くず鉄拾いのアリサ

Cabernet

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コマーシャル・コンプレックス

#47 ロング・ウォーク

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 少年と両親は邦間道路をひたすら東へと進んでいた。徒歩だった。他にも幾つかの集団が前方あるいは後ろに見えていたがいつの間にか彼らだけになっていた。乾季であるこの時期は道路が焼けるほどに熱くなる日も珍しくなかったが今年は違っていた。魔鉱兵器で汚染された空は太陽光を容易には通さず冬の夕刻のように常に薄暗かった。
 道々に燃料切れで放置された自動車やトラックが横たわっており夜はその中で眠ると多少は寒さをしのぐことができた。時おり先客がいることもあった。それを見つけるたびに両親は手で祈りのサインをした。放棄されたトラックの荷台いっぱいに詰め込まれた遺体の山を少年は突っ立って眺めていた。父親に黙って手を引かれてその場を離れた。

 少年は車椅子を押していた。椅子の上にはわずかな食糧やその他の手荷物が載せられていたが元々それは彼の祖父が使っていたものだった。街の住人全員が治安部隊によって強制的に郊外へと追放された日に祖父は亡くなった。少年と家族が暮らしていた部屋に押し入ってきた兵士達は二人がかりで車椅子ごと祖父を持ち上げアパートのベランダから通りへと投げ落とした。車椅子はどうにか使えるところまで修復することができたが祖父はもう直すことはできなかった。

 少年はランニングシューズを履いていた。二年前に祖父が誕生日プレゼントとして贈ってくれたものだった。父と母の履き物は道中でほとんど使い物にならなくなり遺体から借り受けざるを得なかったが少年のそれは丈夫で足に合っており疲れにくかった。少年は日々変わらないペースで歩き続けることができたが両親とくに母親の歩みは日ごとに遅くなっていた。

 果てしなく続く道を歩いていると他にもたくさんの力尽きた遺体が道路脇によけられているのを見ることになった。干からびた赤ん坊に乳を吸わせようとしている女性もいた。彼女は路傍に座り込んで痩せた胸をさらけ出しながら赤ん坊に近づいてくる蝿を手でなんども払いのけようとしていた。両親が見るに見かねて水を分け与えようとしたが女性には差し出された容器が見えていないようだった。
 彼女のやせ衰えた姿があるいはとどめになったのかもしれない。翌朝、少年の母親がもう歩けないと云って廃車から出ることができなくなった。両親のあいだで押し問答と云うにはあまりに弱々しいやり取りが続いた。少年は父親の云いつけを守って近くにあるトラックの運転席によじ登って暇をつぶした。両親の話が続いているあいだ少年は遠くの景色をぼんやりと見ていた。草木はなく黄土と灰色の荒野ばかりが広がっていた。

 やがて父親が呼びに来た。母さんは後からついてくると云って先を急かしてきた。少年は後ろを振り返ったが廃車の席に母の姿はなくなっていた。父を見上げた。幾つかの質問が口をついて出た。彼は答えを返してはくれなかった。

   □

 同じようにして父親もまた動けなくなった。痛がる足を持ち上げてズボンの裾を上げてみると膝頭が真っ黒に近い色に染まっていた。足の指先も同じだった。父は首を振った。残りの食料と水をすべて持たされた少年は父を置き去りにせざるを得なかった。車椅子に乗せて進むことも提案したが彼は断固して受け容れなかった。

 父が発した最期の言葉は覚えていなかった。道中の母との会話もまた同様だった。生まれた街にまで戦争がやってきた最初の日からというもの“言葉”という概念はそれまで確かにあったはずの手触りを喪ってしまいあとには空腹や痛み、疲労といったよりざらついた“感覚”ばかりが意識に昇るようになった。だから父との最期のやり取りで記憶に残っているのは彼の遺言よりも肩に置かれた手のひらの重みだった。

 少年は車椅子を捨てた。物資を詰め込んだリュックを背負い直して一人で歩き出した。祖父のシューズは少年の体重を受け止め続けた。足取りは早くなりやがては走り出した。行くあてもなく死に場所も決めていなかった。ただ走りたかった。絶叫するかのように荒々しい走りだった。

 そうして邦間道路を三日三晩かけて走り続けた少年は遂にその商業施設を見つけたのだった。

   □

 せーの、という掛け声とともに少年とフレイドは休憩用のベンチを持ち上げた。そして店の入り口まで運んで作りかけのバリケードの上に積み重ねた。袖で汗を拭っているとフレイドがタオルを差し出してきた。
 今日はここまでにしようぜ。
 りょうかい。クライクは云った。あー、ジュース飲みたいな。
 虫歯になっても知らないぞ。歯医者なんて当分かかれそうにないんだ。
 親知らず以外で行ったことないから大丈夫。
 そうかい羨ましいな。
 自慢じゃないけど身体の丈夫さには自信があるんだ。
 まあそれは普段のお前を見てれば分かるよ。
 たぶん六人のなかで最後まで生き残るのは僕だろうな。
 縁起でもないこと云うなよ。
 ちなみに最初に死にそうなのはトフィーだ。
 おいその辺にしとけ。

 クライクは無視して続けた。だって誰かが襲撃してきたらトフィーの奴はまず逃げきれないだろ。この前の時と違って拳銃とか持ち込まれたらそれこそ――。
 クライクは舌を引っ込めた。フレイドに胸倉をつかまれたからだ。
 ……黙れっつったろ。リーダーの少年は低い声で云った。トフィーは死なない。おれがそんなことさせねぇ。わかったか?
 クライクは彼の手首をつかみ力づくで押しのけた。握力負けしたフレイドの眉が苦痛に歪む。
 なに粋がってんだ、とクライク。君ももっと外の景色を見るべきだ。その辺の道を三日くらい歩いてこい。飲まず食わずでな。そしたらどんな自信だって粉々に吹き飛ぶだろうさ。
 フレイドは反論せずにただ睨み返してきた。

   □

 夕食までは自由時間だった。クライクは日課のジョギングを始めた。履き物はもちろん祖父から贈られたシューズだった。ひっそりと静まり返った商業施設の巨大な空間に少年の立てる足音と規則正しい呼吸音が木霊した。永遠に静止したエスカレーターを駆け上がっていくとカンカンという金属音がけたたましく鳴った。
 ジョギング・コースの途中でファミリーレストランに寄った。夕食当番の者はここの厨房を借りて簡単な調理を行っていた。その日の当番は双子のメイラとリッサだった。

 厨房を覗きこんだクライクは挨拶もなしに訊ねた。
 ――今日は何。
 コンビーフ、とメイラ。
 あとザワークラウト、とリッサ。
 缶詰と瓶詰?
 そう、と声を重ねる双子。

 双子の少女はお揃いの格好をしていた。戦後の世界にはまるで似つかわしくない白いワンピース姿の上からエプロンを着けていた。塵と埃でワンピースの元の白さは損なわれていたがそれでもこの世界から刻一刻と喪われ続けている色彩を保っていることは間違いなかった。
 双子の少女が根城・・にしているのは洋服店だった。二人は他の少年達とは異なり毎日ちがう服を着ていた。クライクはジョギング中になんどか店の前を通って横目で中を確認したことがある。二人はテーブルに何十着もの服を広げてはお互いに着せ合いっこをしていた。それもかなり真剣にコーディネイトごっこ・・・をしている様子だった。クライクの足音は間違いなく聴こえていたはずだがこちらを一顧だにせず互いを自身の姿見として活用しながらああでもないこうでもないと議論していた。

 クライクは少し迷ってから双子に訊ねた。
 ……君達さ、服のセンスを磨くよりも体力をつけといた方が好いんじゃないかな。
 余計なお世話かもしれないけど、と付け加える。
 メイラはリッサと顔を見合わせる。そして云う。
 ――どうして?

 厨房の入り口に寄りかかった姿勢を保っていたクライクはその言葉で姿勢を正した。
 どうしたもこうしたも、――わからないか? いずれはここも食料や燃料が尽きちゃうしそうなったら外に出て行かないといけない。当然手で持っていける服は何着もないだろう。車だって動かないんだしさ。動きやすい服が二、三着もあれば充分じゃないか。
 リッサが答える。
 あたし達はここから出ていかない。
 クライクは口を半開きにした。――なんだって?
 ここがいちばん安全だしいちばん楽しいもの。
 それにいつかママとパパが迎えにきてくれるかもしれないわ。
 まだそんなこと――。
 とにかくここで暮らしていたいの。外にはこの前やってきたボロボロの格好の人達みたいな悪い人がたくさんいる。どうせ長くは生きられないわ。わたし達も、――そしてあなたも。
 クライクは黒髪を爪でがりがりと掻いた。
 ……分かったよ。好きにすればいい。
 クライクは厨房を出る前に振り返った。双子はすでに自分達の仕事に戻っていた。調理手順を互いに指さししながら確認しあう。コンビーフのどこか甘ったるい香りが鼻孔をついた。クライクは咳払いしてその場を離れた。

   □

 次の日もそのまた次の日も日課のジョギングは続けていた。他の連中も相変わらずだった。サイモンは城に引きこもっておりメイラとリッサの姉妹は自分達の世界に閉じこもっている。トフィーは店の宝石を指先でいじりながら本ばかり読んでおりフレイドは善き本の一節を引用して祈りを捧げては肉体労働に精を出していた。
 それぞれにやり方は違っていた。
 だがやっていることはみんな同じだった。

 ――あなたのことは正直同情してる。
 ある日、トフィーに呼び止められて宝石店の中で世間話をしているとき彼女はぽつりとそう云った。漫画本を読んでいたクライクは顔を上げて彼女を見た。少女は本に視線を落としたままだった。どういうこと、とクライクは聞き返した。
 トフィーは云った。わたし達のなかであなただけが家族、――お父さんとお母さんが目の前で亡くなってる。希望を持つことができない。許されていない。
 じいちゃんもね。一足さきに殺された。
 そうね。
 クライクは漫画本を閉じた。そして身を乗り出して訊ねた。
 僕はここがトフィー達だけになった後のことしか知らない。何があったんだ。地下駐車場を通ったけどあのテントの数、元はたくさんの人がいたはずなんだろ?
 トフィーはやはり本から顔を上げなかった。
 ……戦禍が迫って近隣の町からみんな避難してきたの。軍隊が去るまで協力して何とかやり過ごそうって。――でも甘かったわ。やってきた軍隊は物資や領土だけじゃなく大量の人手も必要としていたの。大人も子供もみんな連れられていった。歩けない人は処分された。何十人かの子供は、――わたしやフレイド達みたいに親が別れる決心をした子供だけが店のあちこちに隠れたの。でもほとんどはその後の駆り出しで見つかった。発見された子供は同じように処分されたわ。

 クライクは三秒ほどの時間をかけてゆっくりとうなずいた。そして訊ねた。
 ――歩けない人ってたとえば僕のじいちゃんみたいな車椅子生活の人?
 それと赤ん坊ね。
 …………“処分”ってなにさ。
 それ・・を見たのはフレイドとサイモンだったわ。わたしは話を伝え聞いただけ。搬入用のトラックの中に大勢がすし詰めにされたの。それからコンテナのてっぺんに丸い穴が開けられて何か光るものがその穴に放り込まれるのが見えた。悲鳴も絶叫もなかったって二人は云ってた。もしかしたら耳を塞いでいたかもしれないけど。
 クライクは息を呑んだ。
 トフィーはそこまで話してから初めて顔を上げた。声の調子は変わっていなかったが目の端に何かが光っていた。彼女はあくまで淡々と話を続けた。
 ――その日から二人とも変わってしまったわ。サイモンは元々口数が少なかったけどもう何も話さなくなった。フレイドは意味もなく身体を動かしては祈りを捧げてなんか修道僧のような生活を送るようになっちゃった。せっせとビーバーみたいにバリケードを拡張して……。

 クライクは重い息をついた。漫画本を放り出した。訊かなきゃ好かったと思った。
 ……ほんとうを云うと僕もよく分からないんだ。
 と口にしていた。
 ここが住めなくなったときに備えて毎日毎日走る練習をしてるけど正直無駄なんだってことは頭の隅で分かってる。それが何になるんだって、……でもそれ以外にはやれることが何も思いつかないんだよ。――こんな・・・状況でいったい何をやれってんだ?
 気持ちは分かるわ。
 わかってほしくない。
 それも知ってる。

 しばらく無言だった。話すことは何もなかった。クライクは時間をかけて立ち上がった。祖父のシューズが今は重たく感じられた。じゃあ、と云って去ろうとしたがトフィーが呼び止めてきた。
 ……なに。
 これ見て。
 トフィーは胸元からペンダントを取り出した。深い青色の宝石がはめこまれたきれいなアクセサリーだった。それは奇妙な光を放っていた。ある種の虫のように明滅を繰り返している。
 クライクは宝石とトフィーの顔とを交互に見比べた。
 ――これがどうしたの。
 うちの店の一級品。お父さんからもらったの。お別れの時に。純度の高い魔鉱石。これがあればわたしはお父さんやお母さんと繋がっていられるの。きっとね。
 大切なものなんだな。
 ええ。
 でもなんでそれを僕に見せたの?
 自慢したいから。
 おいおい。
 うそ。あなたを信用してる証拠よ。
 そんなもんかな。
 ええ。
 トフィーはペンダントをしまった。そして薄い微笑みを浮かべてみせた。

   □

 トフィーと話をしたその日、節電のため施設の照明がまた一段階落とされた。点灯しているものはまばらになり世界はさらに薄暗くなった。クライクは毎日のように夢を視るようになった。夢の中で彼は父や母、そして車椅子なしで立っている祖父といっしょに長い道を歩いていた。道といっても彼だけが生き残った死のロング・ウォークの再現ではない。遠足にでも出かけるかのように家族と会話を愉しみながら延々と歩いている夢だった。そこでは両親の足は痛まず空腹も喉の渇きも感じなかった。目的地はなかったが夢の中の自分はそれを当然のものとして受け容れていた。地平線の彼方まで道は続いており道路の脇には死者の代わりに一家を拍手で見送る人びとの笑顔があった。よく見ると道沿いに並んでいる人びとのそれぞれの顔はすべて少年が死のロング・ウォークの途中で見かけた遺体のそれと同じものだった。赤ん坊を抱いている母親の姿もあった。赤ちゃんは干からびてなどおらず元気に泣き声を上げていた……。

 少年は起き上がった。スポーツ用品店の見慣れた天井があった。夢から醒めたのだと思ったが夢は続いていた。店の入り口に両親と祖父の姿が見えた。三人とも笑顔だった。どうしたんだ早く往くぞ、と云うかのように父親があごをしゃくった。母は戦争が起こる前のふっくらとした体型を取り戻していた。祖父にはもう車椅子は必要なかった。
 少年は寝袋から抜け出し靴を脱いだまま家族に歩み寄った。両親と祖父はゆっくりと左右に分かれた。その向こうには果てしない道、――夢で視たものと同じどこに続いているか分からないがとにかく・・・・心の浮き立つような予感のしてくる綺麗に舗装された道路が横たわっていた。
 家族はこちらを穏やかな顔で見ていた。
 少年はうなずいた。
 それから靴を履かないままに走り出した。

   □

 少年の身体は最初の三歩で脆くなった手すりにぶつかりそして手すりは彼の体重を跳ね返すだけの力は残っていなかった。吹き抜けを真っ逆さまに落下するその身体はしかし足だけは前に進もうと宙をかいていた。一階の床はもう固い地面ではなかった。少年が戦前過ごしていた平和な暮らしと同様にそれは長い時間をかけて老朽化していた。衝撃で床は崩落した。少年の身体は地下駐車場の暗闇の奥へと吸いこまれていった。
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