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2章
1話 新たな日常
しおりを挟むさぁ2章が始まるよ!!
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「レイムちゃん、お塩取ってくれる?」
「はい、お母様」
エプロンを着込んだ、お母さんとレイムさんが台所に並んで立ち…調理をしていた。
最初は緊張していた、レイムさんだったけど、耳元でお母さんがボソボソと何かを言うと…。
レイムさんは顔を真っ赤しつつも、頑張ります…と消えそうな声で言ってた。
そんな2人の様子にお父さんは微笑ましそうに眺めていた。
「何だか、娘が出来たみたいだな」
「そうなの?」
僕がそう言うと、お父さんは何度も頷いていた。
「ああ、ユナもずっと娘が欲しいって言ってたからな…、それもあって嬉しいんだろう」
「ふ~ん」
それなら、何で僕に妹がいないんだろ?
「ね~、お父さん、どうやったら子供できるの?」
「ああ…それはなーー「貴方?」」
台所からお母さんの呼ぶ声が聞こえ…お父さんはビクリと体を震わせた。
視線を向けると、黒いオーラを漂わせているお母さんと…耳を赤くさせて後ろを向いているレイムさんが目に入った。
「リュークちゃんには、まだはやいんじゃないかしら? ねぇ? 貴方?」
「いや、な…そろそろ教えてもいいんじゃないか? そうじゃないと未来の奥さんに恥をかかせることになるぞ?」
お父さん冷や汗を、袖で拭きつつも珍しく引けをとらなかった。
お父さんはお母さんに弱いのに、ここまで意見するなんて…てことは何か重要な事なのかな?
「あら、大丈夫よ? それは奥さんがしっかりとリードしてあげればいいのだから…ね? そうよねレイムちゃん?」
「フェ!? あの…あの…あう~」
レイムさんは頭から煙を出し…目を回して、倒れた。
「あらあらあら! レイムちゃん!?」
「ほら、見ろ。やっぱりリュークにーーー」
プスリ
…と小さな音が聞こえ、振り向くと…細い針を持ったお母さんと、足元に転がるお父さんがいた。
寝不足なのかな?
「リュークちゃん? レイムちゃんをベットに運んでもらっていい? お母さんは料理を仕上げちゃうから」
「分かった!」
僕は倒れたレイムさんを、お母さんに「女の子を運ぶなら絶対お姫様抱っこよ? いいわね?」と…言われた通りお姫様抱っこして運んで、ベットに寝かせた。
リビングに戻ると、縄で椅子に縛り付けられ…口に布覆われたお父さんがいた。
「あ~、お父さんまたそんな事をして~、またお母さんに我儘言って縛ってもらったんでしょ! 駄目だよ! それじゃあご飯も満足に食べられないし行儀悪いよ!」
「ンンーー! ンーー!!」
レギオンは首を横に振り…椅子をガタガタと揺らし、何とか抜け出そうとしているが…きつく縛ってある為、抜け出せずにいた。
「うふふふ…いいのよ、リュークちゃん。これも妻の役目なのだから、気にしなくいいわよ」
お母さんは料理が持ってある、大皿を持ってテーブルにどんどん置いていった。
もちろん僕も手伝ったよ!!
運んでいる時に、レイムさんも目を覚まし…リビングにやってきた。
ちょうどご飯の時間だったからタイミングはバッチリだね!!
ただ、レイムさんはお父さんの様子を見て…青ざめていた。
やっぱり、お父さんに自分を縛る趣味を止めるように言わないとね!! レイムさんもビックリしてたからビシッ! と言うんだから!!
「さぁ、召し上がれ」
「頂きまーーーす!!」
「頂きます…」
「ンンーーーー!!」
お父さんの言葉にならない、声が部屋に響く中、僕たちは美味しいお母さんのご飯を食べた。
うまうま。
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