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1章
20話 レイム・イシュタム・ユーメニア
しおりを挟む僕は土鍋のカツ丼を3杯とご飯を食べている途中で倒れた銀髪の女の子が、残した半分の量を食べて一息つくと、目を覚まさない銀髪の女の子の為にアイテムボックスからベットを取り出して中に入れる…。
さらに、ベットの周りに結界を張った
「この島に魔物はいないようだけど、虫とかはいるかもしれないからね! …って、チロ? 今日はそっちで寝るの?」
さっきまでご飯を食べていたチロがいつのまにか、銀髪の女の子と一緒にベットの中にいて、自分の体を使い枕になってあげていた…。
「チロもその子が気に入ったんだね! じゃあ今日は、1人で寝るね! おやすみ~」
「キュ~」
僕はもう一台ベットをアイテムボックスから取り出し近くで眠った…。
翌朝……
「ん~朝だー! さて! あっさごっはん♪ あっさごっはん♪ 今日は何にしっようかな~♪」
僕が昨日と同じようにご飯の準備をしていると、若干苦めの銀髪の女の子と、そね足元にいるチロが見えた…。
「あの…あの…おはようございます…。」
「キュ!」
「うん。おはよー! よく眠れた?」
「は…はい…」(ううう…食べ過ぎて、余り眠れなかったなんて言えない…。恥ずかしいよ…)
「よし! 出来た! 今日の朝ごはんは軽めの物を用意したよ! 昨日は半分しか食べれなかったみたいだからね♪」
「あ…ありがとうございます…。」(よ、良かったぁ…。)
「はい! これが今日の、朝ごはんの魔グロの丸焼きだよ! …でもこれじゃあ食べづらいよね! ちょっと待ってね!」
僕は火魔法でじっくりと焼いた2メートルの魔グロを上に投げて風魔法【風斬】を使いブロック状にして、銀髪の女の子の前に置いた
ドン!!
「………」
「さっ! 食べようか! 頂きまーす♪」
「キュー♪」
「ぅぅう…い、頂き…ます……。」
泣きながら食べる、銀髪の女の子を見ていると…僕はただ焼いて味付けしただけの魚を出すことに罪悪感をおぼえた…。
次はもっと…もっと! 美味しく時間を掛けた料理をい~~~~~~っっぱい!! 作ってあげればきっと喜んでくれるよね!!
「ッ!! な、何で寒気が……。」
………
結局昨日と同じ様に、銀髪の女の子が昨日より残した魔グロを食べて一息ついた所で銀髪の女の子が、オドオドしながらも何かを決心したように、口を開いた。
「あの…改めて助けてくれて…ありが…とぅございます……。私の…名前は………」
銀髪の女の子は何度か深呼吸をして、勇気を振り絞ったように切り出した
「レイム・イシュタム・ユーメニアって言い…ます…。」
「レイム……………? …レイムさんって名前なんだね! 宜しくね!」
「キュ!」
僕がそう、返すとレイムは信じられないように僕を見た…。
「あの…あの…! 私はレイム・イシュタム・ユーメニアなの…ですよ……! その…怖くは……ないんですか…⁇」
「何で?」
「キュ~?」
僕はとチロは訳が分からず頭を傾ける
「あの…ですね…。その…私はイシュタム家なのですよ…。魔国ユーメニアの四天王の…血族ですから…。」
「イシュタム家? 四天王?…それがレイムさんを怖がる事に関係があるの?」
ん~レイムさんが何を言いたいのか分からない…。
「えっ…? だって…その…イシュタム家は死神の子孫で…今まで…皆に怖がられてきた……から…です…。」
「へぇ~レイムさんって強いんだね! 僕も強いよ!サクッ…モグモグ」
少し話に飽きた僕はアイテムボックスからクッキーを取り出して、手に取った
「……フフッ……。……私の事…怖がらない人……家族以外…初めて……嬉しい…。」
「あーレイムさんが笑ったー! うん! そっちの方がいいよ。絶対!」
「キュー!」
そう言うと、またレイムさんの顔が赤くなって、下を向き僕から顔を見えなくした…
「あの…あの……。その…はい…ありがとう…ございます…。」
「うん! …? レイムさん魔国の出身なの?僕達は魔国に向かっている途中だから、良かったら一緒に行く?」
「う…うん。ありがとう…。私を連れて…いってください…。」
「うん! 任せてー! …でも…レイムさんって偉い人何だよね? 何でここにいたの?」
そう言うとレイムさんが、下を向き悲しそうに喋り出した…。
「その…。獣人の大陸に…船で行こうとして………その…海の中にいる魔物達に…襲われ……て…。
魔物が船にぶつかった衝撃で…その…私が海になげたされたの…。…もちろん船には腕利きの…護衛もいたんだけど……。最近、海の魔物が…その…何故か活発化してて…それで予想以上の数が…来て…対処出来なかったの…。」
…もしかして…海の魔物が活発化したら原因って……ギガホエールを倒した僕なんじゃないよね…? ちょっと不安になって来た…。
「そうなんだ…。とりあえず出発は明日にしよう! 今日はちょっと海の中でやりたい事あるからさ! ごめんね!」
「あの…先程…言いましたように…魔物の活発化…が……。」
「大丈夫だよ! 僕は強いからさ! それに海の幸もまだまだ、あるからね!」
レイムは心配そうに、止めてきたけど…魔物の活発化が僕の原因なら解決しないとね…。…それにもしかしたら海の中に美味しい物があるような気がするんだ!
僕は海の中にどんな、美味しい物があるか想像し口から涎が出た…。
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