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牡牛座より愛を込めて
1話
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【注意】【下半身が牛なタチ、搾精、乳首イキ、種付けプレス、精飲、野外、失禁を含みます。苦手な方は注意】
ここは、どこだ?
千尋は眠る前にダウンロードしたゲームを始めようとしていたはずだ。
ダウンロード御礼の初回ガチャを回し、虹色の輝きを見てレアキャラかレアアイテムが手に入ると喜んだのもつかの間。
ごうと風が鳴ったかと思うと、千尋は真っ白な雪の世界に居た。
見上げれば夜空に浮かぶ満月達の輝き。月の照り返しを受けた雪明かりは、夜でも水を加えた薄墨のように灰色の世界を保っている。
不思議なのは新雪に覆われた銀世界に在りながら、寒さをまったく感じない事だった。だからこそ千尋はこれは夢なのだと思う。
たまに有るではないか。夢を見ながら、“これは夢なのだ”とどこかで俯瞰的に見ながら思っている時が。
夢ならばしょうがない。
一面の雪景色でも、夜空に月が二つ在っても、目の前に2メートルを越す、下半身が牛と思える大男が居ても。
「……変な夢だなぁ」
逞しい上半身は胸筋が盛り上がり、腹筋はブロックを並べたように固くくっきりと浮かんでいる。プロの格闘家さえ見劣りするほどの、堂々とした美丈夫ぶり。
だが下半身が異質だった。頑健な上半身を支える男の下半身は、白と黒の斑な牛そのものだったのだ。
なるほど。たしか乳牛として有名な白黒斑のホルスタイン牛は寒冷に強い品種だったか。だからこその雪景色なのだろう。
「夢ではないな、ニンゲン」
黒毛と白毛が模様のように入り交じった髪を揺らし、異形の男は彫りの深い顔を面白そうに歪めて笑っている。
「いや、そう言われても……夢としか言えないし」
この状況で現実だと言い張るには、千尋の理性が否定する。
夢だ。
夢に違いない。
だから――。
「……あ、ひぃ……ッッ」
千尋の腰の高さに合わせ、雪で作られた台に俯せになって尻を掲げるように突き出された剥き出しの尻を、鞭のように撓るホルスタイン半獣人の尻尾が打つ。蠅を追い払う牛の尾は器用で暴力的な強さを持つものだ。それから見れば加減はされているのだろうが、尻を打つ痛みは本物。
つまりは、夢ではない。
「ひ、ひ……なに、が……」
模様を描き、蚯蚓腫れを浮かべた尻をホルスタイン半獣人の分厚い掌が撫でる。その手つきは存外優しく、思わず尻が浮いて爪先立ちになってしまうほどだ。
それはまるで発情した牝牛が発情した姿そっくりだった。
「ほうほう、愛い愛い。自ら我に尻を捧げるとはよい牝になろう」
太い指の腹で蚯蚓腫れを撫でられて、浮き上がった尻が誘うようにうねる。
痛くて訳が分からなくて、そのくせ雪の台は少しひんやりする程度のせいか、そのほど良い冷たさが打たれた尻肉の熱さと相反して腹の中に言いしれぬ熱が渦を巻く。
「めす、とか――なんで……っ」
言われる言葉も状況も分からず、千尋は細く声を溢した。
千尋はどちらかと言えば線が細いし身長も高くない。“ちひろ”という名前もあり、女装が似合うだろうとずっと言われ続けてきた。
だが自分は男だ、オスなのだ。
恐怖と混乱の極みにありながらも、プライドをかき集めてそこは譲れないと声を荒げようとしたときだった。
「よい、これから我がニンゲンをメスにする」
ずん、と。音が響きそうなほど存在感のある、長く太い肉の棒が肩越しに目の端に現れたのは。
強烈なオスの臭いと熱気を発するそれが何か分かる。人間の形状とは異なるが、それは牛鞭といわれるほど長大な牛の陰茎だった。
**********************************************************************************************
お久しぶりです。ようやく体調も私事も整いました。またのんびりとやっていきます。
牡牛座編は明日から話が終わるまで、毎日2回更新予定です
ここは、どこだ?
千尋は眠る前にダウンロードしたゲームを始めようとしていたはずだ。
ダウンロード御礼の初回ガチャを回し、虹色の輝きを見てレアキャラかレアアイテムが手に入ると喜んだのもつかの間。
ごうと風が鳴ったかと思うと、千尋は真っ白な雪の世界に居た。
見上げれば夜空に浮かぶ満月達の輝き。月の照り返しを受けた雪明かりは、夜でも水を加えた薄墨のように灰色の世界を保っている。
不思議なのは新雪に覆われた銀世界に在りながら、寒さをまったく感じない事だった。だからこそ千尋はこれは夢なのだと思う。
たまに有るではないか。夢を見ながら、“これは夢なのだ”とどこかで俯瞰的に見ながら思っている時が。
夢ならばしょうがない。
一面の雪景色でも、夜空に月が二つ在っても、目の前に2メートルを越す、下半身が牛と思える大男が居ても。
「……変な夢だなぁ」
逞しい上半身は胸筋が盛り上がり、腹筋はブロックを並べたように固くくっきりと浮かんでいる。プロの格闘家さえ見劣りするほどの、堂々とした美丈夫ぶり。
だが下半身が異質だった。頑健な上半身を支える男の下半身は、白と黒の斑な牛そのものだったのだ。
なるほど。たしか乳牛として有名な白黒斑のホルスタイン牛は寒冷に強い品種だったか。だからこその雪景色なのだろう。
「夢ではないな、ニンゲン」
黒毛と白毛が模様のように入り交じった髪を揺らし、異形の男は彫りの深い顔を面白そうに歪めて笑っている。
「いや、そう言われても……夢としか言えないし」
この状況で現実だと言い張るには、千尋の理性が否定する。
夢だ。
夢に違いない。
だから――。
「……あ、ひぃ……ッッ」
千尋の腰の高さに合わせ、雪で作られた台に俯せになって尻を掲げるように突き出された剥き出しの尻を、鞭のように撓るホルスタイン半獣人の尻尾が打つ。蠅を追い払う牛の尾は器用で暴力的な強さを持つものだ。それから見れば加減はされているのだろうが、尻を打つ痛みは本物。
つまりは、夢ではない。
「ひ、ひ……なに、が……」
模様を描き、蚯蚓腫れを浮かべた尻をホルスタイン半獣人の分厚い掌が撫でる。その手つきは存外優しく、思わず尻が浮いて爪先立ちになってしまうほどだ。
それはまるで発情した牝牛が発情した姿そっくりだった。
「ほうほう、愛い愛い。自ら我に尻を捧げるとはよい牝になろう」
太い指の腹で蚯蚓腫れを撫でられて、浮き上がった尻が誘うようにうねる。
痛くて訳が分からなくて、そのくせ雪の台は少しひんやりする程度のせいか、そのほど良い冷たさが打たれた尻肉の熱さと相反して腹の中に言いしれぬ熱が渦を巻く。
「めす、とか――なんで……っ」
言われる言葉も状況も分からず、千尋は細く声を溢した。
千尋はどちらかと言えば線が細いし身長も高くない。“ちひろ”という名前もあり、女装が似合うだろうとずっと言われ続けてきた。
だが自分は男だ、オスなのだ。
恐怖と混乱の極みにありながらも、プライドをかき集めてそこは譲れないと声を荒げようとしたときだった。
「よい、これから我がニンゲンをメスにする」
ずん、と。音が響きそうなほど存在感のある、長く太い肉の棒が肩越しに目の端に現れたのは。
強烈なオスの臭いと熱気を発するそれが何か分かる。人間の形状とは異なるが、それは牛鞭といわれるほど長大な牛の陰茎だった。
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お久しぶりです。ようやく体調も私事も整いました。またのんびりとやっていきます。
牡牛座編は明日から話が終わるまで、毎日2回更新予定です
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