紅雨-架橋戦記-

法月

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一章

八十六話・曇りのち

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「樹様、本日はどちらへ?」

昨日と同じように殺尾家で朝ご飯を済ませたあと、問答無用で樹は俺(鈴)を連れてどこかへ向かっていた。
敷地内ではあるが、本邸とはまるで違う方向。こんなところにも道があったのかと驚きながらなんとか樹のあとをついていく。
幸い今日はまだ雨は降っておらず、頭上は薄暗い曇り空。いつ降り始めてもおかしくないにおいと空模様をしてはいるが樹が傘を持って出なかった辺り、これから向かう場所に長居する気は無いことが伺える。
先導していた樹は、先程の鈴の問いかけに返事をする前に「着いたよ」と足を止めた。

「ここは……?」
「うちの技術班の根城。まあ研究施設みたいなものかな」

はえぇ……とまだ目の前の建物を見上げる鈴を他所に、さっさと中へと入っていく樹。その姿を慌てて追いかけると、見覚えのある瓜二つの顔が突如俺達の前に現れた。

「昨日の分析依頼の件?」
「件~?」

それ以外ないでしょ。と樹が相変わらずな返事をするその相手は、対梯隊本部の医務室で俺が世話になった法雨の双子、小春と小麦だった。

「終わってるんでしょ、さっさと結果教えてよ」
「いっくんってもうちょっと態度を改めた方がいいと思うんだよね」
「そうだねぇ~」
「君達には言われたくない」

樹がほら、早く。と急かす。いつも以上にさっさと済ませたがっているように思えて、何か理由があるのかと探りを入れたくなるが、わざわざ聞くまでもなくそれはあっさりと判明した。

「頼まれた仕事の分だけ、いつもみたいにこちらにも協力してもらわなきゃ」
「もらわなきゃ~」

小春がにまにまと俺らの方へと視線をやる。対して樹は、やっぱり避けられないか、という顔をする。一体何の話をしているのかと考える暇もなく、通された一室は​────

「今回は何着て貰おうかな、折角二人いるからね~」
「迷うね~」

見るからに衣装部屋だった。

「樹様……これって……」
「法雨の忍びって専用装束あるでしょ。あれ含めだいたい法雨内の人間の服は全部ここで作ってて」
「そうなんですね……!?」
「うん。で、俺は陰忍だからほぼ全く使わないのに潜入用作るとかなんとか言って調整用に色々着させられるんだよね、毎回」

実際は八割がた小春の趣味、と続ける樹。だろうな、と聞くまでもなく察していた俺。
……ってちょっと待てよ?さっき〝二人いるから〟って言わなかったか?

「あの…これって……樹様おひとりで……」
「何言ってるの鈴。そんなわけないでしょ」
「はぇ……」

回避できないと察した途端、樹が鈴に向かって逃がさないという圧を放っていたのは気付いていた。とはいえ、流石に既に女装で潜入している俺に発生すると困るイベント過ぎないか。何を考えてるんだうちの相棒。と困惑していると、樹は「大丈夫、ちゃんと鈴として選んでもらうからさ」と謎の安心材料を寄越してくる。それならいいか……いいのかぁ……?

「はい、そんじゃ君はこれ」
「いっくんはこれ~」

選び終わったらしい双子からそれぞれ服を受け取る。着替えてきてねっと通された試着室で渋々渡されたそれに袖を通して外に出ると、すぐに小春に「らっくんはこっち」と小声で囁かれ、鏡の前の椅子へと連行される。鈴として~でもう察してはいたけどやっぱ知られてんのぉ……?俺どんだけ鈴が俺の女装であることを知ってる知り合いの前でかわいこぶんなきゃいけないのぉ……?とげんなりしている間にあれよあれよとヘアメイクやらなんやらまで済まされ、小麦の方で先に終わっていたらしい樹と合流する。視線を上げると、そこには……

「いいじゃん、似合ってるよ」

学ランを纏った樹の姿が。そして今そいつに褒められたのが、和袖の黒セーラーを着た鈴である。
現代の七方出、其の一である〝学生〟の変装。修学旅行生などを装えばその土地に詳しくなくても堂々と動けるし、俺らのような子供が変装するのに丁度いい。忍びとしての有用さは十二分に理解している上で敢えて言わせてもらう。趣味全開すぎる。

「学帽も外套も今の時代なかなか見なくないです……?」
「いっくん専用の暗器を忍ばせられるアイテムだからね、必要なんだよね」
「そうそう必要」
「うわほんとだ実用性ちゃんとある」

裏地をよく探ってみるとあちこちにそれらしいスペースがあるようで、樹が「く……流石……」と悔しげな顔をしている。

「こんなのが学校に居たら王子様になっちゃいますよ」
「こんなのって言わないでくれる」
「カラコンで目の色隠してもこれだもんね~確かに陽忍向いてないかも」
「向いてないかも~」

よく見ると彩度を落とすカラコンらしく、綺麗な灰色の瞳がそこにあった。確かに色がない分普段より華やかさは薄れてはいるが、それが逆に学ランと合っているようにも見えるし、結果的に顔の良さを引き立てていた。
変装は美男美女が良いとされるとはいえ、顔が良すぎるという理由で陽忍向いてない、になるあたり法雨の血だな……と思ってしまう。利月も相当目立つからな、あれ。

「鈴は鈴で流石って感じだけどね」
「そ、そうですかあ……?」

明らかに自分から話を逸らそうと、鈴に振る樹。この、このっ、と思いつつ確かに馴染み方と似合い方が案の定、という感じなのは自覚するところではあり……。

「鈴はカラコン無しなんだね」
「赤眼隠さない方がリボンと合ってて可愛いかなって」
「可愛いかなって~」
「確かに」
「ふふん。あとは腰周りのシルエットにこだわりました。女の子らしさは骨盤から」
「から~」

言われて改めて姿見を覗く。確かにシルエットに男が女装してます感が無い……しかも盛るついでに忍器を携帯しやすい構造になっており、ちゃんとプロの技……と感心せざるを得なく、俺もなんだか悔しくなる。
ていうかなんで俺サイズのがあるんだよ、と今更なことを思うが、さては本来樹用に作られてる……?ということに気付いてしまい、すぐに帰りたがっていた理由を改めて察する。

ふと姿見越しに樹から視線を感じたので振り向いてみると、相変わらずの無表情でクールではあるが「赤、似合うね。メイクも」と素直に褒められた。いやむしろクールだからこそお世辞感がなくて……その……

「…………樹様は今ご自身がどんなお姿をしているか自覚してから発言なさってくださいませ」
「もしかして今俺こいつ口説いてた?」

うん。とハモる双子。一方で俺は、こういうとこ里冉と似てんだよな、と思ってしまって口には出せない。

「ていうか着たしさっさと結果教えてくれない?」
「待って、写真だけ撮らせて」
「えっ写真あのっ私そのっ」
「あ~~……そっか。じゃあ顔映さないでおくよ」
「映さないでおく~」

そういうことじゃないんだけどまあ顔映ってなかったら俺ってわかんないか流石に!と半ば無理やり諦め、樹と並んで様々な角度からカメラを向けられる。
映り込んでも大丈夫なようにと渡された狐面をしっかりと着けているとはいえ、忍びの本能的なそれなのか、単純に女装姿をばっちり残されることへの抵抗か、変に緊張する俺。撮り終わる(小春が満足する)頃には、ここに来た時より明らかにげんなりしていた。と思う。

そうして学生服を脱ぎ衣装室を後にした俺達は、いかにも研究室らしい部屋へと通された。
双子は慣れた様子で白衣を羽織りながら、物の多い机の上から何かを引っ掴んで俺達へと差し出す。

「詳しいことはこっちに書いてるから気になるなら読めばいいよ」
「気になるならね~」
「で、結論から言うといっくん……てか君達?が予想してた通りの効果を持つ毒煙で間違いない。と思う」

なにやら難しいことが書いてある紙を樹が受け取り、そのまま小春の話に耳を傾ける。

「いっくんが持ってきた部分は気化する前のものも付いてたから、特定は楽だったね」
「だね~再現もできたしね~」
「相変わらず仕事が早いね……」

主な効果としては吸い込むと呼吸麻痺、多量になるほどに意識障害を引き起こし最悪死に至る。そんな物らしい。
忍びの世界ではそれなりに殺意高めの忍器にも出会うっちゃ出会うけど、こうして改めて説明されるとなんというか、すげえ物騒だよなぁ。

「ん?気化する前の……ってことは中身が漏れ出てたってこと……?」
「だろうね」
「ね~」
「なら器に想定外の破損があったか、もしくは気化する量を減らすためにわざとこじ開けたか……ってとこかな」

そう言って少し考えたあと、樹は続ける。

「ていうか、小春達がわざわざ分析して再現しての手順を踏んだってことは法雨の忍びが使う忍器との一致は見られない……ってことだよね」
「技術班通さず自力で作って使ってる場合を除けば、そういうことだね」
「うちでは作ってないやつだね~」

つまり襲撃者側が持ち込んだもので、その襲撃者があの時間までぶっ倒れてたってことになる……のか?
相手の忍器まで上手く使い撃退、は確かに里冉ならやりかねない。ていうか普段持ち運んでる忍器の少なさから言って基本戦術がそもそも『その場にあるものはなんでも利用する』系だ。襲撃者の自作自演とかでない限り、十中八九アイツがやったで間違いないだろう。
ただそうなってくると一つ不思議なのが、どうして動けない襲撃者をそのままにしておいたのか、という点。十様の傍を余程離れたくなかったか、深追いを止められたか、それとも……

「忍器を自作してる、或いは出来そうな奴に心当たりある?」
「「いっくん」」
「俺以外で」

声を揃えて言う双子に、間髪入れずに返す樹。そのまま例えばほら、使用人の中でとか。と続けると双子は考え込む。

「忍びである以上みんなそれなりに自作スキルあるからねえ」
「ねぇ~」
「それはそうなんだけどさ。自分で作って持ち運ぶの許されてる、とか規則破ってでもやりそうな使用人の心当たり、って聞き方の方がいいか」

双子の視線が同時に俺へと向くのが分かったので「私以外で……」と先に口にする。

「それならやっぱり茜雫くんと環さんかな」
「かなぁ」
「あの二人はちょっと上からの扱いが特別っていうか、好きにしても許されてる感じあるよね」
「ね~」
「でも環さんは使用人スキルの高さで評価されてる感じだし、忍びとしてのスキルはどうなんだろうね?」
「作るにしても料理のイメージ~」

双子の話に、確かに……と思う。鈴は今のところしっかりしてる姿しか見ていないが周りの話によれば案外抜けてるところもあるらしく、そういうところが余計に周りが一致団結して支えたくなるとかなんとか。
となると、やはり未知数な茜雫さんが怪しくなってくるわけで。

「あと櫻夜も使用忍器の出処謎っちゃ謎だよね」
「あ~、実際どうかはわかんないけど、忍器自体は法雨の許してる範囲の物ちゃんと使ってた気がする」
「見えるところではね~」
「そっか、そうなんだ」

まあそりゃそうか。伊賀とのパイプ役だからといって許されるとかはない……というかパイプ役だからこそ他の使用人と同じであることを求められるし、むしろ内部に置く前提条件として伊賀からの物は基本持ち込めない契約になっていたりしそうだ。

そんな調子でしばらく話し込んだのもあり、結局それなりの時間を技術班の館(?)で過ごしてしまった。
おかげで用が済んだ頃には案の定外は雨が降り始めており、どうやって戻る気なのだろうかと樹を見る俺。すると樹は玄関口とは別の方向、むしろ奥の方へとずんずんと歩き始める。慌ててその後を追うと、一見何も無いように見える壁の前でふと止まり、そこへと手をつく樹。ぐ、と力を込めると一部の壁が沈み、扉が出現した。まさか本邸まで繋がってる隠し通路とかじゃないよな?と考えた瞬間、そのまさかであるという内容の説明が飛んでくる。流石法雨家……と思うが、そういえば立花にも茶紺の家と繋がってる通路があることを思い出した。忍びの家ってどこもこんな感じなのか。

「普段はほとんど使わないんだけどね」

言いながら、樹が懐から明かりを取り出し、歩き始める。
会話もそこそこに通路を進んでいく二つの足音に混ざって、何処からか水滴の落ちる音が響いてくるのがやけに雰囲気を醸し出していた。

「アイツが料理始めたのが楽のためって話、本当?」
「え?あ……はい」

しばらくの沈黙の後、急に樹が投げかけてきた質問。小声ではあるがそれに思わず楽として返事をしかけ、鈴に戻す。
一瞬何の話かと思ったが、そういえばコイツ俺と奈茅さんの会話……つか言い合い、聞いてたんだった。

「何歳の時」
「里冉様が10歳を迎える少し前……ですね」

その答えに、樹は「ふぅん」とだけ返した。

「樹様……?」

少し先を歩く樹の表情は見えない。返事もない。
それにしても樹が昔の里冉のことを聞いてくるなんて、珍しいこともあるものだな、と思う。
そういえば、俺も昔の〝法雨内から見える里冉〟のことを樹に聞いたことは無かった。そもそも不仲を知っている分、必要以上にアイツの話を自分から出したり広げたりする選択肢がそんなに無いしな。
そう思うと、気になってくるもので。樹はどこまで昔の里冉を知っていて、それを覚えているのだろうか。

ひとつ、ずっと気になっていることがあった。

「樹様はどうして、ご当主があの方に掛けた術が〝記憶を奪うものである〟という確信をお持ちだったのですか」

記憶に干渉する術は、第三者から見て分かるものではない。それでもわざわざ伊賀に来てまで俺に伝えるほど、その効果については疑っていなかった。
当然、里冉との会話中に俺の話を出せば確認できることではある。でも、樹に限ってはそもそも家で兄と会話をすることすら避けている。ましてや、立花の者の話だ。この家で簡単に話題に上げられるとは思えない。
内容が具体的に『立花楽の記憶』であることも、樹は少しも疑っていなかったように見える。普段はむしろ疑り深い方なのに、俺の家まで話しに来た時の樹は他の記憶である可能性を出しすらしなかった。

初めに樹から聞いた話は確かこうだった。
一人で部屋に呼び出された里冉に、十様は『邪魔なものを忘れさせてやる』と言っていた。里冉は最後まで『あの子だけは』と嫌がり、止めるように懇願していた。

だったら普通はまず〝記憶を消す術〟だと思うのではないだろうか。復元できないものだと解釈してしまうのではないだろうか。
しかし樹は、俺に知らせに来た。〝取り戻せるものである〟という前提の元、取り戻す手伝いをする気で。
タイミングや会話の内容から考えれば当然選択肢に浮かび上がりはするが、里冉の言う〝あの子〟が本当に俺であるかも定かではないというのに。

気になっていたのは術についてだけではない。里冉のことを嫌うはずなのに、十様のことも煙たがるくせに、どうして術を掛けるまさにその場に樹が居合わせることになったのか。そんな偶然が都合良く起こるものなのか。

質問への返事は無い。
ただ前を歩くその静かな足音が、答える気は無い、とだけ伝えてきていた。

樹には相棒でいてくれていることを、十分すぎる程に行動で示してもらっている。
ただ正直なところ、裏切りが行えるほど絶対的な仲間になれたとも思っていない。そして樹はあくまで法雨の忍びであり、俺と双忍として仕事ができるのは対梯班での話。
だからこそ、俺に伝え、潜入の協力をしているのは十様の命令である、という可能性がまだ否定しきれないことは、当然分かっている。
それでも俺は樹を相棒として信頼しているし、悪意も害意もないことを、信じている。

だから浮かんだもうひとつの可能性を、仮説として立てた。

「過去に同じ術を……それも今回と似たような使い方をするご当主を、ご存知なのではありませんか?」

そしてその術の対象が樹自身であるかもしれない、とまで思っているが、あくまで仮説だ。しかし、あながち的外れではないような気もしている。
兄嫌いの樹の姿は、思い出せないことを隠すように見栄を張っていた生意気なアイツに少し似ているようにも見えるから。

「ほら、着いたよ」

返事を待っているうちに、通路の出口に着いてしまったらしい。
扉の前で立ち止まった樹がこちらを振り向いて、鈴をじっと見つめる。それから少しの沈黙の後、口を開いた。

「……話さないよ。まだ、アンタに話せることは無い」

いつもと変わらない、淡々とした話し方。
その真っ直ぐな目の澄んだ青は、初めて出会った時と似て冷たく、それでいて以前と違ってどこか信頼の色も宿っている。

まだ話せることは無い。樹は確かにそう言った。
まだ。それだけだが、今はそれが俺にとっては十分な答えだった。

「さ、行くよ。今救いたいのは、今のアイツでしょ」

扉を開け、樹が本邸の廊下へと出る。
俺は樹の言葉を頭の中で反芻し、深く息を吸う。

「はい、樹様」

鈴として気を引き締め直し、暗い通路を後にした。
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