スライムから人間への転生〜前世の力を受け継いで最強です

モモンガ

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1章 

5話 冒険者登録

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 冒険者ギルドに入った僕達は中にいた冒険者に囲まれて困っていると…二階から黒いスキンヘッドをした2メートルの大男が見えたよう。

「お前等ー!! 騒がしいぞ!! レギオンが困っているだろう!! 散れ散れ邪魔だ!!」

「ゲッ…ギルドマスターだ!」

「逃げろ逃げろー! 捕まったら何をされるか分からないぞ!」

「筋肉ダルマだー! 逃げろー!」

「おい!! 誰だ俺を筋肉ダルマと呼んだ奴は!! ぶっ殺してやる!!」

 凄いなぁ~あの大きな人が来たら近くにいた人達があっ…という間にいなくなったぁ~

「よぉギルマス。助かった」

「あ~いい! いい! それで? 今日も例のアレか?」

「ああ…いつものアレだ…しかも今回はドラゴンだ…」

「…お前も苦労するな…」

 大きな人が父さんを哀れみを含んだ表情で肩を叩いた…いったいどうしたんだろう…。

「で…まさかコイツが例の奴か?」

「ああ…コイツが元凶だ…」

「ん? どうしたの? お父さん? おじさん?」

 僕は急に視線を向けられてお父さん達を見ると2人はため息を吐かれた…なんで?

 僕は首を傾けると再びため息吐かれた

 ………

 僕達は二階にあるギルドマスターの部屋に移動してソファーに座った…もちろん僕はお父さんの隣に座ったよ!

「それで? 今日…ソイツを連れてきたって事は登録でいいのか?」

「ああ、それとドラゴンの素材を売りにだな」

「登録はいいが…これでドラゴンの素材を持ってきたの3回目だぞ? 違う冒険者ギルドの奴等から何故Sランクに推薦しない! っと…俺が文句を言われているんだぞ? レギオン…お前なっちまえよ」

「勘弁してくれ…今でもいっぱいいっぱいなんだよ…」

「「ハァ…」」

「モグモグ…ズズズ…」

「「お前は何のんきに菓子を食ってんだ!!」」

「えっ!? だって置いてあるんだよ!? こんな美味しそうなお菓子を食べないなんて正気じゃないよ!!」

 僕はテーブルの中央に置いてあったお菓子が入ったカゴを寄せて後ろを向いた…これはもう僕の物なんだからね!

「…お前…苦労してるんだなぁ…」

「ああ…」

「今度2人で飲みに行くか…」

「ああ…」

「モグモグモグ…ズズズ…ゴックン…」


 ………


「じゃあ俺は素材の買い取りしてくるからレアルは先に冒険者登録をしてきな」

「分かった~」

 黒くて大きなおじさんとの話が終わった後…僕とお父さんは別れて僕は3つの受付の内、受付に行った。


「おう。嬢ちゃん見ない顔だなここに来るのは初めてか?」

「うん! そうだよ! 今日はお父さんと一緒に来て冒険者登録をしに来たんだ!」

「そうか。じゃあ…この紙に書ける所だけでいいぞー、ちなみに文字は書けるか?」

「うん! 書けるよー!」

 片目に眼帯をつけたちょっと顔が怖いおじさんが出してくれた紙にスラスラと書いていく…。

「書けたよー!」

「どれどれ……よしっ問題無さそうだな。後この水晶に手を触れてくれるか?」

 僕は言われた通りカウンターに置いてあった透明の水晶に触れると…青く発光した

「犯罪履歴は無し…っと。で…これが嬢ちゃんのギルドカードだが最後にこれに血を一滴垂らして貰ってもいいか?」

「血を…?」

 うう…少し怖いな…。

 僕は置いてあった針で人差し指に勇気を振り絞って…刺した…。

「…あれ?おじさん刺さらないよ?」

 何故か僕の指と針の間に透明な壁があるように見える…。

「嬢ちゃん…無意識に魔力障壁を張ってるんだからそりゃあ…刺さらねぇよ」

 むっ…そんなに呆れなくてもいいじゃないか!

 深呼吸…深呼吸…よしっ!次こそ…

 プスッ…ポタ…

「ヒーリング!!」

 僕を中心に緑色の光が溢れ針を刺して傷ついた指を

「…嬢ちゃん…ヒーラーだったのか…まっ…詮索はするもんじゃねぇか…ほれ! これで登録は終了でFランクからスタートだ。1ヶ月依頼を受けないと自動的に廃止なるから気を付けろよ!」

「うん! 分かったよ!」

「後、冒険者のルールだが…」

「リューク終わったか?」

「わっ!? お父さん!?」

 もう! 急に後ろから話しかけられたらびっくりするじゃないか!

 僕は頬を膨らませると心なしか、場の空気がほっこり…と擬音がなりそうなぐらい和らいだ…。

「ああ…悪い驚かせたみたいだな。
 っと…ベイか息子が世話になったな…」

「レ、レレレレレギオン様じゃないか!! 息子って事はまさかレギオン様のお子さんで!?」

「ああ…そうだ。何かやらかしてないか?」

「ちょっと! お父さん! いつも僕が何かやらかしてるみたいに言わないでよね!!」

「ハハハハハ!!」

 何で笑うのさ!!

 床をドンドン…と足で鳴らし不満です!とアピールするも…無視される…。

 む~~~!!!!

「いえいえ、対してご迷惑などかけられていませんぜ!俺にしても嬢ちゃんと話が出来て楽しかったですから…どうか気になさらんでくだせぇ…」

「ん? 嬢ちゃん? …ああ…ベイ悪いがコイツは男だ」

《………ハァ~~????!!!!》

 聞き耳を立てていた者とベイの悲鳴が冒険者ギルドの外まで響いたのだった…。
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