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第5章 美優の歩く世界
7 ドラゴンの月影とネニュファール
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ローリはハキハキした声を出した。
「先程の亡霊はルフランの匂いがしたのだよ。おそらく孵らなかった卵を狙っているのだろうね。ネニュファールに追撃させないように取った行動だと推測される。格好を亡霊にみせる魔法曲もある。」
「アイツーーー!」
「箱ってどのくらい武楽器所持者と離れると消えるの?」
「個人差にもよるけど5メートル位が平均だよ。ルフランに金の卵を奪われてはならない。だけれど、皆、命を大事にしてくれたまえ」
「半月の人は治せるけどってことね」
「そういう事だね、さあ、無駄話はできない。行こう」
ローリに急かされて皆、駆け足に変わった。
前に箱があって通れなかった道が、開通している。
「亡くなった人の箱だったわけかー」
美優は手を合わせる。
ローリ、ネニュファール、ガウカ、美優、太陽の順で進んでいく。
そして外気のところまでたどり着いた。
中央の凹みにいるルフランは見せびらかすように金の卵を箱の中に入れた。
「それで何をする気なんだい? ルフラン・アプリコット」
ローリは息を切らす。
「おやおや? 遅かったね、ローレライ・スターリングシルバー。君達、頑張ってね。願い石の卵は僕がもらっていくから。ウォレスト」
ルフランはいたずらっ子のようにクスクスと笑う。武楽器のオーボエを2本の刀のようにだして、子ドラゴンの月影を切り裂いた。
「バカヤロー! やめろ! お前の人生におおよそ関わりのないものまで傷つけるのはやめろ!」
「ふふ、起きたみたいだね、それじゃあ、ここでさよなら。願い石、僕をフェルニカまで瞬間移動させてくれ」
卵にキスした、ルフランはいなくなった。
ギャアアア
ドラゴンの月影が成人男性の悲鳴のような声を上げる。そして、暴れる兆しが見えた。全員がパニック状態になっていた。
「待って。俺達は君らを傷つけたいわけではない、助けたいんだ! そうだ、君達を治せる魔法曲がある! 信じてくれ」
その中で太陽は唯一、ドラゴンの月影に語りかけていた。
その時だった。ネニュファールが人間の姿に戻ったのだった。
「この方の言うことは本当ですわ」
ギュルリュー
ドラゴンの月影は値踏みするように目を細めて、しばらく膠着状態が続いて、矛を収めた。
(このドラゴンの月影は駆除の対処する標的の月影ではないようだ。人間の言葉を理解している)
美優は何も言わずそっと見守っていた。
「ウォレスト、皆、子ドラゴンの月影の元へ、手分けして魔法曲を奏でよう!」
太陽はドラゴンの月影の身体を登って、子ドラゴンの月影の近くまで寄った。
ローリがガウカに手を貸している。そして全員で首や腹を切られた子ドラゴンの月影を囲んだ。
「「「ウォレスト」」」
ネニュファールも入った全員が武楽器を出した。
ローリは周りを見ると、アインザッツをして、演奏をし始めた。
♪
(主よ人の望みの喜びよ、息バッチリね)
美優はトランペットに息を吹き込みながら太陽を見る。
太陽も間違えることなく、曲が進んでいく。
ガウカのコントラバス、ネニュファールのニッケルハルパ、ローリのバイオリン、太陽のピアノ、そして美優のトランペットは魚たちが集まって大きな魚に擬態するかのように大きな存在となってそこに君臨していた。きれいなクインテットだ。
そこら中にあった血が3分割されて、子ドラゴンの月影の傷口に入っていく。傷がいえていき血が縫うように傷口を塞いだ。
演奏は功を奏した。
キー!
3匹はお互いを見て喜んでいるかのように見えた。
「あら? ルフランさん、見落としてますわね」
ネニュファールはそう言うと中央の子ドラゴンの月影のいる場に入った。座り込んで何かを子ドラゴンの月影の足場からとった。
それは小さな卵だった。鶏の産むような大きさの卵だ。
「このドラゴンの月影が産んだ卵をすべて砂に変えてください」
ネニュファールは卵にチュッと軽くキスをした。
その卵は砂に変わった。
「良かったのか?」
「4つ、孵らない卵がありましたの。おそらくルフランの手の中ですので仕方ありませんわ」
「帰ろうか。このドラゴンの月影は敵意を向けない限り、攻撃してこない」
「太陽もそう思ったんだ。……アイスよろしくね」
「なんだよもう、忘れてるかと思ったのに」
「太陽君、ネックレス返すよ」
「ありがと」
太陽はローリにお礼を言い、ネックレスを受け取った。そしてガウカの方に向き直る。
「わしは3人乗りじゃ、メイドは翔んで帰ってくれ」
「承知しましたわ」
ネニュファールは口を真一文字にしたかと思うと、光って姿を変えた。
クー!
ホッホ
ドラゴンの月影とネニュファールは何かを言い合っている。
(離れるのが寂しいのかな)
美優は複雑な気持ちになった。
「ごほん、失礼をおかけして申し訳なかったのじゃ、さらばじゃ」
ガウカも光りながら、姿形を変える。
「人に襲われないように気をつけてね。それじゃあ」
「ドラゴンの月影、子育て、頑張ってな!」
「ネニュファールが世話になったよ、ありがとう」
ガウカに美優、太陽、ローリの順番で乗ると、ジェットコースターのようにぐんぐん上に向かって進んでいく。そして、いきなり平行移動し始めた。
ネニュファールも横を翔んでいる。
「桜歌、暇してるかな」
「ついたら桜歌ちゃんの肩たたき券使いなよ」
「ダーメ! とっておく」
「まったくもう」
「日本のアイス、数々の食品添加物が使用されてそうだね。楽しみだよ」
「国王がそんなでどうする」
太陽が横槍を入れると全員黙りこくった。
そして、クライスタルへ再び到着した。
半月化していたガウカとネニュファールが人へと変わる。
検問で目と口をかっぴらく人が大勢いた。
「その文様、さては、国王様ですか?」
「そうだ、リコヨーテの国王と女王だ、通してくれたまえ」
「ははあ! どうぞお通りください」
動滑車で持ち上げられる門の扉。開くのに2分程かかった。
風が吹いて美優の前髪と毛先がワインレッドのポニーテールを揺らした。
「「行こうか」」
美優と太陽の声が被さった。そして、美優は太陽の手をとった。
「ロー君、わしも手をつなぎたいのじゃ」
「それなら、ネニュファールもおいで」
「やはり手を繋がなくていいのじゃ、そばにいさせてほしいのじゃ」
ガウカはぽつりぽつり喋りだす。ときには険しそうに眉間にしわを寄せている。
「ネニュファールはなんのアイスが好きなのかい?」
「わたくしは食べたことないのですが、いちごが美味しそうですわね」
「僕も食べたことないな」
「存じてますわ」
「私はチョコミント、太陽はバニラだっけ?」
美優も思わず、話題に入る。
「俺は酸っぱいもの以外なら何でも好きだよ」
「へえ、じゃあ今度口を鍛えるために、梅干しでも食してみるかい?」
ローリの言葉になんの反応も示さない太陽。
「私、梅干し大好きだよ。太陽の次に好きかも」
「低いな、俺の好感度」
「いや、梅干しはトップに来るほどだよ」
「まあ、いいけど。梅干し梅干し、言わないでくれ、口が酸っぱくなりそうだ」
「じゃあ、キスする?」
「はあ!? お前、何バカなこといってんじゃ! ……やめろ、恥ずかしい」
「ふふふっ」
「からかわないでくれ」
太陽は美優に遊ばれて、顔を真っ赤にしている。
「お主、ロー君に、何無視しとるんじゃ!」
「どんな反応すればいいか考えてたんだよ」
「ガーさん、僕は大丈夫だよ」
「ならいいのじゃが」
ガウカはそう言うと足元にあった石を蹴飛ばし始めた。
美優は腕時計に目をやった。時刻は19時20分だ。
「先程の亡霊はルフランの匂いがしたのだよ。おそらく孵らなかった卵を狙っているのだろうね。ネニュファールに追撃させないように取った行動だと推測される。格好を亡霊にみせる魔法曲もある。」
「アイツーーー!」
「箱ってどのくらい武楽器所持者と離れると消えるの?」
「個人差にもよるけど5メートル位が平均だよ。ルフランに金の卵を奪われてはならない。だけれど、皆、命を大事にしてくれたまえ」
「半月の人は治せるけどってことね」
「そういう事だね、さあ、無駄話はできない。行こう」
ローリに急かされて皆、駆け足に変わった。
前に箱があって通れなかった道が、開通している。
「亡くなった人の箱だったわけかー」
美優は手を合わせる。
ローリ、ネニュファール、ガウカ、美優、太陽の順で進んでいく。
そして外気のところまでたどり着いた。
中央の凹みにいるルフランは見せびらかすように金の卵を箱の中に入れた。
「それで何をする気なんだい? ルフラン・アプリコット」
ローリは息を切らす。
「おやおや? 遅かったね、ローレライ・スターリングシルバー。君達、頑張ってね。願い石の卵は僕がもらっていくから。ウォレスト」
ルフランはいたずらっ子のようにクスクスと笑う。武楽器のオーボエを2本の刀のようにだして、子ドラゴンの月影を切り裂いた。
「バカヤロー! やめろ! お前の人生におおよそ関わりのないものまで傷つけるのはやめろ!」
「ふふ、起きたみたいだね、それじゃあ、ここでさよなら。願い石、僕をフェルニカまで瞬間移動させてくれ」
卵にキスした、ルフランはいなくなった。
ギャアアア
ドラゴンの月影が成人男性の悲鳴のような声を上げる。そして、暴れる兆しが見えた。全員がパニック状態になっていた。
「待って。俺達は君らを傷つけたいわけではない、助けたいんだ! そうだ、君達を治せる魔法曲がある! 信じてくれ」
その中で太陽は唯一、ドラゴンの月影に語りかけていた。
その時だった。ネニュファールが人間の姿に戻ったのだった。
「この方の言うことは本当ですわ」
ギュルリュー
ドラゴンの月影は値踏みするように目を細めて、しばらく膠着状態が続いて、矛を収めた。
(このドラゴンの月影は駆除の対処する標的の月影ではないようだ。人間の言葉を理解している)
美優は何も言わずそっと見守っていた。
「ウォレスト、皆、子ドラゴンの月影の元へ、手分けして魔法曲を奏でよう!」
太陽はドラゴンの月影の身体を登って、子ドラゴンの月影の近くまで寄った。
ローリがガウカに手を貸している。そして全員で首や腹を切られた子ドラゴンの月影を囲んだ。
「「「ウォレスト」」」
ネニュファールも入った全員が武楽器を出した。
ローリは周りを見ると、アインザッツをして、演奏をし始めた。
♪
(主よ人の望みの喜びよ、息バッチリね)
美優はトランペットに息を吹き込みながら太陽を見る。
太陽も間違えることなく、曲が進んでいく。
ガウカのコントラバス、ネニュファールのニッケルハルパ、ローリのバイオリン、太陽のピアノ、そして美優のトランペットは魚たちが集まって大きな魚に擬態するかのように大きな存在となってそこに君臨していた。きれいなクインテットだ。
そこら中にあった血が3分割されて、子ドラゴンの月影の傷口に入っていく。傷がいえていき血が縫うように傷口を塞いだ。
演奏は功を奏した。
キー!
3匹はお互いを見て喜んでいるかのように見えた。
「あら? ルフランさん、見落としてますわね」
ネニュファールはそう言うと中央の子ドラゴンの月影のいる場に入った。座り込んで何かを子ドラゴンの月影の足場からとった。
それは小さな卵だった。鶏の産むような大きさの卵だ。
「このドラゴンの月影が産んだ卵をすべて砂に変えてください」
ネニュファールは卵にチュッと軽くキスをした。
その卵は砂に変わった。
「良かったのか?」
「4つ、孵らない卵がありましたの。おそらくルフランの手の中ですので仕方ありませんわ」
「帰ろうか。このドラゴンの月影は敵意を向けない限り、攻撃してこない」
「太陽もそう思ったんだ。……アイスよろしくね」
「なんだよもう、忘れてるかと思ったのに」
「太陽君、ネックレス返すよ」
「ありがと」
太陽はローリにお礼を言い、ネックレスを受け取った。そしてガウカの方に向き直る。
「わしは3人乗りじゃ、メイドは翔んで帰ってくれ」
「承知しましたわ」
ネニュファールは口を真一文字にしたかと思うと、光って姿を変えた。
クー!
ホッホ
ドラゴンの月影とネニュファールは何かを言い合っている。
(離れるのが寂しいのかな)
美優は複雑な気持ちになった。
「ごほん、失礼をおかけして申し訳なかったのじゃ、さらばじゃ」
ガウカも光りながら、姿形を変える。
「人に襲われないように気をつけてね。それじゃあ」
「ドラゴンの月影、子育て、頑張ってな!」
「ネニュファールが世話になったよ、ありがとう」
ガウカに美優、太陽、ローリの順番で乗ると、ジェットコースターのようにぐんぐん上に向かって進んでいく。そして、いきなり平行移動し始めた。
ネニュファールも横を翔んでいる。
「桜歌、暇してるかな」
「ついたら桜歌ちゃんの肩たたき券使いなよ」
「ダーメ! とっておく」
「まったくもう」
「日本のアイス、数々の食品添加物が使用されてそうだね。楽しみだよ」
「国王がそんなでどうする」
太陽が横槍を入れると全員黙りこくった。
そして、クライスタルへ再び到着した。
半月化していたガウカとネニュファールが人へと変わる。
検問で目と口をかっぴらく人が大勢いた。
「その文様、さては、国王様ですか?」
「そうだ、リコヨーテの国王と女王だ、通してくれたまえ」
「ははあ! どうぞお通りください」
動滑車で持ち上げられる門の扉。開くのに2分程かかった。
風が吹いて美優の前髪と毛先がワインレッドのポニーテールを揺らした。
「「行こうか」」
美優と太陽の声が被さった。そして、美優は太陽の手をとった。
「ロー君、わしも手をつなぎたいのじゃ」
「それなら、ネニュファールもおいで」
「やはり手を繋がなくていいのじゃ、そばにいさせてほしいのじゃ」
ガウカはぽつりぽつり喋りだす。ときには険しそうに眉間にしわを寄せている。
「ネニュファールはなんのアイスが好きなのかい?」
「わたくしは食べたことないのですが、いちごが美味しそうですわね」
「僕も食べたことないな」
「存じてますわ」
「私はチョコミント、太陽はバニラだっけ?」
美優も思わず、話題に入る。
「俺は酸っぱいもの以外なら何でも好きだよ」
「へえ、じゃあ今度口を鍛えるために、梅干しでも食してみるかい?」
ローリの言葉になんの反応も示さない太陽。
「私、梅干し大好きだよ。太陽の次に好きかも」
「低いな、俺の好感度」
「いや、梅干しはトップに来るほどだよ」
「まあ、いいけど。梅干し梅干し、言わないでくれ、口が酸っぱくなりそうだ」
「じゃあ、キスする?」
「はあ!? お前、何バカなこといってんじゃ! ……やめろ、恥ずかしい」
「ふふふっ」
「からかわないでくれ」
太陽は美優に遊ばれて、顔を真っ赤にしている。
「お主、ロー君に、何無視しとるんじゃ!」
「どんな反応すればいいか考えてたんだよ」
「ガーさん、僕は大丈夫だよ」
「ならいいのじゃが」
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