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露出調教はじめました
6話
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鼓膜にじかに響いた音声合成ソフトは機械で作られた言葉だ。そこに生身の人間が持つ艶のある抑揚、あるいはサディスティックな響きや温度もない。多少、雄哉が好きな声優に声質が似ている――ただ、その程度のモノでしかない。
「あ、あぁ……こえ、が……」
けれど雄哉はがくがくと震えて声を上げた。尻はひくついて疼き、股間に熱い欲望が集まって勃起してしまう。
それも無理のない話だった。
たとえ音声合成ソフトを使って語りかけられたとしても、メール以外で相手からのアクションはこれが初めてだったのだ。
メールは連絡を寄越すだけで一歩的だったし、生身で触れるときは聴覚も視覚も声までも塞がれた状態だった。
脳が痺れるくらいの快楽に溺れている間は、ボイスドラマの声が延々と流れるだけで声を掛けられたことがない。
快楽を貪りながら、関係はあくまで一方通行のみ。
問いかけがあれば一方的ではなく、初めて相手のアクションに対して応える事ができる。
それは曲がり形にも“会話”ではないのか。
「――う、疼いて……今も、疼いている、から……ッ」
応えようと慌てた声は引っ繰り返って間抜けなほどだった。
しばらくのタイムラグのあと、再びに雄哉の耳に作り物めいた声が響く。
『やっぱりな。疼く尻に何が欲しい?』
言葉のタイムラグは雄哉が言いそうな言葉に対し返信を予想し、いくつかの言葉を仕込んで用意しているのだろう。
雄哉はやっと言えると思った。いつもはボールギャグで声を潰され、言いたくても言えなかった言葉。
それを、言える。
「……ち、ちん、ぽ……チンポ、俺の尻、に――ぶち込んで!」
『ほらよ。チンポだ。しゃぶれ』
一拍の後に返った音声合成された声は、意外なほどに生身のオスを感じさせた。
「……んぉ……ふ、ぐぅ、ゥゥゥゥッッ!」
鼻を摘ままれ、息苦しさでぽっかり開いた雄哉の口に肉の杭が打ち込まれる。オスと陵辱の証を口いっぱいにねじ込まれて、板の壁に頭を打ち付けてしまう激しさで。
口腔内に広がるオスの臭いと肉の感触に脳髄が焼き切れそうになった。
雄哉を壊し、人生を変えてしまった肉欲の証がここにある。
――ちんぽ……ちんぽちんぽ、ちんぽっ!
情けないことに頭の中はその単語だけで満杯になってしまった。
気がつけば可能な限り舌を蠢かし、前後に口を揺すってジュポジュポと音を鳴らしてしゃぶりついていた。
『チンポ好きの変態が』
感情がないはずの合成された声なのに、そこに明らかな蔑みを感じて更に興奮は募るばかりだ。
床にぺたりと座り込んだまま、膝の前に両手をつき、「ん、んん……っ」と鼻を鳴らしてしゃぶり続ける。
妄想と自慰ばかりだった雄哉にオーラルセックスの経験などない。せいぜいディルドー相手に奉仕する真似事を妄想と共にやったくらいだ。相手からすれば稚拙極まりないかもしれないが、陰茎をしゃぶるという行為に酔い痴れた雄哉は、口腔の全部を使って相手に奉仕し続けていた。
「あ、あぁ……こえ、が……」
けれど雄哉はがくがくと震えて声を上げた。尻はひくついて疼き、股間に熱い欲望が集まって勃起してしまう。
それも無理のない話だった。
たとえ音声合成ソフトを使って語りかけられたとしても、メール以外で相手からのアクションはこれが初めてだったのだ。
メールは連絡を寄越すだけで一歩的だったし、生身で触れるときは聴覚も視覚も声までも塞がれた状態だった。
脳が痺れるくらいの快楽に溺れている間は、ボイスドラマの声が延々と流れるだけで声を掛けられたことがない。
快楽を貪りながら、関係はあくまで一方通行のみ。
問いかけがあれば一方的ではなく、初めて相手のアクションに対して応える事ができる。
それは曲がり形にも“会話”ではないのか。
「――う、疼いて……今も、疼いている、から……ッ」
応えようと慌てた声は引っ繰り返って間抜けなほどだった。
しばらくのタイムラグのあと、再びに雄哉の耳に作り物めいた声が響く。
『やっぱりな。疼く尻に何が欲しい?』
言葉のタイムラグは雄哉が言いそうな言葉に対し返信を予想し、いくつかの言葉を仕込んで用意しているのだろう。
雄哉はやっと言えると思った。いつもはボールギャグで声を潰され、言いたくても言えなかった言葉。
それを、言える。
「……ち、ちん、ぽ……チンポ、俺の尻、に――ぶち込んで!」
『ほらよ。チンポだ。しゃぶれ』
一拍の後に返った音声合成された声は、意外なほどに生身のオスを感じさせた。
「……んぉ……ふ、ぐぅ、ゥゥゥゥッッ!」
鼻を摘ままれ、息苦しさでぽっかり開いた雄哉の口に肉の杭が打ち込まれる。オスと陵辱の証を口いっぱいにねじ込まれて、板の壁に頭を打ち付けてしまう激しさで。
口腔内に広がるオスの臭いと肉の感触に脳髄が焼き切れそうになった。
雄哉を壊し、人生を変えてしまった肉欲の証がここにある。
――ちんぽ……ちんぽちんぽ、ちんぽっ!
情けないことに頭の中はその単語だけで満杯になってしまった。
気がつけば可能な限り舌を蠢かし、前後に口を揺すってジュポジュポと音を鳴らしてしゃぶりついていた。
『チンポ好きの変態が』
感情がないはずの合成された声なのに、そこに明らかな蔑みを感じて更に興奮は募るばかりだ。
床にぺたりと座り込んだまま、膝の前に両手をつき、「ん、んん……っ」と鼻を鳴らしてしゃぶり続ける。
妄想と自慰ばかりだった雄哉にオーラルセックスの経験などない。せいぜいディルドー相手に奉仕する真似事を妄想と共にやったくらいだ。相手からすれば稚拙極まりないかもしれないが、陰茎をしゃぶるという行為に酔い痴れた雄哉は、口腔の全部を使って相手に奉仕し続けていた。
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