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幕間③
Sの嗜み② 上
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終わった。
終わったんだ……。
パソコンの電源を落とし、よろよろと部屋から這い出てキッチンへ飲み物を探しに行く倫の姿は、控えめに言って浄化される直前のアンデッド状態である。
それもそのはず。
新人とはいえ、クール、悪役系で人気が出てきた声優の倫は、このご時世だからこそ忙しいのだ。
アニメ絡みの仕事やボイスドラマ、それに関連するネットラジオ、先輩やVTuberとのコラボなどなど……スタジオで収録するアニメやボイスドラマ以外にも、ネット環境があれば自宅でもできて音質に拘らない単発の仕事がいくつも舞い込んできた。
頑張った。
自分は頑張った。
もうすぐ年末年始。
義兄である雄哉とクリスマスで性なる夜、あるいは正月のエンドレス姫始めを敢行するため、時間と軍資金稼ぎに頑張ったのだ。
ぢゅうううううとエナジードリンクをストローで吸い上げながら、どうせなら義兄さんにディープスロートして欲しいな……と、疲れマラのまま男の浪漫を妄想する。
だって仕事が忙しくて抜く暇もなく、と言うか雄哉がいて自慰する意味が見いだせず、溜まりに溜まって溜まって仕方ないのである。
うん、疲れている。
とりあえず、寝よう。
どうせクリスマスグッズが届くのは明日なのだ。
明日まで寝て英気とエロ気を養うのだ……。
翌朝。
倫は夢精していた。
人、これを若さの暴発と言う。
「クリスマスを恋人同士で過ごすのは、スキー映画のヒット曲からなんだって。それまではクリスマスは家族で過ごすもので……でも、俺と義兄さんは恋人も家族も、ついでに奴隷もできて断然お得だよね! 問題ない!」
仕事疲れハイなのか、一晩経っても倫のテンションは無駄に高かった。
久々に義兄の雄哉に触れ合える喜びと肉欲、そして朝の若さの暴発の悔しさが滲む複雑な男の心理ゆえだ。
「だから、頑張ってクリスマスツリーを飾ろうね?」
笑い含みの声で腰ほどの高さがあるクリスマスツリーを撫でる。ツリーにはオーナメントが数えるほどしかついていなかった。
未だにオーナメントが少ないのは、飾り付けるオーナメントを雄哉がまだ持ってきてくれないからだ。
部屋の床に散りばめられた色鮮かで可愛いツリー用のオーナメント。雄哉はそれを拾ってツリーの傍に居る倫に届けようとしている。
ただし、雄哉の姿は異様だ。
トナカイの角を模したヘアカチューシャまでは、クリスマスにはしゃいで浮かれた姿で済むだろう。
トナカイ用なのか、雄哉の首にある赤い首輪には幾つもの鈴が連なりシャンシャンと音を鳴らしている。さらに赤鼻のトナカイのように、鼻の代わりに口には真っ赤なボールギャグ。さらに四つん這いになった雄哉の引き締まった尻に、ぴこんと跳ねる小さなトナカイの尻尾が回転するように蠢く。
あきらかに電動で動いている証左だ。
中でも異質なのは胸と股間から垂れ下がる細い革紐の存在だった。
ぷっくりと膨れた乳首を挟む小さなニップルクランプ。細い板で乳首を上下で挟み、ネジで絞って乳頭を絞り出しているが、それだけではない。ニップルクランプには細い革紐がリードのように垂れ下がっており、なぜかそれは床を引きずる程の長さだった。
股間からは亀頭のくびれに革紐は結ばれ、乳首と同じように革紐を引き摺っている。
「……ん゛ッ、ふ、ぐ……うぅ、ん゛ん゛ん゛ッッ……!」
四つん這いのまま雄哉が尻を震わせて仰け反った。真っ赤なボールギャグの穴から涎を滴らせて痙攣する艶めかしい姿。首輪の鈴が悲鳴のように高らかに響く。
痙攣してしまったのはニップルクランプで挟まれたことよりも、そのニップルクランプと繋がった革紐からかかる負荷のせいだ。
乳首を挟むニップルクランプと亀頭から伸びた革紐は、その先にオーナメントの一つをつけて床を引き摺っていたのだ。
革紐の先には磁石が有り、オーナメントにも磁石が取り付けられてる。雄哉はソリを引くトナカイのように、互いの磁石と磁石でくっついたオーナメントを四つん這いで運んでいる真っ最中だった。
もっとも予め革紐とオーナメントを繋げてあった訳ではない。
尻に蠢動する尻尾付きアナルバイブを嵌めたまま、四つん這いで床に散らばったオーナメントを磁石を利用して拾い集めている――それが雄哉に課せられた命令だ。
「ほら義兄さんガンバッテ? オーナメントが無いとツリーが完成しないじゃん? ……そうそう義兄さん、知ってる? トナカイって最も古い家畜の一種なんだって。マゾ家畜な雌豚義兄さんにはぴったりだよね?」
侮蔑を演じた仕事用の声で言えば、雄哉はまるで後ろから突かれているかのような動きで尻をうねらせる。倫の声は雄哉には覿面だ。
ゆさゆさとトナカイの尻尾を振りながら、バックスタイルで犯されているかのように尻を振り、ボールギャグから涎を溢れさせて潰れた呻きを上げる雄哉。
男性向け同人誌では、しばしば竿役の男が透明人間化することがあるが、今の雄哉の状態はまさにそれ。透明人間にレイプされているかのようだ。
――リアル陵辱系同人誌とか、義兄さん、えっっっろ!
雄哉の淫らな姿に歓喜を覚えた倫は、義弟として、恋人として、ご主人さまとして協力しなくてはなるまい。
仕事用の冷淡で傲慢な声で犯そうと、雄哉が欲しい言葉をくれてやる。
「グズグズするなマゾ家畜。ちゃんとツリーを完成できたら、ご褒美にとろっとろのマゾ豚けつまんこをチンポ様で嵌め突いてイキ狂わせてやる」
*******************************************
続きます……いまさら、いまさらめりくり!
終わったんだ……。
パソコンの電源を落とし、よろよろと部屋から這い出てキッチンへ飲み物を探しに行く倫の姿は、控えめに言って浄化される直前のアンデッド状態である。
それもそのはず。
新人とはいえ、クール、悪役系で人気が出てきた声優の倫は、このご時世だからこそ忙しいのだ。
アニメ絡みの仕事やボイスドラマ、それに関連するネットラジオ、先輩やVTuberとのコラボなどなど……スタジオで収録するアニメやボイスドラマ以外にも、ネット環境があれば自宅でもできて音質に拘らない単発の仕事がいくつも舞い込んできた。
頑張った。
自分は頑張った。
もうすぐ年末年始。
義兄である雄哉とクリスマスで性なる夜、あるいは正月のエンドレス姫始めを敢行するため、時間と軍資金稼ぎに頑張ったのだ。
ぢゅうううううとエナジードリンクをストローで吸い上げながら、どうせなら義兄さんにディープスロートして欲しいな……と、疲れマラのまま男の浪漫を妄想する。
だって仕事が忙しくて抜く暇もなく、と言うか雄哉がいて自慰する意味が見いだせず、溜まりに溜まって溜まって仕方ないのである。
うん、疲れている。
とりあえず、寝よう。
どうせクリスマスグッズが届くのは明日なのだ。
明日まで寝て英気とエロ気を養うのだ……。
翌朝。
倫は夢精していた。
人、これを若さの暴発と言う。
「クリスマスを恋人同士で過ごすのは、スキー映画のヒット曲からなんだって。それまではクリスマスは家族で過ごすもので……でも、俺と義兄さんは恋人も家族も、ついでに奴隷もできて断然お得だよね! 問題ない!」
仕事疲れハイなのか、一晩経っても倫のテンションは無駄に高かった。
久々に義兄の雄哉に触れ合える喜びと肉欲、そして朝の若さの暴発の悔しさが滲む複雑な男の心理ゆえだ。
「だから、頑張ってクリスマスツリーを飾ろうね?」
笑い含みの声で腰ほどの高さがあるクリスマスツリーを撫でる。ツリーにはオーナメントが数えるほどしかついていなかった。
未だにオーナメントが少ないのは、飾り付けるオーナメントを雄哉がまだ持ってきてくれないからだ。
部屋の床に散りばめられた色鮮かで可愛いツリー用のオーナメント。雄哉はそれを拾ってツリーの傍に居る倫に届けようとしている。
ただし、雄哉の姿は異様だ。
トナカイの角を模したヘアカチューシャまでは、クリスマスにはしゃいで浮かれた姿で済むだろう。
トナカイ用なのか、雄哉の首にある赤い首輪には幾つもの鈴が連なりシャンシャンと音を鳴らしている。さらに赤鼻のトナカイのように、鼻の代わりに口には真っ赤なボールギャグ。さらに四つん這いになった雄哉の引き締まった尻に、ぴこんと跳ねる小さなトナカイの尻尾が回転するように蠢く。
あきらかに電動で動いている証左だ。
中でも異質なのは胸と股間から垂れ下がる細い革紐の存在だった。
ぷっくりと膨れた乳首を挟む小さなニップルクランプ。細い板で乳首を上下で挟み、ネジで絞って乳頭を絞り出しているが、それだけではない。ニップルクランプには細い革紐がリードのように垂れ下がっており、なぜかそれは床を引きずる程の長さだった。
股間からは亀頭のくびれに革紐は結ばれ、乳首と同じように革紐を引き摺っている。
「……ん゛ッ、ふ、ぐ……うぅ、ん゛ん゛ん゛ッッ……!」
四つん這いのまま雄哉が尻を震わせて仰け反った。真っ赤なボールギャグの穴から涎を滴らせて痙攣する艶めかしい姿。首輪の鈴が悲鳴のように高らかに響く。
痙攣してしまったのはニップルクランプで挟まれたことよりも、そのニップルクランプと繋がった革紐からかかる負荷のせいだ。
乳首を挟むニップルクランプと亀頭から伸びた革紐は、その先にオーナメントの一つをつけて床を引き摺っていたのだ。
革紐の先には磁石が有り、オーナメントにも磁石が取り付けられてる。雄哉はソリを引くトナカイのように、互いの磁石と磁石でくっついたオーナメントを四つん這いで運んでいる真っ最中だった。
もっとも予め革紐とオーナメントを繋げてあった訳ではない。
尻に蠢動する尻尾付きアナルバイブを嵌めたまま、四つん這いで床に散らばったオーナメントを磁石を利用して拾い集めている――それが雄哉に課せられた命令だ。
「ほら義兄さんガンバッテ? オーナメントが無いとツリーが完成しないじゃん? ……そうそう義兄さん、知ってる? トナカイって最も古い家畜の一種なんだって。マゾ家畜な雌豚義兄さんにはぴったりだよね?」
侮蔑を演じた仕事用の声で言えば、雄哉はまるで後ろから突かれているかのような動きで尻をうねらせる。倫の声は雄哉には覿面だ。
ゆさゆさとトナカイの尻尾を振りながら、バックスタイルで犯されているかのように尻を振り、ボールギャグから涎を溢れさせて潰れた呻きを上げる雄哉。
男性向け同人誌では、しばしば竿役の男が透明人間化することがあるが、今の雄哉の状態はまさにそれ。透明人間にレイプされているかのようだ。
――リアル陵辱系同人誌とか、義兄さん、えっっっろ!
雄哉の淫らな姿に歓喜を覚えた倫は、義弟として、恋人として、ご主人さまとして協力しなくてはなるまい。
仕事用の冷淡で傲慢な声で犯そうと、雄哉が欲しい言葉をくれてやる。
「グズグズするなマゾ家畜。ちゃんとツリーを完成できたら、ご褒美にとろっとろのマゾ豚けつまんこをチンポ様で嵌め突いてイキ狂わせてやる」
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続きます……いまさら、いまさらめりくり!
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