離宮に隠されるお妃様


私の妃にならないか?


侯爵令嬢であるローゼリアには、婚約者がいた。第一王子のライモンド。ある日、呼び出しを受け向かった先には、女性を膝に乗せ、仲睦まじい様子のライモンドがいた。

「何故呼ばれたか・・・わかるな?」

「何故・・・理由は存じませんが」

「毎日勉強ばかりしているのに頭が悪いのだな」

ローゼリアはライモンドから婚約破棄を言い渡される。


『私の妃にならないか?妻としての役割は求めない。少しばかり政務を手伝ってくれると助かるが、後は離宮でゆっくり過ごしてくれればいい』

愛し愛される関係。そんな幸せは夢物語と諦め、ローゼリアは離宮に隠されるお妃様となった。





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