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王太子アルフレッドの新たな婚約者
全てを失い残ったもの
しおりを挟む祭りの片隅で。
「お父様、引き止めてはなりませんよ、お母様には幸せになってもらいたいのです」
「しかし・・・」
「城にはわたくしもバージルも、レグルスもおります」
「・・・せめてもの罪滅ぼしという奴か・・・王様が幸せになる話はないのか?」
「ありませんよ、今までで十分でしょう?」
「お父様は悲しいぞ・・・」
城の一室では。
「ハリー・・・」
「エリー・・・」
「子ども達に、勝手にその先を決められたわ」
「あぁ、驚いたよ。私達の子ども達は、未来予知ができるらしい」
「・・・未来予知?」
「物語の通りにしないと、嘘になってしまうんじゃないか?」
「・・・ハリー!!」
エリアナがハリーの首に腕をまわし飛びつくと、しっかりと抱きとめた。
「もう、オジサンになってしまったよ。こんな私でもいいのかな?」
「それを言うなら私だって歳をとったわ・・・」
「いや、君は美しいよ。何年経っても、これからもそれは変わらない」
二人はハリーの屋敷で仲良く後世を送ることになった。アルフレッドは、王宮にある離宮で一人静かに余生を過ごす。
「間違いだらけの人生であったな・・・わしは何度も何度も間違えた・・・そして全て失ったのだな・・・しかし、エリアナ・・・わしは・・・幸せだったよ」
アルフレッドはエリアナの為に作った庭園の生垣の迷路を見つめながら呟いていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
これにて国王アルフレッド×王妃エリアナの過去の話は完結です。流星姫は平凡騎士をご所望ですの全てはここからはじまった原点です。国王と王妃の過去、関係性、人と人が出会う奇跡が複雑に絡み合っていく、そんな伏線などがありました。結果、このアルフレッドが全て悪いのですが、この人がこういう感じでなければ生まれなかった縁もあります。なので・・・結果、良かったのかな?アルフレッドに対してのざまぁが薄い気もしますが、周りはみんな幸せになって行きますので、最終アルフレッドだけが一人でという結果になる事で罰としたいと思います。
次のお話は、ユリシール子爵家ハリーと、辺境伯令嬢であったエリアナの過去のお話。想い合っていた二人が引き裂かれる事になり、小さな約束を交わして別れた。エリアナは王太子妃となるが、結婚式では王太子であるアルフレッドとの誓いのキスを避ける。その心は・・・
そして娘が恋をする。奇跡が起きて、二人の止まっていた時間が動き出す。
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次回
大事な話がある
・・・そんなのあんまりです
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