上 下
281 / 543

休暇三日目⑦★俺は我慢していたんだ

しおりを挟む


庭で話すレティシアとイザベラの女同士の話に割って入って、邪魔をしたウィルフレッド。イザベラはゲオルグの部屋に戻っていった。そして今、ウィルフレッドは、奪還した妻の膝に頭を預けてゴロゴロ甘えている。


「ウィル、来ちゃダメだって言ったのに」

「俺は我慢していたんだぞ?待てなくなったのは師匠だ」

「ゲオルグ様が?」

「あぁ、部屋の外に二人の楽しそうに話している姿が見えていた。姿が見えないよりかは安心できる。だがな、姿が見える所にいるのに、声も聞こえなければ手も届かなくてもどかしいと言ったのは師匠だ。それに、自分が行けないからと、夫人を返してくれと言ってこいと言われたんだ」

「そうだったの・・・ゲオルグ様もイザベラ様にご執心ね」

「あぁ、だが・・・」


ウィルフレッドは、レティシアの膝から頭を上げ、すっと立ち上がった。気付けばウィルフレッドに抱きかかえられていた。


「俺だって寂しかったし、もどかしいと思っていたのは同じだ。ちゃんと待てしていたし、我慢していたんだぞ?」

「そうね、えらいわ」

「部屋に戻るぞ」


抱きかかえられたまま、二人は客間に戻った。ウィルフレッドはレティシアを抱きかかえたままで器用にドアを開け、中に入っていく。寝台に静かにレティシアを下ろすと、そのまま自分も寝台に身を乗り出す。レティシアに覆いかぶさるような体勢でキスをする。ついばむようなキスから、次第に濃厚なキスへと変わっていく。くちゅくちゅと水音が部屋に響く。キスをしながら、ウィルフレッドは服の布地の上からレティシアの胸に触れていく。


「あっ・・・」

「柔らかい・・・」


最初は優しく探るように触れていたウィルフレッドだったが、またキスをしはじめて、その隙にレティシアのワンピースの裾を捲り上げていく。そのまま胸まで露わにさせると、唇をその頂に這わせていく。


「はうっ、あっ、あんっ・・・」

「可愛い・・・シア、甘いな・・・可愛い」


ウィルフレッドは硬さを増していく乳首を丁寧に舌を使って舐めていく。たまに歯を立てて引っ掻いてみれば、レティシアは身体をビクンッとふるわせて可愛い声を出す。右手をそっと伸ばし、下着の中へと滑らせていく。ウィルフレッドの手は、レティシアの蜜の溢れる場所を見つけた。


「ウィル、待って!あっ・・・」

「どうして?俺はシアに触れたい」

「いやぁっ、あっ、あんっ、んっ」

「あぁ・・・シア、ほらこんなに濡れてる。まだ胸に触れただけだぞ?どうしてこんなになってるんだ?」

「あうっ、あんっ、あっ、あっ」

「溢れてきてるな。もっとよく見せてくれ」


ウィルフレッドは、レティシアの下着を剥ぎ取ると、よく見えるようにと足を大きく開かせた。膝裏を持ち上げて、顔を近づける。


「ちょ、ちょっと、ウィル!見ないで!」

「それは聞けないな。あぁ・・・おいしそうだ・・・」


ウィルフレッドは、レティシアの愛液で濡れ始めた秘部を嬉しそうに見つめていた。







ーーーーーーーーーーーーーーー

次回

したい・・・けど・・・今ここでじゃない気がする





しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

友人の結婚式で友人兄嫁がスピーチしてくれたのだけど修羅場だった

海林檎
恋愛
え·····こんな時代錯誤の家まだあったんだ····? 友人の家はまさに嫁は義実家の家政婦と言った風潮の生きた化石でガチで引いた上での修羅場展開になった話を書きます·····(((((´°ω°`*))))))

『番外編』イケメン彼氏は年上消防士!結婚式は波乱の予感!?

すずなり。
恋愛
イケメン彼氏は年上消防士!・・・の、番外編になります。 結婚することが決まってしばらく経ったある日・・・ 優弥「ご飯?・・・かぁさんと?」 優弥のお母さんと一緒にランチに行くことになったひなた。 でも・・・ 優弥「最近食欲落ちてるだろ?風邪か?」 ひなた「・・・大丈夫だよ。」 食欲が落ちてるひなたが優弥のお母さんと一緒にランチに行く。 食べたくないのにお母さんに心配をかけないため、無理矢理食べたひなたは体調を崩す。 義母「救護室に行きましょうっ!」 ひなた「すみません・・・。」 向かう途中で乗ったエレベーターが故障で止まり・・・ 優弥「ひなた!?一体どうして・・・。」 ひなた「うぁ・・・。」 ※お話は全て想像の世界です。現実世界とは何の関係もありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

そうだ 修道院、行こう

キムラましゅろう
恋愛
アーシャ(18)は七年前に結ばれた婚約者であるセルヴェル(25)との結婚を間近に控えていた。 そんな時、セルヴェルに懸想する貴族令嬢からセルヴェルが婚約解消されたかつての婚約者と再会した話を聞かされる。 再会しただけなのだからと自分に言い聞かせるも気になって仕方ないアーシャはセルヴェルに会いに行く。 そこで偶然にもセルヴェルと元婚約者が焼け棒杭…的な話を聞き、元々子ども扱いに不満があったアーシャは婚約解消を決断する。 「そうだ 修道院、行こう」 思い込んだら暴走特急の高魔力保持者アーシャ。 婚約者である王国魔術師セルヴェルは彼女を捕まえる事が出来るのか? 一話完結の読み切りです。 読み切りゆえの超ご都合主義、超ノーリアリティ、超ノークオリティ、超ノーリターンなお話です。 誤字脱字が嫌がらせのように点在する恐れがあります。 菩薩の如く広いお心でお読みくださいませ。 小説家になろうさんにも時差投稿します。 ↓ ↓ ↓ ⚠️以後、ネタバレ注意⚠️ 内容に一部センシティブな部分があります。 異性に対する恋愛感情についてです。 異性愛しか受け付けないという方はご自衛のためそっ閉じをお勧めいたします。

冷遇される王妃は国王の愛を望まない

ゆきむらさり
恋愛
稚拙ながらも投稿初日(11/21)から📝この作品もHOTランキングに入れて頂き、本当にありがとうございます🤗 今回初めてHOTランキングの5位(11/23)を頂き感無量です🥲 これも全ては読んで下さる皆様のおかげです✨ 〔あらすじ〕📝ある時、クラウン王国の国王カルロスの元に王妃アリーヤの訃報が届く。王妃アリーヤを冷遇しておきながら嘆く国王カルロスに皆は不思議がるばかり。統治者としては優れている国王カルロスだが、幼馴染の側妃ベリンダを寵愛し、政略結婚の為に他国アメジスト王国から輿入れした王女アリーヤには見向きもせず、冷遇していた経緯がある。常に公の場に連れ歩くのも側妃ベリンダ。おかげでクラウン王国の臣下らも側妃ベリンダを王妃扱い。はたから見れば哀れな冷遇妃アリーヤだが、実は王妃アリーヤにはその方が都合が良いとも……。 ※設定などは独自の世界観でご都合主義。おそらくハピエン♥️

選ばれたのは美人の親友

杉本凪咲
恋愛
侯爵令息ルドガーの妻となったエルは、良き妻になろうと奮闘していた。しかし突然にルドガーはエルに離婚を宣言し、あろうことかエルの親友であるレベッカと関係を持った。悔しさと怒りで泣き叫ぶエルだが、最後には離婚を決意して縁を切る。程なくして、そんな彼女に新しい縁談が舞い込んできたが、縁を切ったはずのレベッカが現れる。

【完結】誰にも相手にされない壁の華、イケメン騎士にお持ち帰りされる。

三園 七詩
恋愛
独身の貴族が集められる、今で言う婚活パーティーそこに地味で地位も下のソフィアも参加することに…しかし誰にも話しかけらない壁の華とかしたソフィア。 それなのに気がつけば裸でベッドに寝ていた…隣にはイケメン騎士でパーティーの花形の男性が隣にいる。 頭を抱えるソフィアはその前の出来事を思い出した。 短編恋愛になってます。

【完結】つぎの色をさがして

蒼村 咲
恋愛
【あらすじ】 主人公・黒田友里は上司兼恋人の谷元亮介から、浮気相手の妊娠を理由に突然別れを告げられる。そしてその浮気相手はなんと同じ職場の後輩社員だった。だが友里の受難はこれでは終わらなかった──…

処理中です...