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休暇三日目⑥【ちょっとだけR18】二人の声に
しおりを挟むその後、ゲオルグの望みであーんをして食べさせるというイザベラにとっては高度なイチャイチャ。恥ずかしいやら嬉しいやら、食事も済ませると、薬を飲んだゲオルグは必死に抗っていたが、眠気には勝てなかった。眠ったゲオルグの様子をしばらく見ていたが、レティシアに名を呼ぶ事を成し遂げた事、そのおかげで、互いに気持ちが通じ合った事を報告しようと部屋を出て客間に向かった。
「ゲオルグ様が私を・・・好き・・・きゃぁ!!」
廊下を歩いていたイザベラは、真っ赤になった頬を両手で包みながら身を震わせている。その姿を使用人達は微笑ましく見守っていた。
「奥様、皆が見ておりますよ?」
「ふぇっ!?」
執事のジルが近寄ってきて声をかけてきた。まさかみんなに見られているとは、声をかけられるまで気付かなかった。気付いてしまった今、恥ずかしさで逃げ出したくなるほど、今度は羞恥で真っ赤になって顔を隠してしまう。
「す、すみません・・・」
「いいものが見れました。旦那様もさぞかし嬉しいことでしょう。使用人一同、奥様が来てくれて本当に良かったと思っています。これからも旦那様の事、よろしくお願いしますね」
そんな暖かい言葉で迎えられるなんて、思いもしなかった。心に響いた優しい言葉が、みんなが温かく迎えてくれる事が、イザベラの涙を誘う。
「あぁ、あぁ、奥様、泣かないでください。奥様を泣かせてしまったなんて旦那様に知れたら、私の首が飛んでしまいます」
ジルは悪戯っぽく笑みを浮かべ、イザベラを見守る。
「すみません、私ったら」
イザベラは、赤面して熱い顔を片手でパタパタと風を送りながら冷ましつつ、客間に滞在する二人の部屋へと向かった。部屋の扉の前に立ちノックをしようとして手を上げた時、部屋の中から声が聞こえてきた。
「ウィル、待って!あっ・・・」
「どうして?俺はシアに触れたい」
「いやぁっ、あっ、あんっ、んっ」
「あぁ・・・シア、ほらこんなに濡れてる。まだ胸に触れただけだぞ?どうしてこんなになってるんだ?」
「あうっ、あんっ、あっ、あっ」
「溢れてきてるな。もっとよく見せてくれ」
「ちょ、ちょっと、ウィル!見ないで!」
「それは聞けないな。あぁ・・・おいしそうだ・・・じゅる」
「あうっ、んふっ、あっ、んっ」
「シア、おいしい・・・」
「だ、ダメっ!舌入れちゃ、ダメぇっ!!いやぁっ、あっ、あふっ、あうっ、んっ、ん、あ、あ、あ、あっ、あああぁぁぁぁっ!!!!」
普段はレティシアにじゃれつく犬のようなウィルフレッド。だが、今はどうだろう。聞こえる声だけで想像するに、レティシアの身体はウィルフレッドのいいようにされているようだ。しかもさっきの声は絶頂を迎えた声。自分も絶頂を迎えるとあんな風に、いつもは出ないような高い声を出すのだろうか。いつかは夫の雄を受け入れる日がくる。ゲオルグの昂った熱を持ったモノを。イザベラは口をハクハクをさせながら後退りした。恥ずかしさのあまり、淑女らしくなく、バタバタと足音を立てながら逃げるようにその場を去った。
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次回
ちゃんと待てしていたし、我慢していたんだぞ?
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