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【コルテオside】リアルな夢
しおりを挟む・・・寒っ・・・
なんだ?掛布が・・・
んっ!
あ、掴んだ、これか
はぁぁぁ・・・
あったかい
今日は天気がいいのだろうな
日差しが差し込んできているのか
あったかい
そして柔らかい・・・
なんだかいい匂いもする
なんて幸せな夢なんだ
「・・・様!」
ん?
「・・・テオ様!」
誰を呼んでるんだ?
テオ?
心地のいい声が誰かを呼んでる
いいな・・・
僕も名を呼んで欲しい
君は誰を呼んでるんだい?
「もう!コルテオ様!」
えっ?
僕?
なんだ?待て!逃げるなっ!
・・・?
逃げるな?
僕は一体何に逃げるなと言っているんだろうか
だがこのぬくもりを離したくないんだ
何故だかわからないが、離してはならない気がして・・・
「コルテオ様!起きてくださいませ!もうっ!」
ふふっ
怒っているのか?
可愛いな
やっぱり離したくない
・・・ん・・・
しかし、随分とリアルだな
夢?だろう?
「コルテオ様!起きてくださいませ!」
・・・え・・・
なんか目の前に・・・
天使がいるんだが・・・
天使って黒髪なのか
天使って・・・瞳が赤いんだな
!?
ちょっ・・・
夢・・・じゃない?
ま、待ってくれ!
何故エルサ嬢が同じ寝台で寝ているんだ!?
いや、それもだが何故こんなことに!?
完全に目が覚めた
だが・・・夢だと思いたい
どうすればいい?彼女に何て言えば言い!?
「コルテオ様!起きてますよね!?朝食の時間です、いい加減!起きてくださいませ!」
「は、はい!お、おわっ!?」
「コルテオ様!?」
とりあえず彼女を解放しなくてはと思い大きく腕を開いたが、そのままずれ落ちるように寝台から落ちてしまった。
「いてててて・・・」
寝台に這い上がろうと手を伸ばすと、さっきまで顔を真っ赤にし、頬を膨らませていた彼女が心配そうに覗き込んでいた
違う意味で心臓が止まりそうだ
しかしまた頬が膨らみ顔を赤らめて、彼女はプイッとそっぽを向いてしまった
そんな顔すら可愛いなんて
だが・・・
これは・・・照れじゃ・・・ないな
怒っている・・・怒っている!
ど、ど、ど、ど、どうしようっ!
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