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オマケ
錠前破りでもう一度 ③
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欲情の唾液でぬるりと濡れた唇が開き、ひくつく舌が現れて昊の先走りで汚れた革靴を舐めり赤い舌が艶めかしい。
正座した賢人の呼吸は荒く、もじもじとすり寄せる内腿は切なげな動きで、その奥で待ち侘びている劣情が目に見えるようだ。
「靴を汚したのはお前だからな。きれいに舐め取れ」
自分の先走りで汚れた靴を舐める行為は、普通なら屈辱的なはずだ。否が応でも自分の立場と序列を思い知らされるだろう。下に置かれて興奮する性質の賢人は目元に朱を掃き、見下される視線に涼やかだった瞳が淫靡に熱溶けていく。
「唇は靴につけるな。舌だけで舐め取れ」
昊に言われるがまま、賢人が丸く口を開けた。唇を靴に触れさせずに革靴を舐めるには、大きく舌を突き出して犬のように垂らすしかない。
そうやって大口で舌を垂らす姿は、発情期のメス犬よりも遥かに浅ましかった。
誰もこんな淫らな賢人が教鞭を取っているとは思わないだろう。
こんなにいやらしく淫乱な体をスーツで隠し、ネクタイで戒めて来たのか。
それを壊せるのは自分だけだという興奮と独占欲。
「……ん、ぁ、……は、……はぁ……」
淫らな教師は舌全体を使って賢人自身が零した先走りを舐めていたが、今度は唾液で濡れた革靴を不意に動かした。爪先を伸ばして舌を垂らしたままの賢人の下顎を掬い、発情顔を晒させるために上向かせてやる。ズボンのフロント開いた昊は、シルバーリングをいくつも嵌めたい指で自分の陰茎を扱いていた。明らかに賢人に見せつけながら、口角を吊り上げて笑った顔は獲物を前にした肉食動物そっくりだ。
なによりの興奮材料は、舌を垂らしたまま昊の股間に釘付けになっている愉快な賢人の姿だ。
「欲しいか?」
賢人の理性がぐずぐずに腐るくらいの優しい声で。
「欲しいか?」
賢人が昊以外、何も考えられないくらいに噛んで言い含めるように。
「欲しければココに来い」
指を向けたのは自分の太股。そこに足を拡げて座れと促せば、賢人の理性が焼き切れる音が聞こえた気がした。
「……ん、ひッ、ひッ、や、だ……ッッ、これ、や……これ、じゃ、なぁ……ッッ」
二人分の体重の負荷で軋むソファの音。それに混じるのは賢人の泣き声と、ずちゅ、ずちゅ、と、肉と肉を擦り合わせる粘った音だった。
ソファに深く腰掛け直しだ昊に跨った賢人は背面座位になり、大股開き状態で啜り泣いては身悶えている。
「ちゃんと欲しいものをくれてやっただろう?」
わずかに語尾を乱しながら、賢人の腰を掴んで昊が揺すり上げる。そのたびに切ない悲鳴と哀願が、魅惑的な音楽となって肉の摩擦音に混じっていくのだ。
賢人は知的だった顔を涙と涎で汚しきり、息も絶え絶えに切なくて啜り泣いている。
そんな賢人の下腹や太腿にマジックで書かれた文字があった。
腹には“肉便器先生、チンポ調教実習”、右太股の内股に書かれた“淫乱ハメ中毒教師”、左太股の内側はアナルの方に矢印を向けて“ケツ穴内申書査定中”の文字が、賢人の体の動きに合わせて卑猥に蠢いている。
しかも大股開きの背面座位が賢人によく見えるよう、彼の正面には大きな姿見が置いてあった。
「……ちが……ッ、ナカ、なか、に……欲しい……んんぅッ……の、に……ッ」
確かに昊と賢人の体は直に触れ合える状態だ。
だがそれは体の表面のみで、賢人が一番欲しいであろう疼く内側は、ずっと放置されたままだった。
いきり勃った昊の陰茎が賢人の尻の谷間や蟻の門渡り、重たげに揺れる陰嚢とびしょ濡れの裏筋を兜合わせのように擦るだけで、一向に深い場所へは与えてやってない。
首に提げた“精液便所使用中”の文字が、使用していないのだから、ここまで虚しく揺れることもそう無いだろう。
「チンポをくれてやるとは言ったが、どこにとは言わなかったはずだがな?」
ずちゅずちゅと互いの肉を擦る昊は、わざとアナルの皺が陰茎に引っ掛かるよう腰を揺すってやる。
「ひ、ぁッ……めくれ……めくれ、ちゃ……おしり、めくれ……んぁッ、ひぁっッ!」
「ほら、どうした? 大好きなチンポだろう? それとも大好きなチンポの場所はココじゃないのか?」
その言葉に賢人の体が強張って震える。
ぐずぐずになった思考の、辛うじて残った上澄みが昊の言葉を必至に理解しようとしているのだ。
だから甘く、甘く、教えてやろうじゃないか。
“あいうえお”を覚えさせる幼児みたいに優しく、優しく。
「ほら先生、人に教えるのはお上手だろう? ――どこに欲しい?」
答えなど一つしか無い。
大事なのは正解では無く、どれだけその正解に昊の気分を導く式を描けるか、だ。
は、は、は、と賢人の呼吸が忙しくなった。唾液を飲み込んで蠢く喉仏がたまらなく淫猥だ。
「ご、ご主人、さ、ま……の、おチンポ、用、便器、あ、穴……、です……ッッ! お、ねがい……入れて……ッ、お、おちん、ぽ……つかって……ッッ……ざーめん……コキ捨て、穴……使ってぇえぇぇっっ」
がくがくと狂ったように賢人が腰を揺らした。
あの怜悧名イメージを持つ教師が、みっともなく腰を前後に振り、前に教えた卑猥な言葉で昊を誘うのだ。
そのあられもない姿にトロトロになっているだらう奥を抉ってやりたい。ねっとりとした淫肉に包まれ、空っぽになるまで射精したかった。
が、駄目だ。
まだ、駄目だ。
自分は四ヶ月も待ったのだから、賢人だって待たなくては。
「嘘つけ。チンポなら誰のでもいい淫乱だろうが? あぁ? そこら中にケツを差し出してチンポ強請りしてるんだろうが!」
「ぢ、がい……ます……ごしゅじん。さま、の……お゛ぢん、ぼ……が、いい……ッッ!」
「そうか? 名無しでチンポ漁りしていたじゃねえか! チンボさえ恵んで貰えりゃいいんだろうが!」
ひくんと賢人の体が揺れた。
賢人が何度か名無しでプレイしたのは事実で――だからこそなのだろう。
賢人は半狂乱になって尻を振って弁明した。
「い、や゛……ッ、違う、ちが……ッッご、ごしゅじ、さま、が、いない、から……ごしゅじんさま、ほしかった、の……に……ッッ」
「この精液便所は俺専用じゃ無く、チンボ漁りで公衆便所にしたんだろうが!」
もみくちゃに揺らす尻を叩いてやる。涙と涎を噴いて賢人は絶叫した。
「ごめ、ん、なさ……ッッ……ゆる、して……ッッ、嫌わな、い、で……くださ……ッッ……す、き……すき、すきすきすき……なんで、す……ッッ」
いっそ悲痛とも言える叫びに嘘偽りはなく、恐ろしいほどの純度で昊の耳と脳と心臓を打つ。
なんてヤツだと思った。
昊が賢人を雁字搦めにして囲うつもりだったのに、昊の精神の貞操帯に鍵を掛けて、賢人は鍵穴を潰してしまった。
これではもう、彼以外を好きになれないじゃないか。
「……ッッ! ああ……許してやる……許してやる、から……俺専用の精液便所になれ! いいな!?」
だから、賢人も自分以外、好きになってはいけないのだ。
ホストの仕事あがりはいつも明け方近くだ。
客にはホステスなども多く、彼女たちの仕事上がりにホストクラブに訪れることも多いため、必然的にこの時間になってしまう。
払暁でようやく起き始めた街を歩いて自宅のマンションに辿り着く。
人が起き出す朝に悠々と眠るのが水商売の醍醐味というものだろう。
惜しむらくは昼間が活動時間である賢人とは、毎日のように会うことが出来ないことか。
だがシャワーを浴びてダブルベッドに一人きりで寝転んだ昊は、タブレットを手にパスワードを入力して動画ボイスチャットに入室する。
ぱっと画面に映るのは、個人宅のトイレ風景だ。
しばらくその場面を見ながらミネラルウォーターを口に含んでいると、タブレットの向こう側に影が過ぎった。
「おはよう」
『お早うございます――昊様』
現れたのは“精液肉便器・賢人”のタグを赤い首輪からぶら下げた、半裸状態の賢人だった。
昊が眠るまでの一時間、賢人が起きてからの一時間、こうやって週に何回かはタブレットやスマホ越しに他愛のない話をしたり、時に画像付きのテレセックスに興じたりと、短い時間を有効に使っている。
少し雑談してから、にんまりと嗤って昊はとびきりの笑顔を向けてやった。
「いいこと教えてあげる。賢人の休みに合わせて俺も休み入れたんだけど……明日の朝から会おうか?」
「――!! は、はいっ!」
ぱっと明るくなる笑顔。けれどその笑顔に向けた昊の言葉は意地の悪いものだった。
「チンポが欲しくて毎日毎晩疼きっぱなしの肉便器・賢人、たっぷり可愛がってやるよ。逆流するくらいザーメン飲ませてザーメン漬けにしてやるからな? ……ああ、そうだ。鏡を跨いで注いだザーメンを噴かせるのも面白いな。お堅い先生が立ったままケツを振ってザーメン垂れ流すところ、ちゃんと動画撮ってやるからな?」
「……う、ぁ……」
タブレットの向こうに映る賢人の顔が、想像だけで蕩けていく。呼吸を荒げ自分の股間に手を伸ばしたときだった。
「ああ、そうそう。明日会うまでオナニー禁止だから。破ったら二度と会わないからな? ちゃんとお利口にして守れよ?」
「そん、な……」
昊の言葉と想像だけで昂ぶったはずの熱は、そのままオナニーで吐き出す事もできず、会うまでずっとジクジクと淫らな熱を籠もらせればいい。
その淫乱で被虐を喜ぶ肉体に重い熱を孕ませたまま、昊と出会った瞬間にイってしまうほど耐えて堪えて疼いていればいいのだ。
我慢して我慢して我慢しきれず、昊が与える快楽しか考えられなくなって、最後は昊に縋って泣いて依存するように。
「ほら三枝先生? ちゃんとネクタイ締めて授業に出なよ? くれぐれも、自分の淫乱ぶりが生徒にバレないようにするんだな?」
今から必至に作るであろう規律ある姿をぐちゃぐちゃに壊せるのは、昊だけの特権なのだから。
*****************************************************************
これにて終了です。
いつか昊×賢人と晴×圭樹のスワッピング書くかも知れま
正座した賢人の呼吸は荒く、もじもじとすり寄せる内腿は切なげな動きで、その奥で待ち侘びている劣情が目に見えるようだ。
「靴を汚したのはお前だからな。きれいに舐め取れ」
自分の先走りで汚れた靴を舐める行為は、普通なら屈辱的なはずだ。否が応でも自分の立場と序列を思い知らされるだろう。下に置かれて興奮する性質の賢人は目元に朱を掃き、見下される視線に涼やかだった瞳が淫靡に熱溶けていく。
「唇は靴につけるな。舌だけで舐め取れ」
昊に言われるがまま、賢人が丸く口を開けた。唇を靴に触れさせずに革靴を舐めるには、大きく舌を突き出して犬のように垂らすしかない。
そうやって大口で舌を垂らす姿は、発情期のメス犬よりも遥かに浅ましかった。
誰もこんな淫らな賢人が教鞭を取っているとは思わないだろう。
こんなにいやらしく淫乱な体をスーツで隠し、ネクタイで戒めて来たのか。
それを壊せるのは自分だけだという興奮と独占欲。
「……ん、ぁ、……は、……はぁ……」
淫らな教師は舌全体を使って賢人自身が零した先走りを舐めていたが、今度は唾液で濡れた革靴を不意に動かした。爪先を伸ばして舌を垂らしたままの賢人の下顎を掬い、発情顔を晒させるために上向かせてやる。ズボンのフロント開いた昊は、シルバーリングをいくつも嵌めたい指で自分の陰茎を扱いていた。明らかに賢人に見せつけながら、口角を吊り上げて笑った顔は獲物を前にした肉食動物そっくりだ。
なによりの興奮材料は、舌を垂らしたまま昊の股間に釘付けになっている愉快な賢人の姿だ。
「欲しいか?」
賢人の理性がぐずぐずに腐るくらいの優しい声で。
「欲しいか?」
賢人が昊以外、何も考えられないくらいに噛んで言い含めるように。
「欲しければココに来い」
指を向けたのは自分の太股。そこに足を拡げて座れと促せば、賢人の理性が焼き切れる音が聞こえた気がした。
「……ん、ひッ、ひッ、や、だ……ッッ、これ、や……これ、じゃ、なぁ……ッッ」
二人分の体重の負荷で軋むソファの音。それに混じるのは賢人の泣き声と、ずちゅ、ずちゅ、と、肉と肉を擦り合わせる粘った音だった。
ソファに深く腰掛け直しだ昊に跨った賢人は背面座位になり、大股開き状態で啜り泣いては身悶えている。
「ちゃんと欲しいものをくれてやっただろう?」
わずかに語尾を乱しながら、賢人の腰を掴んで昊が揺すり上げる。そのたびに切ない悲鳴と哀願が、魅惑的な音楽となって肉の摩擦音に混じっていくのだ。
賢人は知的だった顔を涙と涎で汚しきり、息も絶え絶えに切なくて啜り泣いている。
そんな賢人の下腹や太腿にマジックで書かれた文字があった。
腹には“肉便器先生、チンポ調教実習”、右太股の内股に書かれた“淫乱ハメ中毒教師”、左太股の内側はアナルの方に矢印を向けて“ケツ穴内申書査定中”の文字が、賢人の体の動きに合わせて卑猥に蠢いている。
しかも大股開きの背面座位が賢人によく見えるよう、彼の正面には大きな姿見が置いてあった。
「……ちが……ッ、ナカ、なか、に……欲しい……んんぅッ……の、に……ッ」
確かに昊と賢人の体は直に触れ合える状態だ。
だがそれは体の表面のみで、賢人が一番欲しいであろう疼く内側は、ずっと放置されたままだった。
いきり勃った昊の陰茎が賢人の尻の谷間や蟻の門渡り、重たげに揺れる陰嚢とびしょ濡れの裏筋を兜合わせのように擦るだけで、一向に深い場所へは与えてやってない。
首に提げた“精液便所使用中”の文字が、使用していないのだから、ここまで虚しく揺れることもそう無いだろう。
「チンポをくれてやるとは言ったが、どこにとは言わなかったはずだがな?」
ずちゅずちゅと互いの肉を擦る昊は、わざとアナルの皺が陰茎に引っ掛かるよう腰を揺すってやる。
「ひ、ぁッ……めくれ……めくれ、ちゃ……おしり、めくれ……んぁッ、ひぁっッ!」
「ほら、どうした? 大好きなチンポだろう? それとも大好きなチンポの場所はココじゃないのか?」
その言葉に賢人の体が強張って震える。
ぐずぐずになった思考の、辛うじて残った上澄みが昊の言葉を必至に理解しようとしているのだ。
だから甘く、甘く、教えてやろうじゃないか。
“あいうえお”を覚えさせる幼児みたいに優しく、優しく。
「ほら先生、人に教えるのはお上手だろう? ――どこに欲しい?」
答えなど一つしか無い。
大事なのは正解では無く、どれだけその正解に昊の気分を導く式を描けるか、だ。
は、は、は、と賢人の呼吸が忙しくなった。唾液を飲み込んで蠢く喉仏がたまらなく淫猥だ。
「ご、ご主人、さ、ま……の、おチンポ、用、便器、あ、穴……、です……ッッ! お、ねがい……入れて……ッ、お、おちん、ぽ……つかって……ッッ……ざーめん……コキ捨て、穴……使ってぇえぇぇっっ」
がくがくと狂ったように賢人が腰を揺らした。
あの怜悧名イメージを持つ教師が、みっともなく腰を前後に振り、前に教えた卑猥な言葉で昊を誘うのだ。
そのあられもない姿にトロトロになっているだらう奥を抉ってやりたい。ねっとりとした淫肉に包まれ、空っぽになるまで射精したかった。
が、駄目だ。
まだ、駄目だ。
自分は四ヶ月も待ったのだから、賢人だって待たなくては。
「嘘つけ。チンポなら誰のでもいい淫乱だろうが? あぁ? そこら中にケツを差し出してチンポ強請りしてるんだろうが!」
「ぢ、がい……ます……ごしゅじん。さま、の……お゛ぢん、ぼ……が、いい……ッッ!」
「そうか? 名無しでチンポ漁りしていたじゃねえか! チンボさえ恵んで貰えりゃいいんだろうが!」
ひくんと賢人の体が揺れた。
賢人が何度か名無しでプレイしたのは事実で――だからこそなのだろう。
賢人は半狂乱になって尻を振って弁明した。
「い、や゛……ッ、違う、ちが……ッッご、ごしゅじ、さま、が、いない、から……ごしゅじんさま、ほしかった、の……に……ッッ」
「この精液便所は俺専用じゃ無く、チンボ漁りで公衆便所にしたんだろうが!」
もみくちゃに揺らす尻を叩いてやる。涙と涎を噴いて賢人は絶叫した。
「ごめ、ん、なさ……ッッ……ゆる、して……ッッ、嫌わな、い、で……くださ……ッッ……す、き……すき、すきすきすき……なんで、す……ッッ」
いっそ悲痛とも言える叫びに嘘偽りはなく、恐ろしいほどの純度で昊の耳と脳と心臓を打つ。
なんてヤツだと思った。
昊が賢人を雁字搦めにして囲うつもりだったのに、昊の精神の貞操帯に鍵を掛けて、賢人は鍵穴を潰してしまった。
これではもう、彼以外を好きになれないじゃないか。
「……ッッ! ああ……許してやる……許してやる、から……俺専用の精液便所になれ! いいな!?」
だから、賢人も自分以外、好きになってはいけないのだ。
ホストの仕事あがりはいつも明け方近くだ。
客にはホステスなども多く、彼女たちの仕事上がりにホストクラブに訪れることも多いため、必然的にこの時間になってしまう。
払暁でようやく起き始めた街を歩いて自宅のマンションに辿り着く。
人が起き出す朝に悠々と眠るのが水商売の醍醐味というものだろう。
惜しむらくは昼間が活動時間である賢人とは、毎日のように会うことが出来ないことか。
だがシャワーを浴びてダブルベッドに一人きりで寝転んだ昊は、タブレットを手にパスワードを入力して動画ボイスチャットに入室する。
ぱっと画面に映るのは、個人宅のトイレ風景だ。
しばらくその場面を見ながらミネラルウォーターを口に含んでいると、タブレットの向こう側に影が過ぎった。
「おはよう」
『お早うございます――昊様』
現れたのは“精液肉便器・賢人”のタグを赤い首輪からぶら下げた、半裸状態の賢人だった。
昊が眠るまでの一時間、賢人が起きてからの一時間、こうやって週に何回かはタブレットやスマホ越しに他愛のない話をしたり、時に画像付きのテレセックスに興じたりと、短い時間を有効に使っている。
少し雑談してから、にんまりと嗤って昊はとびきりの笑顔を向けてやった。
「いいこと教えてあげる。賢人の休みに合わせて俺も休み入れたんだけど……明日の朝から会おうか?」
「――!! は、はいっ!」
ぱっと明るくなる笑顔。けれどその笑顔に向けた昊の言葉は意地の悪いものだった。
「チンポが欲しくて毎日毎晩疼きっぱなしの肉便器・賢人、たっぷり可愛がってやるよ。逆流するくらいザーメン飲ませてザーメン漬けにしてやるからな? ……ああ、そうだ。鏡を跨いで注いだザーメンを噴かせるのも面白いな。お堅い先生が立ったままケツを振ってザーメン垂れ流すところ、ちゃんと動画撮ってやるからな?」
「……う、ぁ……」
タブレットの向こうに映る賢人の顔が、想像だけで蕩けていく。呼吸を荒げ自分の股間に手を伸ばしたときだった。
「ああ、そうそう。明日会うまでオナニー禁止だから。破ったら二度と会わないからな? ちゃんとお利口にして守れよ?」
「そん、な……」
昊の言葉と想像だけで昂ぶったはずの熱は、そのままオナニーで吐き出す事もできず、会うまでずっとジクジクと淫らな熱を籠もらせればいい。
その淫乱で被虐を喜ぶ肉体に重い熱を孕ませたまま、昊と出会った瞬間にイってしまうほど耐えて堪えて疼いていればいいのだ。
我慢して我慢して我慢しきれず、昊が与える快楽しか考えられなくなって、最後は昊に縋って泣いて依存するように。
「ほら三枝先生? ちゃんとネクタイ締めて授業に出なよ? くれぐれも、自分の淫乱ぶりが生徒にバレないようにするんだな?」
今から必至に作るであろう規律ある姿をぐちゃぐちゃに壊せるのは、昊だけの特権なのだから。
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これにて終了です。
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