遠距離でイこう!

柄木

文字の大きさ
上 下
4 / 7

僕の彼氏が家畜になった夜④

しおりを挟む
圭樹けいじゅさんには羞恥心ってものがないの? ほんと変態発言には引いちゃうよね」

 欲情に突き動かされ、ひねりも比喩も無く、ストレートな言葉になった圭樹の声に呼気が熱くなる。 
 あからさまなお強請りは、それだけ自分が欲しくて仕方ない証拠。
 欲深で、素直で、いやらしくて、なんて可愛い生き物なんだろう。

「年下の、それも学生のチンポをお強請りしちゃうんだー? そのトロットロのスケベなお尻に、根元まで僕のチンポを嵌められて突かれてズボズボされたいのー? 僕のは圭樹さんの結腸にまで届くもんね?」

 揶揄する口調で笑いながらも、はるは、圭樹の熱くうねる肉の穴を思い出して臍の下がきゅうっとなる。
 圭樹の中は最高で、まるで誂えた刀身と鞘のようにびったりと嵌まって相性抜群なのだ。
 要領がよく大概のことはそれなりにこなせる晴は、真剣に何かを欲したり求めたりした経験をしたことがなかった。けれど圭樹と出会ってから、晴は圭樹以外には興味が持てなくなってしまう。圭樹ほど心も肉体もぴったり来た相手は居なかったのだ。

「ほらぁ、どーなのかなー? 欲しいものはないのー?」

 声だけは必死に余裕を持たせて、溢れ出した我慢汁を勃起した陰茎に塗り付けながら言葉を促す。

『……ほ、ほしい………ご主人、っ、様……の……おちんぽでズボズボっ、ズボズボされ、たい……ッッ!』

  普段の冷静で知的な言葉遣いはどこへやら、本能が剥き出しになった分かり易い言葉に脳みそが沸騰しそうだ。
 本能の叫びはいつだって男に刺さるものなのだ。
 真面目で優秀で紳士的なエリート中のエリートである、各務圭樹かがみけいじゅ。あの圭樹をこんなふうに出来るのは自分だけ。自分だけが理性という圭樹の厚い殻を壊せるのだと確信すると堪らない。
 そんな優越感と高揚感にヌルヌルになった陰茎を扱き出す。自分を欲しがる素直な声に、こちらの声も余裕がなくなっていく。

「……圭樹さん……圭樹……ッ、もっと……もっと言って……もっと、もっとバカみたいにっ、僕を欲しがってっっ!」

 手の平に浮かんだ血管を感じながら揉みくちゃに陰茎を扱く。
 イきたい。
 圭樹の声でイきたい。

『ごしゅじん、サマ……の、おちんぽ……ッッ……わ、わたしの、ご主人さま……、晴、さま専用の、穴に……ッ……おちん、ぽッ……恵ん、で……ほしいっ……』

 その言葉に陰茎に絡む感覚を思い出した。
 熱くてとろとろで、晴の精液を搾り取るように絡んでくる、一ノ瀬晴ごじゅじんさま専用の穴をよく知っている。
 毅然とした男の矜持あなを突きまくって、淫乱なメス穴にしてやった晴自身チンポなのだから。

「んんッ……射精る! 射精ちゃう! 圭樹の、声で、ぶちまけるからっ……!」

 圭樹の、晴専用の意穴を思い出して尿道に熱い奔流が駆けあがてきた。背筋が粟立つ感触。ベッドの上で体が引き攣れて跳ねた。
 遠慮のない射精。
 若さのせいで勢いよく噴出した精液は、予め狙っていたスマホの画像に映った圭樹へと叩きつけられる。
 彼氏であり、恋人であり、奴隷であり、玩具であり――それら全部をひっくるめて“欲しい”に帰結する存在。
 圭樹が欲しがったように自分だって圭樹が欲しい。
 でも圭樹より自分の方が欲しがって癪だから、圭樹にはオアズケさせたまま。
 頭の中で欲情が破裂しかかって呼吸を乱す圭樹の呼吸は、圭樹自身の開放を無言で求めていた。

 でも、だめ。

 もっと晴を欲しがるまで、まだ圭樹はイかせてやらないのだ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

壁乳

リリーブルー
BL
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 (作者の挿絵付きです。)

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

自称チンタクロースという変態

ミクリ21
BL
チンタク……? サンタクじゃなくて……チンタク……? 変態に注意!

目の前に色男が!早速ケツを狙ったら蹴られました。イイ……♡

ミクリ21
BL
色男に迫ったら蹴られた話。

大学生はバックヤードで

リリーブルー
BL
大学生がクラブのバックヤードにつれこまれ初体験にあえぐ。

騎士は魔王に囚われお客様の酒の肴に差し出される

ミクリ21
BL
騎士が酒の肴にいやらしいことをされる話。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

処理中です...