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2章
14話 琉月さんの気遣いと怪しい人のステータス
しおりを挟む「ただいまー!!」
転移した僕は、悪い人達を神社の前を下ろす。
よし! キノコを採りに行こう! と、転移しようとすると…
僕の声を聞こえたのか、おうちゃんや…そのおばぁちゃんも神社から出てきた。
「うん? リュークよ、どこへ行くつもりかえ? 帰ってきたばかりであろうに…」
「え? そこの人達を見つける時に、キノコを見つけたから、今から採りに行こうと思ったんだ!」
そう言うと…おうちゃんにため息を吐かれた。
どうして?
何で、ため息を吐かれたのか、分からず…首を傾けて考えても分からず、諦めた。
「して、琉月はどうした? 姿が見当たらぬが…」
「あ…」
すっかり忘れてた!!
「その様子…琉月の存在を忘れてたみたいよの…」
また、ため息を吐く…おうちゃん。
うぅぅ…おうちゃんに呆れられた~
「じゃあ、キノコと一緒に琉月さんも連れてくるね…」
しょんぼり…と、気分が落ちたリュークを見て、ここにいる者、桜花や召し使いまでも…「あくまでキノコがメイン」みたいな発言に、皆が呆れた。
そんな事を知らず、リュークはその場から転移して、姿を消した。
「到着ー! 琉月さーん! どこー? 迎えに来たよー!!」
魔力の残りがあった場所に転移すると、そこには琉月さんの姿はなく…大きな声で呼ぶと、遠くからこっちに向かってくる気配があった。
僕はその気配を、直ぐに琉月さんだと分かった。
少し待っていると、予想した通り…琉月さんが木の上を移動して、目の前に降りてきた。
ただ…僕には見過ごせない物があった。
そう、琉月さんの背中には…大きな籠には、たくさんのキノコが入っていたのだ!!
「琉月さん! そのキノコは!?」
「ええ、リューク殿が消えた後…手持ち無沙汰になりましたので、リューク殿が御所望されたキノコを集めておきました」
「本当に!! いいの!? 僕にくれるの!?」
リュークの必死さに、琉月は少し引きつつも…背負っていた籠を渡した。
なんて…なんていい人なんだろう!! 僕は感動した!!
「琉月さん!! 何かあったら助けてあげるからね!! 何でも言ってね!」
キノコが入った籠を抱きしめ…その場でくるくると周りだすリュークを見て、琉月は少しだけ…頬が緩んだ。
「そうですか、ではこれからも桜花様の、お力になってあげて下さい」
「うん! 分かった!!」
純粋すぎる、その笑顔に琉月は眩しかったのか…手で光をたぎった。
……。
「ただいまー!」
「桜花様、今、戻りました」
再び神社の前に転移すると…悪い人達とおうちゃん、そのおばぁちゃんもいた。
僕は片手を上げて…2回目のただいまを2人に言うと、琉月さんは片膝を地面につけ、頭を下げていた。
「うむ」
僕は悪い人達に眼を向けると、怪しい人だけ眼を覚ましたようで…僕を睨んでいる。
「いいタイミングで戻ってきた。妾が今から、此奴らを【真眼】で情報を引き出すゆえ、万が一此奴らが暴れた時に備えて待機! よいな?」
「いいよー」
「御意」
「では、ゆくぞ…【真眼】」
金色だったおうちゃんの、眼が…銀色に変わり、怪しい人をじっ…と見た。
暫くして、おうちゃんは眼を閉じて…僕達の前に透明な板が、飛んできた。
「此奴のステータスだ」
種族名:中級悪魔
名前:無し Lv:275
年齢:216
HP:76.000/76.000
MP:186.800/246.800
STR(筋力):38.600
DEF(防御力):37.100
DEX(器用さ):112.600
AGI(速さ):85.720
INT(知力):132.00
LUK(幸運):580
種族スキル:【飛翔】【魔法の才】【悪魔の爪】
ギフト:空間魔法
魔法スキル:【闇魔法】【炎魔法】
技能スキル:【剣術(中級)】【格闘術【(上級)】【物理軽減】【魔法耐性】
称号:【古き悪魔の部下】【災害】
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