上 下
155 / 543

★一つ残らず俺のもの(少しだけR18)

しおりを挟む


見つけた先にはルシアンの頭を胸に抱えて抱きしめるレティシア。


「ウィル、目が覚めたのね?」


レティシアが微笑むも、ウィルフレッドの表情は晴れない。ずかずかと近付き、レティシアの後ろから手を伸ばすと、ぐいっとルシアンから引き離す。


「シアは俺のものだ!」

「兄上・・・」


ルシアンはまだ少し赤みの残った顔でウィルフレッドを見上げる。せっかくレティシアが褒めてくれて、いい気分だったのに邪魔をされた。少しだけ不貞腐れていた。


「ウィル、大人気ないわよ」

「ルシアンだって男だ」

「弟でしょう?」

「そうですよ、兄上、せっかくお義姉様が褒めてくれていたのに」

「だからと言って抱きしめる必要はないだろう!しかも、胸に!胸に・・・」

「む、胸は・・・その・・・柔らかかっ・・・い、いや、なんでもないです!!」

「胆嚢するな!まだ早い!それに、これは!」


むぎゅっ


「えっ?」

「俺のものだ!」


ウィルフレッドの片方の手が、レティシアの胸を鷲掴みにしていた。


「ウィ、ウィル!?」


そのままゆっくりと揉みしだく。


「ウィル、ダメっ!」

「何がダメなんだ?」


次第に反応し始めた乳首を見つけると、服の上から指できゅっと摘む。


「あっ・・・」


思わず漏れてしまった声に、レティシアは顔を真っ赤に染める。部屋の外で、二人きりでもない空間で、しかもルシアンの目の前で。ウィルフレッドは、ニヤリと笑みを浮かべると、乳首を摘んだ指をくりくりと動かす。


「あぅ・・・んっ・・・」

「シア、可愛い声だ・・・」


ウィルフレッドは、レティシアの首に唇を寄せ囁いたかと思えば、舌を這わせてぺろっと舐めあげた。


「んぁ・・・ん・・・ウィル・・・やめて・・・ルシアンが、見てる、じゃない!」

「見てるんじゃい、見せつけてるんだ。これは俺のだ、一つ残らず俺のだってな」

「だからって、こんな、事っ!・・・ひゃぅっ!!」


ウィルフレッドは、レティシアの首に吸い付く。唇が離れた後は、真っ赤に染まっていた。レティシアは顔を真っ赤にして、少しくったりしていた。ウィルフレッドはしっかりと支える。


「ルシアン、お前のお義姉様は体調がすぐれないらしい。身体が疼いているようだからな、寝室に運ばせてもらう。あぁ、心配はするな。俺が適切な処置をするから大丈夫だ。お前にはできないしさせない。シア、顔が真っ赤だぞ?大丈夫か?すぐに良く・・してやるからな」


レティシアの頭を自身の胸板に預けさせ、横抱きにして歩き出す。去っていく兄の後ろ姿を見て、そのまま目の前のテーブルに突っ伏したルシアン。両足を擦り合わせるようにモジモジしていた。


「・・・お義姉様の胸・・・柔らかかった・・・うっ・・・」


知らない間に、性教育まがいを施されているルシアンだった。





ーーーーーーーーーーーーー

次回

あぁ、所在なさげにモジモジしていただろう?





しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~

真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。

イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。

すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。 そこで私は一人の男の人と出会う。 「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」 そんな言葉をかけてきた彼。 でも私には秘密があった。 「キミ・・・目が・・?」 「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」 ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。 「お願いだから俺を好きになって・・・。」 その言葉を聞いてお付き合いが始まる。 「やぁぁっ・・!」 「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」 激しくなっていく夜の生活。 私の身はもつの!? ※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 では、お楽しみください。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

悪役令嬢に転生してヒロインを溺愛している王子に殺されそうになったが一番の推しの近衛騎士に助けられて結婚しました

夜炎伯空
恋愛
「ぎゃーーーーーー!! 殺さないでーーーーーー!!」 「あれだけのことをしておいて、今更、命乞いだと!! 彼女にしたことは死をもって|償(つぐな)ってもらうからな!!」 「それは私だけど、私じゃないんですーーーーーーーー!!!」  乙女ゲームの悪役令嬢カリアに転生した直後、私はヒロインを愛する王子に殺されそうになっていた―― 「ラムド、一生のお願い!! 私を助けて!!」  私はそう言って深々と頭を下げた。 「カリア様でも頭を下げることがあるんですね……。わかりました、何とかしてみせます」  悪役令嬢カリアの滅多に見せない行動に、ラムドは驚きながらそう答えた――

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

処理中です...