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性感帯開発って、マ?

性感帯検査って、マ? Seite 14

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食べさせてもらったプリンは普通に食べるプリンより美味しいなんて話、聞いたこともなかったが、それはぜひ試さなければ……!!

「はい、壮馬!はやく食べさせて!」

口を開けて待機する。
壮馬はやれやれという表情でプリンを運んでくる。
いいだろ!壮馬だって俺のプリン1口食べたんだから!!
…まぁ俺が押し付けたんだけど。

「はい、あーん」

「ん。……ん~~???」

壮馬に食べさせてもらったプリンを舌の上で転がしながら、本当に美味しいのかどうか確かめる。


えぇ~?これ本当に美味しいか…?いやまぁ美味しいけど、さっきまで自分で食べていたプリンと別にそこまで変わらなくないか??

「ぷっ…くっ…」

「あー?!何笑ってんだよ!」

「いや、紘汰ってほんとプリンに目がないな~と思って」

「うんまぁ、プリン好きだからな」


壮馬のやつ、何を当たり前のことを言っているんだ?

「そういうことじゃなくて…ふふっ」

「じゃあなんだよ」

「ふふっ、可愛すぎるからもうやめてってことだよ」

はー、そういうことか。壮馬、また可愛いとか言って俺のことからかうつもりか。よーくわかりました!!

「はい壮馬、お前、寝るの、床な!!」



残りのプリンを食べて、脱衣所に向かう。歯磨きはしていたが、プリンを食べてしまったので、一応磨いておかないと。

「紘汰~、ごめんってー」

壮馬もすぐに追いかけてくる、が俺は歯磨きタイムのため完全無視を決め込む。
別に歯磨きしてても話せるけどな。

「ほんとに紘汰のこと可愛いって思っているんだよ?だからからかってないし、馬鹿にもしてないから」

いや、それはそれで問題だろう。
男のこんな俺が可愛いとか、逆に壮馬の頭が心配になる。


「紘汰を一緒に寝るのが唯一の楽しみなのに…、それが無くなったら…、俺…」

いや、だから、それはそれで問題だろう。
男のこんな俺と寝るのが唯一の楽しみとか、逆に壮馬の人生が心配になる。



「はよ歯磨きしろ」

壮馬が話している間に歯磨きを終えた俺は、冷静に対処する。

「ってことは一緒に寝ても良いんだよね!?良かった~、今日は紘汰を抱き枕にして寝るね!!」

「はぁ!?誰もそんなこと…」

面倒になった俺は言うのをやめた。
そもそも壮馬は歯磨きしようとしていて話を聞いていないし、ぎゃあぎゃあ騒いで近所迷惑になるのも御免だ。




………ちょっと待て、俺を抱き枕にして寝る、だと?????



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