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41.私のヤキモチ
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突然聞こえてきた低い声に驚いたのは私だけじゃない。
「エ、エイデン様!? いらっしゃったんですか?」
ビビアンとミアも突然現れたエイデンに驚いてあたふたしている。
「エイデンってば!! もう、ノックくらいしてよね」
エイデンは当たり前のようにノックも許可もなしに部屋に入って来て私の隣の席に腰かけた。
「お前が呼んでも来ないから、わざわざ俺が来てやったんだろ」
エイデンがビビアンとミアに退出するよう命じた。二人きりの静かな部屋に、シャンパンの栓をあける音が響いた。
「俺の誕生日を祝わせてやろうと思ってな」
エイデンの偉そうな態度はムカッとするけど、自信に溢れた表情はとても素敵で見惚れてしまう。色々と言いたいことがあるはずなのに、全く言葉が出てこない。
「で? 俺に何の文句があるんだ?」
「それは……」
まずダンスが終わった後に私を置き去りにした事でしょ。それからクリスティーナと楽しそうに踊っていたこと。あと夜会の後、クリスティーナとどこかに消えたこと……
でもこんなこと言ったら絶対に鬱陶しがられちゃう。
「それは?」
エイデンの瞳は、私の心の中まで見透かしてしまいそうなほど鋭い光を放っている。
だめだ。これじゃ誤魔化せそうにないみたい。
「わ、私……エイデンとクリスティーナ様の仲がいいのが嫌だったの」
これじゃエイデンと仲がいいクリスティーナ様に嫉妬してますって言ってるようなものよね。恥ずかしいし、エイデンの反応が怖い。
「仲が良い? 俺と誰がだ?」
本気で意味が分からないというように、エイデンが顔を顰めた。
「クリスティーナ様よ。嬉しそうにダンスしてたし、夜会の後も二人でどこかに行ったじゃない?」
「クリスティーナ……あぁ、あのサンドピークの姫か。なんかくだらん話をダラダラとしてたな。それがどうした?」
えっ? それだけ?
エイデンってば、私の言う意味がさっぱり分からないという顔をしている。
「くだらんな。お前はこんな訳の分からない理由で俺に文句を言うつもりだったのか?」
「だってクリスティーナ様にはめちゃくちゃ笑いかけてたし……」
「俺は来客全てに笑顔だったはずだが?」
じゃあ私にだけ無愛想だったってわけですか?
「クリスティーナ様はエイデンの元婚約者じゃない? だからやっぱり特別なんじゃないの?」
クリスティーナ様はめちゃくちゃ美人だもんねっと付け加えようと思ったけどやめておいた。
エイデンってば何考えてるんだろ?
顎に手をあて考えこんでしまったエイデンは、ひどく険しい顔をしていて声をかけられない。
「そういや、サンドピークの姫と婚約していたこともあったな。そうか、あの女だったのか…… 」
「覚えてなかったの?」
あきれた……
自分の元婚約者なのに、忘れてるなんてありえる?
「国のためにと勝手に決められた婚約だ。誰だろうと変わりはない」
エイデンがクリスティーナに特別な思いがないと分かってほっとしたと同時に、今のエイデンにとっては私も同じ程度の婚約者なのかもしれないと思うと何だか切ない。
「私以外にエイデンが踊ったのってクリスティーナ様だけじゃない? だからてっきりクリスティーナ様のこと好きなのかと思っちゃった」
「はぁ? あれはおまえが……」
えっ……?
エイデンのチョコレート色の瞳が真っ直ぐに私をとらえた。何かを言おうとしたエイデンが口を閉じ、視線をそらした。
「エイデン?」
「……なんでもない」
なんでもないって……これじゃあ気になって仕方ないわよ。
「私……何かした?」
「……」
エイデンは視線をそらしたまま答えない。
「エイデン? 私が何かしたなら教えてよ」
「あーもう、うるせぇ奴だな」
エイデンの唇が荒々しく私の唇をふさいだ。突然の口付けに、頭の中が真っ白になってしまう。
「少し黙ってろ……」
離れた唇から、少し掠れたエイデンの言葉が漏れた。さっきよりも優しくエイデンの唇が私に触れる。
どうして? どうしてキスなんてしたの?
もしかして少しは私の事好きになってくれてるの?
エイデン……
胸がいっぱいで目頭が熱くなってくる。腕をのばしてエイデンの首にしがみついた。
「エイデン……お誕生日おめでとう」
エイデンは何も言わず、ただ優しく抱きしめ返してくれただけだった。
☆ ☆ ☆
生誕祭が無事に終わり、また静かな毎日が戻ってきた。私とエイデンの関係は相変わらずだけど、嬉しい変化もあった。エイデンが私の事を「お前」じゃなく、「レイナ」と呼ぶようになったのだ。これって少しは私の事を気にしてくれるようになったって事だよね。
「よう。まだ起きてるか?」
エイデンがこうやっていきなり部屋に顔を出すのはいつもの事だ。約束もノックもないのにはもう慣れたけど、来る少し前にでも連絡くれたら化粧して綺麗にしてるのに。いつも急に来るもんだから、スッピンとナイトドレスで出迎えることもしょっちゅうだ。
「生誕祭が終わったばかりなのに、休みなく出かけなきゃいけなかったから大変だったでしょ?」
ここしばらくエイデンは視察などで外出も多いみたいだ。
「まぁな。それでこれを買って来た」
エイデンから手渡されたのは飴細工の小さなバラの花束だった。
「これを私に……? 急にどうしたの?」
「婚約者に土産を渡すのに、何か理由がいるのか?」
どうしよう。めちゃくちゃ嬉しい。嬉しくて涙が出ちゃいそう。
「ありがとう、エイデン。私、すっごく嬉しい。こんなステキな飴細工見たことないわ」
きゃっ。
何故だか急にエイデンに引き寄せられた。
「エイデン、ダメ!! お花が壊れちゃう」
飴細工は無事でよかったけど、エイデンが離れちゃった。どうしよう。もう一回抱きしめて欲しいのに……
「ど、どうぞ」
さぁ私を抱きしめてとばかりに、両腕を広げてエイデンを待つ。もしこれで無視されたら、恥ずかしくて死んじゃうかも。
エイデンがふっと顔を緩め、私の腕の中に入って来た。
あーん。この優しく包まれるような感触がたまらない。こんなに優しく抱きしめてくれるって事は、エイデンの心の中に少しは入り込めたって事だよね。
「エイデン……大好き」
エイデンに対する愛が溢れて、今無性にエイデンとキスがしたい。
「エイデン……」
お願い、キスして……
私の気持ちが通じたのか、エイデンの顔が近づいてチュッという音がした。
「お願い……もっと……」
キスをねだるなんてはしたない気もするけど、もっともっとエイデンの愛を感じたい。
私の背中にまわされたエイデンの腕に力が入り、より二人の身体が密着する。エイデンの優しくも激しいキスに、心だけじゃなく身体まで溶かされてしまいそう。
これ以上密着してたら、エイデンにキス以上のことまで求めてしまいそう。さすがにそれはまずいわ。少し冷静にならなきゃ。
「せっかくだから、お茶いれるね」
エイデンが来るとビビアン達は気を利かせていつの間にかいなくなるので、お茶をいれるのは私の役目だ。まだ手際はよくないけど、カップの扱いにもだいぶ慣れてきた。
「どうぞ」
「これは……?」
カップの中を見たエイデンが不思議そうな顔をした。紅茶にドライフラワーが入っているのが気になったのだろう。
「アイリン様からお土産にいただいたの。庭のマリーゴールドを乾燥させたんですって」
「マリーゴールドって飲めるのか?」
恐る恐るカップに口をつけるエイデンがなんだか可愛い。
「ん。うまいな」
よかったぁ。
うん。我ながらなかなか上手にいれられた。
マリーゴールドティーには若返りの効果があるらしい。清々しい中に軽い甘さを感じるお茶はとても飲みやすかった。
「……カイルから聞いたんだが……俺はレイナと馬に乗る約束をしてたのか?」
「馬?」
……あっ、そう言えばそんな約束してたかも。アダム王子の相手をしてくれたお礼になんでもいいからと言われて、エイデンと馬に乗りたいってお願いしたことがあったんだった。あれから色々あって、すっかり忘れちゃってたわ。
「もしよかったらなんだが……明日はたまたま空いてるから乗せてやってもいいぞ」
「本当? 嬉しい!!」
久しぶりのデートだ。しかもエイデンから誘ってくれるなんて嬉しい。嬉しすぎて踊れちゃいそう。
喜ぶ私を黙って見ていたエイデンが急に立ち上がり、テーブルに手をつき前のめりになる。エイデンの綺麗な顔が近づいて息がとまる。
キスされちゃう!!
身構える私を見て、エイデンはくすっと笑った。
「んじゃあ、明日な」
「あ、う、うん」
あー、やっぱりエイデンって最高にカッコいいわ。
うるさいくらいの心臓を落ち着かせながら、エイデンを見送った。
「エ、エイデン様!? いらっしゃったんですか?」
ビビアンとミアも突然現れたエイデンに驚いてあたふたしている。
「エイデンってば!! もう、ノックくらいしてよね」
エイデンは当たり前のようにノックも許可もなしに部屋に入って来て私の隣の席に腰かけた。
「お前が呼んでも来ないから、わざわざ俺が来てやったんだろ」
エイデンがビビアンとミアに退出するよう命じた。二人きりの静かな部屋に、シャンパンの栓をあける音が響いた。
「俺の誕生日を祝わせてやろうと思ってな」
エイデンの偉そうな態度はムカッとするけど、自信に溢れた表情はとても素敵で見惚れてしまう。色々と言いたいことがあるはずなのに、全く言葉が出てこない。
「で? 俺に何の文句があるんだ?」
「それは……」
まずダンスが終わった後に私を置き去りにした事でしょ。それからクリスティーナと楽しそうに踊っていたこと。あと夜会の後、クリスティーナとどこかに消えたこと……
でもこんなこと言ったら絶対に鬱陶しがられちゃう。
「それは?」
エイデンの瞳は、私の心の中まで見透かしてしまいそうなほど鋭い光を放っている。
だめだ。これじゃ誤魔化せそうにないみたい。
「わ、私……エイデンとクリスティーナ様の仲がいいのが嫌だったの」
これじゃエイデンと仲がいいクリスティーナ様に嫉妬してますって言ってるようなものよね。恥ずかしいし、エイデンの反応が怖い。
「仲が良い? 俺と誰がだ?」
本気で意味が分からないというように、エイデンが顔を顰めた。
「クリスティーナ様よ。嬉しそうにダンスしてたし、夜会の後も二人でどこかに行ったじゃない?」
「クリスティーナ……あぁ、あのサンドピークの姫か。なんかくだらん話をダラダラとしてたな。それがどうした?」
えっ? それだけ?
エイデンってば、私の言う意味がさっぱり分からないという顔をしている。
「くだらんな。お前はこんな訳の分からない理由で俺に文句を言うつもりだったのか?」
「だってクリスティーナ様にはめちゃくちゃ笑いかけてたし……」
「俺は来客全てに笑顔だったはずだが?」
じゃあ私にだけ無愛想だったってわけですか?
「クリスティーナ様はエイデンの元婚約者じゃない? だからやっぱり特別なんじゃないの?」
クリスティーナ様はめちゃくちゃ美人だもんねっと付け加えようと思ったけどやめておいた。
エイデンってば何考えてるんだろ?
顎に手をあて考えこんでしまったエイデンは、ひどく険しい顔をしていて声をかけられない。
「そういや、サンドピークの姫と婚約していたこともあったな。そうか、あの女だったのか…… 」
「覚えてなかったの?」
あきれた……
自分の元婚約者なのに、忘れてるなんてありえる?
「国のためにと勝手に決められた婚約だ。誰だろうと変わりはない」
エイデンがクリスティーナに特別な思いがないと分かってほっとしたと同時に、今のエイデンにとっては私も同じ程度の婚約者なのかもしれないと思うと何だか切ない。
「私以外にエイデンが踊ったのってクリスティーナ様だけじゃない? だからてっきりクリスティーナ様のこと好きなのかと思っちゃった」
「はぁ? あれはおまえが……」
えっ……?
エイデンのチョコレート色の瞳が真っ直ぐに私をとらえた。何かを言おうとしたエイデンが口を閉じ、視線をそらした。
「エイデン?」
「……なんでもない」
なんでもないって……これじゃあ気になって仕方ないわよ。
「私……何かした?」
「……」
エイデンは視線をそらしたまま答えない。
「エイデン? 私が何かしたなら教えてよ」
「あーもう、うるせぇ奴だな」
エイデンの唇が荒々しく私の唇をふさいだ。突然の口付けに、頭の中が真っ白になってしまう。
「少し黙ってろ……」
離れた唇から、少し掠れたエイデンの言葉が漏れた。さっきよりも優しくエイデンの唇が私に触れる。
どうして? どうしてキスなんてしたの?
もしかして少しは私の事好きになってくれてるの?
エイデン……
胸がいっぱいで目頭が熱くなってくる。腕をのばしてエイデンの首にしがみついた。
「エイデン……お誕生日おめでとう」
エイデンは何も言わず、ただ優しく抱きしめ返してくれただけだった。
☆ ☆ ☆
生誕祭が無事に終わり、また静かな毎日が戻ってきた。私とエイデンの関係は相変わらずだけど、嬉しい変化もあった。エイデンが私の事を「お前」じゃなく、「レイナ」と呼ぶようになったのだ。これって少しは私の事を気にしてくれるようになったって事だよね。
「よう。まだ起きてるか?」
エイデンがこうやっていきなり部屋に顔を出すのはいつもの事だ。約束もノックもないのにはもう慣れたけど、来る少し前にでも連絡くれたら化粧して綺麗にしてるのに。いつも急に来るもんだから、スッピンとナイトドレスで出迎えることもしょっちゅうだ。
「生誕祭が終わったばかりなのに、休みなく出かけなきゃいけなかったから大変だったでしょ?」
ここしばらくエイデンは視察などで外出も多いみたいだ。
「まぁな。それでこれを買って来た」
エイデンから手渡されたのは飴細工の小さなバラの花束だった。
「これを私に……? 急にどうしたの?」
「婚約者に土産を渡すのに、何か理由がいるのか?」
どうしよう。めちゃくちゃ嬉しい。嬉しくて涙が出ちゃいそう。
「ありがとう、エイデン。私、すっごく嬉しい。こんなステキな飴細工見たことないわ」
きゃっ。
何故だか急にエイデンに引き寄せられた。
「エイデン、ダメ!! お花が壊れちゃう」
飴細工は無事でよかったけど、エイデンが離れちゃった。どうしよう。もう一回抱きしめて欲しいのに……
「ど、どうぞ」
さぁ私を抱きしめてとばかりに、両腕を広げてエイデンを待つ。もしこれで無視されたら、恥ずかしくて死んじゃうかも。
エイデンがふっと顔を緩め、私の腕の中に入って来た。
あーん。この優しく包まれるような感触がたまらない。こんなに優しく抱きしめてくれるって事は、エイデンの心の中に少しは入り込めたって事だよね。
「エイデン……大好き」
エイデンに対する愛が溢れて、今無性にエイデンとキスがしたい。
「エイデン……」
お願い、キスして……
私の気持ちが通じたのか、エイデンの顔が近づいてチュッという音がした。
「お願い……もっと……」
キスをねだるなんてはしたない気もするけど、もっともっとエイデンの愛を感じたい。
私の背中にまわされたエイデンの腕に力が入り、より二人の身体が密着する。エイデンの優しくも激しいキスに、心だけじゃなく身体まで溶かされてしまいそう。
これ以上密着してたら、エイデンにキス以上のことまで求めてしまいそう。さすがにそれはまずいわ。少し冷静にならなきゃ。
「せっかくだから、お茶いれるね」
エイデンが来るとビビアン達は気を利かせていつの間にかいなくなるので、お茶をいれるのは私の役目だ。まだ手際はよくないけど、カップの扱いにもだいぶ慣れてきた。
「どうぞ」
「これは……?」
カップの中を見たエイデンが不思議そうな顔をした。紅茶にドライフラワーが入っているのが気になったのだろう。
「アイリン様からお土産にいただいたの。庭のマリーゴールドを乾燥させたんですって」
「マリーゴールドって飲めるのか?」
恐る恐るカップに口をつけるエイデンがなんだか可愛い。
「ん。うまいな」
よかったぁ。
うん。我ながらなかなか上手にいれられた。
マリーゴールドティーには若返りの効果があるらしい。清々しい中に軽い甘さを感じるお茶はとても飲みやすかった。
「……カイルから聞いたんだが……俺はレイナと馬に乗る約束をしてたのか?」
「馬?」
……あっ、そう言えばそんな約束してたかも。アダム王子の相手をしてくれたお礼になんでもいいからと言われて、エイデンと馬に乗りたいってお願いしたことがあったんだった。あれから色々あって、すっかり忘れちゃってたわ。
「もしよかったらなんだが……明日はたまたま空いてるから乗せてやってもいいぞ」
「本当? 嬉しい!!」
久しぶりのデートだ。しかもエイデンから誘ってくれるなんて嬉しい。嬉しすぎて踊れちゃいそう。
喜ぶ私を黙って見ていたエイデンが急に立ち上がり、テーブルに手をつき前のめりになる。エイデンの綺麗な顔が近づいて息がとまる。
キスされちゃう!!
身構える私を見て、エイデンはくすっと笑った。
「んじゃあ、明日な」
「あ、う、うん」
あー、やっぱりエイデンって最高にカッコいいわ。
うるさいくらいの心臓を落ち着かせながら、エイデンを見送った。
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