50 / 117
50.ウィルバートの年越し
しおりを挟む
行かないでくれと言うならまだしも、夜会に戻れと言うなんて。わたしがこんなにもアリスと二人の時間を渇望しているというのに。
どうやらアリスは、わたしが夜会を去らねばならなかったのは自分のせいだと心を痛めているようだ。国王主催の夜会に王太子が長時間不在なのはまずいのではと心配している。
「わたしはアリスと二人きりで新しい年を迎えたいと思っているけど、アリスは違うのかな?」
「それは……」
多少意地の悪い言い方だが、これくらいは許されるだろう。つれないアリスへのささやかな仕返しだ。
「さぁ、アリス、乾杯しよう」
わたしにはシャンパン、アリスにはノンアルコールスパークリングワインをそれぞれ注ぎ、グラスを満たす。グラスの中では炭酸が景気良くパチパチと音をたてて弾けている。
「アリスがわたしの世界に来てくれた奇跡に……」
アリスは恥ずかしそうな、それでいて嬉しそうな顔をしながらわたしに合わせて「乾杯」っと呟いた。グラスに口をつけほぅっと息をつく。グラスを置き、ワゴンからエッグタルトを選んだアリスが、大きく口を開いた。
可愛いな……
美味しそうにタルトをパクパクと食べていたアリスが、わたしがじっと見つめている事に気づき口を閉じた。そのまま小さな口でチビチビと食べ始めた姿を見て、思わず吹き出してしまう。
そんなに気取らなくてもいいのに。
アリスは見られて恥ずかしいと思ったのかもしれないが、アリスが大きな口で美味しそうに食べる姿は、見ているだけで幸せな気持ちにしてくれる。
「もうっ。そんなに見ないでください」
笑ったわたしを睨むようにアリスが口を尖らせる。それがまた可愛らしくて、くくっと笑いが込み上げる。
「アリスは何をしても可愛いね」
アリスの尖らせた口にチョンっと人差し指で触れると、アリスがびっくりしたようにパチパチと瞬きをした。
アリスの手にはまだエッグタルトが握られている。口を寄せ食べかけのエッグタルトを平げると、再びアリスが驚いたように目を見開いてわたしを見た。
あぁ。可愛い。
そのままアリスの指についてしまったクリームをペロリとなめると、アリスがパッと手を引っ込めた。
「ウィルのバカ……」
真っ赤になったアリスが、わたしのなめた指を反対の手で隠しそっぽを向く。
バカと言われてこんなに顔がにやけてしまうなんて。馬鹿の言い方大会があるのなら、間違いなくアリスは優勝だ。それほどまでに、アリスの「バカ」には人をとろけさせる力がある。
にやけ顔のまま空になった二人のグラスを再び満たした。そんな私に向かってアリスが再び心配そうな顔を向ける。
「本当にウィルは夜会に戻らなくてもいいんですか?」
「大丈夫だよ。毎年この時間にはキャロラインを送り届ける馬車の中にいたからね。わたしが会場にいないからといって、気にする者もいないだろう」
「そうですか」と呟くアリスを見て、はたと思い出す。
「そう言えばキャロライン嬢はどうしたんだい?」
わたしが側にいない間アリスの事を任せておいたのに、アリスの側にいなかったではないか。そのせいでアリスがアドリエンヌに絡まれていたのだ。アドリエンヌ達に囲まれているアリスを見た時にわたしがどんなに焦ったか。
「キャロライン様ですか? キャロライン様とはサブリナ様が来られたので、別行動させてもらいました」
「どうしてだい? アリスは公爵夫人と顔見知りだろう」
「キャロライン様に紹介したい男性がいるというお話だったので、お邪魔になりたくなかったんです」
ほぅ。それはそれはキャロラインも気の毒に。
アリスの側を離れた事は気に入らないが、キャロライン自身もおそらく仕方なく離れたに違いない。
公爵令嬢であるキャロラインには幼い頃から縁談の話はたくさんあった。彼女が嫌々ながらもわたしのパートナーを務め続けたのは、そのような縁談から逃げたかったからだ。わたしという邪魔者がいなくなった今、求婚者が押し寄せても不思議ではない。
「わたしがアリスに出会えたように、キャロライン嬢も素敵な人に出会えるといいんだが」
わたしの言葉にうっすらと頬を赤らめたアリスが、「キャロライン様が紹介されていた方は、背が高くてかっこよい人でしたよ」と笑った。
「へぇ……それはよかった……」
いや、良くない。良いわけがない。
微笑み返そうとして、笑顔がひきつってしまう。
アリスがかっこいいと思ったのは、一体どこのどいつだ!!
キャロラインに求婚するくらいの家柄で、今夜の夜会に参加している独身者は……決して多くはないが、絞り切れるほど少なくもない。
アリスがわたし以外の男を褒めるのは全くもっておもしろくない。
「アリスは、その人物のどこがかっこいいと思ったんだい?」
わたしの質問に、アリスは記憶を辿るように首を傾け一瞬目をつぶった。
「遠目だったのではっきりとは思い出せないんですが……雰囲気というか、ただなんとなく素敵な人だなって思いました」
へぇ、素敵な人ねぇ。再びカチンとする。
「その男性とわたしでは、どちらがかっこいいかな?」
そんな質問をされるとは思っていなかったのだろう。アリスが困惑の表情を浮かべている。
「ねぇアリス、教えてくれるよね?」
アリスの頬に手をあてると、慌てた様子でアリスが顔をそむけた。
ふっ、わたしが逃すわけがないだろう。
アリスの顔を優しくこちらへ向けると、頬がみるみる赤く染まっていく。
「聞かせてほしいな」
「……ウィ、ウィルの方がかっこいいです」
「本当に?」
コクンと無言でうなずいたアリスが恥ずかしそうに身を縮めた。
アリスの返答を聞いていくらか気が晴れた。
アリスのことになると、どうやらわたしは今までの自分からは考えられないくらいダサい人間になってしまうようだ。
「ありがとう。嬉しいよ」
そう言ってアリスを優しく引きよせた。
嫌がることなくわたしの腕の中におさまったアリスがアフっと小さな欠伸をした。
「……ウィルは私が今までに出会った人の中で一番かっこよくて素敵な人です」
腕の中のアリスが小さく呟く。
アリスー!!
心臓が掴まれたようにぎゅっとなる。
もう我慢ができない。
たまらずアリスの唇に口付けようとするが、アリスの可愛らしい欠伸に阻まれてしまった。
「ウィル、ごめんなさい……私なんだか急に眠気が……」
「アリス?」
ふっと口元に笑みが浮かぶ。
腕の中のアリスはすぅすぅと寝息を立てている。きっと初めての夜会で相当疲れていたのだろう。気持ち良さそうに眠るアリスの頬にそっと触れた。
「今日は頑張ってくれて本当にありがとう」
かすかにアリスが笑ったように見えた。
起こさぬよう注意しながらそっと抱き上げ寝室へと運ぶ。
本当に可愛らしい自由な人だ。
来年こそはきっと、アリスの愛を手に入れてみせる。
「覚悟しておくんだね」
小さく呟き、アリスの綺麗な黒髪にそっと触れた。
どうやらアリスは、わたしが夜会を去らねばならなかったのは自分のせいだと心を痛めているようだ。国王主催の夜会に王太子が長時間不在なのはまずいのではと心配している。
「わたしはアリスと二人きりで新しい年を迎えたいと思っているけど、アリスは違うのかな?」
「それは……」
多少意地の悪い言い方だが、これくらいは許されるだろう。つれないアリスへのささやかな仕返しだ。
「さぁ、アリス、乾杯しよう」
わたしにはシャンパン、アリスにはノンアルコールスパークリングワインをそれぞれ注ぎ、グラスを満たす。グラスの中では炭酸が景気良くパチパチと音をたてて弾けている。
「アリスがわたしの世界に来てくれた奇跡に……」
アリスは恥ずかしそうな、それでいて嬉しそうな顔をしながらわたしに合わせて「乾杯」っと呟いた。グラスに口をつけほぅっと息をつく。グラスを置き、ワゴンからエッグタルトを選んだアリスが、大きく口を開いた。
可愛いな……
美味しそうにタルトをパクパクと食べていたアリスが、わたしがじっと見つめている事に気づき口を閉じた。そのまま小さな口でチビチビと食べ始めた姿を見て、思わず吹き出してしまう。
そんなに気取らなくてもいいのに。
アリスは見られて恥ずかしいと思ったのかもしれないが、アリスが大きな口で美味しそうに食べる姿は、見ているだけで幸せな気持ちにしてくれる。
「もうっ。そんなに見ないでください」
笑ったわたしを睨むようにアリスが口を尖らせる。それがまた可愛らしくて、くくっと笑いが込み上げる。
「アリスは何をしても可愛いね」
アリスの尖らせた口にチョンっと人差し指で触れると、アリスがびっくりしたようにパチパチと瞬きをした。
アリスの手にはまだエッグタルトが握られている。口を寄せ食べかけのエッグタルトを平げると、再びアリスが驚いたように目を見開いてわたしを見た。
あぁ。可愛い。
そのままアリスの指についてしまったクリームをペロリとなめると、アリスがパッと手を引っ込めた。
「ウィルのバカ……」
真っ赤になったアリスが、わたしのなめた指を反対の手で隠しそっぽを向く。
バカと言われてこんなに顔がにやけてしまうなんて。馬鹿の言い方大会があるのなら、間違いなくアリスは優勝だ。それほどまでに、アリスの「バカ」には人をとろけさせる力がある。
にやけ顔のまま空になった二人のグラスを再び満たした。そんな私に向かってアリスが再び心配そうな顔を向ける。
「本当にウィルは夜会に戻らなくてもいいんですか?」
「大丈夫だよ。毎年この時間にはキャロラインを送り届ける馬車の中にいたからね。わたしが会場にいないからといって、気にする者もいないだろう」
「そうですか」と呟くアリスを見て、はたと思い出す。
「そう言えばキャロライン嬢はどうしたんだい?」
わたしが側にいない間アリスの事を任せておいたのに、アリスの側にいなかったではないか。そのせいでアリスがアドリエンヌに絡まれていたのだ。アドリエンヌ達に囲まれているアリスを見た時にわたしがどんなに焦ったか。
「キャロライン様ですか? キャロライン様とはサブリナ様が来られたので、別行動させてもらいました」
「どうしてだい? アリスは公爵夫人と顔見知りだろう」
「キャロライン様に紹介したい男性がいるというお話だったので、お邪魔になりたくなかったんです」
ほぅ。それはそれはキャロラインも気の毒に。
アリスの側を離れた事は気に入らないが、キャロライン自身もおそらく仕方なく離れたに違いない。
公爵令嬢であるキャロラインには幼い頃から縁談の話はたくさんあった。彼女が嫌々ながらもわたしのパートナーを務め続けたのは、そのような縁談から逃げたかったからだ。わたしという邪魔者がいなくなった今、求婚者が押し寄せても不思議ではない。
「わたしがアリスに出会えたように、キャロライン嬢も素敵な人に出会えるといいんだが」
わたしの言葉にうっすらと頬を赤らめたアリスが、「キャロライン様が紹介されていた方は、背が高くてかっこよい人でしたよ」と笑った。
「へぇ……それはよかった……」
いや、良くない。良いわけがない。
微笑み返そうとして、笑顔がひきつってしまう。
アリスがかっこいいと思ったのは、一体どこのどいつだ!!
キャロラインに求婚するくらいの家柄で、今夜の夜会に参加している独身者は……決して多くはないが、絞り切れるほど少なくもない。
アリスがわたし以外の男を褒めるのは全くもっておもしろくない。
「アリスは、その人物のどこがかっこいいと思ったんだい?」
わたしの質問に、アリスは記憶を辿るように首を傾け一瞬目をつぶった。
「遠目だったのではっきりとは思い出せないんですが……雰囲気というか、ただなんとなく素敵な人だなって思いました」
へぇ、素敵な人ねぇ。再びカチンとする。
「その男性とわたしでは、どちらがかっこいいかな?」
そんな質問をされるとは思っていなかったのだろう。アリスが困惑の表情を浮かべている。
「ねぇアリス、教えてくれるよね?」
アリスの頬に手をあてると、慌てた様子でアリスが顔をそむけた。
ふっ、わたしが逃すわけがないだろう。
アリスの顔を優しくこちらへ向けると、頬がみるみる赤く染まっていく。
「聞かせてほしいな」
「……ウィ、ウィルの方がかっこいいです」
「本当に?」
コクンと無言でうなずいたアリスが恥ずかしそうに身を縮めた。
アリスの返答を聞いていくらか気が晴れた。
アリスのことになると、どうやらわたしは今までの自分からは考えられないくらいダサい人間になってしまうようだ。
「ありがとう。嬉しいよ」
そう言ってアリスを優しく引きよせた。
嫌がることなくわたしの腕の中におさまったアリスがアフっと小さな欠伸をした。
「……ウィルは私が今までに出会った人の中で一番かっこよくて素敵な人です」
腕の中のアリスが小さく呟く。
アリスー!!
心臓が掴まれたようにぎゅっとなる。
もう我慢ができない。
たまらずアリスの唇に口付けようとするが、アリスの可愛らしい欠伸に阻まれてしまった。
「ウィル、ごめんなさい……私なんだか急に眠気が……」
「アリス?」
ふっと口元に笑みが浮かぶ。
腕の中のアリスはすぅすぅと寝息を立てている。きっと初めての夜会で相当疲れていたのだろう。気持ち良さそうに眠るアリスの頬にそっと触れた。
「今日は頑張ってくれて本当にありがとう」
かすかにアリスが笑ったように見えた。
起こさぬよう注意しながらそっと抱き上げ寝室へと運ぶ。
本当に可愛らしい自由な人だ。
来年こそはきっと、アリスの愛を手に入れてみせる。
「覚悟しておくんだね」
小さく呟き、アリスの綺麗な黒髪にそっと触れた。
0
お気に入りに追加
100
あなたにおすすめの小説
懐妊を告げずに家を出ます。最愛のあなた、どうかお幸せに。
梅雨の人
恋愛
最愛の夫、ブラッド。
あなたと共に、人生が終わるその時まで互いに慈しみ、愛情に溢れる時を過ごしていけると信じていた。
その時までは。
どうか、幸せになってね。
愛しい人。
さようなら。
王宮医務室にお休みはありません。~休日出勤に疲れていたら、結婚前提のお付き合いを希望していたらしい騎士さまとデートをすることになりました。~
石河 翠
恋愛
王宮の医務室に勤める主人公。彼女は、連続する遅番と休日出勤に疲れはてていた。そんなある日、彼女はひそかに片思いをしていた騎士ウィリアムから夕食に誘われる。
食事に向かう途中、彼女は憧れていたお菓子「マリトッツォ」をウィリアムと美味しく食べるのだった。
そして休日出勤の当日。なぜか、彼女は怒り心頭の男になぐりこまれる。なんと、彼女に仕事を押しつけている先輩は、父親には自分が仕事を押しつけられていると話していたらしい。
しかし、そんな先輩にも実は誰にも相談できない事情があったのだ。ピンチに陥る彼女を救ったのは、やはりウィリアム。ふたりの距離は急速に近づいて……。
何事にも真面目で一生懸命な主人公と、誠実な騎士との恋物語。
扉絵は管澤捻さまに描いていただきました。
小説家になろう及びエブリスタにも投稿しております。
前略、旦那様……幼馴染と幸せにお過ごし下さい【完結】
迷い人
恋愛
私、シア・エムリスは英知の塔で知識を蓄えた、賢者。
ある日、賢者の天敵に襲われたところを、人獣族のランディに救われ一目惚れ。
自らの有能さを盾に婚姻をしたのだけど……夫であるはずのランディは、私よりも幼馴染が大切らしい。
「だから、王様!! この婚姻無効にしてください!!」
「My天使の願いなら仕方ないなぁ~(*´ω`*)」
※表現には実際と違う場合があります。
そうして、私は婚姻が完全に成立する前に、離婚を成立させたのだったのだけど……。
私を可愛がる国王夫婦は、私を妻に迎えた者に国を譲ると言い出すのだった。
※AIイラスト、キャラ紹介、裏設定を『作品のオマケ』で掲載しています。
※私の我儘で、イチャイチャどまりのR18→R15への変更になりました。 ごめんなさい。
五歳の時から、側にいた
田尾風香
恋愛
五歳。グレースは初めて国王の長男のグリフィンと出会った。
それからというもの、お互いにいがみ合いながらもグレースはグリフィンの側にいた。十六歳に婚約し、十九歳で結婚した。
グリフィンは、初めてグレースと会ってからずっとその姿を追い続けた。十九歳で結婚し、三十二歳で亡くして初めて、グリフィンはグレースへの想いに気付く。
前編グレース視点、後編グリフィン視点です。全二話。後編は来週木曜31日に投稿します。
選ばれたのは私でした
秘密 (秘翠ミツキ)
恋愛
「お姉様は、私が王太子妃になるのを横で指を咥えて見てるといいわ」
妹の趣味、姉を虐める事……。
姉アレクシアは、妹エルヴィーラの自尊心を満たす為だけに、侍女として付き添う事に。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
侯爵令嬢のアレクシアには、エルヴィーラという妹がいる。
「お姉様に、私が劣るなんてあり得ない」
妹の口癖だ。
妹は優秀で美しく、姉アレクシアは平凡で普通だと周囲からは言われた。
だが、それには秘密がある。
両親から溺愛される妹より優秀である事は許されいアレクシア。
妹よりも上手くダンスを踊れば、折檻される。妹よりもヴァイオリンを上手く弾けば、折檻された。
アレクシアはその為に、全てにおいて妹より劣って見えるように振る舞ってきた。
そんなある日、この国の王太子の妃を選ぶと伝令が出される。
妹は、王太子妃候補に選ばれ城へと赴く事になったのだが。その前夜アレクシアは、両親から衝撃の話をされる。
「エルヴィーラの侍女として、貴女も城へ行きなさい」
やがて、どうしても王太子妃になりたい妹は自滅して破滅の道を辿り、それに反するように姉アレクシアは、沢山の人望を集めて人々から愛されるようになり……。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
先生!放課後の隣の教室から女子の喘ぎ声が聴こえました…
ヘロディア
恋愛
居残りを余儀なくされた高校生の主人公。
しかし、隣の部屋からかすかに女子の喘ぎ声が聴こえてくるのであった。
気になって覗いてみた主人公は、衝撃的な光景を目の当たりにする…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる