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ウィルフレッドの手紙17
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また社交シーズンが始まるな。君が夜会などに出れば、一躍社交界の花になってしまうのだろうな。せめて近くで君を守る騎士にしてくれたら嬉しいな。他の令息の手を取る君を見るのは辛いが・・・君が他の令息に恋をしてしまったら、一番近くで見せてくれ。そうしないと、君を諦める事はできなさそうだ。目の前で失恋したら、諦める事ができるかもしれない。その時は、容赦なく振ってくれ。君への気持ちが跡形も残らないように。
I like you just the way you are.
(そのままの君が好き)
ウィルフレッド・アバンス
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【ウィルフレッドside】
一年も手紙を書き続けた。日課のようになってしまったな。でも、レティシア嬢を想って手紙を書く時間は幸せだった。たとえ返事がこなくても。もう、会えないのだろうか・・・。返事は書かないと言われたが、さすがに一年も何もなければ堪えるな・・・。俺には何の感情も持ってもらえなかったという事だろうな。さすがに諦めないといけないなと思うようになってきた。だが両親が勧めてくる縁談を受ける気にははれない。俺の願いを聞いてくれるだろうか。他の男を選ぶのなら、目の前で見せてほしい。どんな男に君が心惹かれたのか気になるというのもあるが、盛大に振って欲しい。でないと、諦めがつきそうにない。どうせなら、容赦なく振って欲しいものだ。
【レティシアside】
跡形も残らないように振ってくれ・・・ね・・・。何故わざわざ見せつけるような事をしないといけないのよ。私の気持ちは決まっている・・・。
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次回
私はどうでもいいんです
興味がないですから
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