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58.牢
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「はぁ……もう夜なのね……」
鉄格子のついた小さな窓から月の光が差しこんでいる。
ビビアンとクリスティーナは無事かしら?
はぁっと小さなため息がもれた。
それにしても……まさか牢獄に入れられちゃうなんてね。
冷たくて硬いベッドに腰掛け、目の前の鉄格子をぼんやりと眺めた。見張りはいないが、頑丈そうな鍵がドーンと中央にぶら下がっている。
はぁ…… 一体いつになったらここから出られるのかしら?
恐ろしいほどの静寂に、私のため息だけが響いている。
バルコニーで起きた炎はものすごいスピードで燃え広がっていった。騒ぎを聞きつけ駆けつけてくれた人々に助け出されてほっとしたのもつかの間、すぐに捕らえられここに閉じ込められてしまった。
「クリスティーナを刺したのはあの娘よ」
厳しい声で私を捕まえるよう命じたシャーナは、私と目があうといやらしく笑った。私が犯人だという証拠は何もなかったけれど、私とビビアンしかいない部屋で刺されたのだから当然私が犯人と誰も疑わなかったのだろう。
シャーナが部屋を出る前に、クリスティーナは殺して私は生かしておくよう男に命じたのは、私をクリスティーナ殺しの犯人に仕立てるためだったのかもしれない。
そんなのたまったもんじゃない!!
「やっぱりクリスティーナ様の言うとおりだったのかなぁ……」
クリスティーナは、シャーナがフレイムジールとサンドピークを争わせたいのではないかと考えていた。もしこのままクリスティーナが亡くなり私が犯人にされてしまったら……戦が起こらないにしても両国関係は今までどおり良好とはいかないだろう。シャーナの思い通りってわけだ。
何とか誤解を解かなくちゃね。でもシャーナの企みである以上、ここで私が何を言っても誰も信じてはくれないだろうし……
一番良いのはクリスティーナが回復して、何があったのかを皆に説明してくれることだ。
「煙臭い……」
冷たいベッドの上に座り体を丸めていると匂いが気になって仕方ない。炎に巻かれた時に煙のにおいがついてしまったんだろう。抱え直した膝に頭をのせて目をつぶった。
エイデン、心配してるだろうなぁ……
私が犯人扱いされてる事で迷惑かけてなきゃいいけど。
エイデン……会いたいよぅ。
今朝まで一緒にいたのに、ずいぶん会ってないような気がする。
うずくまる事しかできない私の耳に、ガチャガチャという音が聞こえた。
誰かしら?
暗がりで動く人物に、不安で胸がドキドキと音を立てる。エイデンだろうかという期待と、シャーナだったらどうしようかという不安で落ちつかない。
鍵をあけて入ってきたのは、そのどちらでもなかった。
「無事か?」
「マルコ? どうして?」
マルコはなんで普通に鍵をあけて入ってこれたの? 私の容疑は晴れたってことなのかな?
「エイデン様に言われて助けに来たんだ。早くこっから出ろよ」
「え、でも……」
「このままこっそりフレイムジールに戻ればいいんだ。後はエイデン様にお任せすりゃ何とかなるだろ」
こっそりってことは、まだ私の容疑は晴れてないんだ……
「おい、早くしろよ。気付かれるぞ!!」
「でも勝手に出て行ったら余計疑われちゃうじゃない? そんなの嫌だから、容疑が晴れるまでここで大人しくしとくわ」
「何言ってんだ? このままじゃ反論することなく処罰されちまうぞ」
でも……
躊躇う私にマルコがにっこりと微笑んだ。その笑顔に心がざわめく。
なんだろうこの違和感……
マルコからこんな笑顔を向けられた事なんて今までなかったわよね? 私を見るマルコの瞳はいつだって軽蔑するように冷ややかだった。
何かがおかしい……
そう思いながらも牢獄から出たい気持ちには勝てなかった。私はマルコから差し出された手をとった。
☆ ☆ ☆
あぁ、頭が痛い……
それになんだろ、何だか体が揺れてるような気が……ゆらゆら揺れて……揺れて……揺れてる⁈
「何これ!? どうなってるの?」
目を開けた私の目の前には大海原が!!
私はさっきまで砂漠にいたはずなのに、どうして海の上にいるのよ。
と、とりあえず落ちつこう。
スーハーと深呼吸をして自分の気持ちを落ちつかせた。
「やっぱりどう見ても海の上よね……」
四方八方どこを見ても陸地らしきものは全く見えない。雲一つない春の綺麗な空と、はるか先まで続く海の青さが合わさって、まるで青い世界にいるみたいだ。
船なんだから操縦してる人がいるはずよね。とりあえずこの状況を説明してくれる誰かを探さなきゃ。
……マルコ?
デッキを歩くとすぐに海を見つめるマルコの姿を見つけることができた。
何見てるんだろう?
あまりにも真剣な眼差しに声をかけることを躊躇してしまう。
「あぁ、起きたのか?」
足音に気づいたのか、マルコが私の方へ顔を向けた。
「綺麗な海だろ?」
確かに綺麗な海よ。でも今はのほほんと海を見ている余裕はない。
「ねぇマルコ、何で私達海にいるの? エイデンは? フレイムジールに戻るんじゃなかったの?」
牢を出る時にマルコはエイデンの命令で私をフレイムジールに戻すと言っていたはずなんだけど……
あれ? 私、マルコと一緒に牢から出てどうしたんだったっけ?
「全く……そんなに尋ねられても一度に答えられるかよ」
いつもよりも冷めきったマルコの瞳にゾクリと寒気がする。
「まさか……嘘だったの?」
「当たり前だろ」
悪びれも誤魔化しもせずマルコは頷いた。
「あの状況でお前が牢からいなくなったら余計疑われるに決まってるじゃないか。いくらフレイムジール王がお前の事を助けたくても、勝手に国に戻るよう命令なんかするかよ」
マルコがバカにしたような笑みを浮かべた。
「本当に馬鹿な女だな。もっと手こずるかと思ったが、こんな簡単に捕まるなんてな」
たしかにマルコの言う通りだけど、まさかマルコが私を騙しているなんて思わないじゃない。
「何で私を捕まえたかったの? 私のことが嫌いだから、私が疑われるようにしたかったの?」
「へぇ……俺がお前の事を嫌いだってバレてんだ?」
「そりゃあね。でもどうして嫌われてるのか分からないけど……」
だってマルコはいつも私のことを冷たい目で見ていたもの。嫌われてるって思って当然よね。
「まぁ話の続きは目的地に着いてからにするか……」
目的地? この船はどこかへ向かってたの?
「ほら見ろよ。あそこだ」
マルコの指差した先には海から飛び出た岩の柱のようなものがあった。
「これが目的地?」
円柱形の高く聳え立つ柱の横に船が着いた。
不思議ね。こんな海の中に、こんな大きな柱が建ってるなんて。
マルコが船から手を伸ばし、その岩の柱に片方の手のひらを当てた。
「ほら、行くぞ!!」
マルコがもう片方の手を私に差し出した。
その手をとるべきか……迷っている私の手を、マルコがキツく握った。
「ザルーシア」
マルコの声が海に響いた。その途端、ぐにゃりと視界が歪む。吸い込まれるような、吹き飛ばされるような不思議な感覚を感じて、意識が遠のいていく……
あれれ? 私、死んじゃったのかしら?
気がつくと綺麗な花畑の上でプカプカ浮いていた。もしかして、今の私は実体じゃないんだろうか? 心なしか体が透けている気がする。
空に浮かんだまま緩やかな風に流されて、いつしか花畑の中央にある、大きな岩の扉の前についた。その横では、フードを深く被った子供が二人花を摘んで遊んでいる。
あれは……?
「大きくなったら君は僕のお嫁さんになるんだよ」
「うん。私マルクスのお嫁さんになる!!」
二人の子供のうち、大きな子が小さな子に花冠を被せ、額にキスをした。
「約束だよ、レイナ。僕の可愛い龍のお姫様……」
あれは……あれは小さい頃の私と……
鉄格子のついた小さな窓から月の光が差しこんでいる。
ビビアンとクリスティーナは無事かしら?
はぁっと小さなため息がもれた。
それにしても……まさか牢獄に入れられちゃうなんてね。
冷たくて硬いベッドに腰掛け、目の前の鉄格子をぼんやりと眺めた。見張りはいないが、頑丈そうな鍵がドーンと中央にぶら下がっている。
はぁ…… 一体いつになったらここから出られるのかしら?
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「クリスティーナを刺したのはあの娘よ」
厳しい声で私を捕まえるよう命じたシャーナは、私と目があうといやらしく笑った。私が犯人だという証拠は何もなかったけれど、私とビビアンしかいない部屋で刺されたのだから当然私が犯人と誰も疑わなかったのだろう。
シャーナが部屋を出る前に、クリスティーナは殺して私は生かしておくよう男に命じたのは、私をクリスティーナ殺しの犯人に仕立てるためだったのかもしれない。
そんなのたまったもんじゃない!!
「やっぱりクリスティーナ様の言うとおりだったのかなぁ……」
クリスティーナは、シャーナがフレイムジールとサンドピークを争わせたいのではないかと考えていた。もしこのままクリスティーナが亡くなり私が犯人にされてしまったら……戦が起こらないにしても両国関係は今までどおり良好とはいかないだろう。シャーナの思い通りってわけだ。
何とか誤解を解かなくちゃね。でもシャーナの企みである以上、ここで私が何を言っても誰も信じてはくれないだろうし……
一番良いのはクリスティーナが回復して、何があったのかを皆に説明してくれることだ。
「煙臭い……」
冷たいベッドの上に座り体を丸めていると匂いが気になって仕方ない。炎に巻かれた時に煙のにおいがついてしまったんだろう。抱え直した膝に頭をのせて目をつぶった。
エイデン、心配してるだろうなぁ……
私が犯人扱いされてる事で迷惑かけてなきゃいいけど。
エイデン……会いたいよぅ。
今朝まで一緒にいたのに、ずいぶん会ってないような気がする。
うずくまる事しかできない私の耳に、ガチャガチャという音が聞こえた。
誰かしら?
暗がりで動く人物に、不安で胸がドキドキと音を立てる。エイデンだろうかという期待と、シャーナだったらどうしようかという不安で落ちつかない。
鍵をあけて入ってきたのは、そのどちらでもなかった。
「無事か?」
「マルコ? どうして?」
マルコはなんで普通に鍵をあけて入ってこれたの? 私の容疑は晴れたってことなのかな?
「エイデン様に言われて助けに来たんだ。早くこっから出ろよ」
「え、でも……」
「このままこっそりフレイムジールに戻ればいいんだ。後はエイデン様にお任せすりゃ何とかなるだろ」
こっそりってことは、まだ私の容疑は晴れてないんだ……
「おい、早くしろよ。気付かれるぞ!!」
「でも勝手に出て行ったら余計疑われちゃうじゃない? そんなの嫌だから、容疑が晴れるまでここで大人しくしとくわ」
「何言ってんだ? このままじゃ反論することなく処罰されちまうぞ」
でも……
躊躇う私にマルコがにっこりと微笑んだ。その笑顔に心がざわめく。
なんだろうこの違和感……
マルコからこんな笑顔を向けられた事なんて今までなかったわよね? 私を見るマルコの瞳はいつだって軽蔑するように冷ややかだった。
何かがおかしい……
そう思いながらも牢獄から出たい気持ちには勝てなかった。私はマルコから差し出された手をとった。
☆ ☆ ☆
あぁ、頭が痛い……
それになんだろ、何だか体が揺れてるような気が……ゆらゆら揺れて……揺れて……揺れてる⁈
「何これ!? どうなってるの?」
目を開けた私の目の前には大海原が!!
私はさっきまで砂漠にいたはずなのに、どうして海の上にいるのよ。
と、とりあえず落ちつこう。
スーハーと深呼吸をして自分の気持ちを落ちつかせた。
「やっぱりどう見ても海の上よね……」
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船なんだから操縦してる人がいるはずよね。とりあえずこの状況を説明してくれる誰かを探さなきゃ。
……マルコ?
デッキを歩くとすぐに海を見つめるマルコの姿を見つけることができた。
何見てるんだろう?
あまりにも真剣な眼差しに声をかけることを躊躇してしまう。
「あぁ、起きたのか?」
足音に気づいたのか、マルコが私の方へ顔を向けた。
「綺麗な海だろ?」
確かに綺麗な海よ。でも今はのほほんと海を見ている余裕はない。
「ねぇマルコ、何で私達海にいるの? エイデンは? フレイムジールに戻るんじゃなかったの?」
牢を出る時にマルコはエイデンの命令で私をフレイムジールに戻すと言っていたはずなんだけど……
あれ? 私、マルコと一緒に牢から出てどうしたんだったっけ?
「全く……そんなに尋ねられても一度に答えられるかよ」
いつもよりも冷めきったマルコの瞳にゾクリと寒気がする。
「まさか……嘘だったの?」
「当たり前だろ」
悪びれも誤魔化しもせずマルコは頷いた。
「あの状況でお前が牢からいなくなったら余計疑われるに決まってるじゃないか。いくらフレイムジール王がお前の事を助けたくても、勝手に国に戻るよう命令なんかするかよ」
マルコがバカにしたような笑みを浮かべた。
「本当に馬鹿な女だな。もっと手こずるかと思ったが、こんな簡単に捕まるなんてな」
たしかにマルコの言う通りだけど、まさかマルコが私を騙しているなんて思わないじゃない。
「何で私を捕まえたかったの? 私のことが嫌いだから、私が疑われるようにしたかったの?」
「へぇ……俺がお前の事を嫌いだってバレてんだ?」
「そりゃあね。でもどうして嫌われてるのか分からないけど……」
だってマルコはいつも私のことを冷たい目で見ていたもの。嫌われてるって思って当然よね。
「まぁ話の続きは目的地に着いてからにするか……」
目的地? この船はどこかへ向かってたの?
「ほら見ろよ。あそこだ」
マルコの指差した先には海から飛び出た岩の柱のようなものがあった。
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不思議ね。こんな海の中に、こんな大きな柱が建ってるなんて。
マルコが船から手を伸ばし、その岩の柱に片方の手のひらを当てた。
「ほら、行くぞ!!」
マルコがもう片方の手を私に差し出した。
その手をとるべきか……迷っている私の手を、マルコがキツく握った。
「ザルーシア」
マルコの声が海に響いた。その途端、ぐにゃりと視界が歪む。吸い込まれるような、吹き飛ばされるような不思議な感覚を感じて、意識が遠のいていく……
あれれ? 私、死んじゃったのかしら?
気がつくと綺麗な花畑の上でプカプカ浮いていた。もしかして、今の私は実体じゃないんだろうか? 心なしか体が透けている気がする。
空に浮かんだまま緩やかな風に流されて、いつしか花畑の中央にある、大きな岩の扉の前についた。その横では、フードを深く被った子供が二人花を摘んで遊んでいる。
あれは……?
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「うん。私マルクスのお嫁さんになる!!」
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