ることができた。
アキラが休憩前にロビーを見渡せば、あまり見たこともない冒険者達が何人もいる。
きっと流行にのった流れの冒険者たちが集まってきているのだろう、そういう奴らほど質が悪い輩が多いのも事実で…
しばらくの日々を考えると小さくため息が出た。
≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈
植物系案件フィーバーは数日で終わった。
流行とはこういうものなのだろう
熱しやすくて冷めやすい。
「そういえば、この前もらった疲労回復ポーションあれよく効いたよ。
あれも作ったんでしょ?
売り出したら絶対に人気でると思うよ!僕も買いたいからぜひしてよ!!」
「それはよかったです。
シノダさんのお墨付きが出たから、自信になりますよ!
またシノダさんの薬草分けてもらいたいんですけど、シノダさんのガーデニングの腕はピカ一ですもんね?
本当に惚れ惚れする薬草だから…
その疲労回復ポーション10本でどうですか?」
「あぁ、いい条件だ!
なら明日とかどうだい?週末だから次の日を気にしなくていいだろう?
俺の料理も振る舞ってあげるから、俺の家で一緒に飲まないかい?」
「わぁお!シノダさんの料理なんて、めちゃくちゃ魅力的なお誘いだ!
了解です。ふふっ明日が楽しみだな!」
アキラも鑑定士は副業として行っている。本業はポーション学者だ
今は副業6割、本業4割の収入でどっちが本業かわからないが…
アキラもシノダも本業では食っていけないから副業で働いているっという共通点からかかなり仲がいい
だいたい冒険者ギルドの中ではひたすらつるんでいるので、付き合ってるのでは?っと勘ぐる者も多いがまったくそんなことはない…
ただひたすら仲のいい同僚だ!
それにアキラはもう誰も好きにならないっと決めていた
そうじゃないと、自分が許せないから!
自分は人を愛したらいけない、
決して誰も幸せにならないし
誰にも祝福されないし、認められない
==============
次の日、アキラは酒屋で酒を選んでいる
今日は定時であがりシノダの家でのお呼ばれの予定だ!
手土産の酒を物色しているのだ
「あらあら?まだお酒は早いんじゃないかい?
お子ちゃまにはお酒は売れないよ?アキラちゃん!」
「何をいってるんですか?僕はもうおじさんですよ?
そのネタはそろそろキツイでしょ?」
アキラはかなりのかわいい系の見た目をしている。艷やかな黒髪に大きな黒い瞳、ほっそりとした体型で身長も170あるかないかとあまり高くない
ただもう30歳も過ぎている、人好きをする酒屋の女将さんのお決まりのジョークはそろそろ本当にキツイ歳になっている。
「ちょっとキツメで甘くないお酒を探してまして、手土産用なので普段用よりはいいヤツをお願いします」
「あらあら今日はおうちデートかしら?えらく渋いお酒が好きな恋人さんね?年上さんかしら?」
「ははっそうですよ!ご飯を作ってくれる、大変素敵な方なんですよ!
可愛くラッピングしてくださいね?
可愛いのも大好きな方だから」
そんな軽口を叩いて、アキラはお目当てのいい酒を仕入れて酒屋を後にした。
================
「はぁ…シノダさんのご飯は最高だなぁ、もう僕のお嫁さんになってくださいよ!
毎日僕のためにお味噌汁を作ってくださいよ」
「何、言ってるんだよ!
俺は嫌だよ、アキラ君は俺のことを愛してはくれないだろう?
常々言ってるじゃないか!『僕は人を愛しちゃいけない人間だ』ってね
最初聞いたときはなんて悲しいことを言う子だって思ったけど…
理由を聞いたら納得したよ
君は賢明だ!君は一生人を愛さない方がいい…」
「シノダさんひどい!振られたしぃ
僕だって恋人ほしいのにぃ…
でも愛せないぃ」
「俺だって普通の恋人が欲しいよ、なんで俺って女運ないんだろうなぁ
はぁ…この前の彼女なんか現金から貴重品、家財道具を根こそぎもってトンズラだよ?
ひどくない?同棲してなかったのにだよ!もうこれは空き巣だよね?」
「アハハ、シノダさんの女運のなさは最早笑える!
ならあと10年して、二人共フリーだっはたら、結婚しましょうよ!
そのころにはシノダさんも枯れてるでしょ?僕は元々が枯れきってるみたいなものだから
二人とも枯れすすきで、仲良く暮らせるでしょ?」
「ははっ…まぁ悪い話ではないなぁ
アキラ君なら俺好みの服も着てくれそうだし、酒の趣味もあう!
OK、そのプロポーズお受けいさせていただきますよ、旦那様」
「アハハ、めちゃくちゃゴツいお嫁さんができてしまった!
いくらでもシノダさんの好きな可愛い格好しますよ?メイド服でも、ロリータファッションでもドントコイです!奥様!」
ゲラゲラとバカみたいな冗談を言い合って、美味しいお酒を楽しんで
すっかりと遅くなってしまった。
少しお酒の効いたふわふわした足取りで暗い夜道を歩く。
涼しい夜風が火照った頬に気持ちがいい
夜空を見上げながら、少し今の自分の現状を思う、アキラは若い頃は王族お抱えの薬師だった。
王族が望むままに、回復薬から媚薬、ときには毒薬まで作りだす。
黒髪に黒い瞳が気味悪がられていたが、大変優秀で珍重されて邸宅にも招かれ一室を与えらるほどだった…
ただ従っていた人が悪かった
日に日に毒薬の発注が多くなり、かなりきな臭い噂が立ち始めたころ
アキラは何も告げずに邸宅から去った
潮時を感じていた。
後から耳にしたが、反逆罪でその王族は幽閉の刑にされたらしい
あのままあそこにいれば、平民あがりのアキラなど処刑まっしぐらだっただろう…
でも本当はそれは建前で、アキラは逃げ出したのだ、そこでアキラは恋を知った…
決して報われない報われてはいけない恋を
相手は雇い主の第一子
ただ呪われたと言われてあまり大事にされていなかった可愛そうな子だった。
その子は普通の人間だった王族から産まれたのに獣人の先祖返りだった。
フワフワの白い毛に、くりくりの黒い大きな目が印象的で正に子犬という出で立ちで
かろうじてヨタヨタとした二足歩行でアキラの足にひたすら纏わり付いてくる。
『アキラ大好き!アキラは僕の番になるんだからね?
アキラは僕のものなんだからね?』
小さな体はアキラの膝の上に軽々と乗せれてしまう。フワフワの体毛はいつまでも撫でていたい柔らかさで
ミルクのような甘い匂いが自分を堪らない気持ちさせる。
アキラは確信した。そして絶望したのだ
僕は小児性愛者だと…
必死に小さな体で愛を伝えるその子が可愛くて抱きしめたくて、全てが欲しいっと願った瞬間
アキラは逃げ出した……
これ以上一緒にいたら確実に犯罪者まっしぐらだったから!
それからアキラは誰も愛さないと決めたのだ
愛さないし愛しちゃいけない…そんなことしたら犯罪者になってしまうから!!
綺麗な満月を見上げて自分のへの誓いを更に強くさせて、フラフラとした足取りで家に向かう
ガバリッ
誰かに後ろから羽交い締めにされて、首に腕が回される
やばいっと考える間もなく意識を手放していた
あり得ないところにあり得ない刺激を感じる
尻に何かを刺さってる?頭に霧がかかったようにボンヤリとしていて、体にうまく力が入らない
ひどく現実味がなくて、まだ目が冷めていないような、夢の中のような
目の前が真っ暗で何も見えない…
程なくして腹部に圧迫感と排泄欲が強まっていく
「ぁぁ……ぃやぁ………苦しぃ……」
小さく身悶えると、優しく抱きしめるられて、慰めるように背中を撫でてくれる。
気持ちよくて…苦しいけど……頭がホワホワしてしまう
「いいよ…気にしないで、そのまま出しちゃって大丈夫だからね…
僕しかいないから…大丈夫だからね?」
誰だがわからないけど、なんだかすごく安心する声で泣きたくなるような待ちわびていたような声で、許されるままに体の力を抜いていった
何度も来り返さる不快感は、優しい抱擁と優しい手のぬくもりに拡散されていく
温かな水の刺激にお風呂に入っているのだと感じた
いつ以来だろう?薬師のときはいつも入っていたが、今のアキラには湯船に浸かるのは贅沢なことで
いつもは体を沸かしたお湯で拭くか涼しくなったら川で水浴びをするかしている。
温かいお湯に浸かるのは気持ちがいい
「はぁ………きっちいぃ……」
「ふふっお風呂好きなのは、変わらないね?
はぁ…やっと見つけた、もう離さないからね?
もう絶対に逃したりしないからね…このままずっと、僕のものになるんだからね?」
優しい声がひどく低くなったのを感じる暗くて淀んだように…それでも温かいお湯と優しい手のぬくもりが安心させてくれる。
ほわほわした頭でもっと優しい手で撫でてほしくて、怖い声なんて出して欲しくなくて、身をよじってなんとかすり寄ろうとすると
クスクスと笑う声がして優しい撫でてくれる
よかったっと体の力を抜いていった
ペチャッ、クチャッ、ペチャッ
何かに体を舐められてるのが感じる、ザラリとした舌で首筋を舐められているけど体に触れる感触がフワフワで気持ちいいい…大きな犬かな?
犬なら白い子がいいな、あの子は白くてフワフワで可愛くって…
また遊びたいな…もうあえないけど…
相変わらず真っ暗で何も見えない、本当に真っ暗で舐めてる相手の輪郭すら見えない…
ふわふわが体の上を移動して目の前を覆いかぶさっている気配がする
唇をペロリっと舐められて、ふふっと笑いが漏れてしまった。
「ごめんね…こう暗くては君がどんな色なのかも、どんな顔をしてるのかもわからないんだよ…
でもフワフワで気持ちがいいね?ワンちゃんかな?
なんだか今日は頭がぼぅっとするんだよ…ふふっくすぐったいよ…明るくなったら遊ぼうね?」
唇を中心にペロペロっと舐められて、クスクスと笑いが止まらない
腰に回された手で強く抱きしめられる。
一瞬にして体が強張った…腰に手が?犬じゃない?人?獣人?
「えっ?君は誰?ココはどこ?
……僕は、わぁあああ!!
何?何で!誰なの??」
ホワホワした頭が恐怖で急激に回転しだした。
なんで何も見えないんだ?いくら夜でも今日は満月だ、月明かりくらいはあるはずだ、なのに相手の輪郭すら見えない
「あぁ…薬が切れちゃったかな?
せっかく素直で可愛かったから…優しく愛し合おうと思ってたのに
まぁでもこっちの方がしっかりと覚えててくれるからいいかな?」
少しかすれた優しい声だけど、知らない人の声だ
愛し合うってなに?初対面でこんな組み敷いられて、愛し合えるわけないだろう!
恐怖で体がガタガタ震えてくる、いつも護身用の攻撃ポーションや電撃のでる魔道具なんかも持ってるけど
今は確実に丸腰で…覆いかぶさる雰囲気はアキラよりも大きくて、熊ぐらいありそうで…
「あっ愛し合うって何するの?僕、怖いです…だって僕はあなたを知らないし、初対面でこんな…嫌だ、怖い!
なんで何も見えないの?
何したんだよ?」
「初対面?あぁ……そうだね、初対面か…ふふっ怖がってるのを無理やりするのもいいかもしれないね?
痛いのが好きならそうしてあげるよ?
目はね、魔法で塞いであげたよ
僕しか戻せないからね?」
「嫌だ…お願いだよ…やめてよぅ、なんでそんなこと…?なんで僕なの?
痛いの嫌だぁ、ヒッヒッうぅ…」
ざらついた舌が首筋を這う、さっきまでの楽しさなど微塵もなくて
ひたすら嫌悪感しか感じない
怖くて堪らなくて、そしてアキラの中では、あの可愛い白いフワフワの子の顔しか浮かんでこなくて、今かされることを考えるとひどい罪悪感が溢れてくる。
嫌だ、あの子がいい、僕はあの子が好きなんだ…
「お願いだよ……やめてよぅ、好きな子がいるんだ…あなたとは愛し合えないんだよぅ」
絞りだすように告げた懇願にフワフワが息を飲んで、プルプルと震えだすのを感じた。
はぁっと熱い息を吐き出す音の後、バチィン!!左頬に衝撃を感じた。
叩かれたのだと理解するより早く、小さな演唱が聞こえて両手が拘束されて頭上に固定された。
「何?嫌だぁ!離してよぅ
触らないで、嫌だ君とはしたくない…嫌だよ」
「煩いなぁ、否定しかしないその口も塞いでもいいんだよ?
もう目は塞いでるし、腕はこの通りさ、もう逃げられないからね?
ここでずっと繋いでおくのもいいな
もうここから出れるなんて思わない方がいいよ?
好きな人はあの強面のジジイかな?
恋人とか言ってたもんね?
まさかもう寝たとかないよね?
僕のアキラに触ったりしてたら…そんなの…灰にしてやるよ!」
「ヒッ違う…シノダさんはそんなんじゃなくて……ううぅぅ、やめてよぅ
帰りたい…僕、帰りたいよぅ…」
叩かれた頬がジンジンする、恥も外聞もなくボロボロっと泣いて震える体で懇願するしかなく。
フワフワがどんどん恐ろしい雰囲気をまとっていく。
フワフワはアキラの体を弄るのを止めてくれない、アキラの小さな豆粒みたいな胸の飾りを摘んんで捏ねてもう片方はザラつく舌で舐めて吸ってカリッと噛まれてヒィィィっと悲鳴あがる。
初めての感覚にどう対処したらいいかわからない、くすぐったいようなもぞもぞするような
ただフワフワの機嫌をこれ以上に損なうのが恐ろしくて、必死に泣き声があがりそうなのを耐えていた。
「ははっよかった、ここすごい小さいし快感の拾い方もわからないみたいだね、初めてなのかな?
それに可愛いペニスもめちゃくちゃピンク色だね、自分でもあまりしないの?
誰か抱いたこととかないの?」
フワフワの雰囲気が少し和らいだ気がする。どう答えたらいいかわからないけど、でも黙っていてもまた怒らせそうだし
「僕は…あまり性欲がないから…抱いたことも抱かれたこともないし、僕の体なんか誰も触らないし……あぁ、でも…」
「でもなに?教えてよ…、誰かに触られたことあるの?
誰だよ、まだ生きてるやつ?」
「あぁ違う…あの、アレは本当に小さい子の戯れみたいな感じで
本当に本当にね小さい子なんだけど…その子にキスされたことが一回あって…」
白い可愛いあの子からのキスは、アキラの大事な思い出で、今でも思い出すとドキドキしてしまう。そのたびに
『うん、やっぱり僕は小児性愛者だ!やばいやつだ!!』
っと確信してしまうだが…
棘々しかったフワフワの雰囲気が急に変わって、触れてくる手も止まっている。
でも僅かに震えているようで…
「あの…やめてね!その子のこと灰にしようとか考えないでね!!
本当に小さい子なんだからね
全然、恋愛感情とかじゃなくて、懐いてくれてただけで…本当に僕のことなんか……そんな……好きとか…」
自分で言っていて、どんどん苦しくなっていく。そうだ、あの子は単に話し相手になる僕に懐いていただけなんだ
なのに、僕はひたすらあの子に心を縛られている。
「なんでそんなに必死なの?
なんでそんな泣きそうな顔をするの?
あなたは懐かれていただけなんでしょ?その子のことなんて庇う必要ないじゃない…」
慰めるをように、でも何か応えを求めるように頬にフワフワの手が当たる
温かくて気持ちよくて、苦しい気持ちが和らいでいくようで…ちょっと泣きそうになってしまう。
「そうだよ…懐かれてただけだよ、でも僕は好きだったんだよ
やばいやつだろ?膝に乗せられるくらいの小さな子供を本気で好きになってたんだよ?
完璧に小児性愛者だし異常者だし変態だし…もう僕は誰も好きになっちゃいけない人間なんだよ…
だから…帰してよ、僕は誰も愛さないで生きていくって決めてるんだから」
「何でそうなるの!
あなたは僕を好きになってくれてたんだよ!!
運命の番だから惹かれ合ってたの!
なんで小児性愛者って考えになるの?」
フワフワが叫ぶと、パチンっと指がなりっ急に視界が戻って強すぎ光で目が開けない
シパシパと瞬きをして、目の前にいたの真っ白な毛に覆われて、クルクリ黒目に高い鼻筋に大きめの口
それはすごく整った顔立ちの体格のかなりいい獣人だった。
≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈
(sideジョン)
ジョンは諦めていた。
父親や母親には自分のような全身の白い毛はないし、尖った爪も歯もない…
確実に血はつながってらしいけど、あまり愛された記憶もない。
周りから聞こえるのは
「おいたわしや…呪いか…」「可哀想に、あれでは…」「犬ではないか、何ができるのだ…」
自分の否定的な言葉ばかりで、自分の周りには色が全く無かった
ただ淡々と進んでいく毎日で、こんな姿だから学校にも行けずひたすら家庭教師と勉強をして、四足歩行ならだれよりも早く走れるが、二足歩行ではヨチヨチとした歩きしかできない、剣も乗馬も習えない
ただ変わらない日常が流れるだけだったのに
その世界に色がついた
父親が薬師を連れて帰ってきた。
綺麗な黒髪にジョンとおそろいの黒いぱっちりとした瞳、まだ子供ではないかというほど幼い顔立ち
そして何よりも花のような熟れた果実のような堪らないいい匂い
玄関先で初めて対面した時にあまりのいい匂いに全身の毛が立ち上がってしまった。
「アキラ君、コレは私の第一子でジョンだ…その…見ての通りでな、まぁあまり気にしないでくれたまえ」
「はじめましてジョン君、今日からこちらで働かせてもらうアキラです。
びっくりしちゃったのかな?ふふっ可愛いね、毛が立ち上がっちゃってるね?
仲良くしてくれると嬉しいな」
そこからひたすら、暇さえあればアキラのところに日参していた。
アキラは僕を膝の上に乗せて撫でるのが好きだ、どうやらものすごく小さい子に思われている気がする…
僕は今年で12歳になるのに、確かに大きさからいったら子犬くらいしかないけど
「ジョン君は本当に可愛いね、いいかい?
君は呪われてもいないし、可哀想なんかじゃないからね、先祖返りっていうんだよ
君はきっとそのうち立派な大人になれるから、だからそれまで努力をしないといけないよ?」
「もっと大きくなったら外にででみたらいいよ、外には君みたいな子はたくさんいるよ?
君はここで生きていくのは向かないから、いつか外に出れる準備をしておくんだよ?
勉強でも魔法でも体作りでも自分で生き抜く術を手に入れるんだよ!」
「君は本当に魅力的だよ?
愛されていないなんて…周りの人達は本当に見る目がない!
こんなにフワフワでモコモコで可愛いのに
大丈夫だよ、もっと広い世界にでたら君の魅力がわかる人がたくさんいるから…きっと愛してくれる人も現れるから……」
アキラはいつも僕を否定しない、ずっと欲しい言葉をくれるのに、アキラが僕を見る目がどんどん辛そうになっていく
だから僕は何回でも言うんだ!
願いをこめて、誓いのように
「アキラ大好き!アキラは僕の番になるんだからね?
アキラは僕のものなんだからね?」
そのたびに嬉しそうに笑ってくれるけど、それでもすぐに辛そうに歪んでしまう
アキラの態度がどんどんよそよそしくなっていって、不安になってどうしてもアキラを繋ぎ止めたくて
チュッ
不意打ち唇を奪ってやった。
見開かれた瞳に今、奪った唇を耐えるように噛み締めている。
「今のは誓いのキスだからね?
アキラは僕のなんだから、誰にもあげないんだからね?」
その夜、アキラはいなくなった。父親が必死に探していたらしいけど見つからなかった。
アキラのせいかわからないけど、1年後、父親が現国王の暗殺を企てていたことが露見して幽閉となり家はお取り潰し、他の兄弟たちは養子か孤児院に貰われていった。
僕は独り立ちを選んだ、アキラの言われた通りに僕は魔法を学び体を鍛えてた。
お取り潰しにならなくても、15歳で成人したら家をでて、王族からも離脱するつもりだっのがちょっと早まっただけだった。
家を出た足で冒険者ギルドに行って登録をした。僕は絶対にアキラを見つけ出すと決めていた!だってアキラは僕のなんだから、僕の番になるって決まっているんだから。
それなら冒険者になるのが一番よかっから。
最初は苦労したけど、小さな討伐案件をこなしたり時には冒険者チームに入ったりして腕を上げていった。体はどんどん大きくなっていく。
もう190overのムキムキに育ってしまった。
魔力もかなり強くなって、ソロでもなんなくやっていけるようになった。
アキラはもしかしたら、これを見越してアドバイスしていたのかもしれない。
アキラは僕の未来を示してくれていたのに、隣にはアキラがいない
外に出るとわかってきたこともある、
アキラはたぶん平民あがりだ、あのとき父親についたままだったら、即刻拷問の末、処刑となってたに違いない
それを見越して逃げたのだろう
でもアキラはもう薬師はやっていないと思う。あんな辞め方をして、噂にならないわけないんだ、王族や貴族にはもうお抱えにはなれないだろう
でもあれだけの腕だから、何かしら薬関係の仕事についていると思う。
だから僕は冒険者のクエストをしながら、採取系の仕事もチェックするようにしていた。
マルコリスという港町で採取系クエストが異常なほど増えているっという情報が入ってきた。
行かないわけがない、もうアキラを探し回って10年経っている。
黒髪に黒い瞳なんていくらでもいるし、あのときの自分は稚すぎて身長や身体的特徴なんてあやふやすぎてわかりもしない
ただ忘れられないあの堪らないと甘い匂いに優しい鈴のようなボーイソプラノの声色
どうか、今度こそ何か手掛かりだけでもありますようにっと祈る思いで足を動かした。
いつものように冒険者ギルドに着いたが、採取系クエストが増えたのは巷で流行っている健康茶の影響らしい。
ハズレかっとため息をついて辺りを見渡す。
冒険者でごった返すギルド中には黒髪のものはいないが、受付に童顔で小柄な女性が一人いる。ちょっとだけ似ている、その女性ににこやかに声をかけていった。
「すいません、今の採取系クエストの中でアキラって人が出しているクエストってあるかな?知り合いでね、黒髪で黒い瞳なんだけどね?
あと討伐クエストで一番難易度が高いのは火炎竜でいいのかな?」
「そうですね今日はアキラさんは採取系クエストだしてないですよ?
ほらっ今はこのの鑑定件数が多すぎてクエスト出すどころじゃないみたいだわ…
そうですね、火炎竜が一番高いですが、ソロですか?お受けするなら冒険者証を確認させてくださいAランク以上じゃないと受けれませんよ?」
「えっ?ちょっと待って、ここにアキラっているの?鑑定って…ちょっと昔なじみでね、ずっと探していてね
あぁこれ冒険者証です」
「あぁ、ほらっあそこにいますよ
えぇ!これは失礼しました。A級でしたか
どうぞ、全てのクエストを受けれますが、どうされますか?」
「あぁ……じゃあとりあえず、そのクエストと採取系クエスト一つ見繕ってくれるかな?」
ちらりっと視界に入った黒髪から目が離せない、女性の羨望の眼差しを向けられるけどジョンはそれどころではなかった。
受付を足早に済ませ先程の黒髪を追えば…通路を中年の男と二人で歩いているアキラが目に入った
いたっ………やっと見つけた!
喜びで、体が震えるが同時に恐怖した。自分の容姿はかなり変わってしまっている、絶対にわからないだろう…
それに隣の男は誰だよ?
もしも恋人だったら…僕を拒否されたら…また逃げられたら…耐えられない!!
適当に採取系クエストの薬草らしきものを引っこ抜いてすぐにギルドに帰っていく。
先程の受付の女性に、採取したものを渡してにこやかな笑みで話しかける。
「さっきはありがとう、これ採取系クエストの納品です。
ねぇ、君ってすごく可愛いね…お昼休みって何時からかな?
よかったらだけど、一緒にどうかな?ここには今日来たばかりでね、何かおいしいもの教えてくれないかな?」
「えっあっ……とりあえず、こちら受け取らせていただきます。ちょっとお時間ください、あちらでお待ち下さい」
赤らめた顔で女性は返事をした。
たぶん大丈夫だろう、ジョンの整った容姿とA級冒険者の肩書が女性にはたまらなく魅力的なのだろう…
でも悪いけど、僕は君じゃなくてあの人にしか興味がないけどね?
ほどなくして未達成の通知と誘いの了承をもらうことができた。
少しお洒落なテラス席のあるレストランでランチを二人で楽しみながら、言葉巧みにアキラの情報を聞き出していく。
終始、頬を赤らめながらジョンを見つめる彼女にまったく心をくすぐられもせず、ただただアキラのことだけが頭を占めていた。
「今日はありがとう、楽しいランチができたる。よかったらまた誘わせてもらっていいかな?しばらくはここにいる予定だから」
「はい、もちろんです。私もすごく楽しかったです。次を楽しみにしています」
にこやかに彼女と別れてから、ダンジョンに向い、さっさと火炎竜を倒して
マジックバッグに提出部位の角と魔石を入れて帰ってくる。
やることは山程あるのだ、だらだらしてられない…とりあえず拠点になる宿屋を決めたら、ギルドに戻ってアキラの跡を着けなきゃ
もう絶対に逃さないように…
ほぼ毎日、彼女をランチに誘ってクエストをこなしアキラのストーキングをジョンはしている。
彼女からの情報では、シノダっという同僚と仲がいいらしい
物腰が柔らかで仕事は丁寧かつ迅速、受付の自分達を常に立ててくれる好青年だが、生活は慎ましくてお金は無さそうで刺激もなさそうで…まったくモテていないらしい
数日のストーキングでも家とギルドに往復か、近くの市場で食事の材料を買うぐらいしか外出をしていないし
交友関係も広くなさそうだ
ただ今日は酒屋にきている、聞き耳をたてていると…酒屋の女将さんとの会話が耳に入ってきた
「あらあら今日はおうちデートかしら?えらく渋いお酒が好きな恋人さんね?年上さんかしら?」
「ははっそうですよ!ご飯を作ってくれる、大変素敵な方なんですよ!」
頭が沸騰しそうになってしまった。
単なる冗談だとはわかっている
でも、やはり早く手に入れなければ…
無理矢理にでも、また逃げられる前に
少し千鳥足で前を歩くアキラを羽交い締めにして、首に軽い衝撃魔法をかければすぐに気を失ってしまった。
起きないように、軽い鎮静剤を口に含ませて水を口移しで飲ませれば口中に甘い香り溢れてい目眩がしそうになる
やっと手に入れた。
もう誰にも渡さない、逃しはしない、コレは僕の番なのだから…
逸る気持ちを抑えて大事に大事に胸にアキラを抱きしめて、宿屋に向かった
≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈
目がなれてくると、辺りの様子が見えてくる。明るい、とにかく明るい……
今はめちゃくちゃ日が登っているのに、僕は裸!
「わああぁぁぁ!なんでこんな時間にこんなことしてるんだよ!
やめて!!服はどこ?っというかココはどこ?」
「えっ?そこなの?僕のこととか気にならないの?
ココは宿屋だよ…大丈夫だよ、防音防振の魔法をかけてあるからまわりには何も聞こえないし」
「それも気になるけど、この日の明るさの中で裸なのが耐えられない!
服をください!」
ジョン君が小さくため息をつくと、窓の木製扉を閉めて暗くしてくれて、パチンと指を鳴らすとボンヤリとした光の玉が数個宙を浮き出した。
「ふわぁぁ…すごいね、光魔法かな?って暗くしたらいいってことじゃないからね?
続けるの?やめる気ないってこと?」
「当たり前でしょう!僕がどれだけアキラを探し回ったと思ってるの?
10年だよ?ここでやめられるわけないじゃん!本当にもう本当にもう…ずっとあいたかったの!!」
ボロボロと大きな黒目がちな瞳から大粒の涙を溢して、胸にすがられては固まるしかできない。
10年間ひたすらジョン君は僕を探してくれていたことに驚くし
あの子犬みたいだったジョン君が下手したら熊みたいな大きな体型になってるのも驚くし
「あの…本当にジョン君なんだよね?ごめんね、あまり実感がわかなくて…」
「そうだよ!ジョンだよ!だってアキラは僕の番になるんだから、誓いのキスもしたじゃない!
好きなんだよ、ずっとずっとアキラだけが好きなんだよ!
全然忘れられなかったし、僕はアキラしか求めることができないんだよ!」
「っっっそんなん言われたら…
僕は堪らなくなってしまうよ、僕もずっとジョン君が好きだったから
もう我慢しなくていいんだよね?
君はこんなに大きいんだから、君を好きになってもいいんだよね?」
「あの時も好きになってくれてよかったんだよ?
僕を連れて逃げてくれたらよかったんだ、僕にとってあんなの生活より、あなたの方がずっと大事だったから…
もう離さないからね、もう逃してなんかあげないんだから」
ジョン君の手が僕の腰を強く掴んで、頬に手が添えられて体中キスが降ってくる。
唇が重なりあったとき体に甘い痺れが拡がって、あぁ…やっぱりジョン君なんだってやっと実感が湧いてきた。
泣きたくなるような、苦しいけど体の中の細胞が歓喜しているようにドキドキが止まらなくて、でも
「待ってぇぇぇ!ちょっと本当に待ってください、あの…あのっ!」
「何?ここに来てまだ何かあるの?
もう僕はひたすら我慢してきたんだからね?
もう今更できないとか言われても無理だからね?」
「違う…違うの、僕もジョン君としたいんだけど……
僕もジョン君のこといっぱい感じたいんだけど……
僕、本当に本当に初めてなんだよすごく怖いから、優しくてして欲しい…です………」
「うっっ………できるだけ……頑張ります」
後にジョンに『アレは完全に煽られたと思った』と言われるとも知らずに、もう観念したように、体の力を抜いていった。
「あぁあぁあぁ、無理ぃぃ出ないからもう出ないから…やめてよぅ」
自分の小さくてピンク色のペニスをジョン君がひたすら舐めてきて、もう2回も射精させられている。
そんな連続なんか出したこともないし、ここ半年くらい自分でした記憶すらないのに…
「ふふっ、アキラのペニスが可愛いんだよ…僕が舐めたらすぐに反応してくれるし
ピクピクッしてまだ出したいって言ってるよ?
でもそろそろこっちの準備もしないとね?」
自分でも見たこともない触れたこともない蕾をグリグリっと弄られて息が止まる。ローションをたっぷりとまとわせた指が探るように入ってきて、恐怖でカタカタ震える体を慰めるように撫でられるのが気持ちいい
「大丈夫だからね?僕たちが繋がるための準備だからね
痛くしないようにするから、ゆっくり息をして力を入れないようにしてるんだよ…」
催眠術にかかったみたいにジョン君の声に逆らえなくて、必死に息をしながら初めて違和感と異物感に耐えていた。
「上手に飲み込んでるよ?
ふふっココがアキラのイイトコロかな?
ここをトントンすると締め付けてくるし、中がうねってるよ…気持ちよくなろうね?」
「ちょっと3本目を入れるのは辛いね?前の刺激に集中してね?
苦しいの楽になるからね?
涙を流してる姿も堪らないけど、快感にのまれてる姿が一番滾るから
気持ちよくなってね」
優しいのか強引なのか、でももうアキラにできることは与えられる快感に翻弄されながら、あえぎ声を上げて涙を流すことだけで
気づけばジョン君の太い指が3本もアキラの中を抜き差しされていて
アキラはひたすらジョン君にキスを強請っていた。
「ふふっアキラがこんなにキスが好きなんて知らなかったよ、もっとしてほしいの?
可愛いなぁ必死に舌伸ばして口開けてる…いくらでもしてあげるからね?
その前にアキラの中に僕を入れてよ
後ろからの方が負担は少ないけど、キスしたいなら前からの方がいいね?」
ジョン君はまだ着ていたシャツを脱いでズボンとパンツを脱ぎ去ると
僕の足の間に体を入れて、散々指で開いていった場所に焼けたように熱いものを押し付けてくる。
「あぁ……いいだぃ…ぃぃいい……ううぅぅ……いだぃよぅ……」
「うん、キツイね…もう少しだから…ここさえ通れば入るからね?
アキラ、息をして…力まなくていいから息をすることだけ集中してて」
ミチミチっとアキラの蕾には大きすぎる質量のものが押し拓げるように中を進んでいく。
もう裂けてしまいそうなほど、蕾はギリギリまで伸び切ってアキラは額に脂汗を滲ませながらジョンの毛をすがるように握りしめていた。
一番ジョンの太い部分が通るとズルッと一気に奥まで差し込まれた。
「ヒッヒッッッ!
こわいぃぃ……こわれ……る、オナカこわれちゃうよ!」
「大丈夫だよ、一番太いところは入ったからね?
もう大丈夫だから…ちょっとこのままでいようね?ほらっキスしよう、こっち向いてよ、はぁアキラのなか温かくて最高に気持ちいいよ…」
お腹の中にジョン君のものがあって、ジョン君は眉間にシワを寄せて辛そうなのに、気遣うように頬や首筋を撫でて僕の好きなキスをしてくれる。
舌を強く吸われて、上顎舐められると背中がゾワゾワしてしまう。舌を絡めていると頭が痺れてきて気持ちがいい…
「あぁあぁ…ジョン君、チンチンまだ動かしちゃイヤだよ、ウニョウニョしないで…ああぁぁ…ダメそこ押したらダメだよぅ」
「ははっ僕は動かしてないよ?
アキラの中が蠢いてるんだよ…はぁすごい、気持ちがいい…まさかのこんな……ふふっ、そろそろ限界だよ…
一緒に気持ちよくなろうね?」
ゆっくりと中のジョンが引き抜かれていく、背筋に走るゾワゾワとした感覚がたまらない抜けるギリギリのところでまたゆっくり狭い筒の壁を削ぐように拓かれていく。
さっき散々教え込まれた中のイイトコロをゴリッと引っ掻かかれて、そのたびに体が電流が流れるような快感に跳ねてしまう。
「あぁあぁ…やぁあぁあぁ…ナニこれ?ナニ?あぁあぁ…へんだぁあぁあぁ
…あぁあぁ」
「はははっすごいね、アキラのチンチン逝きっぱなしみたいにダラダラでてるよ?
すごい乱れ様だね…最高だよ、中が絡みついてくる。
はぁ…もういいよね?加減しなくても、我慢しなくてもいいよね?
全部受け止めて、僕の10年分の思いを受け止めてよ!!」
ジョンの目がギラギラと輝きだして、アキラの腰を持ち上げると上から思いっきり叩き込むようにまだ入りきっていなかった自分のペニスを押し込んだ
「∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼っっっごぽっ」
口から開閉をくる返すが、声は出ておらず、ただ押し上げられた胃から吐瀉物を吐き出した。
ジョンはそんなアキラに構うことなく、無理やりに到達した最奥を更に突き刺して暴いていく。
「ああぁぁああぁぁ…しぃぃひぃ…ああぁぁあぁ…やぁ……しにゅ……しぬぅぅ…やめっ…たすけっぐぅああぁぁああぁぁ」
最早、悲鳴でしかないアキラの声もジョンには興奮する材料でしかなくて
もがくように痙攣して、体を反らして逃げうつのを押さえつけて…
何度も最奥に自分の思いを残すように、大量に射精していく。
そのたびにアキラの中は喜ぶように痙攣して蠢いてジョンを受け入れてくれる。
本人の意思などお構いなく。
アキラは過ぎた快感に気を失い、更なる刺激で覚醒するを繰り返している。
覚醒するたびに終わらないと快感に恐怖し絶望して気を失い、また覚醒する。
「やめでぇ……ぐるじぃぃもぅもぅ……ああぁぁ…やだぁぁ、やめでぇよぅひいぃぃ…ゆるしぃぃしぬぅ……むぅりぃぃぃ……」
「はぁ…アギラ好き…大好き…僕のだずっと僕のだ!」
狂ったように腰を打ち付けてくるジョンに、アキラは頭の隅で申し訳なさを感じながら…何度目かもわからない目の前が霞んで行く感覚に身を委ねた。
目を覚ますと体がさっぱりしている。
何か着させられてる感覚はするし、布団にしっかりと寝かされている。
最後の方はあまり覚えていないけど、吐瀉物と途中で漏らした小水にもまみれてかなりひどい状態だった気がする。
足腰どころか首や指一本ですら動かすのがキツイほど疲れている。
でも今にも零れそうな潤んだ瞳で見下されていては、このまま二度寝もできやしない。
「お“っごげほっ…ごっほっ」
声を出そうとしたら、あまりの枯れ具合でまったくでなかった。
慌ててジョン君がコップで水を飲ませてくれる。
体も起こせないし、喉の痛みで水を飲み込むのすら一苦労な状態になっていた。
「ごめんなさい、僕っやり過ぎちゃった…理性が飛んじゃって、アキラは初めてだったのに、こんなひどい抱き方しちゃって本当にごめんなさい
優しく抱いてってお願いされてたのに…こんなっひどくっっ」
『10年分の思いを…』辺から抱き方が余裕もなにもなくなった気がする
きっと、そのとき理性というストッパーが壊れたのだろう
「ぃぃょ……」
蚊の鳴くような声で答えるのがやっとで、その日はひたすらジョン君にお世話されて過ごすことになったけど………
「嫌だよ!仕事は続けるからね?
10歳も年下のジョン君のヒモみたいになるなんて、僕は嫌だからね!
同棲も無理!なんで10年ぶりにあって即効に同棲なの?
もうちょっとゆっくり事を進めてください!」
ジョン君は仕事をやめて欲しい、同棲して家にずっといてほしいっとひたすら言ってくる。
本当は家に繋げておきたいくらいらしい…本当にやめてくれ、監禁じゃないか!
どうやら僕に逃げられたのが、ガッツリとトラウマになってしまってるみたいだ。
ジョン君の稼ぎはかなりいいみたいで、僕が住んでいるボロ借家のすぐ近くに3倍以上ある風呂付き庭付きの家をさっさと建て始めてしまった。
その家ができる2ヶ月間ひたすら口説き落とされて、同棲だけは了承することになった。
そこから朝は僕の職場の冒険者ギルドまで送ってくれて、帰りの時間には迎えに来ている。
驚くことに、ほぼ毎日その間にクエストを終わらせているらしい…
「アキラ1人くらい養えないなんて困るだろ?僕はできるならずっと側にいてほしいけど、ダンジョンに連れて行くのは危なすぎるでしょ?
本当は専業主夫希望なんだよ?
もちろん家にはがっつり結界を張るから安全だよ!」
その結界って絶対に僕も通れないやつだよね?やっぱり監禁希望してるんじゃないかい!
あれからもエッチはしてみたけど、理性を失ったのはあれっきりで、優しく抱いてくれるようになったから安心してたら
この前また結腸をイカレて、抱き潰されて気を失う羽目になった。
どうやらシノダさんと結婚の約束をしていたことがバレたらしい…
「アキラは僕の番なんだからね!
ずっと僕のもので、ずっと僕の側にいないとダメなんだからね!」
こうして誰も愛さないって決めていた、小児性愛者の僕はヤンデレワンコに愛されて孤独とは程遠い生活を享受するはめになった。
おしまい
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