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国王レイドルートside馬鹿息子

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今日のローゼリアも可憐だったな・・・
金の髪が綺麗なのもさながら
あの水色の瞳は空を思わせるほど澄み渡っている
いつも吸い込まれてしまうような錯覚を覚えてしまうものだ




ん?

ローゼリア・・・ライモンドの部屋の前で何をしているのだ?
あぁ・・・帰ると報告か
しかし何故ドアを叩こうとした途中で固まっているのだ?



まさか・・・またあの女か
いつまで経ってもギルシュ公爵家は害しかないな・・・
側妃が起こした事件を公にせぬかわりに
娘ができた場合は他国に嫁がせる条件で免れてやったというのに・・・
よりにもよってライモンドに手を出すなどと・・・
余程命が惜しくないらしいな
あの女の姪だ
所詮、そういう女なのだ
ライモンドよ、お前は真剣に愛されているわけではないのにな
早く間違いに気付かんか!




それにしてもローゼリアの様子がおかしいな・・・
聞こえる会話に耳を傾けているのだろうか?
ん?
手を口にあてて・・・
どんどんと顔が青ざめていくな
様子がおかしい
あいつらは何をしているんだ?




!?
あいつら・・・
流石にこれは・・・酷だな
まさか他人の情事を目撃するとは
吐き気をもよおしていると言う事か





あの令嬢は、ライモンドをものにすれば
隣国との縁組はなくなるとでも思っているらしいな
調べでは、純潔は保っていた
しかし・・・
今、最後の手段で最も悪手な手段を使ってしまったな・・・
あの女は馬鹿なのか?
側妃はさすがにそこまで馬鹿ではなかったがな・・・
私が気付いていないとでも思ってるのか?




まぁ、それはいい
婚前に子ができたとしても、それは王族だとは認められんという決まりがある
純潔を失った令嬢を妃にすることもできぬ決まりだ
はぁ・・・まったく自分達で勝手に窮地に陥ってくれるなど
本当に馬鹿だ・・・





ん?
さすがにまずいな


ロ、ローゼリア!!


うっ・・・
咄嗟に抱きしめてしまった・・・
いい香りがする
いかん・・・クラクラするな
大丈夫か?


・・・


・・・


気を失ってしまったのだな・・・
悪い事をしてしまった
すまないが・・・
今は私の腕で運ばれてくれるかな?
安心して休めるように、あの離宮の部屋を用意させよう



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