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奴隷調教はじめました
6話
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やり過ぎた。
正直、スマンかった。
――後悔はしていない。
めちゃくちゃセックスした車内での賢者タイム中に思った倫の心情は、極めてシンプルだ。
吐露した心情はサブカルチャーに特化し、驚くほど似通っていた。互いにキャラボイスとゲームキャラクターという入り口は変化球だったが、雄哉も倫も生身同士向き合えば、気持ちは恐ろしいほど直球そのもの。
それぞれやらかした行動は暴投ではあったが。
きっかけはともかく、倫も雄哉も相手に対して秘めた肉欲を感じていた。
欲望塗れの片思いが欲望の上塗りの両思いになった今、倫がやるべき事は一つ――。
プレイの相談である。
倫は“名無し”というSM倶楽部でSキャストとしてアルバイトしているが、そこでまず教えられたのが“お客様はなにを望んでいるか”と“お客様はなにがNGか”をきちんと把握することだ。
SMという身体や精神に影響するプレイだからこそ、その辺の相談は徹底的に教育されている。
逆を言えば相談の上なら、お互いに暗黙の了解でよりハードなプレイも楽しめるのだ。
慣れない雄哉に手慣れた様子で嗜好を聞き取り、ときおり雄哉の好きそうなキャラボイスで義兄を誘導しつつ得た情報を見て倫は頷く。
――我が義兄は、なかなかに真性のマゾヒストである。
生まれながらのサディストである自分とは相性ばっちりではないか。
スパンキング程度ならともかく、怪我が残るような痛みを伴うプレイは嫌だというのも倫と同じ。しかしアスレチック遊具での乱れぷっりから気づいていたが、雄哉は意外と大胆で野外プレイなどは好物らしい。なにそれエロい可愛いチンポ滾る。
総括すれば、なかなかの真性マゾヒストぶりだと言えよう。
なにをしたいか、なにをしようか、夢と希望と欲望の融合した話し合いは、情愛と肉欲の混じった高揚感が互いに芽生えるほどで。
普段の生活では仲の良い対等な義兄弟だ。これは偽装ではなく、互いにわかり合った結果が生んだ事実だだった。
けれど一度スイッチが入れば、倫は“ご主人様”であり、雄哉は“奴隷”の立場になる。
主である以上、倫は雄哉に肉体的にも精神的にも、あるいは世間的にもダメージが残らないよう気を配らねばならない。
Sでご主人様だからと言って、Mに対し自分勝手で横暴な振る舞いをするのは三流だと、バイト先の女装オーナーの薫陶である。
主だからこそケアが大事であり、主だからこそ躾も大事なのだ。
「ね、母さんたちが帰ってくる前に、ドライブに行こうか。義兄さん、ドライブやお外が好きでしょ?」
リビングのソファに腰を掛けた倫が視線を下に向けて優しい声で問う。
「はい。ご、ご主人様……」
口に含んでいた倫の陰茎を惜しそうに外しながら、熱っぽい顔で雄哉が倫を見上げてきた。
リビングの床に吸盤で貼り付けた、以前に雄哉が壁へ取り付けていた本物そっくりのディルドーを尻に飲み込ませたまま、雄哉は倫に奉仕中だった。
「そうそう、ちゃんと言葉遣いを覚えないとね? チンポ奴隷に相応しい言葉遣いと態度ができたら、偽物じゃない本物チンポを恵んでやるよ」
正直、スマンかった。
――後悔はしていない。
めちゃくちゃセックスした車内での賢者タイム中に思った倫の心情は、極めてシンプルだ。
吐露した心情はサブカルチャーに特化し、驚くほど似通っていた。互いにキャラボイスとゲームキャラクターという入り口は変化球だったが、雄哉も倫も生身同士向き合えば、気持ちは恐ろしいほど直球そのもの。
それぞれやらかした行動は暴投ではあったが。
きっかけはともかく、倫も雄哉も相手に対して秘めた肉欲を感じていた。
欲望塗れの片思いが欲望の上塗りの両思いになった今、倫がやるべき事は一つ――。
プレイの相談である。
倫は“名無し”というSM倶楽部でSキャストとしてアルバイトしているが、そこでまず教えられたのが“お客様はなにを望んでいるか”と“お客様はなにがNGか”をきちんと把握することだ。
SMという身体や精神に影響するプレイだからこそ、その辺の相談は徹底的に教育されている。
逆を言えば相談の上なら、お互いに暗黙の了解でよりハードなプレイも楽しめるのだ。
慣れない雄哉に手慣れた様子で嗜好を聞き取り、ときおり雄哉の好きそうなキャラボイスで義兄を誘導しつつ得た情報を見て倫は頷く。
――我が義兄は、なかなかに真性のマゾヒストである。
生まれながらのサディストである自分とは相性ばっちりではないか。
スパンキング程度ならともかく、怪我が残るような痛みを伴うプレイは嫌だというのも倫と同じ。しかしアスレチック遊具での乱れぷっりから気づいていたが、雄哉は意外と大胆で野外プレイなどは好物らしい。なにそれエロい可愛いチンポ滾る。
総括すれば、なかなかの真性マゾヒストぶりだと言えよう。
なにをしたいか、なにをしようか、夢と希望と欲望の融合した話し合いは、情愛と肉欲の混じった高揚感が互いに芽生えるほどで。
普段の生活では仲の良い対等な義兄弟だ。これは偽装ではなく、互いにわかり合った結果が生んだ事実だだった。
けれど一度スイッチが入れば、倫は“ご主人様”であり、雄哉は“奴隷”の立場になる。
主である以上、倫は雄哉に肉体的にも精神的にも、あるいは世間的にもダメージが残らないよう気を配らねばならない。
Sでご主人様だからと言って、Mに対し自分勝手で横暴な振る舞いをするのは三流だと、バイト先の女装オーナーの薫陶である。
主だからこそケアが大事であり、主だからこそ躾も大事なのだ。
「ね、母さんたちが帰ってくる前に、ドライブに行こうか。義兄さん、ドライブやお外が好きでしょ?」
リビングのソファに腰を掛けた倫が視線を下に向けて優しい声で問う。
「はい。ご、ご主人様……」
口に含んでいた倫の陰茎を惜しそうに外しながら、熱っぽい顔で雄哉が倫を見上げてきた。
リビングの床に吸盤で貼り付けた、以前に雄哉が壁へ取り付けていた本物そっくりのディルドーを尻に飲み込ませたまま、雄哉は倫に奉仕中だった。
「そうそう、ちゃんと言葉遣いを覚えないとね? チンポ奴隷に相応しい言葉遣いと態度ができたら、偽物じゃない本物チンポを恵んでやるよ」
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