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5話
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欲情に塗れた声で絶叫した大巳の体に、ぬる、ぬるり、と鎌首を擡げた蛇のように、すでに固くなった陰茎が何本も押し付けられる。
頬や唇はもちろん、胸や腹、膝の裏など、あらゆる場所に先走りを塗りつけられ、蛇の蠢きに似た動きで陰茎が肌を往復する快楽に肉欲が重く体内に溜まっていく。
「……ン、ッ、あ゛ッ……ち、ちが……ッ」
噎せ返るオスの臭いと肌を這うオスの剛直。だがそれは肌に触れても強い刺激はなく、じわじわと感度を鋭くさせるだけだ。
「なぜだ? お望みのチンポだろう?」
「何本もサービスしてやっているのに?」
「どうせ一本ずつしか食えないのに欲深いことだな」
カウパー液をローションか何かのように大巳の肌に擦り込みながら、それまで観客だった男たちが言う。股間から剥き出しになった股間から、大きくそそり勃った陰茎で出来た肉の林。大きさ、太さ、長さ、色合いがそれぞれ微妙に違う陰茎の群れだったが、皆、亀頭のくびれへ一律に白い蛇を模したコックリングをつけていた。不思議なことに三角形の白い蛇の頭の向きが、全て大巳の方を向いている気がする。
白い蛇に囲まれて大巳の顔は淫靡に蕩け、脳は蛇の腹で消化されたみたいにぐずぐずに溶けていた。
「浅ましくチンポに乞うように舌を出せ」
この場の中心人物であろう三十路の男だけは着衣に乱れが無かった。観客だった男たちから少し離れた位置から大巳へ命を下す。
抗えなかった。
体に染み込む男たちのカウパー液が媚薬代わりとなり、大巳の理性を蝕んでいくのだ。
奇妙な術に支配された人形のように大巳は肉欲の虜となっていた。
「……ん、はぁ、あァッ……」
獲物を丸呑みにする蛇のように大きく口を開けた大巳の舌の近くに亀頭が密集する。ダラダラと零れ落ちる男たちの先走りの量は、異常なほどに多く舌から溢れて下顎から滴り落ちるほどだった。
一頻り舌を汚した男たちは、まだぬめりが収まらない亀頭を大巳の顔に押し付ける。アイドルとして通用する端正な顔が、幾つもの亀頭に押し潰されて無様になってしまっている。
普段の大巳なら自分の容姿が貶められるなど許せないはずだった。だが今は無様な自分の立ち位置が、快楽を恵んで貰うのには相応しいと納得していた。
「……おね、が……ひゅます……ッ、かお、らけ……じゃ、なく、……ま、ま……ん、こ……けひゅ、ま、ん……こ、にっ……おひん、ぽ……めぐん…、れ、くらひゃい……ッッ!」
左右から亀頭で頬を抉られて言葉がうまく発音出来ない。それでも言いたいことは分かる。ぐりぐりと更に頬に亀頭を押し込まれながら、離れた場所にいる三十路の男に懇願する眼差しを向けた。この場を管理しているのは、最初に大巳に声をかけた三十路の男だと分かっているのだ。
「白蛇様に喰われたいのか?」
亀頭に絡む白い蛇の群れ。コックリングのはずが生きた白蛇に見える錯覚。
ああ、喰われるのだと理解した。
亀頭に、陰茎に、それに絡む白蛇に。
「ど……どう、か……残さず……食べ、てぇっ……!」
悲鳴のような哀願に白と黒の市松模様の床に引きずり倒された。誰のものか分からない手が尻肉を掴み、欲しがってヒクついていた穴に白蛇のコックリングごとねじ込まれると、淫らな肉袋に成り下がった体が歓喜する。
目の中を白い蛇の鱗で埋め尽くされたみたいに真っ白になってチカチカと光が飛ぶ。神経が焼き切れたように何もわからなくなった。
ただ一つだけ認識できるのは、自分の内臓を喰らう肉の凶器の逞しさだけ。
「お、お゛、ほぉッッ……ち、ちんぽ……ぉッッ!」
白蛇付きの先端が前立腺を抉った瞬間、大巳は大きく仰け反って達してしまっていた。
頬や唇はもちろん、胸や腹、膝の裏など、あらゆる場所に先走りを塗りつけられ、蛇の蠢きに似た動きで陰茎が肌を往復する快楽に肉欲が重く体内に溜まっていく。
「……ン、ッ、あ゛ッ……ち、ちが……ッ」
噎せ返るオスの臭いと肌を這うオスの剛直。だがそれは肌に触れても強い刺激はなく、じわじわと感度を鋭くさせるだけだ。
「なぜだ? お望みのチンポだろう?」
「何本もサービスしてやっているのに?」
「どうせ一本ずつしか食えないのに欲深いことだな」
カウパー液をローションか何かのように大巳の肌に擦り込みながら、それまで観客だった男たちが言う。股間から剥き出しになった股間から、大きくそそり勃った陰茎で出来た肉の林。大きさ、太さ、長さ、色合いがそれぞれ微妙に違う陰茎の群れだったが、皆、亀頭のくびれへ一律に白い蛇を模したコックリングをつけていた。不思議なことに三角形の白い蛇の頭の向きが、全て大巳の方を向いている気がする。
白い蛇に囲まれて大巳の顔は淫靡に蕩け、脳は蛇の腹で消化されたみたいにぐずぐずに溶けていた。
「浅ましくチンポに乞うように舌を出せ」
この場の中心人物であろう三十路の男だけは着衣に乱れが無かった。観客だった男たちから少し離れた位置から大巳へ命を下す。
抗えなかった。
体に染み込む男たちのカウパー液が媚薬代わりとなり、大巳の理性を蝕んでいくのだ。
奇妙な術に支配された人形のように大巳は肉欲の虜となっていた。
「……ん、はぁ、あァッ……」
獲物を丸呑みにする蛇のように大きく口を開けた大巳の舌の近くに亀頭が密集する。ダラダラと零れ落ちる男たちの先走りの量は、異常なほどに多く舌から溢れて下顎から滴り落ちるほどだった。
一頻り舌を汚した男たちは、まだぬめりが収まらない亀頭を大巳の顔に押し付ける。アイドルとして通用する端正な顔が、幾つもの亀頭に押し潰されて無様になってしまっている。
普段の大巳なら自分の容姿が貶められるなど許せないはずだった。だが今は無様な自分の立ち位置が、快楽を恵んで貰うのには相応しいと納得していた。
「……おね、が……ひゅます……ッ、かお、らけ……じゃ、なく、……ま、ま……ん、こ……けひゅ、ま、ん……こ、にっ……おひん、ぽ……めぐん…、れ、くらひゃい……ッッ!」
左右から亀頭で頬を抉られて言葉がうまく発音出来ない。それでも言いたいことは分かる。ぐりぐりと更に頬に亀頭を押し込まれながら、離れた場所にいる三十路の男に懇願する眼差しを向けた。この場を管理しているのは、最初に大巳に声をかけた三十路の男だと分かっているのだ。
「白蛇様に喰われたいのか?」
亀頭に絡む白い蛇の群れ。コックリングのはずが生きた白蛇に見える錯覚。
ああ、喰われるのだと理解した。
亀頭に、陰茎に、それに絡む白蛇に。
「ど……どう、か……残さず……食べ、てぇっ……!」
悲鳴のような哀願に白と黒の市松模様の床に引きずり倒された。誰のものか分からない手が尻肉を掴み、欲しがってヒクついていた穴に白蛇のコックリングごとねじ込まれると、淫らな肉袋に成り下がった体が歓喜する。
目の中を白い蛇の鱗で埋め尽くされたみたいに真っ白になってチカチカと光が飛ぶ。神経が焼き切れたように何もわからなくなった。
ただ一つだけ認識できるのは、自分の内臓を喰らう肉の凶器の逞しさだけ。
「お、お゛、ほぉッッ……ち、ちんぽ……ぉッッ!」
白蛇付きの先端が前立腺を抉った瞬間、大巳は大きく仰け反って達してしまっていた。
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