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禿鷲の組合
#21 枷 (2)
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目的の図書館まで残り一ブロックのところでレイノルズは窪みに足をとられたように姿勢を崩した。だがそれは窪みでもなければ排水溝でもなかった。足首を物凄い力でつかまれていたのだ。足をすくわれた彼は派手に転倒し水しぶきが上がった。
なんだよコレ!
足首をつかんでいたのは青白い鱗に覆われた腕だった。マチェットを引き抜き力の限り振り下ろす。狙い通りに腕は手首のところで断ち切られ動脈から血が噴き上がった。血の色は深緑。異常繁殖した藻類を思わせるような悪臭のする体液。ごぼごぼという音が水面から弾けたかと思うと下水に通じるマンホールから人型の生物が飛び出した。大きく開かれた口の周縁部から奥までびっしりと牙が生えており円口類の魚のようだった。二又に分かれた舌を音叉のごとく震わせながら金切り声を上げて威嚇してくる様は水死体と魚類を掛け合わせたキメラにしか見えなかった。
くそッ!
――おい頭を下げろ。
オスヴァルドの声に従い頭を抱えてその場に伏せた。次の瞬間に空気をねじ切るような衝撃と共に散弾槍の発射音が轟いた。幾百もの殺意の塊が頭のすぐ上の空間を貫いていくのがありありと感じられた。そっと顔を上げた時には怪物は無数の肉片となって水面に浮かんでいた。
オズが散弾槍の先台を引いて排莢しながら声を上げる。
ぼさっとするな。――逃げるぞ。
逃げる?
一匹なわけないだろうが。今の鳴き声は仲間への合図だ。
大男の云うとおり俄かに辺りが騒がしくなった。金属片をこすり合わせるような金切り声があちこちで上がった。マンホールから。共同溝から。あるいは用水路から。地の底に通じているありとあらゆる穴から水泡が噴き上がるのが見えた。磯の香りが混じった死臭が辺りいっぱいに満ち満ちる。
レノは急いで立ち上がり先を走るオズの後を追った。
――待て、待てって!
早く走れノロマ。
足首がっ、痺れたみたいに、――痛むんだよ。こいつらの怪力はどうなってんだ!
水に足をとられながらも二人は走り続けた。変異生物は後から後から現れて追ってきた。
オスヴァルドが振り返らずに叫ぶ。――なるべく道の真ん中を走れ。下水に引きずり込まれたくなければな。
分かってるよクソが!
見えたぞ。――図書館だ。
目的の建物は二階建てだった。赤煉瓦に造形モルタルで固められた頑丈そうな構造で屋上には戦時中に使われていたらしき防災用のスピーカーが設置されている。二人は正面に誂えられた階段を全速力で駆け上がった。
散開していた怪物たちが次々と階段に集まり始める。そこを狙ってオズが振り向きざまに榴弾を射出した。ぽんっという小気味好い音と共に群れの真ん中に着弾して炸裂、破片と爆風が怪物をまとめて薙ぎ倒した。傷が比較的浅そうな個体が起き上がろうともがいているところへオズは更にもう一発、――二本目の補助バレルから焼夷榴弾を発射した。閃光と共に中に詰められた遷移金属が激しく燃焼しながら怪物の身体に襲いかかる。金切り声はたちまち絶叫に変わった。業火に焼かれた異形はたまらず逃げ出して水に飛びこみ二度と浮かび上がってこなくなった。
――さっきのお返しをしてやる。
レイノルズはまだ息がありそうな個体やぴくぴくと痙攣している肉塊に向けて散弾槍を連射した。ロング・バレルから放たれた弾丸は怪物の肉を易々と喰い破った。体内で弾頭が砕けて急激なブレーキが掛かり射出口がザクロのように弾けた。それは弾痕というよりも強引に引き裂かれたかのような銃創だった。
逃げ散った怪物達は次々と元きた巣穴に飛びこんだ。水の波紋を残したのを最後に辺りは静かになる。
レノは両膝に手を突いて溜め息をついた。魂まで抜け出てしまいそうな深い深い吐息だった。右手で足首をさすりながら彼は云う。
……いったい何なんだあいつら。
泥屍鬼か。俺も見たのは初めてだ。
知らねぇな。
執念深くて残忍な連中だ。引きずり込んだ獲物を腐るまで水底に放置してからあの円形に並んだ無数の牙で削りながら喰うんだと。
おっかねェな……。
奴らは腐肉が好物だ。俺達スカベンジャーと似たようなものだな。
人型なのは何でだ。元は人間だったりするのか。
変異生物には確かに人型の奴も多い。オズが煙草に火を点けながら云う。……だが“かつては人間だった”なんてただの迷信だ。沼地にひっそりと棲んでた奴らが戦争で使われた魔鉱石にあてられて巨大化し知能まで手に入れた。それで人間の街の廃墟まで出張ってきたんだろう。
そんな情報どこで仕入れるんだよ。
組合の資料で読んだ。お前もちょっとは勉強しておけ。
本を読んでると頭が痛くなるんだよ。レノは唇を尖らせた。……興味がないわけではないんだけどな。
オズは煙草を口に咥えたまま次の榴弾を装填した。空になった薬莢は捨てずにポーチに大事そうにしまった。それから吸い終えた煙草を携帯灰皿に入れようとしたところで動きが止まった。彼の視線は前方に釘付けだった。
彼に倣ってレイノルズも階段下を見た。図書館前の地下鉄の出入口は完全に水没していたがその水面に新たな水泡が上がりつつあった。先ほどまで相手していた泥屍鬼のものとは泡の大きさも勢いも桁違いだった。二人が散弾槍を構え直してから間髪入れずに轟然たる大音響が地下鉄から噴き上がった。水面を震わせ空気まで緊張させて二人の鼓膜に直撃する。思わず足がよろめいてしまうほどの轟音だった。
ああ、――こいつはマズい。
云うが早いかオズは硬直しているレノの肩をしばくと背を向けて再び駆けだした。レノもつまずきながら後に続く。背後で地下鉄の出入口がアーチもろとも粉々に吹き飛ぶ音が聞こえたが二人はもはや振り返ることもしなかった。力の限り疾走して図書館の入口を蹴破り中へ突入。そしてなお走り続けた。
ビル破砕用の鉄球がぶち当たったかのような音と共に図書館の入口が崩落した。それと同時に二人はリファレンス用のカウンターを飛び越えて身を伏せた。瓦礫の破片が不気味な飛来音を上げながら頭上を一瞬で翔け抜けていった。
轟音が遠のき凪いでいったのを確認するとレイノルズは慎重にカウンターから顔を出した。入口の方を確認する。それからすぐに頭を引っこめた。胸に手を当てて荒い呼吸を整えながら云う。
――なんだあいつ……。彼は繰り返した。なんだあいつッ!?
何を見た?
トンネルみたいに馬鹿でかい口に杭みたいな牙が数え切れないほど並んでたぞ。頭なのかどうかも分からねェ。何を喰ったらあんなに育つんだ。
親玉だな。厄介なのに目をつけられた。
デカブツが一旦退却したのを確認してからレイノルズはポーチから噛み煙草をかじり取って咀嚼し気持ちを落ち着けた。隣に座る大男のスカベンジャーは散弾槍のバレルに異常がないか調べていた。二人はしばらくのあいだ無言だった。静謐に沈んでいる図書館で交わる音は二人のくず鉄拾いが立てる息づかいだけだった。
レノがヤニを吐き捨てて呟く。
……あのデカブツは地下鉄に棲み着いてンのか?
そのようだな。
正面入口はご覧の有様だ。別の出口を探さないと。
奴らは聴覚が発達している。おまけに仲間と連携も取れる。そんでもって張り巡らされた地下道を通じて街中を自由自在に行き来できる。奴らにとってみれば久々の獲物だろうし仲間も沢山殺されている。簡単には帰らせてもらえんだろうな。
レイノルズは息を止めて散弾槍のフォア・グリップを強く握った。こめかみに血管が浮いた。眉間に皺を寄せた。それから息を吐き出して力を緩めた。グリップから離した指を一本一本曲げ伸ばしする。
……悪かったな。巻き込んじまって。と、若者は云った。どうやらあんたの云う通り、事前の情報収集が足りなかったみたいだ。――この街にスカベンジャーがあまり訪れない理由が好く分かったよ。
壮年のスカベンジャーは答えた。――謝罪するくらいなら目的のブツを早く見つけた方が好い。それでこの煉獄めいた場所から脱出する方法を考えなければならん。
ああそうだな。
二人は親子ほど年齢が離れている。しかし今は背中合わせに腰かけている。やがてオスヴァルドが先に立ち上がりレノの尻をつま先で小突いた。レイノルズは悪態をついて重い腰を上げた。
まったく……。と、オズ。――これだからスカベンジャーは辞められないな。
なんだよコレ!
足首をつかんでいたのは青白い鱗に覆われた腕だった。マチェットを引き抜き力の限り振り下ろす。狙い通りに腕は手首のところで断ち切られ動脈から血が噴き上がった。血の色は深緑。異常繁殖した藻類を思わせるような悪臭のする体液。ごぼごぼという音が水面から弾けたかと思うと下水に通じるマンホールから人型の生物が飛び出した。大きく開かれた口の周縁部から奥までびっしりと牙が生えており円口類の魚のようだった。二又に分かれた舌を音叉のごとく震わせながら金切り声を上げて威嚇してくる様は水死体と魚類を掛け合わせたキメラにしか見えなかった。
くそッ!
――おい頭を下げろ。
オスヴァルドの声に従い頭を抱えてその場に伏せた。次の瞬間に空気をねじ切るような衝撃と共に散弾槍の発射音が轟いた。幾百もの殺意の塊が頭のすぐ上の空間を貫いていくのがありありと感じられた。そっと顔を上げた時には怪物は無数の肉片となって水面に浮かんでいた。
オズが散弾槍の先台を引いて排莢しながら声を上げる。
ぼさっとするな。――逃げるぞ。
逃げる?
一匹なわけないだろうが。今の鳴き声は仲間への合図だ。
大男の云うとおり俄かに辺りが騒がしくなった。金属片をこすり合わせるような金切り声があちこちで上がった。マンホールから。共同溝から。あるいは用水路から。地の底に通じているありとあらゆる穴から水泡が噴き上がるのが見えた。磯の香りが混じった死臭が辺りいっぱいに満ち満ちる。
レノは急いで立ち上がり先を走るオズの後を追った。
――待て、待てって!
早く走れノロマ。
足首がっ、痺れたみたいに、――痛むんだよ。こいつらの怪力はどうなってんだ!
水に足をとられながらも二人は走り続けた。変異生物は後から後から現れて追ってきた。
オスヴァルドが振り返らずに叫ぶ。――なるべく道の真ん中を走れ。下水に引きずり込まれたくなければな。
分かってるよクソが!
見えたぞ。――図書館だ。
目的の建物は二階建てだった。赤煉瓦に造形モルタルで固められた頑丈そうな構造で屋上には戦時中に使われていたらしき防災用のスピーカーが設置されている。二人は正面に誂えられた階段を全速力で駆け上がった。
散開していた怪物たちが次々と階段に集まり始める。そこを狙ってオズが振り向きざまに榴弾を射出した。ぽんっという小気味好い音と共に群れの真ん中に着弾して炸裂、破片と爆風が怪物をまとめて薙ぎ倒した。傷が比較的浅そうな個体が起き上がろうともがいているところへオズは更にもう一発、――二本目の補助バレルから焼夷榴弾を発射した。閃光と共に中に詰められた遷移金属が激しく燃焼しながら怪物の身体に襲いかかる。金切り声はたちまち絶叫に変わった。業火に焼かれた異形はたまらず逃げ出して水に飛びこみ二度と浮かび上がってこなくなった。
――さっきのお返しをしてやる。
レイノルズはまだ息がありそうな個体やぴくぴくと痙攣している肉塊に向けて散弾槍を連射した。ロング・バレルから放たれた弾丸は怪物の肉を易々と喰い破った。体内で弾頭が砕けて急激なブレーキが掛かり射出口がザクロのように弾けた。それは弾痕というよりも強引に引き裂かれたかのような銃創だった。
逃げ散った怪物達は次々と元きた巣穴に飛びこんだ。水の波紋を残したのを最後に辺りは静かになる。
レノは両膝に手を突いて溜め息をついた。魂まで抜け出てしまいそうな深い深い吐息だった。右手で足首をさすりながら彼は云う。
……いったい何なんだあいつら。
泥屍鬼か。俺も見たのは初めてだ。
知らねぇな。
執念深くて残忍な連中だ。引きずり込んだ獲物を腐るまで水底に放置してからあの円形に並んだ無数の牙で削りながら喰うんだと。
おっかねェな……。
奴らは腐肉が好物だ。俺達スカベンジャーと似たようなものだな。
人型なのは何でだ。元は人間だったりするのか。
変異生物には確かに人型の奴も多い。オズが煙草に火を点けながら云う。……だが“かつては人間だった”なんてただの迷信だ。沼地にひっそりと棲んでた奴らが戦争で使われた魔鉱石にあてられて巨大化し知能まで手に入れた。それで人間の街の廃墟まで出張ってきたんだろう。
そんな情報どこで仕入れるんだよ。
組合の資料で読んだ。お前もちょっとは勉強しておけ。
本を読んでると頭が痛くなるんだよ。レノは唇を尖らせた。……興味がないわけではないんだけどな。
オズは煙草を口に咥えたまま次の榴弾を装填した。空になった薬莢は捨てずにポーチに大事そうにしまった。それから吸い終えた煙草を携帯灰皿に入れようとしたところで動きが止まった。彼の視線は前方に釘付けだった。
彼に倣ってレイノルズも階段下を見た。図書館前の地下鉄の出入口は完全に水没していたがその水面に新たな水泡が上がりつつあった。先ほどまで相手していた泥屍鬼のものとは泡の大きさも勢いも桁違いだった。二人が散弾槍を構え直してから間髪入れずに轟然たる大音響が地下鉄から噴き上がった。水面を震わせ空気まで緊張させて二人の鼓膜に直撃する。思わず足がよろめいてしまうほどの轟音だった。
ああ、――こいつはマズい。
云うが早いかオズは硬直しているレノの肩をしばくと背を向けて再び駆けだした。レノもつまずきながら後に続く。背後で地下鉄の出入口がアーチもろとも粉々に吹き飛ぶ音が聞こえたが二人はもはや振り返ることもしなかった。力の限り疾走して図書館の入口を蹴破り中へ突入。そしてなお走り続けた。
ビル破砕用の鉄球がぶち当たったかのような音と共に図書館の入口が崩落した。それと同時に二人はリファレンス用のカウンターを飛び越えて身を伏せた。瓦礫の破片が不気味な飛来音を上げながら頭上を一瞬で翔け抜けていった。
轟音が遠のき凪いでいったのを確認するとレイノルズは慎重にカウンターから顔を出した。入口の方を確認する。それからすぐに頭を引っこめた。胸に手を当てて荒い呼吸を整えながら云う。
――なんだあいつ……。彼は繰り返した。なんだあいつッ!?
何を見た?
トンネルみたいに馬鹿でかい口に杭みたいな牙が数え切れないほど並んでたぞ。頭なのかどうかも分からねェ。何を喰ったらあんなに育つんだ。
親玉だな。厄介なのに目をつけられた。
デカブツが一旦退却したのを確認してからレイノルズはポーチから噛み煙草をかじり取って咀嚼し気持ちを落ち着けた。隣に座る大男のスカベンジャーは散弾槍のバレルに異常がないか調べていた。二人はしばらくのあいだ無言だった。静謐に沈んでいる図書館で交わる音は二人のくず鉄拾いが立てる息づかいだけだった。
レノがヤニを吐き捨てて呟く。
……あのデカブツは地下鉄に棲み着いてンのか?
そのようだな。
正面入口はご覧の有様だ。別の出口を探さないと。
奴らは聴覚が発達している。おまけに仲間と連携も取れる。そんでもって張り巡らされた地下道を通じて街中を自由自在に行き来できる。奴らにとってみれば久々の獲物だろうし仲間も沢山殺されている。簡単には帰らせてもらえんだろうな。
レイノルズは息を止めて散弾槍のフォア・グリップを強く握った。こめかみに血管が浮いた。眉間に皺を寄せた。それから息を吐き出して力を緩めた。グリップから離した指を一本一本曲げ伸ばしする。
……悪かったな。巻き込んじまって。と、若者は云った。どうやらあんたの云う通り、事前の情報収集が足りなかったみたいだ。――この街にスカベンジャーがあまり訪れない理由が好く分かったよ。
壮年のスカベンジャーは答えた。――謝罪するくらいなら目的のブツを早く見つけた方が好い。それでこの煉獄めいた場所から脱出する方法を考えなければならん。
ああそうだな。
二人は親子ほど年齢が離れている。しかし今は背中合わせに腰かけている。やがてオスヴァルドが先に立ち上がりレノの尻をつま先で小突いた。レイノルズは悪態をついて重い腰を上げた。
まったく……。と、オズ。――これだからスカベンジャーは辞められないな。
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