紅雨-架橋戦記-

法月

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一章

一話・春月の光の下で

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冬が終わり、伊賀の里にも春の風が吹き込み始めたある日。

「……よし、作戦は頭に入れたか?」
「ばっちりや!」

俺、立花 楽たちばな らくを含めた悪ガキトリオはいつも通り路地裏でイタズラの作戦会議をしていた。

「僕がまず中から鍵を開け、岳火が補佐官さんを引き付けて、仕上げに楽さんが執務室に忍び込んでこのトマトを朔様の仕事机に詰め込む、ですね!」

スラスラと今伝えたばかりの作戦を述べるのは、永登 優えいと ゆう
俺の弟分の一人であるコイツは見た目だけは優等生(八割がた眼鏡のせい)なのだが、実の所は俺より悪どいかもしれない将来有望な奴だ。

ちなみに朔様は若くしてこの里の長をやっている忍びで、トマトが大の苦手である。

「さすが優、完璧だ!頼んだぜ!」
「はい!」
「ま、ほぼいつも通りの手はずやけどな」
「それは言うな」

一言余計なのは十六女 岳火いろつき がくほ。コイツも俺の弟分の一人だ。
つっても、立花の親戚で赤ん坊の時から見てるからマジの弟みたいなもんだけど。


作戦を確認した俺達は、決行のため長屋敷へと向かう。
懐にはもちろんトマト。

その道中、俺はふと聞こえてきた噂話に思わず耳を傾けた。

「ねえ聞いた?また例の任務に行った班、一人も帰ってこなかったらしいわよ」
「襲撃も続いてるみたいね。ここだけじゃなく甲賀にまで……」
「怖いわよねぇ…確か名前は……」

かけはし〟────

「……今の、聞いたか」
「おー」
「梯の噂、一般人のお姉様方の耳にも入ってるんだな」
「らしいな~」

この里に暮らすのは忍びだけではない。
忍術どころか忍器も持たないごく普通の人々も多く暮らしている。まあ流石は忍び里といったところか、割合でいえばもちろん忍びの方が多い。

「忍びの任務の話が漏れるなんて異例だけど、これだけ派手に暴れられちゃあなぁ」

ていうかお姉様て…と何故か呆れ顔でツッコんでくる岳火に「お姉様だろ?」と真顔で返しながら。

「公にせざるを得ないんでしょう。里側も危機感ゆえか注意呼びかけてますし」
「そういや今日も朝のニュースでやっとったなぁ」
「へぇ、岳火でもニュースとか見るんだね!」
「どーゆー意味や」
「まぁ、それでも犠牲者が出てるのが現実だからな…」
「そうですね…」

そのニュースは俺も見たな。
この一帯、つか伊賀と甲賀だけに電波が飛んでる忍び専用チャンネルがある。おそらくそこのニュース番組のことだ。
里に住んでたら一般人でも見れるから、普段はちょっと内容が忍び向け(夜の天気、月の出方を重点的にやる天気予報とか)なだけで任務内容、それも今まさに上忍達が動いているようなものに関わる話はあまり取り上げないのだが。

つまりまあ、それ程までに梯は脅威だということなのだろう。

「あーあ、俺もいつか梯と戦えたらなぁ~~」
「楽さんが?」

待て優その驚き方はちょっと失礼じゃねーか?と思いつつ。

「里を脅かすすげー強い謎の組織をこう…俺がコテンパンに出来たらさ、超かっけぇじゃん!」
「いやいやいや楽の力じゃ到底敵わんやろ~!夢のまた夢やわ」
「うるっせえなぁ!俺これでも名家立花の跡取りなんだからな!?」
「うわーこんなんが跡取りとか立花家お先真っ暗やん」
「発言に気をつけろお前一応分家だぞ」
「おー怖い怖い」

一言どころか発する言葉のだいたいが余計な岳火の頬を抓っていると、視線を上げた優があっと声を漏らす。

「長屋敷が見えてきましたよ楽さん!」
「来たな!作戦開始だ!」
「はい!」
「よっしゃあ任しとき!」

岳火が威勢よく拳を突き上げた次の瞬間、

「はいそこまで」

聞き慣れた男の声が降ってきて、俺は呆気なく背後から首根っこを掴まれる。
恐る恐る振り返るとそこに居たのは

「うわあ!」
「なんで茶紺がいんだよぉ!」

うちの親父の部下で上忍の、秋月 茶紺あきづき さこんだった。

「また何かやろうとしてるなお前達。そろそろ朔様に怒られるぞ」
「くそー!いいとこで止めやがってー!」
「そーやそーや!暇なんか!」
「そんなわけないだろ、むしろお前達みたいな悪ガキ共が忙しくさせてるんだ」
「大変やな上忍様は」
「同情はいいから反省してくれ」

その願いとは裏腹に、反省の色など微塵も見せない俺達に呆れ顔の茶紺。
俺はその隙に茶紺の手から逃れて、全くもう…とまるで悪びれなく口を尖らせる。

「……って、そうだ、楽に用があって来たんだよ」
「俺に?」
屍木かぎさんが呼んでおられる、すぐに屋敷へ戻れとの命令だ」
「親父がぁ?」

茶紺を遣わしてまで呼び出すって…一体なんの用なんだ?
……まさかいよいよ怒られる?と一瞬ヒヤッとしたが、あの親バカ親父のことだ、それはねぇな。


***


立花家、本邸。

「楽、よく聞け」

親父の部屋まで俺を先導して来たさい(親父の忍猫)の頭を「ご苦労」と撫でて俺に向き直る親父。
一方で、なんだかいつもと違う真面目な雰囲気にソワソワとする俺。

「なんすか親父」
「今は上司だ」
「あっはい」

忍びモードなのな…これはいよいよ怒られる説が濃厚に…と思った矢先、

「立花楽、お前の配属班が決まった」
「……はい?」

思いもよらぬ言葉が耳に飛び込んできた。

「配属先は秋月班、通称『火鼠かそ』」
「かっ……!!?」
「というわけだ、明日班員で顔合わせをやるから菊の露に行け」

にわかに信じがたいワードが次から次へと出てくるせいで理解が追いつかない俺の頭。
うそだろ?火鼠っつった?空耳?

「待ってください!?本当なんすか!?」
「嘘ついてどうする」
「……もしかしてそれ決めたのって」
「昨日の夜だが?」
「……」

俺は思わず頭を抱えた。昨日の夜といえば、宴会の様子が頭に浮かぶからだ。
ふ、不安だ…。絶対酒の勢いで決めやがったこの親父……。

「里直属な上に茶紺の班だ、安心して任せられる」
「そ、それはそうかもしれないっすけど…」
「それに、前から就きたがってた梯に関する任務にも就けるぞ。何か不満でも?」
「いえ……とても、光栄っす……」
「ならば、立花の一人息子として、」

しっかり成果を残して見せなさい​─────


親父の部屋を後にし、障子を閉めて一息。

やっと事の幸運さに気づいた俺は、笑っていた。


***


「楽さーん!」
「優ー!こんな夜中に悪ぃな」
「いえいえ、それより持ってきましたよ、梯に関する資料!」
「さっすがぁ!」

ありがとな!と俺は優に頼んでいたそれを受け取った。

突然の配属が言い渡されてから数時間が経ち、夜の闇が辺りを包んでいた。
忍びにとってはゴールデンタイムではあるが、任務のない日なんかはわりと普通に寝ている時間だ。

まあ今日は満月で夜にしては明るいから、任務に出る忍びなんてそう居ないだろうけど。

「祖父の部屋から紙束一つ拝借するくらい、朝飯前です!」
「お前のその見た目に反したやんちゃな内面、俺すげー好きだわ」
「ありがとうございます♪」

封筒から取り出し、パラパラと軽く目を通す。

「なぁ楽、梯の情報なんて改めて見てどーするん?」
「それは秘密…って、なんでお前までいるんだよがく。呼んだのは優一人だぞ」
「ほら俺らって二人で一つっつーか、セットみたいなもんやん?」
「僕は認めた覚えないですけどね」
「どんまい」
「えー!?」

なんてやり取りをしながらパラパラし終わった俺は資料の最初に戻り、一頁目を読み始めた。

​────梯とは。
梯とは、ここ最近突然現れた謎の破壊活動を繰り返す忍びの集団の通称、またその組織名。
伊賀でも甲賀でもその他でもない、新しい忍び里だと彼等は自称している。しかし実際のところは里というよりまだ組織に近い。
拠点、構成員の数、総戦力、首謀者が何者なのか、全てが謎に包まれている。数は多く見積もっても伊賀甲賀には到底及ばない少人数だろう、という話ではある。
唯一はっきりわかっているのは、並の忍びでは一度見つかれば里に帰ってこられなくなるくらい、梯の構成員は一人一人がかなりの実力者であるということ。
繰り返される襲撃ではかなりの人命、戦力が失われ、失踪事件も増えている。その全てが梯の仕業だとは言いきれないのだが、とにかく里は警戒態勢に入っている。

……との噂だ。
実際今の里は、警戒態勢といっても見た目ではわからない程度。おそらく今里に残っているのが実際に奴らを見ていない忍びや人がほとんどなため、危機感はそれなりにあるが実感はない、といった状態だからだ。
梯から遠い存在の俺ら下忍なんかにとっちゃもはや都市伝説のような扱いだしな。

……とまあ梯についてはこんな感じなのだが、俺が梯任務に付きたかった本当の理由は別にあった。

俺はただ、もう一度だけ───


資料を読む目にふと入ってきた単語に、心臓がドクンと音をあげる。

「!?……な、なあ優、ここ、甲賀の忍が襲撃に来た梯の二人始末したって書いてるけど、この『法雨みのり』ってやつ…これって……」
「あぁそれはですね、」

言いかけた優に続くように、どこか聞き覚えのあるような、高めの澄んだ声が静かに響いた。

「俺のことだよ」

​──ふわり
声を見上げた俺達が目にしたのは煌々と輝く満月と、風で靡く美しい長髪。

「!?」
「久しぶりだね、らっくん」

俺の顔を見つめ微笑むその顔は、思わず呼吸を忘れるほど美しくて。

「あぁ…やっとだ……会いたかったよ…あの日から、君のことを忘れた日はなかった…」

ふ、と音もなく塀から降りてきたそいつは、真っ直ぐ俺へと歩み寄り、抱きついてくる。
……って、いや、抱き……!?

「!!!??」
「だ、誰やこのにーちゃん…」

えってゆーかほんまににーちゃん…?と続けて呟く岳火の気持ちはよくわかる。
それ程にこいつは美しいからだ。

「今〝俺のこと〟って…てことは…法雨……?」
「あぁ待って、今は敵じゃないから!任務でもないしプライベートっていうか……だから…」

二人と話す間も俺の事を離す気はないらしくずっと腕の中なのだが、当の俺は放心状態で。

「秘密、ね?」

その暴力的に美しい顔で悪戯っぽく微笑んで、挙句の果てにウインクまでしたのを、俺はただ見上げていた。
突然現れた絶世の美男に面食らう優と岳火なんかは、もう俺の視界には入っていなくて。

「り、里冉りぜん……?」

やっと声が出せた。びっくりしすぎて声が出なくなるって本当にあるんだな。

「らっくん!!覚えててくれたんだね!!よかったぁ!!!」

俺の声を聞いたそいつ​───里冉は、心底嬉しそうにそう言いながら更にぎゅうと抱き締めてくる。

「ほ、本当に…里冉……?」
「こんな男前他にいないでしょ~?」
「おま……だいぶ変わったな……?」
「そうかなぁ」

そうだよ。まず何が変わったって身長だけど。こんな見上げることになるとか思ってないし。……とはまあ言わず。

「待って、何?楽の知り合いなん?」
「ふふ、紹介が遅れたね。はじめまして、らっくんの大親友です♡」

アニメのキャラさながら、ピースを目元に持っていきポーズをとる里冉。お前くらいの容姿がないと許されないぞそれ。

「うそやん!?待ってや…あの楽にこんな…見るからにイケメンの親友がおったなんて…」
「なんで岳火がそんなショック受けてるの…」
「い、いいから離れろ…近ぇよバカ…っ」
「ごめんね、嬉しくてつい…」
「おう……」

言えば離してくれるのか。案外素直だな。

「と見せかけてー!もっかーい♡」
「ぐぇ」

ごめん、前言撤回。


***


「つゆり…お客さん…」
「へ?こんな時間に?」
「よ!おじゃましまーす」
「よ!じゃないよ楽!?なんでこんな時間に…って何人連れてきて…!?」

 俺達は六年ぶりの親友との再会をゆっくり噛み締める……なんてこともせず、立ち話もなんだから~と他所からの友達も連れて入れそうな店・菊の露に来た。再会からここまで、わずか数分である。
ちなみに菊の露というのは万屋というかなんというか…田舎のコンビニ的なところだ。

「ばんわー!おじゃまします~」
「お、おじゃまします」
「へえこんなお店が…お邪魔します」
「待って、知らない美人さんがいるんだけど何どうしたの誰」

困惑する菊の露店主・小椋 梅雨梨おぐら つゆりが里冉に食いつく。

「夜分遅くにすみません、僕は利月りつきと言います」

よそ行きの笑顔の里冉改め利月(ここに来る前に変装した里冉の偽名)を指しながら、できるだけ簡潔に。

「俺のダチ」
「これまたざっくりした説明だね!?」
「お前の自己紹介も大して変わんなかっただろ」

大親友です♡を思い出してみろ。あんま変わんねーって。
俺の言葉に利月は、あぁ確かに…と呟く。

「なるほど友達ね。いらっしゃい!小さい店だけどゆっくりしてってね!」
「今の説明でいいんです…!?」
「客相手に深く詮索する趣味はないからね。それに、楽の友達ってことは君も忍びなんでしょう?利月くん」

ま、どうせ偽名でしょうけど、と続ける梅雨梨。
流石、伊賀で店を開いてるだけあって忍者慣れしてるな。

「あはは、助かります、えーっと…」
「あぁ、私は梅雨梨。この店…菊の露の店主よ。よろしく」
「よろしくお願いします、梅雨梨さん。……それにしても素敵な名前のお店ですね。長寿ですか」
「よく知ってるね!そう、末永く愛されるお店にしたくてこの名前になったんだって」

俺今知った!マジか!意味とかあったんだな!?と若干失礼なことを思いつつ、利月の博識さに感心する。
いや待て、俺が馬鹿なだけだったりする?

「へぇ……それでそちらの子は…梅雨梨さんの息子さんですか?」
「…っ」
「あはは、まあそんなとこだね!ほら、ぎん。恥ずかしがってないでお兄ちゃんに挨拶」

梅雨梨にそう言われ、少しの間困ったように口をパクパクさせた吟は、振り絞るようにしてやっと小さな声を出した。

「……………え、えっと…吟…です………」
「吟君か~…ふふ、よろしくね」
「……っ」

利月に話しかけられた吟は、とてて、と店の奥の居住スペースへと逃げ込んでしまった。
俺は少ししょんぼりとした利月の背中がなんだか面白くて、ちょっと笑った。

「ありゃ……」
「気にしないで、いつもああだから。人見知りなの」
「そう…ですか」
「…?」

なんか…なんだ?今一瞬……いや、気の所為かな。

「…あ、聞いてくれよ梅雨梨~コイツ会うなり急に抱きついてきてさ~!」
「会いたかった…君のことを忘れた日はなかった…やってさ!マンガみたいやんな!」

声色を変えてまるでミュージカル俳優かのような動きで再会シーンを真似る岳火。その横で笑い転げる俺と優。

「ふふ、何今の。もしかして僕のものまね?」
「あはは…変わった子なんだね…」
「……ってそうだ笑ってる場合じゃねーわ。あのさ梅雨梨、部屋貸してくんね?」
「いいよ、それが目的なんでしょ」
「話が早くて助かる。さんきゅ!」
「おうよ」

ここへ来る道中、資料に書いてあった『里冉が梯と対峙した』という話に興味を持った俺達が、その話を詳しく聞きたい!と里冉に頼み込んでいた。
実のところ、その話を聞くためにここに来たのだ。

梅雨梨が「ここ使っていいよ~」と案内してくれたのは小さめの応接間。
忍びトークだと察した梅雨梨は吟の逃げ込んでった奥の部屋で待ってる、と席を外してくれた。

「早速だけど、話聞かせてくれ!」
「メモとっていいですか!」
「どんな奴やったん!?」

机に乗り出し一斉に食いつく俺達に、利月は涼しい顔で受け答えする。

「情報源を書かない、言わない…ってのを約束してくれるならメモは自己責任でご自由にどうぞ」
「ありがとうございます!」

…ま、やめた方がいいと思うけどね。
そう小声で呟く利月の声は優には届かなかったようで。

「そうだね、どんな奴…容姿は至って普通の忍びだったよ。黒髪に青目の細身の男と、そいつよりは少し背の高い…」
……



それからしばらく利月の話を聞かせてもらい、優はそれを熱心にメモっていた。俺も興味津々で聞いていた。が、岳火は飽きたのか眠気に負けたのか半寝状態だった。

「それじゃ。久々に会えてよかったよ」
「おう!」
「……またね」
「おう、またな」

そろそろ解散するかと外に出てきて、利月…里冉に別れを言う。正直コイツのまたねなんて信用できねーけど、今日また会えたから信じてやってもいいかな。

里冉の名残惜しそうに帰っていく背中を見送り、俺はふわぁと欠伸をした。

「……さーてとっ!俺もそろそろ帰って明日に備えなきゃ」
「僕も部屋抜け出してるのバレたら怒られちゃうので…」

資料盗み出した事の方が怒られそうだけどな、と思ったが頼んだの俺だったわごめん。

「楽兄…帰るの…?」
「おう、今日は遊んでやれなくてごめんな、また来るぜ。おやすみ」
「うん、おやすみ…!」

俺が帰るのを察知した吟が梅雨梨の後ろに着いて見送りに来てくれた。可愛い奴だ。
頭をポンポンと撫でてやると、吟は嬉しそうに小さく笑う。

「なあ梅雨梨」
「ん?今日の事は口外すんなって?もちろんわかってるよ」
「さっすが頼れる姉さん。頼んだぜ」
「おう任しときな!」
「あとさ」
「何?まだあんの?」
「…なんでもない」
「そう?ならいいや」
「んじゃ!まじでさんきゅな梅雨梨」
「いいってことよ」
「おやすみ!」
「おやすみなさい!」

バイバイ、と小さく手を振り見送る吟に、俺は手を振り返した。

優達も、手を振り返していた

はずだった。




​───────ズシャッ……



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