異世界でDP稼いでたら女神って呼ばれちゃった

13章 平和に向かって

閑話 裏の特訓

「ようこそベルズ殿、それにジェネルイ殿にゴウファン殿、私はここを任されていますビラと申します」


我はベルズ、我らは今戦争に向けて動いている、マーコト商会に話し合いをしに行ったらレベルを上げると言う話しになったのだ、マコッチも了承しているぞ。

そして一つの街に転移してもらった、今我らに挨拶をしてくれたのは白い鎧の者だ。


「うむ、早速だが訓練をしたい、何処に行けばいいか」


「そう焦らないでください、他にも訓練をしたい者がいますの、紹介しますわ」


そう言って道を進んで行った、我たちも付いて行ったがここは魔族が沢山いるな。


「ベルズ様、この街は」


「うむ、恐らく先の戦争の生き残りだろう、南の者たちが多い」


ジェネルイが聞いてきたからそう答えた、さすがマコッチだ、どんな者にでも手を差し述べてくれる、慈悲深いな。


「この者たちが今回の戦争に参加するものたちです、ブルモスト」


「ブルフゥー分かったビラ殿、ワシが代表のブルモストだ、そしてこっちがワシの部下だったコンコルとケルドルだ」


ふむ、南の魔王の直属隊だな、情報で見たがなかなか強そうではないか、それに後ろには残りの四天王もいる。


「次がわたくしですね、ジージャジャーと申します・・・前は参謀をしていました」


ふむ、聞いたことあるな南の参謀か、彼ならブルモストたちを率いて戦ってくれそうだ。


「しかしジージャジャー殿も訓練に参加するのか？平気なのかなビラ殿」


「彼の要望ですわ、そして他の2人もそうですのよ」


そう言って残った二人、鬼人族の男女を紹介してくれた、男性がヤシャトで女性がウシャトだそうだ。


「なるほど、よろしく頼むぞ」


「では訓練をいたしましょうか、こちらですわ」


ビラ殿がそう言ったらブルモストたちが少し体をビクっとさせた、どうしたのだろうか？


「さて皆さんいますね、初めてのベルズ殿たちがいますので少しずつ負荷を掛けます、ベルズ殿たちは体の力を抜かないように」


かなり広い部屋に入り先頭のビラ殿がそう言って何やら魔道具を操作し始めた、ブルモストたちが体に力を入れ始めたのが分かったな。


「む！？少し体が重くなっていくな、これが負荷と言う物か」


ビラ殿にそう聞いたが頷くだけだ、そして段々と辛くなって行った、何処まで重くなる。


「べ、ベルズ様！？私そろそろきつくなってきました」


「ゴウファンがんばれ、ブルモストたちに負けるでないぞ」


ブルモストたちも辛そうだ、我はまだ平気だが更に重くなると辛いな。


「こんな物でしょう、ゴウファン殿たちが平気なようで良かったですわ」


ビラ殿が明るい声で言ってきた、平気ではないぞかなり辛そうだ。


「では最初の訓練を始めます」


そう言ったらビラ殿の鎧が胸から開いた、中からフェアリーが出てきたぞ。


「び、ビラ殿はフェアリーだったのか！？」


「ええそうですわ、では初めてのベルズ殿たちがいますので1時間走ります」


そう言いながら飛んでいる、この負荷の中どうして飛ぶことが出来る！？そしてどうしてかブルモストたちは安堵している、一体何があるのだ。


「では先頭は私が行きます、皆さん付いてくるように」


ビラ殿がそう言って飛ぶのを止めて地面に降りた、フェアリーが先頭を走ると聞き我たちは少し笑いそうになった、我たちの方が早く走ってしまうと思ったからだ、だがその考えは直ぐに直される出来事が1周走ってから起きたのだ。


「あのフェアリーどうしてこの負荷の中私たちと同じ感じで走っているのですか」


「我に聞くなゴウファン、それに同じではないぞ、ビラ殿の方が小さいのだ我たちよりもつらいはずだ、それなのに先頭を走っている」


「ほんとですね、わたしたちも頑張らねば」


ジェネルイがそう言って走っている、だがほんとにすごいと思うぞ、身体強化などのスキルも魔法も使っていない、最初に使わないように言われたのだ。


「2週目に入りましたね、では少し早くしますよ」


ビラ殿がそう言って少し速度を上げた、我たちもそれに合わせて早くしたがそれが3周目と4周目にもあったのだ。


「ぜぇっぜぇっぜぇっ・・・べ、ベルズ、様ぜぇっぜぇっも、もうダメです」


「ぜぇっぜぇっわ、わたしも、です」


「はぁっはぁっが、がんばれゴウファンジェネルイ、もう少しで1時間だぞ」


そう言ったのだが我たちはブルモストたちよりもかなり遅れている、もう半周は差があるのだ。


「はい！1時間です皆さん集まって！」


遠くでビラ殿が叫んでいる、どうしてあれだけ走ったのに叫べるのだ。


「はぁっはぁっ、凄いなブルモスト殿、この負荷の中良くあの速度に付いて行けるな」


「ブフゥッブフゥッな、なにいつもの事なのだよ」


そう言って顔を逸らした、どうしたのだ？


「ベルズ殿たちは少し辛そうですね、これをお飲みください」


「む！？赤いポーション？」


「それはエリクサーです、体力が全快しますわ」


それを聞いてジェネルイとゴウファンがすぐに飲んでいた、我も少し考えたがマコッチの部下のビラ殿だからな、エリクサーを持っていても不思議ではないだろうと思い飲んだよ。


「ではベルズ殿体は慣れましたか？」


「そう言えばあまり負荷を感じなくなったな、ゴウファンたちはどうだ？」


我はゴウファンたちの方を見たが同じ感じのようだ。


「さすがですわ、10倍の負荷をもう克服するとは、では本番と行きましょう」


そう言ったらブルモストたちが見るからに緊張した、これが何かなのだな。


「私を捕まえてください、時間は夜になるまでですわ」