サブカルからのリアル調教

柄木

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露出調教はじめました

7話

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 雄哉ゆうやの口腔内を支配しているのは、圧倒するオスの塊だった。
 視覚も聴覚も奪われているせいか、体は妙に過敏になっている。舌を動かせば陰茎に浮かんだ血管すらも感じ取れ夢中になって嘗め回す。
 自分と同じ男性器をしゃぶる行為に嫌悪感はなかった。むしろ自分の理性や常識を壊して作り変えた象徴を、従順な態度で咥えることが出来てひたすらに嬉しい。
 
 絶対的な相手に見下され従う事への喜び――雄哉にはその素質があったのだ。

 雄哉の浅ましくも淫らな姿が気に入ったのか、驚くほどの優しい手つきで頭を撫でられる。
 飼い主に褒められた犬のような顔で、喉近くまで勃起した陰茎をさらに雄哉は飲み込んでいった。

「ぐ、ぶぅ……ッッ!」

 いじらしい態度に優しく撫でていた手がいきなり雄哉の髪を両手で掴んだ。
 握りしめた髪で雄哉の顔の位置を固定し、そのままガツガツと腰を突き入れ始める。雄哉に対し君臨する力と優位性を見せつける動きだった。

「……っ、ひ……ひッ……」

 雄哉の口の中で暴れていた肉の凶器が、いきなり引き抜かれた勢いに釣られ、雄哉の舌がだらりと垂れ下がる。
 絶対的に君臨する凶器を失い、大きくを口を開いたまま舌と涎を溢していた雄哉の顔に何かが叩きつけられた。
 一瞬の空白の後、どろりとした飛沫が顔から垂れ落ちてく感触と、饐えた臭いの正体を悟って歓喜の唸りを上げて痙攣してしまう。
 顔に精液を掛けられたのだ。
 雄哉がよく聞いていたボイスドラマでも、顔面シャワーはお気に入りのシーンだった。肉欲を処理するだけの物のよう扱われる惨めさが堪らない。
 ボイスドラマではイマラチオ奉仕させられた主人公に嬲る声で艶っぽい声が笑い含みの声で言う。

“白い化粧が似合うじゃないか”
『白い化粧が似合うじゃないか』

 全く同じ言葉が合成された音声でイヤホンから流れ、垂れてきた精液を舌で舐め取りながら雄哉は知らずに足を開いていた。

“発情したメス犬に相応しいな。ほら、俺のモノが欲しければお願いしてみろ”
『発情したメス豚に相応しいな。ほら、俺のチンポが欲しければ媚びてみろ』

 けれど、違った。
 合成音声の方が雄哉が待っていた、より雄哉を蔑む言葉だった。

「ち、ちんぽッッ! ――ちんぽ、ほ、欲しいッッ! 犯して……ぐちゃぐちゃに、お、犯してぇぇっっ!」

 演技もなく、抑揚もなく、ただ言葉を読んだだけの合成音声に雄哉は意識の全てを奪われる。
 ここが野外だとか、耳目とか、もはやどうでもよかった。

 犯されればそれでよかった。
 
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