紅雨短編

法月

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01.09(恋華誕生日話/楽恋)

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1月9日。
何を隠そう、同じ火鼠の班員である一鬼 恋華の生まれた日である。


俺、楽は今日の茶紺主催の誕生日会で、用意していた誕生日プレゼントを渡す予定だった。はずなのだ。
だがしかし、今、俺と恋華の間に予定とは違った、ある問題が発生している。


それは一昨日の、直属班会議のあとのことだ。


***



「いーや!僕は絶対間違ってないもん!」
「あぁ!?んなわけあるか!なんならさっき集まってたみんなに聞いて回ってもいいんだぜ!?」
「はぁー!?集まってたメンバーなんて変人揃いなんだから宛になんないでしょ馬鹿なの!?僕くらいまともな神経してるやつ連れてきてから言ってよね!」
「はっ、お前がまともとか世も末だな!」
「言ったなぁー!?」

会議室前の廊下。そこに響くのは、俺と恋華の言い合う声。

「ちょっと、二人とも大きい声出さない」
「班長!」
「聞いてよ、楽ってば僕のこと変人扱い」
「あのねぇ、中まで聞こえるから、喧嘩なら外でやりなさいっ」
「う……」

まだこれから班長だけの会議が続くらしい。他の班に聞かれるのが嫌なのと、なにより会議の邪魔だから、と茶紺に怒られてしまった。
そうしてすぐに会議室へと戻っていったのを見て、新年早々ご苦労なこった、と思った。


「……」
「………」

嫌な空気だ。
お互い譲らないので埒が明かない。そう思って言い合う気が失せたのか、恋華は「ふん、わからずや。そんなだから彼女できないんだよ」と捨て台詞を吐いて颯爽と去っていった。カチンときた俺はその背中に、

「うっせー!お前だっていねーくせに!人のこと言えねーかんな!」

と叫んだ。
案の定、もう一度会議室の扉から顔を覗かせた茶紺に怒られた。



***



……というわけなのだ。
つまりは、まあ、一言で言うとケンカした、ってことになる…んだろうな。

プレゼントも持ってきたし、誕生日会会場である菊の露に来てもいる。
だがどうしても一昨日のことが浮かんで、入るに入れない。
あれから頭も冷えたし、会えば自然と話せるかもしれない、なんて思ってた少し前の自分に言ってやりたい。そんなことはないと。

気まずい……絶対気まずい……。
どうしたものか。でも誕生日会に出ないってわけにもいかねーし……このプレゼントだって……

「なーに扉の前陣取ってんだ、早く入れよ、楽」
「……!?」

聞こえた声と一致したその人物とこの状況とがあまりに衝撃で、思わず勢いよく振り向いてしまった。

「うぇ!?なななな、なんで白兄が……あっ」
「お察しの通りだよ。…ま、呼ばれたし、一応な」

ここは伊賀だ。もちろん変装しているのだが、法雨らしい端正な顔立ちとここらにはあまり居ない水色がかった白髪ですぐにわかった。というかもはやオーラが芸能人のそれの様で、顔見なくても確信できる。流石法雨である。我、法雨ぞ!というオーラがすごい。うーん、どれもこれもやっぱり顔面偏差値のせいなのか?

なんて考えながら、俺は思わず白兄の後ろに誰も居ないのを確認してしまう。

「英兄は…?一人……?」
「おいおい、流石にずーーーっと一緒ってわけじゃないんだぞ」
「あ、そう……うわぁ茶紺が甲賀の忍び呼ぶなんてぜってーなんか降る。雪で済めばいいけど。槍とか降られたらどうしよう」
「はは、槍レベルかよ」
「まあな…」

里冉は流石に呼ばれなかったかぁ、とちょっと残念に思う俺がいるのは無視することにして……。

「さ!入るぞ!寒い!」
「え、ちょ!?」

白兄に押されて半ば蹴破るように扉を開け、俺は既に中にいた“今会いにくいそいつ”と目が合ってしまった。

「あ、」

二人してそんな声を上げて、ふい、と顔を逸らす。
扉を閉めながらそんな俺たちを見ていた白兄が「なんかあったのかよお前ら」と聞いてくるが、思わず「何も!」と返してしまった。いや何もちゃうやん。あったやん。ケンカしたやん。なんで強がったんだよ俺。

菊の露には既に茶紺、恋華、卯李、吟、梅雨梨が揃っており、改めて思う。白兄がめちゃめちゃアウェイだと。

「やっと来たな楽…おや白くん、よく来てくれたね待ってたよ」
「秋月さん、どうも」
「茶紺でいいよ」
「では茶紺さん」
「うん。楽しんでいってね」
「はい」

むしろ今日楽しめそうにないのは俺なんだけどなぁ……!!なんて思いつつ絶妙に距離を置いた場所に白兄と共に座り、恋華のほうをチラリと見ると、恋華は白兄を少し緊張した面持ちで見つめていた。
本部以外で、ましてや菊の露でなんて今まで一度も会ってなかっただろうし、やっぱ恋華的にも変な感じなんだろうな。そもそも法雨家の忍びが伊賀にいること自体変な感じだしな。

「で、楽はどうしてそんなに大人しいんだい」

唐突に掛けられた言葉に思わずぎくりとする。

「い、いや別に……」
「今日の主役となにかあったのかい」

察しが良すぎる。流石上忍。いやつか喧嘩の現場見てたし全てを察しているんだろうなこの男。

「い、いやぁ…はは……どうだろ」
「あったんだな」
「バレバレだなぁ楽」
「白兄ぃぃ~…」
「はは、情けない声。喧嘩でもしたか?」
「う……」
「そうかそうか…痴話喧嘩?」
「そんなわけあるかぁ!!」
「ははは冗談だって」

痴話喧嘩?のとこで茶紺が噎せたのを視界の端で捉えてしまって、俺まで巻き添えをくらいかけた。危ねぇ。
白兄…あんた俺と里冉のこと知ってんだろ……という視線を送ると、「ごーめん、からかっただけ」と小声でウインクしながら言われた。お茶目か!ていうか法雨ってみんなそういうとこあるよな!まあそんなとこも嫌いじゃねーけど!

「楽はいつものコーヒーでいい?」
「おう!」
「白くん何飲む?」」
「あ、じゃあ俺もコーヒーで」

答える白兄の隣で、猫被りモードの声色だ…と思う俺。女性苦手だったなそういえば。恋華と普通に仲良くしてるとこ見てると忘れるけど。

「ブラック?」
「はい」
「ふふっ…了解」
「なんで今笑ったんだよおい梅雨梨」

失礼な気配を感じてツッコむ。案の定梅雨梨は「一歳しか違わないのに見た目も中身もお子ちゃまな楽と違って大人だなぁって」と俺をからかって、さっさとコーヒーを入れに行きやがった。

「完全に俺のことバカにしてるよなアイツ!?怒っていい??ねえ怒っていい???」
「事実を仰っただけだよ、怒んないで」
「白兄わざとだろそれ」
「あはは」
「あははじゃねーよ!」
「でも楽は小さくてかわいいのがいいんだよ」

俺がんんん!?とした直後、「冉兄が言ってた」と付け足す白兄。里冉みたいなこと言い出したと思ったらマジで里冉の受け売りかよ!

……ところで、さっきから恋華が一言も発してないのが気になる。やはり恋華も気まずさは感じているのだろう。ていうかまだ怒ってそうだな。

「楽兄ー!はい!こーひー!」
「卯李ぃ!ありがとな」
「つくもおにーちゃんもどーぞ!」
「あぁ、ありがとう」

飲み物を運んできた卯李がとてて、と可愛らしく台所へまた戻っていく姿を見た白兄が「あれ確か男だったよな??マジなの??マジで男??声まで女じゃない??」と小声で聞いてきた。残念ながらマジだぞ。一緒に風呂入ったりする俺が言うんだ、マジだぞ。

「思ったんだけど、やけに仲良いんだね、白くんと」

卯李に続いて戻ってきた梅雨梨がふとそんなことを聞いてきた。

「へ?まあ…そりゃ…」
「うちの班と楽の班は本部の中でも特に仲良しな二班ですからね~」
「さらっと大嘘つくじゃん」
「ええ?事実だろ」

まあお互い身内が多いという点ではそうかもしれないけど別に特段仲良いわけじゃなくねえ…?(樹なんて弄られたくないからって地味に白兄避けてるし)という顔をする俺を見ながら、白兄が「それにいずれ法雨楽になるしなぁ」とぶっ込む。

「おおおい白兄!?ならねぇよ!!?!」
「へえ、ならないの?なーんだ、残念」
「~~~っ!」

問題発言すぎるだろ!と動揺してしまう俺。梅雨梨と茶紺も困惑してるじゃねえか。ニヤニヤしているので白兄は確信犯確定だな。つーかいくらアウェイだからって唯一弄れる俺で遊んでんじゃねーよ!ツッコミ疲れるわ!
……つか、それよりも恋華の視線が怖ぇんだよ。白兄と話してると。

俺が来てから、机に置かれたお菓子を黙々と食べ続ける恋華。威圧感がすげえ。女って怖ぇ。
いやまあ俺が折れれば済む話なのだが……今更折れられないというか……そもそも折れる気もほぼ無いに等しいんだけど……とにかくなんとかはせねばならない。なぜならせっかくの誕生日会だから、そして班員がケンカしたままだと班長に迷惑がかかるから。

とはいえ……俺も変に素直じゃないせいでいざ向き合おうとすると余計にそっぽを向いてしまう……うう……我ながら思春期男子ってめんどくせー……。

「……白兄、ちょっと」
「んー?何?」
「いいから~~っ」
「告白?告白??」
「うるせーちげーよ!」
「怒んなよ~冗談だって」

そんなやり取りをしながら白兄の腕を引き、部屋の外へと。

「んで、恋華と仲直りしたいって?」
「言わなくてもバレバレかよ」
「そりゃなぁ。生憎俺は女心とか微塵もわかんないぞ」
「デスヨネー…」
「普通に謝ったら許してくれるんじゃね?何したか知らんが」
「いや…別に俺が悪いわけじゃないし…」
「そっかー、謝る気は無いと」
「まあ……」

ふーん、とその綺麗すぎる顔でわざとらしくジト目をしてみせる白兄。うわ、すげー双子そっくりだな。流石兄弟。

「ならもうお互い気が済むまで待つしかないんじゃね?」
「えー…」
「って言われてもなぁ」
「うーん…」
「俺がなんとかできるとも思えねーし?」
「冷たいなぁお兄様」
「楽の兄じゃねーっての」
「むぅ~~……」

膨れていると、可愛い顔すんなよあざといなお前、と言われた。思わず可愛くねーし!といつもの返しをする俺。

「ま、とりあえず話してみたらどう?今日一言も会話してないだろお前ら」
「……そういえば」

まず話そうとしなかったことに自分で少しびっくりする。思えば確かに…らしくねえな。

「そーする!」
「おう、がんばれ」



***



「れ、恋華……さん」
「……恋人もいない僕に何の用ですか立花くん」
「それ引きずってんのかよ…」
「君が言ったんでしょ~?」

視界の端で白兄が笑いを堪えているのが見える。ちくしょう!笑うな!こっちは必死なんだよ!あと先に彼女いないくせに、って言い出したのコイツだかんな!!

「えぇと…あの…機嫌、直してくれませんかね」
「何の話ですかぁ?僕はいつでもご機嫌ですけどぉ」
「そうは見えないっていうかその~…ほら、折角の誕生日会…だし?」
「だからぁ?」
「うっ……」

女の子怖いよおおおお!と白兄にヘルプの視線を送ると、めちゃめちゃ楽しそうな顔で「がんばれ~」と口パクされた。くそー、絶対面白がってるあの人。

「……君が折れて、発言を撤回してくれるなら機嫌直してあげてもいいけど」
「えー」

すると茶紺が横から「えーじゃないだろ楽、こういうのは男が先に折れるんだよ」と言ってくる。梅雨梨の尻に敷かれてる茶紺が言うと説得力がちげえぜ、と視線を投げると、恋華は怒らせると厄介なのわかるだろ……!謝れるなら謝っとけ……!嘘でもいいから……!と耳打ちされた。
いやまあそれはそうなんだけどさあ。俺間違ってないし…間違ってないもん…………。
……でもこれ以上怒らせたくないしなぁ……恋華こえーし……何持ち出すかわかんねーし……。

仕方ない。

「……わかった。ごめん。…俺が間違ってました、ごめんなさい」

俺が言うと、恋華はやっと俺の方へと視線を上げてくれた。

「あと変人発言と恋人いない発言も…取り消す……これはほんと…ごめん…つい勢いで」
「………はぁ」

えっ何今のため息!?間違えた!?俺なんかまずい事言った!?と焦りかけた俺だったが、次に聞こえてきたのは意外な言葉だった。

「……僕こそ、彼女できないとか言ってごめん」
「えっ、あ…おう」

正直それについてはもうそんなに気にしてなかったけど…謝ってくれるとは。
な、なんとか…仲直り……?できたのか……?

「何君達、両想い?」
「はい???どう解釈したらそうなるんだ???」
「コレと???有り得ないね」

おい、コレって言うな。有り得ないのはわかるけど。つか白兄さっきから俺と誰かくっつけたがりすぎだろ。里冉とのこと知ってるからって隙あらば弄ろうとするんじゃない。

「いやなんか、お互いに相手がいないこと意識してるみたいだったから?」
「してねーよ、言われたから言い返しただけ」
「あまりに女心がわかってないから言っただけ」
「あっそう」

あからさまにつまんなーい、という反応をする白兄。まあ俺には随分と楽しそうに見えますけどねえ!

「ていうかこんなちっさい彼氏とかこっちから願い下げだよ」
「はぁーー!?俺だってこんなバイオレンスな奴お断りだっつーの!!」

なんだとぉ~~!!?と睨み合う。そんな俺らを見て、茶紺がため息を吐いた。

「喧嘩するなってのは無理みたいだね」
「はは、仲良い証拠でしょうこれは」
「「仲良くなんか!!」」
「ハモっちゃってまあ」
「仲良いじゃん」
「ぐぬぬ……」

なんだか腑に落ちないが、まあ誰がどう見てもさっきよりは空気が柔らかくなったのでいいとしよう。つーか、いつもの感じに戻った、かな。

「あれあれー?仲直りした感じ?やったじゃん」
「お、梅雨梨」
「料理、できたからパーティーはじめよっか」
「おー!」
「わぁい!」

吟と卯李が料理を運ぶのを手伝っていたので、俺も手を貸す。恋華は面倒なのだろう、立ち上がろうとはせず机の上を片付けていた。

そうして美味そうな料理が机にずらりと整列すると、グラスを掲げて、梅雨梨が明るく音頭をとった。

「恋ちゃん、誕生日おめでとー!!」

やっと、パーティーがはじまった。



***



そんなこんなで無事楽しめたパーティーも終盤になり、他の皆がプレゼントを渡し終わった。いよいよ俺が渡す番だ。
なんとなくちょっと照れながら、少し大きめの紙袋を差し出す。

「……はいこれ、言ってたやつ。おめっと」
「わ、らっくん覚えてたんだぁ!ありがとー!」

実は数ヶ月前に火鼠で街に行った時に見つけて、恋華に似合いそうだなと思って本人に欲しいか聞いたら「えっ欲しい!」と即答されていた羽織をプレゼントしようと用意していたのだ。
恋華もそれを覚えていたらしく、すごく嬉しそうに早速袖を通し始めた。

立ち上がってくるりとその場で回ると、ピンクのリボンと袖が蝶のようにひらりと舞い上がってなんというかすごく…女の子って感じだ。
……思ったより似合うなこいつ。

「えへへ、どうどう?似合うー?」
「まあ……悪くはねーかな」
「似合うよ恋華!」
「恋ちゃんかわいいー!」
「ほんとぉ!?やったぁ」

何はともあれ、喜んでもらえたみたいだ。よかった……と思わずホッとする。

「へえ、これ楽が選んだのか?」
「ん、たまたま見つけて、色は本人に選んでもらったんだ。最終的に決めたのは俺だけど」

へぇ~と感心しながら白兄は羽織をまじまじと眺める。

「……楽、意外と女心わかってるんじゃ…?事前に欲しいもの聞いて…しかも丸投げじゃなくて自分で選んでから確認するとか、やるじゃん」
「ほ、欲しくないものプレゼントされても困るのは男も同じだろっ!」
「まあ楽は女心がわかる男子というより、本人が半分くらい女子だから」
「誰の半分が女子だって!?」

このあと、なぜかしばらく俺の女子力の話になってしまって困った。
しかも何故か俺の誕生日に今度は恋華がこれの色違いをプレゼント~、とかいう話まで出てしまって。……困ったことにいらないと言うと嘘になるんだよなぁ。女装はわりと使えるから…任務に……。でも俺自身に女装癖があるわけじゃねーからなんとも……。

……ま、恋華楽しそうだし今は無理に断んなくてもいっか。




「……そういや結局、お前ら何で喧嘩してたんだ?」
「おせちが可愛いかどうか」
「「…………は?」」

茶紺と白兄が同じ表情でこっちを見た。
まさかの二人がシンクロする程の内容なのだろうかこれ。

「僕は絶対、ぜーったい可愛いと思うんだけどねっ!らっくんは違うって言うんだよ!?有り得ないよね!」
「いやあんな不審大男が可愛いとかやっぱどうかしてるってお前!どう見ても不気味だろ!」


「……一つ言わせろ、」
「?」

「どうでもいい!!!!」


そんなことで周りを巻き込むほど険悪になるんじゃない!と、またしても茶紺に二人揃って怒られた俺達なのだった。



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