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第三章 逃げる者と追う者
33熱は止まらない※
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ぼんやりする頭で、のろのろと繋がっている手を見る。
手、紋様があるって言ってた。そういえば、快感が上がったときって、手、繋いでたような。
そんなことある?
嘘でしょ。手を繋いでいると、気持ちよさが上がるってこと?
試しに手を振りほどこうとすると、エヴァンさんがギュッと手を握りしめ、綺麗な笑みを作った。
え、なにその笑顔、こわい。
もしかして、知ってたの? 手を繋ぐと、快感が強くなるって。
「ミツキ、ダメですよ。抗わないで、ほら、イッていいですから」
「え、や、だっ、手っ! ああっ!」
片手を繋いだまま、エヴァンさんがまた私の中を掻き回す。擦って、羽毛でくすぐるみたいに撫でて、強く押して。
全部の快感が、腰から背中を伝って頭に響く。
ダメ、ダメ、これやばい。
溺れる、こわい。
「あっ、だめっ! やめてっ、だめっ、エヴァンっ」
「は、ミツキ……」
エヴァンさんが指の動きを止めた。
荒い呼吸をしたまま、ゆっくりと指を引き抜く。その瞬間に腰が震えて、またイッた。
「……っ、ミツキさん、今のでイッたんですか?」
「ふっ……言わないでっ……だって、体、へんっ」
ぐすぐすと半分泣きながら文句を言う。
「ミツキ、泣かないで。大丈夫ですよ、いっぱいイッて」
すぐにエヴァンさんが宥めるように唇を合わせてきた。
「今のミツキさん、すごくエッチだったから、すみません」
話しながら時折唇が重なる。
やっぱり百戦錬磨だ。手慣れてる。
ちゅっちゅっと柔らかい軽いキスが続いて、乱れていた呼吸と思考も落ち着いてくる。
と、思ったら、グッと、入り口に大きいモノが押し当てられた。
ハッと息を呑む。
熱した鉄の棒のような、熱くて太くて硬いエヴァンさんの。ちゅぷっと先が入ったと思ったら、張り出ているところで引っかかって止まる。
こんなのが今入ったら、やばい。
しかも、手、繋がってるし。
ダメだよ、ダメだって。
キスしてくるエヴァンさんを見ながら、首を振った。足をさりげなく閉じようとすると、エヴァンさんの体が割って入ってくる。そして、グッと腰に圧をかけられた。
「ん、んっーーーッ!?」
中、入った、待って。い、く。
すぐに腰が跳ねた。逃れようとシーツを蹴る。でも、エヴァンさんの腰の動きは止まらず、どんどん中を侵食していく。
息が詰まって、中がギュッと締まって、腰がガクガクと震えれば、エヴァンさんは少しだけ腰を引いてくれる。
けど、またすぐに押し入ってくる。
「ひあっ、あ、あーーッ! だめ、だめっ、こわれちゃっ」
「大丈夫ですよ。たくさん感じて」
無理だとエヴァンさんの肩を押し返す。でも、顔を丸ごと抱きしめるように包まれて、ぐずぐずと泣きながら顔をエヴァンさんの肩に押し付けた。
「だめ、だめ、いくっ」
「いいですよ」
ググッと、お腹の裏側を熱い棒が引っ掻いたような感覚がした。強く押されて、そこを擦り付けるように、エヴァンさんは腰を回す。
そんなの、無理。耐えられない。
快感が駆け上がってきて、弾けた。
腰が勝手に震えて、エヴァンさんが気持ちよさそうな吐息を漏らす。
「はっ……ミツキ……」
少し腰が引かれて、また戻ってくる。
そしてまた引かれて、戻ってきて。
気づけば、ゆるやかな律動が始まっていた。ぐちゃぐちゃと水音が響き、エヴァンさんが少しずつ挿入を深める。
「はっ、あっ、も、ぜんぶっ」
「ん、半分くらいです。もう少し」
「むりっ、できない、もうだめ!」
「前回は入りましたよ。あと三分の一は入ります」
ほら、とでも言うように、腰が押し進められた。その瞬間に頭がスパークして、エヴァンさんにしがみついて震える。
「ミツキかわいい」
「ひぃ、んっ、だめって、言ったのに……!」
「今少し入れただけですよ。まだ半分と変わりません」
「うそ、うそつきっ、いっぱい入れたっ」
「なら、いっぱい挿れてみますか?」
エヴァンさんが熱っぽい目で私を見て、期待するように腰を回す。
「だめ、だめっ、いれないでっ」
「ダメですか? 俺はもっとミツキの中に入りたい」
強請るように、腰を揺らされる。
こんなに気持ちいいのに、もっと挿れるなんて無理に決まっている。
「ミツキ、奥まで、欲しくないんですか?」
「だって、ほんとに、壊れちゃうからっ」
「前は大丈夫だったでしょう?」
「でもっ」
「もう少しだけ、ダメですか?」
紫の瞳に強請られると、心がぐらっと揺れる。ダメなのに。絶対にダメなのに。
「……す、少しだけ……」
エヴァンさんがとろけるような笑みを浮かべた。
そして、私の腰を押さえつけるように、片手が伸びてくる。グルリと私の腰に腕を巻き付け、動けないようにしたまま、エヴァンさんは少しだけ腰を引いた。
確認するようにぬちゃぬちゃと動かして、一気に深く押し入ってきた。
「ひっ!? あ、やーーっ!?」
ズブっと奥深くまで入って、奥の壁にゴリッと先端が当たった。腰が浮いて、跳ねる。エヴァンさんが、私の腰骨を指先で撫でて、それだけでまたイッた。
「はっ、やだ、むりっ、できないっこわいっ」
「ミツキ、奥まで入りましたよ。いい子ですね。残りはちょっとずつ入るようにしましょう」
エヴァンさんが、気持ちよさそうな息を吐いて、私の額に何度もキスをする。
そして、奥の壁を撫でるように、腰を回して円を描く。
「あ、あーーっ!? それ、奥にっ、だめっ」
「奥の壁、キュッて吸い付いてきます。先のとこを食べるみたいに、何度も何度も。ココで出してと言われている気分です」
エヴァンさんが熱っぽい吐息をこぼして、何度も腰を揺らす。眉が切なげに寄せられて、目が合えば、ふっと表情を緩めてキスしてくる。
「ミツキっ、はっ……きもちいっ」
耳元でエヴァンさんのエロい声が響く。熱がたっぷりこもった男の人の声。
頭の中に入り込んで、それすらも気持ちよくて、視界が白く染まっていく。
少し引いた腰が奥を突けば、それだけでイってしまう。私の腰がガクガク震えるのが気持ちいいのか、私がイくたびにエヴァンさんがたっぷりの熱い吐息を漏らして、私を抱きしめる。
「も、おわりにっ……」
「まだ始めたばかりですよ。もっと、ミツキ」
とろけるような笑顔を向けられて、ひくりと頬が引きつった。
手、紋様があるって言ってた。そういえば、快感が上がったときって、手、繋いでたような。
そんなことある?
嘘でしょ。手を繋いでいると、気持ちよさが上がるってこと?
試しに手を振りほどこうとすると、エヴァンさんがギュッと手を握りしめ、綺麗な笑みを作った。
え、なにその笑顔、こわい。
もしかして、知ってたの? 手を繋ぐと、快感が強くなるって。
「ミツキ、ダメですよ。抗わないで、ほら、イッていいですから」
「え、や、だっ、手っ! ああっ!」
片手を繋いだまま、エヴァンさんがまた私の中を掻き回す。擦って、羽毛でくすぐるみたいに撫でて、強く押して。
全部の快感が、腰から背中を伝って頭に響く。
ダメ、ダメ、これやばい。
溺れる、こわい。
「あっ、だめっ! やめてっ、だめっ、エヴァンっ」
「は、ミツキ……」
エヴァンさんが指の動きを止めた。
荒い呼吸をしたまま、ゆっくりと指を引き抜く。その瞬間に腰が震えて、またイッた。
「……っ、ミツキさん、今のでイッたんですか?」
「ふっ……言わないでっ……だって、体、へんっ」
ぐすぐすと半分泣きながら文句を言う。
「ミツキ、泣かないで。大丈夫ですよ、いっぱいイッて」
すぐにエヴァンさんが宥めるように唇を合わせてきた。
「今のミツキさん、すごくエッチだったから、すみません」
話しながら時折唇が重なる。
やっぱり百戦錬磨だ。手慣れてる。
ちゅっちゅっと柔らかい軽いキスが続いて、乱れていた呼吸と思考も落ち着いてくる。
と、思ったら、グッと、入り口に大きいモノが押し当てられた。
ハッと息を呑む。
熱した鉄の棒のような、熱くて太くて硬いエヴァンさんの。ちゅぷっと先が入ったと思ったら、張り出ているところで引っかかって止まる。
こんなのが今入ったら、やばい。
しかも、手、繋がってるし。
ダメだよ、ダメだって。
キスしてくるエヴァンさんを見ながら、首を振った。足をさりげなく閉じようとすると、エヴァンさんの体が割って入ってくる。そして、グッと腰に圧をかけられた。
「ん、んっーーーッ!?」
中、入った、待って。い、く。
すぐに腰が跳ねた。逃れようとシーツを蹴る。でも、エヴァンさんの腰の動きは止まらず、どんどん中を侵食していく。
息が詰まって、中がギュッと締まって、腰がガクガクと震えれば、エヴァンさんは少しだけ腰を引いてくれる。
けど、またすぐに押し入ってくる。
「ひあっ、あ、あーーッ! だめ、だめっ、こわれちゃっ」
「大丈夫ですよ。たくさん感じて」
無理だとエヴァンさんの肩を押し返す。でも、顔を丸ごと抱きしめるように包まれて、ぐずぐずと泣きながら顔をエヴァンさんの肩に押し付けた。
「だめ、だめ、いくっ」
「いいですよ」
ググッと、お腹の裏側を熱い棒が引っ掻いたような感覚がした。強く押されて、そこを擦り付けるように、エヴァンさんは腰を回す。
そんなの、無理。耐えられない。
快感が駆け上がってきて、弾けた。
腰が勝手に震えて、エヴァンさんが気持ちよさそうな吐息を漏らす。
「はっ……ミツキ……」
少し腰が引かれて、また戻ってくる。
そしてまた引かれて、戻ってきて。
気づけば、ゆるやかな律動が始まっていた。ぐちゃぐちゃと水音が響き、エヴァンさんが少しずつ挿入を深める。
「はっ、あっ、も、ぜんぶっ」
「ん、半分くらいです。もう少し」
「むりっ、できない、もうだめ!」
「前回は入りましたよ。あと三分の一は入ります」
ほら、とでも言うように、腰が押し進められた。その瞬間に頭がスパークして、エヴァンさんにしがみついて震える。
「ミツキかわいい」
「ひぃ、んっ、だめって、言ったのに……!」
「今少し入れただけですよ。まだ半分と変わりません」
「うそ、うそつきっ、いっぱい入れたっ」
「なら、いっぱい挿れてみますか?」
エヴァンさんが熱っぽい目で私を見て、期待するように腰を回す。
「だめ、だめっ、いれないでっ」
「ダメですか? 俺はもっとミツキの中に入りたい」
強請るように、腰を揺らされる。
こんなに気持ちいいのに、もっと挿れるなんて無理に決まっている。
「ミツキ、奥まで、欲しくないんですか?」
「だって、ほんとに、壊れちゃうからっ」
「前は大丈夫だったでしょう?」
「でもっ」
「もう少しだけ、ダメですか?」
紫の瞳に強請られると、心がぐらっと揺れる。ダメなのに。絶対にダメなのに。
「……す、少しだけ……」
エヴァンさんがとろけるような笑みを浮かべた。
そして、私の腰を押さえつけるように、片手が伸びてくる。グルリと私の腰に腕を巻き付け、動けないようにしたまま、エヴァンさんは少しだけ腰を引いた。
確認するようにぬちゃぬちゃと動かして、一気に深く押し入ってきた。
「ひっ!? あ、やーーっ!?」
ズブっと奥深くまで入って、奥の壁にゴリッと先端が当たった。腰が浮いて、跳ねる。エヴァンさんが、私の腰骨を指先で撫でて、それだけでまたイッた。
「はっ、やだ、むりっ、できないっこわいっ」
「ミツキ、奥まで入りましたよ。いい子ですね。残りはちょっとずつ入るようにしましょう」
エヴァンさんが、気持ちよさそうな息を吐いて、私の額に何度もキスをする。
そして、奥の壁を撫でるように、腰を回して円を描く。
「あ、あーーっ!? それ、奥にっ、だめっ」
「奥の壁、キュッて吸い付いてきます。先のとこを食べるみたいに、何度も何度も。ココで出してと言われている気分です」
エヴァンさんが熱っぽい吐息をこぼして、何度も腰を揺らす。眉が切なげに寄せられて、目が合えば、ふっと表情を緩めてキスしてくる。
「ミツキっ、はっ……きもちいっ」
耳元でエヴァンさんのエロい声が響く。熱がたっぷりこもった男の人の声。
頭の中に入り込んで、それすらも気持ちよくて、視界が白く染まっていく。
少し引いた腰が奥を突けば、それだけでイってしまう。私の腰がガクガク震えるのが気持ちいいのか、私がイくたびにエヴァンさんがたっぷりの熱い吐息を漏らして、私を抱きしめる。
「も、おわりにっ……」
「まだ始めたばかりですよ。もっと、ミツキ」
とろけるような笑顔を向けられて、ひくりと頬が引きつった。
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