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露出調教はじめました
4話
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あ、あ、と小さな声を漏らしながら、丸太で作った三角山の頂上に跨がった雄哉は、支柱に縋り付いてガクガクと震えている。暗がりで分かりにくいが、よくよく見ればチノパンの股間辺りに小さなシミが浮かんでいた。
ラバーゴム製の下着の中に留め置けなかった精液混じりの我慢汁が、ぴっちりした下着の際から漏れて染み出していたのだ。
「……ひ、ぁッ……ま、また……ッッ」
ドライオーガズムを迎えた体は、未だ絶頂の余韻が収まっていない。それなのにアナルプラグは止まる気配を見せず、イきやすくなった体は丸太の三角山をギシギシと軋ませながら痙攣を続けていた。
「ま、また……イ、イく……イく、から……ァッ!」
腰を浮かせては下ろし、組み上げた丸太と丸太の溝に爪先を置いて不安定ながらも体を固定させるに必死だ。
爪先に力を入れて上下に、あるいは前後に腰を動かしては泣き喚く。それでも大きな絶叫に至らないのは、野外では誰かに見られてしまうのだという気持ちが頭の隅に引っ掛かっていたからだ。
しかし理性が仕事をするのはそこまで。
交尾さながらに、丸太の足場に股間を擦り付ける卑猥な動きは止められない。
「おね、おねが……、も、う……許し、……」
それはプラグを止め、完全にやめて欲しいという意味ではなかった。
不安定な丸太の遊具の上では、本当に欲しい快楽が得られない――だから中途半端な快楽責めは許して欲しいだけだ。
「ゆる、して……ちゃん、と――犯して、くれ……ッッ!」
アナルプラグの振動が止んだ。
尻の中を苛む刺激が終わったことで、鳴き声に似た呼吸を何度も繰り返して少しだけ体の熱を逃がそうとする。
支柱に抱きついて体の熱を押さえていた雄哉の耳にメールの着信音。
スマホを落とさないよう気をつけながら、震える手でメール画面を開けば、添付画像と次の指示が書いてあった。
画像はまたしても昼間に撮ったらしいこの公園のアスレチック遊具だ。
物見櫓のように下から階段を登り、上にあるのは、箱形の小さな部屋と展望台の中間のような遊具だった。
“今夜はココまで。もっと欲しければ明日の同じ時間、ココでマスクとイヤホンで待機。ただし明日までオナニー禁止”
――あんまりだと思った。今までは自宅のどんな場所でもどんな扱いを受けても、最後は雄哉が満足いくまで犯して貰えたのに。今夜に限ってお預けとは、収まり切らない欲望の疼きを抱えたまま自慰も許されず一日待てというのか。
雄哉をメスに変えさせる穴は、逞しい質量で支配される味を覚えてしまっている。だから与えられることが当たり前だと勘違いしていた。
雄哉の希望などどうでもいい。あくまでも主導権は向こうにあるのだ。
これが今までやってきた自慰なら、今の刺激だけでも十分に雄哉は満足しただろう。
けれど最高の美味を覚えた淫らがましい肉体は、インスタントな自慰の味では物足りなくなっていた。
それが調教の次のステージなのだとは、熟れた頭の雄哉は気づかない。
欲しいものをたっぷりと与え、満足させてからいきなり取り上げる。最上の喜びと最高の味を取り上げられた側は、必死になって媚びてなんでも言うことを聞こうとするのだ。
今の雄哉のように。
再びメールが届いた。
そこには短くも雄哉の心を抉る言葉。
“チンポが欲しいか?”
――欲しいと告げたい相手の姿は、最後まで見えないままだった。
ラバーゴム製の下着の中に留め置けなかった精液混じりの我慢汁が、ぴっちりした下着の際から漏れて染み出していたのだ。
「……ひ、ぁッ……ま、また……ッッ」
ドライオーガズムを迎えた体は、未だ絶頂の余韻が収まっていない。それなのにアナルプラグは止まる気配を見せず、イきやすくなった体は丸太の三角山をギシギシと軋ませながら痙攣を続けていた。
「ま、また……イ、イく……イく、から……ァッ!」
腰を浮かせては下ろし、組み上げた丸太と丸太の溝に爪先を置いて不安定ながらも体を固定させるに必死だ。
爪先に力を入れて上下に、あるいは前後に腰を動かしては泣き喚く。それでも大きな絶叫に至らないのは、野外では誰かに見られてしまうのだという気持ちが頭の隅に引っ掛かっていたからだ。
しかし理性が仕事をするのはそこまで。
交尾さながらに、丸太の足場に股間を擦り付ける卑猥な動きは止められない。
「おね、おねが……、も、う……許し、……」
それはプラグを止め、完全にやめて欲しいという意味ではなかった。
不安定な丸太の遊具の上では、本当に欲しい快楽が得られない――だから中途半端な快楽責めは許して欲しいだけだ。
「ゆる、して……ちゃん、と――犯して、くれ……ッッ!」
アナルプラグの振動が止んだ。
尻の中を苛む刺激が終わったことで、鳴き声に似た呼吸を何度も繰り返して少しだけ体の熱を逃がそうとする。
支柱に抱きついて体の熱を押さえていた雄哉の耳にメールの着信音。
スマホを落とさないよう気をつけながら、震える手でメール画面を開けば、添付画像と次の指示が書いてあった。
画像はまたしても昼間に撮ったらしいこの公園のアスレチック遊具だ。
物見櫓のように下から階段を登り、上にあるのは、箱形の小さな部屋と展望台の中間のような遊具だった。
“今夜はココまで。もっと欲しければ明日の同じ時間、ココでマスクとイヤホンで待機。ただし明日までオナニー禁止”
――あんまりだと思った。今までは自宅のどんな場所でもどんな扱いを受けても、最後は雄哉が満足いくまで犯して貰えたのに。今夜に限ってお預けとは、収まり切らない欲望の疼きを抱えたまま自慰も許されず一日待てというのか。
雄哉をメスに変えさせる穴は、逞しい質量で支配される味を覚えてしまっている。だから与えられることが当たり前だと勘違いしていた。
雄哉の希望などどうでもいい。あくまでも主導権は向こうにあるのだ。
これが今までやってきた自慰なら、今の刺激だけでも十分に雄哉は満足しただろう。
けれど最高の美味を覚えた淫らがましい肉体は、インスタントな自慰の味では物足りなくなっていた。
それが調教の次のステージなのだとは、熟れた頭の雄哉は気づかない。
欲しいものをたっぷりと与え、満足させてからいきなり取り上げる。最上の喜びと最高の味を取り上げられた側は、必死になって媚びてなんでも言うことを聞こうとするのだ。
今の雄哉のように。
再びメールが届いた。
そこには短くも雄哉の心を抉る言葉。
“チンポが欲しいか?”
――欲しいと告げたい相手の姿は、最後まで見えないままだった。
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