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第四章 王都での出会い
39あの人だれですか?
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エヴァンさんと王都に暮らしはじめて一週間ほど。
思いがけず新婚生活始めました、みたいになってる。
というか、私とエヴァンさんって付き合ってるの?
エヴァンさんが作ってくれた朝ごはんをもぐもぐしながら、イケメン顔を見て考える。
というか、この一週間、私なにもしていない。
やばいよね。絶対やばい。確かに私はぐーたら女だし、ナマケモノだよ。
ごはんはエヴァンさんが作ってくれるし、洗い物も、掃除も、洗濯も、ぜーーんぶ、エヴァンさんが魔法でやってくれてる。
家事から解放された人間ってこんな感じなの?
これクセになったらやばいよ。元の世界に帰ったとき、自炊能力を失っていそう。
というか、こんななにもしない干物兼ヒモ女が好きとか、エヴァンさんちょっとやばいよ。私なら絶対こんな女やだ。お断り。ノーセンキュー!
「ミツキさん? どうされました?」
おっと、さすがに見すぎていたか。
もぐもぐしていたものを飲み込む。
「エヴァンさんって」
「はい」
「私のどこが好きなんですか?」
ゴホッとエヴァンさんが噎せた。
おおう、大丈夫か。とりあえずテーブルの上のお水を差し出す。よしよし、落ち着いて落ち着いて。
「きゅ、急に、なにをっ」
あ、顔真っ赤。かわいい。
「だって私、なにもしてないじゃないですか。エヴァンさんにおんぶにだっこで、そんな私を好きになるなんて、エヴァンさん人を見る目ないのかなーって心配になっちゃって」
エヴァンさんは驚いたように目を大きくして、次に苦笑する。
「自分のことは自分が一番わからないとよく言いますが、本当みたいですね」
「私はわりと客観的な意見を言っていると思います」
貧乏学生だったときは、勉強しながらバイトして家事もしてたし。
うーん、我ながらスーパーウーマンだったかもしれない。だけど残念、今は見る影もない。
エヴァンさんは私を見てキュッと目を細める。それはもう、ラブラブ光線を真っ直ぐに向けてくる。
「美味しそうにごはん食べるところも、意外と負けん気強いところも、目を離すとフラフラどこか行ってしまうところも、笑った顔も、全部好きですよ」
もろに直撃した。私は眩しさをやわらげるために手でガードする。意味ないけど。
それにしてもずるい人だなぁ。
イケメンにそんなこと言われてグラッとこない女の子なんているの? しかも優男イケメン。ずるい。エヴァンさんはずるい男だ!
「ははっ、顔、赤くなってますよ」
おまけに頬杖をついてうんと甘く目を細める。幸せオーラがキラキラとエヴァンさんの周りを舞っていた。
私は白旗を上げた。
降参。私の負けだ。
イケメンには勝てない──。
残ってたごはんを口に入れて立ち上がる。
「出かけてきますっ」
「もちろん、一緒にですよね?」
……ですね。
魔法の国、エストラーナの王都というのは、これまで通ってきた街の中でダントツに大きかった。
端から端まで歩いて一日では行けない。たぶん五日はかかる。そのくらいでかい。
でも、この世界の人は魔法使いだからね。空をびゅんびゅんしたり、転移したりで、移動は自由自在。王都が広くて四苦八苦するのは私くらいなものだ。
そんなわけで、基本的に移動はエヴァンさんがいないと無理じゃない? という結論にいたった。
だってさ、王都の郊外に家決めちゃったから、中心街に行くまでに歩いて三日かかるんだよね。いやもう普通に無理だよね。
外を歩くにも付き添いが必要とか、迷惑を形にしたような女だよ、私は。
エヴァンさんに申し訳ないよ。なにをしたら許されるだろうか……。
「勉強は明日からでした?」
「そうですね。とりあえず基礎の基礎をやると聞きました」
私は魔法が使えないから、実技はない。完全に座学のみ。あとは実際の魔法を見たりとかするらしい。
手の空いている教師による基礎の基礎詰め込み授業が行われ、その後王子様と同じ学年まで飛び級編入だそうだ。
魔法は実技のほうが多いらしく、座学はそんなに難しくないからすぐに編入試験まで行けるだろう、ってことらしい。
本当だろうか。私、魔法のまのじもよくわかっていませんよ?
ちなみに、いつ魔力供給がキスではなくなるのかは不明だ。それさえできたらぶっちゃけ学校に行かなくてもいいと思ってる。言わないけどね。
エヴァンさんにひっつきながら王都の街並を見て回る。王都というだけあって人が多い。はぐれたら私、自分の家まで三日歩いて帰らなきゃだよ。それは嫌だ。
なのに、気を抜くとはぐれてしまいそうになる。
だって、ここ、まさに魔法の国!
売ってる物が奇妙すぎるんだもんっ。
まず、お店に飾られてる絵が動く。おかしくない? 絵ですけど。
黒猫が店番してたり、ウサギが扉開けてくれたり、わたあめみたいなのとか、ふわっと空に浮くんだよ。それを手で取って食べるんだよ。
他にもしゃべる花とか。人が通った瞬間に咲く花とか。絵を書いたらたちまち動き出すクレヨンとか。なんかもー、すっごいの!
「エヴァンさん、エヴァンさんっ、あれ、あれっ!」
なにあれっ。空から降ってくる光の粒。雪かと思ったけど触れても冷たくないし、地面に積もることもない。ただキラキラと輝いて、虹色の噴射機から光の粒を降らしている。
「ここはオーロラ広場ですね。数時間おきに光の粒が降る名スポットの一つですよ」
うわぁぁ、そんなのあるんだ。すごいっ、すごい、魔法の国!
光の粒に手を伸ばして、そのまま空に手を伸ばす。
綺麗、すっごく綺麗っ!
かき集めるように手を動かして、くるりと振り返る。
いつの間にか私から半径1メートルの距離を取って、人集りができていた。もしかして、これ触ったりしたらダメだった?
「これ、触れるの禁止です?」
「そういう決まりはないですよ。人が集まって来ているのは、ミツキさんが異邦人だからかと」
なるほど、私が鑑賞動物になってたわけか。
見せ物パンダみたいになっているけど、これでもずいぶんとマシなほう。
だって、顔を隠さず堂々と歩けるからね。
王都には異邦人様がやってくるから、多少は見慣れているらしい。
ただ、二度見、いや、五度見くらいされるけどね。理由は色が黒だから。でも騒ぎ立てたりとかはないからありがたい。
日本でジロジロ見られる外国人とかこんな気持ちなのかなと思った。
ただでさえ見られるけれど、今みたいにエヴァンさんと並んでいると、ギョッとした顔をされる。
たぶん腕の紋様とやらのせいだろう。
みんなチラチラと手を見るから。
異邦人と現地人がパートナー。
それは異邦人耐性がある王都人でもひっくりするよ。
ふふ、もしエヴァンさんの過去の女たちがこの街にいたら、この腕を見せつけてやるんだ。
ひかえろー! この紋様が目に入らぬか! てね。
「ミツキさん、悪い顔してますよ」
「えー、うそぉ、ふへへ」
私の顔はいつも悪人顔ですよ、エヴァンさん。
そのまま大通りに出ようとしたとき、
「……エヴァン?」
鈴の音のような綺麗な声が聞こえた。
つい、振り返る。
「……ルシア……」
同じように振り返ったエヴァンさんが、静かにそう呟いた。
思いがけず新婚生活始めました、みたいになってる。
というか、私とエヴァンさんって付き合ってるの?
エヴァンさんが作ってくれた朝ごはんをもぐもぐしながら、イケメン顔を見て考える。
というか、この一週間、私なにもしていない。
やばいよね。絶対やばい。確かに私はぐーたら女だし、ナマケモノだよ。
ごはんはエヴァンさんが作ってくれるし、洗い物も、掃除も、洗濯も、ぜーーんぶ、エヴァンさんが魔法でやってくれてる。
家事から解放された人間ってこんな感じなの?
これクセになったらやばいよ。元の世界に帰ったとき、自炊能力を失っていそう。
というか、こんななにもしない干物兼ヒモ女が好きとか、エヴァンさんちょっとやばいよ。私なら絶対こんな女やだ。お断り。ノーセンキュー!
「ミツキさん? どうされました?」
おっと、さすがに見すぎていたか。
もぐもぐしていたものを飲み込む。
「エヴァンさんって」
「はい」
「私のどこが好きなんですか?」
ゴホッとエヴァンさんが噎せた。
おおう、大丈夫か。とりあえずテーブルの上のお水を差し出す。よしよし、落ち着いて落ち着いて。
「きゅ、急に、なにをっ」
あ、顔真っ赤。かわいい。
「だって私、なにもしてないじゃないですか。エヴァンさんにおんぶにだっこで、そんな私を好きになるなんて、エヴァンさん人を見る目ないのかなーって心配になっちゃって」
エヴァンさんは驚いたように目を大きくして、次に苦笑する。
「自分のことは自分が一番わからないとよく言いますが、本当みたいですね」
「私はわりと客観的な意見を言っていると思います」
貧乏学生だったときは、勉強しながらバイトして家事もしてたし。
うーん、我ながらスーパーウーマンだったかもしれない。だけど残念、今は見る影もない。
エヴァンさんは私を見てキュッと目を細める。それはもう、ラブラブ光線を真っ直ぐに向けてくる。
「美味しそうにごはん食べるところも、意外と負けん気強いところも、目を離すとフラフラどこか行ってしまうところも、笑った顔も、全部好きですよ」
もろに直撃した。私は眩しさをやわらげるために手でガードする。意味ないけど。
それにしてもずるい人だなぁ。
イケメンにそんなこと言われてグラッとこない女の子なんているの? しかも優男イケメン。ずるい。エヴァンさんはずるい男だ!
「ははっ、顔、赤くなってますよ」
おまけに頬杖をついてうんと甘く目を細める。幸せオーラがキラキラとエヴァンさんの周りを舞っていた。
私は白旗を上げた。
降参。私の負けだ。
イケメンには勝てない──。
残ってたごはんを口に入れて立ち上がる。
「出かけてきますっ」
「もちろん、一緒にですよね?」
……ですね。
魔法の国、エストラーナの王都というのは、これまで通ってきた街の中でダントツに大きかった。
端から端まで歩いて一日では行けない。たぶん五日はかかる。そのくらいでかい。
でも、この世界の人は魔法使いだからね。空をびゅんびゅんしたり、転移したりで、移動は自由自在。王都が広くて四苦八苦するのは私くらいなものだ。
そんなわけで、基本的に移動はエヴァンさんがいないと無理じゃない? という結論にいたった。
だってさ、王都の郊外に家決めちゃったから、中心街に行くまでに歩いて三日かかるんだよね。いやもう普通に無理だよね。
外を歩くにも付き添いが必要とか、迷惑を形にしたような女だよ、私は。
エヴァンさんに申し訳ないよ。なにをしたら許されるだろうか……。
「勉強は明日からでした?」
「そうですね。とりあえず基礎の基礎をやると聞きました」
私は魔法が使えないから、実技はない。完全に座学のみ。あとは実際の魔法を見たりとかするらしい。
手の空いている教師による基礎の基礎詰め込み授業が行われ、その後王子様と同じ学年まで飛び級編入だそうだ。
魔法は実技のほうが多いらしく、座学はそんなに難しくないからすぐに編入試験まで行けるだろう、ってことらしい。
本当だろうか。私、魔法のまのじもよくわかっていませんよ?
ちなみに、いつ魔力供給がキスではなくなるのかは不明だ。それさえできたらぶっちゃけ学校に行かなくてもいいと思ってる。言わないけどね。
エヴァンさんにひっつきながら王都の街並を見て回る。王都というだけあって人が多い。はぐれたら私、自分の家まで三日歩いて帰らなきゃだよ。それは嫌だ。
なのに、気を抜くとはぐれてしまいそうになる。
だって、ここ、まさに魔法の国!
売ってる物が奇妙すぎるんだもんっ。
まず、お店に飾られてる絵が動く。おかしくない? 絵ですけど。
黒猫が店番してたり、ウサギが扉開けてくれたり、わたあめみたいなのとか、ふわっと空に浮くんだよ。それを手で取って食べるんだよ。
他にもしゃべる花とか。人が通った瞬間に咲く花とか。絵を書いたらたちまち動き出すクレヨンとか。なんかもー、すっごいの!
「エヴァンさん、エヴァンさんっ、あれ、あれっ!」
なにあれっ。空から降ってくる光の粒。雪かと思ったけど触れても冷たくないし、地面に積もることもない。ただキラキラと輝いて、虹色の噴射機から光の粒を降らしている。
「ここはオーロラ広場ですね。数時間おきに光の粒が降る名スポットの一つですよ」
うわぁぁ、そんなのあるんだ。すごいっ、すごい、魔法の国!
光の粒に手を伸ばして、そのまま空に手を伸ばす。
綺麗、すっごく綺麗っ!
かき集めるように手を動かして、くるりと振り返る。
いつの間にか私から半径1メートルの距離を取って、人集りができていた。もしかして、これ触ったりしたらダメだった?
「これ、触れるの禁止です?」
「そういう決まりはないですよ。人が集まって来ているのは、ミツキさんが異邦人だからかと」
なるほど、私が鑑賞動物になってたわけか。
見せ物パンダみたいになっているけど、これでもずいぶんとマシなほう。
だって、顔を隠さず堂々と歩けるからね。
王都には異邦人様がやってくるから、多少は見慣れているらしい。
ただ、二度見、いや、五度見くらいされるけどね。理由は色が黒だから。でも騒ぎ立てたりとかはないからありがたい。
日本でジロジロ見られる外国人とかこんな気持ちなのかなと思った。
ただでさえ見られるけれど、今みたいにエヴァンさんと並んでいると、ギョッとした顔をされる。
たぶん腕の紋様とやらのせいだろう。
みんなチラチラと手を見るから。
異邦人と現地人がパートナー。
それは異邦人耐性がある王都人でもひっくりするよ。
ふふ、もしエヴァンさんの過去の女たちがこの街にいたら、この腕を見せつけてやるんだ。
ひかえろー! この紋様が目に入らぬか! てね。
「ミツキさん、悪い顔してますよ」
「えー、うそぉ、ふへへ」
私の顔はいつも悪人顔ですよ、エヴァンさん。
そのまま大通りに出ようとしたとき、
「……エヴァン?」
鈴の音のような綺麗な声が聞こえた。
つい、振り返る。
「……ルシア……」
同じように振り返ったエヴァンさんが、静かにそう呟いた。
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