スライムから人間への転生〜前世の力を受け継いで最強です

モモンガ

文字の大きさ
上 下
15 / 70
1章 

13話 伝説のSランク食材

しおりを挟む

 キョー…キョー…。

 空に雲は無くただ青い空には白い鳥が飛んでいる…ある商人は大きなお店を持つ商人と繋がりを求め。
 ある家族はレストランで雑談しながら食事を楽しんでいる…。

 そして……。


「なかなか釣れないね~」

「キュ~」


 僕達は船の上で釣りをしていた…チロは僕の隣にいるだけだけどね!

 なんとなく周りを見てみると、僕と同じように釣りをしているのが見えた

(もしかしてあの人達も食べ過ぎて、自分で食料を求めて釣りをしているのかな?

 もし、僕がいっぱい釣ったら少し分けてあげようかな…お腹が空くのは辛いからね!


 …一時間後


「釣れない…ここまで釣れないのはおかしい!…こうなったら~【サーチ】!」

 僕は魔力の波を海の中まで広げて見てみると…小魚の1匹もいなかった…

「え!? 何でいないの!?」

「キュ?」

 チロは頭を傾けている…可愛い!! って…違う違う!

 僕は頭を横に振って、どうして魚が1匹もいない考えていると…僕の【サーチ】に反応があった…って!? 大きい!?

【サーチ】で分かる範囲だけで大きさは35m!? 
しかもこっちに向かってきてる!?


「皆ー! 今、僕の探知魔法に反応があって最低でも35m級の魔物が近づいてきてます!!」

 皆に聞こえるように無属性魔法【サウンド】を使い僕の声が響くようにした…。

《……》

《アハハハハハハ!!》

「え!? 何で笑っているの!?」

 何で皆が笑っているのか分からず困っていると…1人の船乗りが近づいてきた

 「嬢ちゃん、35m級の魔物なんて物語の中でしかいねぇって!」

「で、でも! 本当に!」

「分かった。分かった。いたらいいな!」

 話しかけてきた船乗りは『ガハハハ』と笑いながら僕の肩を叩いた

 もう! どうして皆信じてくれないの! ッ! どうしよう…もうすぐ来る!

 こうなったら全員眠らせてから一箇所に固めて結界を張ろうと考えていたら…。

 ヴ~~~~~!ヴ~~~~~!ヴ~~~~~!

「ッ!? 何この音!」

『私は船長のジャイク・バウンです。大型の魔物が船に接近中です! ですがご安心ください!この船には魔物対策は備わっております! ですが、万が一がございませんように皆様はお部屋にお戻りください!』

 突然、船長さんの声が辺りに大きく響き渡ると、何故か殆どの人がゆっくりと落ち着いたペースで船の中に入っていくのが見えた…


「魔物ですか…ランクが高い物でしたら是非買い取らせて欲しいですな…」

「はい。そうですねオーナー」

「お、おいあんた達も早く戻った方がいいぞ!」

「おや、貴方はこの船に乗るのは初めてですかな? 私は何度もこの船を利用していましな~度々魔物は現れるんですよ。その度にこの船に備わっている大砲と言う兵器が魔物を撃退、または討伐されるんですよ」

「そ、そうなのか?」

「ええ、ですから焦らずとも大丈夫で…ッ!?」


 ザッパーーーーン!!!!


 突然海面が膨れ上がり出てきたのは…壁?

 いや、違うこれは皮膚だ!


『ボオオオオオオーーーーン!!!!!!』

《グッ!?」

「な、なにこれ空気が震えてる…?凄い音!」

「キュ~」

 辺りにいた人達は耳を抑え、うずくまっている…でも船長は辛そうにしているけど、それでも立ってナイフを構えていた…。

 チロは目を回しているので結界の中に入れ、僕はお父さんから貰ったミスリルのナイフをアイテムボックスから取り出し構えた

「お、お客様は平気そうですね…私とは大違いだ…。
 それにしてもあの大きな鯨…そして頭に付いている大きな角…まさか…あの、船乗りで受け継がれている…伝説のSランクモンスター、ギガホエール…


『ボオオオオオオーーーーン!!!!』

「くぅ…もう!静かにしてよ!!雷魔法【天雷】」

「い、いけません!!」

 僕は人差し指を天に向け上級の雷魔法を放ち命中した!

【天雷】はギガホエールの前身駆け巡ぐり…だんだん一箇所に集まり出した…角に…

「ギガホエールに魔法は通じません! 魔法当ててしまうと魔力が角に集まり、魔法がかえって――」

「!? 結界!」

 張った結界に大きな光がぶつかり火花が飛び散る…

「ふぅ…危ない危ない…僕ならあれくらいの魔法を受けても大丈夫だけど、他の人が危ないからね…。
 でも…魔法が効かないなら切る?でも相手は凄く大きいし~もう~どうしたらいいのー!!」

 僕は頭を抱えてくるくると、回りだした…元々考えるのは余り得意じゃないんだからね!

「大砲を敵に合わせ…撃てーーー!!」

 ドオオオン!! ドオオオン!! ドオオオン!! ドオオオン!! ドオオオン!! ドオオオン!! ドオオオン!! ドオオオン!! ドオオオン!! ドオオオン!!

「うわ! びっくりしたぁ~」

 いつのまにか消えていた船長さんは、どうやら他の船乗りに指示を出していたみたいだ…。

 大砲が当たった箇所はえぐれ少しの血が流れて煙が上がっている。

「ドンドン撃ちなさい! 気合いを入れて動き奴を殺す事が出来なくても撃退は出来るかもしれません!! それが出来なければ、私達は奴の腹の中に入る事になるでしょう!」

「お、おい…あれ…」

「ま、まさか…」

 船長の声が聞こえる中船乗りの人達が徐々に同じ場所…上を見始めた…そこにはギガホエールの尾びれを天高く上げ…力強く海に叩きつける瞬間がゆっくりと見えた…。
しおりを挟む
感想 28

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?

山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。 2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。 異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。 唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。

転生した体のスペックがチート

モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。 目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい このサイトでは10話まで投稿しています。 続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!

ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活

天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

白い結婚三年目。つまり離縁できるまで、あと七日ですわ旦那様。

あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
異世界に転生したフランカは公爵夫人として暮らしてきたが、前世から叶えたい夢があった。パティシエールになる。その夢を叶えようと夫である王国財務総括大臣ドミニクに相談するも答えはノー。夫婦らしい交流も、信頼もない中、三年の月日が近づき──フランカは賭に出る。白い結婚三年目で離縁できる条件を満たしていると迫り、夢を叶えられないのなら離縁すると宣言。そこから公爵家一同でフランカに考え直すように動き、ドミニクと話し合いの機会を得るのだがこの夫、山のように隠し事はあった。  無言で睨む夫だが、心の中は──。 【詰んだああああああああああ! もうチェックメイトじゃないか!? 情状酌量の余地はないと!? ああ、どうにかして侍女の準備を阻まなければ! いやそれでは根本的な解決にならない! だいたいなぜ後妻? そんな者はいないのに……。ど、どどどどどうしよう。いなくなるって聞いただけで悲しい。死にたい……うう】 4万文字ぐらいの中編になります。 ※小説なろう、エブリスタに記載してます

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。

アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。 両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。 両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。 テッドには、妹が3人いる。 両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。 このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。 そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。 その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。 両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。 両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…   両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが… 母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。 今日も依頼をこなして、家に帰るんだ! この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。 お楽しみくださいね! HOTランキング20位になりました。 皆さん、有り難う御座います。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

なんども濡れ衣で責められるので、いい加減諦めて崖から身を投げてみた

下菊みこと
恋愛
悪役令嬢の最後の抵抗は吉と出るか凶と出るか。 ご都合主義のハッピーエンドのSSです。 でも周りは全くハッピーじゃないです。 小説家になろう様でも投稿しています。

処理中です...