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僕の彼氏がトイレになった日⑨
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「たかが性処理用の便器の分際で、簡単にご主人様の生チンポが貰えると思ったの? 思い上がっているし、生意気だね」
飛び散った精液を尻に塗り込めてから、足で踏み躙り軽く蹴り上げる。もちろん痛みが残らない力だ。与えたいのは痛みではなく、足蹴にされたという屈辱感なのだから。
「……ふ、ぅ……は、はい……」
よほど欲しかったのか、気落ちしながらも焦れて物欲しげな表情のまま、のろのろと圭樹が四つん這いで隣の部屋へと向かう。言わなくても家畜みたいに這うなんて、自分の立場を理解している。
隣の部屋に続く扉を開ければ、そこは完全にSMを楽しむために用意された部屋だった。
興奮を煽るように壁も天井も赤く染められ、天井にはどんな拘束も緊縛も可能にする滑車が取り付けてある。壁にオブジェのように飾られた打擲用の鞭やパドル。ガラス張りのケースには色も形も大きさも豊富なバイブやディルドーが調度品の一部として飾られている。
なにより目立つのは、ベッド代わりのマットレスよりも存在感がある、いかにも拘束するために作られたフェイクレザー張りの筒型の拘束具だった。
成人男性の上半身が収まるくらいの大きさがあるそれは、腰の高さほどの頑丈な四つ脚の台に大きな筒が取り付けられている。
高さも形も、どうやって使うか簡単に想像できる代物だ。
「……は、ぁ……」
ねっとりとした溜め息が圭樹の口から漏れた。室内の淫猥な様子に興奮したのか、その筒状の拘束具に納められる自分を想像したのか、顔は上気し股間からは涎みたいに先走りが垂れていた。
――もう! エロ可愛い!
「便器の取り付け作業しないとね? 便器宣言したんだから、自分でちゃんと収まりなよ」
内心の萌えを隠して晴が拘束具の留め金を外す。まるで宝箱の蓋のように上部が外れ、筒状の拘束具は二つに割れた。
のろのろと圭樹が床に膝をつく。両腕を折り曲げ胸の下に敷いてうつ伏せになれば、上半身の全てが拘束具の中に収まった。
見た目のハードさと違い、内側は上質のジェルパットが敷き詰められて負担や痛みはない。晴が上半分の蓋を閉じてしっかりと施錠すれば、圭樹のむき出しの下半身と顔だけが筒状の拘束具から覗いている。
跪いて筒の中から尻と顔だけを出す格好は、いかにも“道具”といった見た目で晴も圭樹も興奮してしまう。
「よく似合うね。まぁ便器だし、穴さえあればいいよね? ほらこれを下げれば完成」
さらに晴が圭樹の太股と拘束台の脚をベルトで繋いで固定する。上半身は筒の中、下半身は固定されて身動きが取れなくなった圭樹に、晴は拘束台に大きな文字で書かれたプレートを顔の真下に釣り下げてやった。
書かれた文字は“肉便器 使用中”だ。
「まずは口便器からだ。ちゃんとザー汁を一滴残らず吸い取れよ。精液便器なんだからな」
筒の拘束具から出ていた圭樹の顔に自分の亀頭を押しつけ、先走りの端正な顔に擦り付けて晴は命じた。
飛び散った精液を尻に塗り込めてから、足で踏み躙り軽く蹴り上げる。もちろん痛みが残らない力だ。与えたいのは痛みではなく、足蹴にされたという屈辱感なのだから。
「……ふ、ぅ……は、はい……」
よほど欲しかったのか、気落ちしながらも焦れて物欲しげな表情のまま、のろのろと圭樹が四つん這いで隣の部屋へと向かう。言わなくても家畜みたいに這うなんて、自分の立場を理解している。
隣の部屋に続く扉を開ければ、そこは完全にSMを楽しむために用意された部屋だった。
興奮を煽るように壁も天井も赤く染められ、天井にはどんな拘束も緊縛も可能にする滑車が取り付けてある。壁にオブジェのように飾られた打擲用の鞭やパドル。ガラス張りのケースには色も形も大きさも豊富なバイブやディルドーが調度品の一部として飾られている。
なにより目立つのは、ベッド代わりのマットレスよりも存在感がある、いかにも拘束するために作られたフェイクレザー張りの筒型の拘束具だった。
成人男性の上半身が収まるくらいの大きさがあるそれは、腰の高さほどの頑丈な四つ脚の台に大きな筒が取り付けられている。
高さも形も、どうやって使うか簡単に想像できる代物だ。
「……は、ぁ……」
ねっとりとした溜め息が圭樹の口から漏れた。室内の淫猥な様子に興奮したのか、その筒状の拘束具に納められる自分を想像したのか、顔は上気し股間からは涎みたいに先走りが垂れていた。
――もう! エロ可愛い!
「便器の取り付け作業しないとね? 便器宣言したんだから、自分でちゃんと収まりなよ」
内心の萌えを隠して晴が拘束具の留め金を外す。まるで宝箱の蓋のように上部が外れ、筒状の拘束具は二つに割れた。
のろのろと圭樹が床に膝をつく。両腕を折り曲げ胸の下に敷いてうつ伏せになれば、上半身の全てが拘束具の中に収まった。
見た目のハードさと違い、内側は上質のジェルパットが敷き詰められて負担や痛みはない。晴が上半分の蓋を閉じてしっかりと施錠すれば、圭樹のむき出しの下半身と顔だけが筒状の拘束具から覗いている。
跪いて筒の中から尻と顔だけを出す格好は、いかにも“道具”といった見た目で晴も圭樹も興奮してしまう。
「よく似合うね。まぁ便器だし、穴さえあればいいよね? ほらこれを下げれば完成」
さらに晴が圭樹の太股と拘束台の脚をベルトで繋いで固定する。上半身は筒の中、下半身は固定されて身動きが取れなくなった圭樹に、晴は拘束台に大きな文字で書かれたプレートを顔の真下に釣り下げてやった。
書かれた文字は“肉便器 使用中”だ。
「まずは口便器からだ。ちゃんとザー汁を一滴残らず吸い取れよ。精液便器なんだからな」
筒の拘束具から出ていた圭樹の顔に自分の亀頭を押しつけ、先走りの端正な顔に擦り付けて晴は命じた。
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